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やっぱり寂しい
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あれから僕は秘書検定試験の為に家で勉強をこっそりしようと意気込んでいたが、一緒に暮らしてるのに透さんにバレないわけがない。
その日は透さんが残業で遅くなっると言われて、先にご飯もお風呂も先に済ませた僕はテキストを読みながら勉強してるうちに寝落ちしてしまった。…で結局、そのテキストを見られて、学校に行ってることを知られてしまった。
「海斗が俺のために秘書検定まで受けようとしてくれるなんて嬉しい」と言ってもらえた。それからは毎週、講座の日は車で送迎までしてもらってる。
デルは一度向こうに戻って手続きをしている最中だ。最初は透さんの彼氏じゃないかと噂が流れたし、コソコソと話してるのも聞いたことがある…違うのに、そう思われて嫌だったが、ある日、好みのタイプは?と聞かれたデルは、
「俺のタイプはネコちゃんみたいにいっぱい甘えてくれる人なんだよねーでも本物のネコみたいにツンデレは寂しいから無理なんだけどね!だって、デレデレに甘やかしたいんだもん」と言ったことから、みんなが?ねこ?どういうこと?と…そして気づいたのだ、透さんじゃないんじゃないかって…タイプが違くない?と…でも本当はそうなの?なんてみんな好き勝手に言ってたら…
透さんが「俺もめちゃくちゃ可愛がりたいからなー」なんてデルと話してたことから、それからはそんな噂を聞くこともなく、でもじゃあ誰が透さんの彼氏なの?と透さんを観察する人も増えてきたのを感じたので会社では頑張って他の上司に接する感じで透さんにも接していた。
そんなこともあったが、デルが手続きのために向こうに戻ることになったときは、みんな寂しがっていた…戻ってきたら歓迎会するからね!って…言っていた。
僕も営業部での引き継ぎなどを急ピッチで進めていた。たまに透さんに怒られたりする時もあったけど、そんな日は帰ってから、ご飯を作ってくれて食べさせてくれて、お風呂では全身を洗ってくれたりして、めちゃくちゃ甘やかされて、そしてそんな夜は、ごめんね。って謝りながら、たくさん愛されてしまう。そうすると次の日、僕は腰が痛くて仕方がない時があったのは…みんなに内緒だ。
でも…そんな日々もあと少しで終わると思ったらなんだか寂しい。同じオフィスにいるのに透さんの顔も見れない、声も聞こえない距離に行くなんて…
透さん明日からデル戻ってきますよね?そしたら僕も移動ですよね?
そうだな。日本に戻ってくるのは明日だが、手続きもあるし、でも前回みたいに時差ボケが酷いと仕事にならないからな。出社は1週間後になる予定だ。デルと同時に海斗も秘書課に移動の手続きをするからな。どうした?寂しくなったか?
はい…やっぱり寂しいです。透さんとが同じフロアーにいないのは…
最初は寂しいなんて思わなかった海斗がそんな風に俺のこと寂しがってくれるなんて嬉しいな。
その日はずっと抱きしめて寝てくれた。僕はどんどんわがままに甘ったれになっている。
とうとう今日はデルが出社する…ということは僕が…秘書課に移動する日だ。
「海斗、準備できたか?」
「はい…大丈夫です」
「海斗…忘れ物」
そう言って抱きしめてくれる。僕が落ち込んでるように見えたのだろうか、海斗?大丈夫だから、俺もそのうち移動するから、もう少し待っててよ…ね?顔を覗き込まれて目が合えば唇が重なった。最近、玄関でのキスが長すぎる。キスだけで終わりそうもない時もあるから、フレンチキスでいいんだけどなぁーと思いながらも、透さんからのキスを堪能してしまった…
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい。またあとでな」
僕はいつものように先に出て、会社に向かった。
その日は透さんが残業で遅くなっると言われて、先にご飯もお風呂も先に済ませた僕はテキストを読みながら勉強してるうちに寝落ちしてしまった。…で結局、そのテキストを見られて、学校に行ってることを知られてしまった。
「海斗が俺のために秘書検定まで受けようとしてくれるなんて嬉しい」と言ってもらえた。それからは毎週、講座の日は車で送迎までしてもらってる。
デルは一度向こうに戻って手続きをしている最中だ。最初は透さんの彼氏じゃないかと噂が流れたし、コソコソと話してるのも聞いたことがある…違うのに、そう思われて嫌だったが、ある日、好みのタイプは?と聞かれたデルは、
「俺のタイプはネコちゃんみたいにいっぱい甘えてくれる人なんだよねーでも本物のネコみたいにツンデレは寂しいから無理なんだけどね!だって、デレデレに甘やかしたいんだもん」と言ったことから、みんなが?ねこ?どういうこと?と…そして気づいたのだ、透さんじゃないんじゃないかって…タイプが違くない?と…でも本当はそうなの?なんてみんな好き勝手に言ってたら…
透さんが「俺もめちゃくちゃ可愛がりたいからなー」なんてデルと話してたことから、それからはそんな噂を聞くこともなく、でもじゃあ誰が透さんの彼氏なの?と透さんを観察する人も増えてきたのを感じたので会社では頑張って他の上司に接する感じで透さんにも接していた。
そんなこともあったが、デルが手続きのために向こうに戻ることになったときは、みんな寂しがっていた…戻ってきたら歓迎会するからね!って…言っていた。
僕も営業部での引き継ぎなどを急ピッチで進めていた。たまに透さんに怒られたりする時もあったけど、そんな日は帰ってから、ご飯を作ってくれて食べさせてくれて、お風呂では全身を洗ってくれたりして、めちゃくちゃ甘やかされて、そしてそんな夜は、ごめんね。って謝りながら、たくさん愛されてしまう。そうすると次の日、僕は腰が痛くて仕方がない時があったのは…みんなに内緒だ。
でも…そんな日々もあと少しで終わると思ったらなんだか寂しい。同じオフィスにいるのに透さんの顔も見れない、声も聞こえない距離に行くなんて…
透さん明日からデル戻ってきますよね?そしたら僕も移動ですよね?
そうだな。日本に戻ってくるのは明日だが、手続きもあるし、でも前回みたいに時差ボケが酷いと仕事にならないからな。出社は1週間後になる予定だ。デルと同時に海斗も秘書課に移動の手続きをするからな。どうした?寂しくなったか?
はい…やっぱり寂しいです。透さんとが同じフロアーにいないのは…
最初は寂しいなんて思わなかった海斗がそんな風に俺のこと寂しがってくれるなんて嬉しいな。
その日はずっと抱きしめて寝てくれた。僕はどんどんわがままに甘ったれになっている。
とうとう今日はデルが出社する…ということは僕が…秘書課に移動する日だ。
「海斗、準備できたか?」
「はい…大丈夫です」
「海斗…忘れ物」
そう言って抱きしめてくれる。僕が落ち込んでるように見えたのだろうか、海斗?大丈夫だから、俺もそのうち移動するから、もう少し待っててよ…ね?顔を覗き込まれて目が合えば唇が重なった。最近、玄関でのキスが長すぎる。キスだけで終わりそうもない時もあるから、フレンチキスでいいんだけどなぁーと思いながらも、透さんからのキスを堪能してしまった…
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい。またあとでな」
僕はいつものように先に出て、会社に向かった。
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