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告白
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ご飯を食べて透さんがお風呂に入っている間、色々考えてた…
どんなに取り繕っても仕方がない、ただ事実を言うことしかできない…両親のことを告白するのは辛い…でも…これからも透さんとは一緒にいたいから…父さん、母さん俺…幸せになってもいいかな?幸せになったらだめかな?
「…海斗?お待たせ。じゃあ聞こうかな?でもその前に…」
そう言って抱きしめてくれた。
「海斗が言いたいって言うから聞くけど海斗に何を言われても聞かされても海斗を嫌いにならない。それだけは安心してくれ。わかった?」
「はい…」
緊張でガチガチしている俺の肩を揉みながら「面接じゃないんだから…そんなに緊張しなくていいよ」
「わかった。ありがとう透さん。
…俺の父親は俺と海で一緒に泳いでる時に高い波がきて、助けられたけど意識がなくて…治療してもらったけどそのまま。俺があの時、海に行こうって言わなければ、あそこまで泳ごうって誘わなければ…俺のせいで父さんはっ…」
「海斗…海斗のせいじゃないから。お父さんだって、きっとそんなこと思ってないと思うよ」
そっと背中を撫でてくれた。
「でも…父さんが死んで母さんは俺のこと大っ嫌いって言ってた。お酒もいっぱい飲んでて、俺止められなくて…病気になって…入退院繰り返してた。精神的にも不安定な母さんに会いたくなくて悠人の家に泊まったりバイトしたりしてた。病気が悪化して死んだけど…父さんが死ななければ母さんだって…うっ…うぅ…」
「うっ…っ…ぐすっ…」
涙が止まらなかった。その間も俺の頭を抱えるように抱きしめて背中を撫でてくれた。
「海斗、ありがとう。話してくれて。辛かったな。苦しかったな。そんな思いを抱えてよく生きてくれた。俺に出会ってくれてありがとう。俺に愛してるって言ってくれてありがとう。俺は海斗を世界一愛してる。これからもずっと…」
「いっ…っしょに…いてっ…くれまっ…すか?」
「いるよ。ずっと…お父さんとお母さんのことは絶対に海斗のせいじゃない。辛いけど運命だったんだ。海斗だって無くしたものはあるだろう?お父さんの愛情もお母さんからの愛情も…家族としての未来も希望も…でもこれからは俺が海斗にできる限りの愛情を与えるし、未来も希望だって。落ち着いたら2人のお墓連れてってよ。挨拶したいからさ。ちゃんと彼氏だって。将来は結婚したいって」
俺はびっくりして目を見開いた。
「けっ…こ…ん?」
「もちろん。俺は最初からそのつもりだよ。海斗を手放すわけないじゃん」
柔らかな笑みを浮かべて言われてしまい、顔が熱くなるのを感じた。
そんな顔を赤くした俺のおでこにコツンと合わせてきて目が合った
「海斗…これからはずっと一緒だ。嫌なときも、苦しいときも、楽しいときだって…だから俺と約束して、両親のことを自分のせいだと思わない。俺と人生を歩んで行こう。2人で幸せになろう。海斗愛してる」
そう言って口づけを交わした。まるで結婚式の近いのキスのような唇を合わすだけのキスが嬉しかった。
早いうちにお墓参りに行こう。
父さんと母さんに透さんを紹介しよう。透さんと幸せになりたい。
たくさん喋って泣いて疲れてしまった俺は、そのまま透さんの腕の中で安心して目を閉じた。
どんなに取り繕っても仕方がない、ただ事実を言うことしかできない…両親のことを告白するのは辛い…でも…これからも透さんとは一緒にいたいから…父さん、母さん俺…幸せになってもいいかな?幸せになったらだめかな?
「…海斗?お待たせ。じゃあ聞こうかな?でもその前に…」
そう言って抱きしめてくれた。
「海斗が言いたいって言うから聞くけど海斗に何を言われても聞かされても海斗を嫌いにならない。それだけは安心してくれ。わかった?」
「はい…」
緊張でガチガチしている俺の肩を揉みながら「面接じゃないんだから…そんなに緊張しなくていいよ」
「わかった。ありがとう透さん。
…俺の父親は俺と海で一緒に泳いでる時に高い波がきて、助けられたけど意識がなくて…治療してもらったけどそのまま。俺があの時、海に行こうって言わなければ、あそこまで泳ごうって誘わなければ…俺のせいで父さんはっ…」
「海斗…海斗のせいじゃないから。お父さんだって、きっとそんなこと思ってないと思うよ」
そっと背中を撫でてくれた。
「でも…父さんが死んで母さんは俺のこと大っ嫌いって言ってた。お酒もいっぱい飲んでて、俺止められなくて…病気になって…入退院繰り返してた。精神的にも不安定な母さんに会いたくなくて悠人の家に泊まったりバイトしたりしてた。病気が悪化して死んだけど…父さんが死ななければ母さんだって…うっ…うぅ…」
「うっ…っ…ぐすっ…」
涙が止まらなかった。その間も俺の頭を抱えるように抱きしめて背中を撫でてくれた。
「海斗、ありがとう。話してくれて。辛かったな。苦しかったな。そんな思いを抱えてよく生きてくれた。俺に出会ってくれてありがとう。俺に愛してるって言ってくれてありがとう。俺は海斗を世界一愛してる。これからもずっと…」
「いっ…っしょに…いてっ…くれまっ…すか?」
「いるよ。ずっと…お父さんとお母さんのことは絶対に海斗のせいじゃない。辛いけど運命だったんだ。海斗だって無くしたものはあるだろう?お父さんの愛情もお母さんからの愛情も…家族としての未来も希望も…でもこれからは俺が海斗にできる限りの愛情を与えるし、未来も希望だって。落ち着いたら2人のお墓連れてってよ。挨拶したいからさ。ちゃんと彼氏だって。将来は結婚したいって」
俺はびっくりして目を見開いた。
「けっ…こ…ん?」
「もちろん。俺は最初からそのつもりだよ。海斗を手放すわけないじゃん」
柔らかな笑みを浮かべて言われてしまい、顔が熱くなるのを感じた。
そんな顔を赤くした俺のおでこにコツンと合わせてきて目が合った
「海斗…これからはずっと一緒だ。嫌なときも、苦しいときも、楽しいときだって…だから俺と約束して、両親のことを自分のせいだと思わない。俺と人生を歩んで行こう。2人で幸せになろう。海斗愛してる」
そう言って口づけを交わした。まるで結婚式の近いのキスのような唇を合わすだけのキスが嬉しかった。
早いうちにお墓参りに行こう。
父さんと母さんに透さんを紹介しよう。透さんと幸せになりたい。
たくさん喋って泣いて疲れてしまった俺は、そのまま透さんの腕の中で安心して目を閉じた。
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