鬼上司と秘密の同居

なの

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決着2

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「あの…透さんどうして四ノ宮さんが?」
「あぁ…悪い。またいつ元カレが付き纏うかわかんなかったから四ノ宮に頼んだ」
「四ノ宮さんって…」
「アイツはなんでも屋?つーか探偵だな。一応社長だ。だからきっと元カレのことも色々と調べたんだろう」
「俺だけじゃなかったみたいで…他にもいたみたいです。気が付かなかったけど…」
「海斗…アイツどうしたい?」
「どうしたいって?」
「殴りたい?それとも…」
「いやいや怖いですって…俺は…もう俺に関わらないようにしてもらえれば…あとは何も望みません」 
「了解!海斗は優しいな。俺ならボコボコだな。そんな浮気してんのに、また帰って来いなんて言う奴は…」
「あれでも…優しくしてもらった時もありますから…」涙が溢れた。
「そっか…」
透さんは、しばらくの間抱きしめてくれた。
辛いことも言われた。見たくない現場も見た。それでも…俺が初めて好きになって、これからも一緒にいたいと思った人だった…過去のことに囚われて、現実を見ようとしなかったのかもしれない…


電話の音が響いてきた。
「あ!四ノ宮だ」

ーあぁ俺だ
ーそれで?これからどうする?
ーわかった。それでいい。海斗がそう望んでるから…
ー最悪だめなら西原に頼め。
ー後は頼んだ。
ーあぁ…近々、時間作るよ。
ーじゃあな

「四ノ宮さん何だって?」 
「海斗の元カレどうするかって…一応もう二度と海斗の前に姿を現さないって念書を書かせたけど、他には?ってさ。海斗が望んでないって伝えたよ。四ノ宮すぐ手も足もだすからさ。あと近々みんなで学の所で会おうって、もう1人いた仲間が警察官で西原って言うんだけど…海斗も悠人くんも一緒にってさ」
「じゃあこの前の小倉さんと優太さんにも会えるんですか?」
「あぁ、そうだな」
「楽しそうですね」
「みんないい奴だよ。じゃなきゃ卒業してバラバラな職業なのに会ったりしてないな」

「そういえば…他の人は名字で呼ぶのに学さんは名前?」
「それかぁ…昔は名字だったんだけど店のマスターになった時にみんなで決めた。店の客にフルネーム覚えられるの嫌だろうって…」
「そうなんですね。俺も友達は悠人だけだから…まさか学さんと透さんが友達なんて知らなくて…来てたのも知らなかった」
「言ったこともなかったしな…でもら俺は見てたよ海斗のこと…いつも楽しそうに悠人くんと話して…で彼氏が帰ってくるからって帰って行った。俺のことなんて目に入らないくらい」
「今は見てますよ」
「そうだな。海斗愛してる」
「俺も透さんのこと愛してます」
2人で抱き合ってキスをした。

「幸せです。抱きしめ合えて」
「あぁ…幸せだな」
「透さん…これからも一緒にいてくれますか?」
「もちろんいるよ」
「…じゃあ、俺の話、聞いてくれますか?」
「うん。どうした?」
「過去の自分と決着したくて…」
「決着?」
「過去に囚われてた自分です…」
「別に海斗それは…」
「俺、元カレに言われてたでしょ?両親が亡くなったのは俺のせいだって…」
「海斗別に無理しなくても…」
「無理じゃないです。元カレとちゃんと別れられたのは透さんと四ノ宮さんのおかげです。だから両親のことも聞いてほしくて…でもやっぱり俺とは無理ならその時は、ちゃんと言ってください。俺、もう大丈夫ですから」
「俺が海斗を手放すと思う?それこそ無理な話だな。俺は海斗とこれからずっと一緒にいたいから、どんな話でも聞く、でも別れる気もないから心配するな」
「はい」
「とりあえず飯食べて風呂入ってから話しよう。その方がゆっくりできる。海斗、風呂入ってこい」笑いながら言った透さんはキッチンに向かった。
俺はその言葉に甘えてお風呂場に向かった…幸せになるために洗いざらい話しようと心に決めて…
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