いつか愛してると言える日まで

なの

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本当の…番に…※

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「ぁあ…もっと…もっと…」とキスを強請ねだる番が可愛い。

「純平はキスが好きだね」そう言ってキスを落としながら胸の突起を舐め上げる。口に含んで舌で転がすように愛撫をすると純平はあっという間に白濁を吐き出した。

「ずっと我慢してたんだね。いっぱい出たよ。もっともっと気持ちよくなろうね」
そう言ってあの左腕の傷、1つ1つにもキスを落とす。
こんなに身体を切るほどヒートが辛かったのかと思うと涙が溢れてくる。

先程の白濁を指につけ純平の蕾を円を描くように撫でた。久しぶりに受け入れるそこはひくついていた。指をゆっくり入れると1本でもキツい。ゆっくりと徐々に解かしていきながら2本、3本と本数を増やしていく。   

「ひぃゃぁ…」
前立腺を指で擦ると甘い声をあげて腰が揺れる「純平はここがいいんだね…いっぱい気持ちよくなろう」何度か擦るとまた吐き出した。

俺もそろそろ限界だ
「純平、入れてもいい?」
自身の竿が今までにないくらい太く硬くなっていた。

「か…なっ…で…」
手を伸ばしてくる純平を抱きしめて自身の昇りをゆっくり、ゆっくりと挿れていく「あっ…あーあっ…」6年ぶりの純平の中はとても熱くて俺を搾り取ろうと強く締め付けられ射精したくなる。もう少し我慢だ。純平が満足するように…

「かなっ…で…あーあぁ…ふぅー」

「純平、愛してる愛してるよっ」

「か…なっ…でぇ…あいっ…して…る」

愛を伝え合いながら純平の中に打ち付ける。体制を変え純平を後ろから抱きしめながら挿入する。
昔、自分でつけた噛み跡を舌でなぞる。あの時、中学生だった俺達…あれから6年…やっとやっと本当の番になれたんだ…
その噛み跡にもう一度、噛みついた「あーぁあ…」
「純平、もう離れないよ愛してる」
「純平、純平…ぐぅ…う…ぁっ」
純平を抱きしめながら自身を吐き出した。

そのまま抱きしめたまま余韻に浸っていると大好きな番が一旦、落ち着いたようで俺の隣で小さな寝息を立てて眠っている。
「幸せだなーっ」涙が溢れた。
純平と愛し合えるなんて思ってなかった。

この6年以上、色んなことがあった。自分を見失って、純平のせいにして、クズな生活をしてきた。
色んな人を振り回して、自分だけが苦しいと思った時もあった。
でもその間に…純平は…俺なんかにはわからない辛い思いや苦しい思いをたくさん、たくさんさせてしまった。 
どんなに謝っても許されない事を俺はしてしまったんだ…
たくさんの人にも迷惑をかけてしまった。

もう二度と再会できないできないかもと思った時もあった…
それでも…俺たちは再会できた。
愛を伝え合うことができた。
 
…絶対に…絶対に幸せにする。
この愛しい番いの為に、俺はこれからも愛を伝えるだろう。

「かっ…な…でっ」俺の胸に顔を寄せながら名前を呼ばれる。

「純平…本当に本当に今までごめんな。辛い思いも苦しい思いもたくさんさせちゃったな。どんなに謝っても許されない事を俺はした。でもこれからもずっと…俺と一緒にいてくれる?」

「奏、もういいよ。だから…僕のこと、もう捨てないで…絶対…」

「っつ…絶対にこれから先、そんな事はしないよ。純平はオレだけのオメガだよ。愛してる。」

「僕も奏のこと愛してる。僕のアルファだから。」


◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆



最後までお読み頂きありがとうございました。
純平の不憫さ…そして奏のクズっぶり…と辛い場面も多かったと思います。
話の展開があっちこっちと飛んで読みづらい点、これはどうなの?と思う点…色々あったと思います。
コメント頂いた方々本当にありがとうございました。とても励みになりました。
また皆さんに読んで頂けるように書いていきたいと思います。
本当にありがとうございました。



なの


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