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第2章
第90話
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明日はいよいよ俺の誕生日とノアのお披露目会だ。ノアは朝から母上と料理長と明日について話しをしていて全然俺に構ってくれない。俺も一緒に……と声をかけたがカイルは待っててと言われてから2時間以上はたっている。まだ終わらないのか……俺は特にやることもなくぼーっと外を見ていた。ノアにとっては婚約なんてまだ早いだろう。ただこの獣人の世界では許嫁と呼ばれる小さい頃から親同士が決めて婚約をしているものもいる。でもノアと本当に結婚できるのは5年後だな。ノアと出会って5年いろんなことがあった。そしてこれからもきっといろんなことがあるだろう。それでもノアとこれからを生きていきたいと思う。俺にとってもノアに出会えたことは運命だと思ってる。あの時、母上がノアを見つけてくれなかったら俺は好きでもないが家のためにどこかの令嬢と結婚したのかもしれない。今となっては考えられないが……そんなことを考えていると
「カイルただいま」
ノアの元気な声が部屋中に響いてきた。
「ノアおかえり、ずいぶん話してたな。待ちくたびれたよ」
ノアはニヤニヤと笑みを浮かべていた。何かきっといい案が浮かんだんだろう。聞いても明日のお楽しみ。と言うだけで何も教えてくれなかった。俺はあれからできていなかったノアとのお風呂を入りたいとお願いしてみた。
「ノア、俺とお風呂に入らないか?明日は俺はなかなか抜け出せないから思い出に入らないか?」
すると何を思ったのか顔と耳を真っ赤にしながら頷いてくれた。俺は急いで自室のお風呂の準備をした。
「ノアまだお湯が溜まってないからあと15分くらいで入れるぞ。それまでにパジャマとかの準備をしておこう」
ノアは急におとなしくなって緊張しているのか手と足を同時に出して歩いていて笑ってしまった。
「ノア何を急に緊張してるんだ?俺とノアは昔からお風呂に入ってたじゃないか……まぁ最近は一緒に入ることも無くなったけど」
ノアは顔を真っ赤にしながらカイルの裸、覚えてないもん。それに僕、カイルみたいに鍛えてないから痩せてるから恥ずかしいんだよね。僕の体を見ても笑わないでねと念押しされた。
リアムとライナスにお風呂に入るから部屋の出入りは禁止にするとライナスからくれぐれも気をつけてくださいね。と厳しい口調で言われてしまった。無体を働くつもりはないが少しだけ味見をしたいと思っていた。
ノアと脱衣所に行き俺が服を脱ぐとノアは恥ずかしそうに俺に背中を向けて脱ぎ出した。ノアの体は相変わらず細く、少し背骨が見えた。そして小さいながらも可愛い形のいいお尻も……それだけで自身が大きくなるのを感じて俺は急いでタオルで大事な場所を隠した。ノアは全裸になった途端、大きめのタオルを体に巻き付けてしまい背中もお尻も隠されてしまった。いつもは全裸で入っているのに俺に見られるのが本当に恥ずかしいんだな。
「ノア入ろうか。俺に見られるのが恥ずかしいなら、そこの椅子に座りな。俺が背中から洗ってあげるから」
ノアの背中に手を添えて風呂場に入った。
「うわぁ~いい匂い」
今日はラベンダーの入浴剤を入れている。これでノアもリラックスして入ってくれるだろうか。俺はノアとお風呂に入るのが楽しみになってきた。
「カイルただいま」
ノアの元気な声が部屋中に響いてきた。
「ノアおかえり、ずいぶん話してたな。待ちくたびれたよ」
ノアはニヤニヤと笑みを浮かべていた。何かきっといい案が浮かんだんだろう。聞いても明日のお楽しみ。と言うだけで何も教えてくれなかった。俺はあれからできていなかったノアとのお風呂を入りたいとお願いしてみた。
「ノア、俺とお風呂に入らないか?明日は俺はなかなか抜け出せないから思い出に入らないか?」
すると何を思ったのか顔と耳を真っ赤にしながら頷いてくれた。俺は急いで自室のお風呂の準備をした。
「ノアまだお湯が溜まってないからあと15分くらいで入れるぞ。それまでにパジャマとかの準備をしておこう」
ノアは急におとなしくなって緊張しているのか手と足を同時に出して歩いていて笑ってしまった。
「ノア何を急に緊張してるんだ?俺とノアは昔からお風呂に入ってたじゃないか……まぁ最近は一緒に入ることも無くなったけど」
ノアは顔を真っ赤にしながらカイルの裸、覚えてないもん。それに僕、カイルみたいに鍛えてないから痩せてるから恥ずかしいんだよね。僕の体を見ても笑わないでねと念押しされた。
リアムとライナスにお風呂に入るから部屋の出入りは禁止にするとライナスからくれぐれも気をつけてくださいね。と厳しい口調で言われてしまった。無体を働くつもりはないが少しだけ味見をしたいと思っていた。
ノアと脱衣所に行き俺が服を脱ぐとノアは恥ずかしそうに俺に背中を向けて脱ぎ出した。ノアの体は相変わらず細く、少し背骨が見えた。そして小さいながらも可愛い形のいいお尻も……それだけで自身が大きくなるのを感じて俺は急いでタオルで大事な場所を隠した。ノアは全裸になった途端、大きめのタオルを体に巻き付けてしまい背中もお尻も隠されてしまった。いつもは全裸で入っているのに俺に見られるのが本当に恥ずかしいんだな。
「ノア入ろうか。俺に見られるのが恥ずかしいなら、そこの椅子に座りな。俺が背中から洗ってあげるから」
ノアの背中に手を添えて風呂場に入った。
「うわぁ~いい匂い」
今日はラベンダーの入浴剤を入れている。これでノアもリラックスして入ってくれるだろうか。俺はノアとお風呂に入るのが楽しみになってきた。
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