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第2章
第57話
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カイルが学校の登下校に着いてくるのは少し気恥ずかしい思いがする。それと同時に本当に僕がカイルの伴侶になるにはこの先、どうしたらいいのか不安ではあった。
「ノア?また考えごとか?」
カイルに声をかけられて僕はボーッとしていたのに気がついた。カイルは僕が何を考えてたか不安そうに聞いてきた。
「ノアが嫌なら学校には門までにする。でもやっぱり教室には行きたいな。中等部になって1回も行ってないからな。ダメか?」
そう聞かれてダメとは言えない。別に嫌なわけではなく少し恥ずかしかっただけなのだ。
カイルと手を繋ぐのなんて久しぶりだな。と思いながら学校までの道を歩いた。ママが提案してくれたおじさんたちの同行は却下したから今日はカイルと僕の前をライナスが歩いて後ろにはリアムがいた。
「ノア、学校まで歩くのは辛くないか?」
不思議なことを言い出した。毎日歩いて行ってるが……20分は遠いのか?でもムーンは30分かかるって言ってた。
「大丈夫だよ。毎日だから慣れたよ」
これからは一緒だから嬉しいな。そういって誰にもすれ違わない道を歩いた。僕が嫌いな階段が見えてきた。いつものように振り向くとリアムが歩いていたので先に行っていいよ。と伝えるとカイルはなんでだ?とわからなそうだった。
「王子、ノアは階段が苦手なんです。人間時代のことを思い出すみたいで……例え知り合いでも階段の後ろに立たれると嫌みたいですよ」
そうリアムが言ってくれるとそうか……と僕を抱っこして階段を降りてくれた。
「カイル僕、重いからいいのに」
そう言っても聞いてはくれなかった。カイルは何を思ったのかそのまま校庭を歩いて行くと
「わぁ~今日は王子様が来てる」
「会いたかったわ~」
「ノア重いでしょ?早く降りなさい」
女子たちの声が聞こえてきた。僕は降りようとしたがカイルが離してくれなかった。カイルは僕を抱っこしながら周りの女子たちの声も聞かずに教室に入って行った。
「ノア……って仲直りできたのかよかったな」
ムーンが嬉しそうに僕のところにやってきた。
「ムーンおはよう」
「おはようノア。王子」
ムーンはカイルが一緒なのを不思議そうな顔をしながらも笑っていた。女子たちはカイルが来たことが嬉しくて質問しようとしたがライナスとリアムがいるせいでカイルに近づけなかった。すると1人の女子が声を荒げた。
「王子、王子は結婚するって聞きましたが本当ですか?」
まさかそんな噂を知ってるとは思ってもなかった。カイルもえっ?と声を出したがライナスの耳元で何かを離していた。カイルはどんなことを言うのかと思っていたら
「まだ先だけど結婚する予定だ。でもそれを国民の一部に言うわけにはいかない。そうだな~近々、婚約発表でもしたほうがいいかな?」
そんなことを言うので余計に女子たちは大声で騒ぎ始めた。
「国民の発表するのは楽しみです」
「どんな子ですか?」
「可愛い系?綺麗系?」
「ノア、あんた王子の邪魔しちゃダメよ」
「ノアはあったことあるの?」
そんな声にカイルは答え始めた。
「もう少し落ち着いたら発表するのでそれまでノアに聞くのはやめてほしいい。ノアは俺にとって大事な人間だ。邪魔だとかそういう言葉を吐くものが今後出てくるようなら俺は許さないから覚えていてくれ。その子はとっても可愛い子だ。俺の運命の相手だからな」
そんなことを俺の頭を撫でながらカイルは言っていた。ライナスもリアムも頷きながらその様子を見ていた。でもムーンだけは大きく頷いて僕の耳元で
「ノアよかったな。おめでとう」
と言ってくれた。僕の気持ちも知っているムーンにはお見通しだったようだ。みんなに言いたいけど今は言えない。でも……みんなは僕がカイルの相手だと知って喜んでくれるだろうか?少し心配しながらもみんなの様子を見ていた。
「ノア?また考えごとか?」
カイルに声をかけられて僕はボーッとしていたのに気がついた。カイルは僕が何を考えてたか不安そうに聞いてきた。
「ノアが嫌なら学校には門までにする。でもやっぱり教室には行きたいな。中等部になって1回も行ってないからな。ダメか?」
そう聞かれてダメとは言えない。別に嫌なわけではなく少し恥ずかしかっただけなのだ。
カイルと手を繋ぐのなんて久しぶりだな。と思いながら学校までの道を歩いた。ママが提案してくれたおじさんたちの同行は却下したから今日はカイルと僕の前をライナスが歩いて後ろにはリアムがいた。
「ノア、学校まで歩くのは辛くないか?」
不思議なことを言い出した。毎日歩いて行ってるが……20分は遠いのか?でもムーンは30分かかるって言ってた。
「大丈夫だよ。毎日だから慣れたよ」
これからは一緒だから嬉しいな。そういって誰にもすれ違わない道を歩いた。僕が嫌いな階段が見えてきた。いつものように振り向くとリアムが歩いていたので先に行っていいよ。と伝えるとカイルはなんでだ?とわからなそうだった。
「王子、ノアは階段が苦手なんです。人間時代のことを思い出すみたいで……例え知り合いでも階段の後ろに立たれると嫌みたいですよ」
そうリアムが言ってくれるとそうか……と僕を抱っこして階段を降りてくれた。
「カイル僕、重いからいいのに」
そう言っても聞いてはくれなかった。カイルは何を思ったのかそのまま校庭を歩いて行くと
「わぁ~今日は王子様が来てる」
「会いたかったわ~」
「ノア重いでしょ?早く降りなさい」
女子たちの声が聞こえてきた。僕は降りようとしたがカイルが離してくれなかった。カイルは僕を抱っこしながら周りの女子たちの声も聞かずに教室に入って行った。
「ノア……って仲直りできたのかよかったな」
ムーンが嬉しそうに僕のところにやってきた。
「ムーンおはよう」
「おはようノア。王子」
ムーンはカイルが一緒なのを不思議そうな顔をしながらも笑っていた。女子たちはカイルが来たことが嬉しくて質問しようとしたがライナスとリアムがいるせいでカイルに近づけなかった。すると1人の女子が声を荒げた。
「王子、王子は結婚するって聞きましたが本当ですか?」
まさかそんな噂を知ってるとは思ってもなかった。カイルもえっ?と声を出したがライナスの耳元で何かを離していた。カイルはどんなことを言うのかと思っていたら
「まだ先だけど結婚する予定だ。でもそれを国民の一部に言うわけにはいかない。そうだな~近々、婚約発表でもしたほうがいいかな?」
そんなことを言うので余計に女子たちは大声で騒ぎ始めた。
「国民の発表するのは楽しみです」
「どんな子ですか?」
「可愛い系?綺麗系?」
「ノア、あんた王子の邪魔しちゃダメよ」
「ノアはあったことあるの?」
そんな声にカイルは答え始めた。
「もう少し落ち着いたら発表するのでそれまでノアに聞くのはやめてほしいい。ノアは俺にとって大事な人間だ。邪魔だとかそういう言葉を吐くものが今後出てくるようなら俺は許さないから覚えていてくれ。その子はとっても可愛い子だ。俺の運命の相手だからな」
そんなことを俺の頭を撫でながらカイルは言っていた。ライナスもリアムも頷きながらその様子を見ていた。でもムーンだけは大きく頷いて僕の耳元で
「ノアよかったな。おめでとう」
と言ってくれた。僕の気持ちも知っているムーンにはお見通しだったようだ。みんなに言いたいけど今は言えない。でも……みんなは僕がカイルの相手だと知って喜んでくれるだろうか?少し心配しながらもみんなの様子を見ていた。
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