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第1章
第25話
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「ライナスありがとうな。みんなに書いてもらうように提案したのか?」
「はい。ノアに少しでも元気になって欲しくて。先生にお願いして授業の時間に書いてもらいました。それで、こちらはカイル王子にです」
それは小さな紙にノアへの質問と書いてくれた子どもの名前が書かれてあった。俺は1つずつ答えを書いていった。中には返答に迷う質問も書いてあったが…それでも子どもにわかりやすく返事を書いてライナスに渡した。明日ノアが学校に行けなくても子どもたちに渡してほしいとお願いした。
夕飯の時間近くにノアの部屋を訪ねると中からノアの笑い声が聞こえてきた。さっきよりは元気になったみたいで安心してドアを開けるとリアムと数名の使用人がノアのベットの周りにいた。
「あっカイくん」
「ノア何してたんだ?」
「あのね。ババ抜きしてたの。でもリーすぐに負けちゃうんだよ」
「ノアは負けてないのか?」
「うん1回も負けてないの」
「凄いな」
きっとノアが負けないように細工をしているんだろうか?俺も一緒にババ抜きしてもいいか?と聞くと、いいよ。と答えてくれた。
「あのね、負けたら自分が持ってるお菓子を勝った人に渡すんだよ」
1人ずつカゴが置いてあってノアの前にはチョコやクッキー、飴などがいっぱい入っていた。
リアムにトランプを切ってもらいノアがトランプをみんなに渡していくと1枚だけ角の方にだが模様が書き加えられてるトランプがあった。それはノアの手元に渡った。
「カイくんはババ抜きしたことある?」
「小さい頃にな、でも久しぶりだよ」
「僕、負けないからね」
ノアは小さい手で自分のトランプを広げるとあっと声を上げた。もしかしたらあのトランプはジョーカーか?そう思いながら自分の手札の中からペアを探して中央に捨てていった。
「みんな準備はいい?じゃあ僕からね。カイくんは最後だから僕のトランプ引いてね」
「わかったよ」
6人で順番に引いてはペアができたら捨てていく。とうとう俺の番になってノアの手札から1枚引くのだが、ノアはわかりやすくジョーカーだと思われる札を飛び出すように広げていた。俺は何も気づかないふりをして違うトランプを取ると、あからさまに残念な顔をした。まぁ1回目だからな。そして2回目は何も細工をせずに広げたトランプから、さっき見つけたジョーカーらしきトランプを引いてやると、顔がパァーと笑顔になった。引いたカードはやっぱりジョーカーだった。ノアはジョーカーがなくなって嬉しそうに喜んでくれた。俺の隣のリアムはジョーカーだとわかっるからか、なかなか引いてくれず結局、ノアは1番に抜けて俺は負けてしまった。
「カイくん弱いね。じゃあ約束のお菓子ちょうだい」
「ごめん。今は何も持ってないから後でいいか?」
「うん。いいよ」
「じゃあそろそろ夕飯だから片付けて食べに行こうな」
片付けを終えて抱っこをしようとノアに手を伸ばすとノアも俺の首元に手を伸ばしてきた。そのまま抱き上げて連れて行った。
「ノア体調はどう?今日も美味しそうなの見て」
ノアの目の前に小さなオムライスが置かれた。ケチャップでうさぎの絵も描いてあった。
「かわいい」
「うん。食べれるだけ食べていいぞ」
お昼は食欲もあまりわかず少なめだったからか夜はちゃんと食べてくれた。
「ノア今日は俺と一緒に寝ないか?」
いつもは父上と母上と一緒に寝ているから不思議に思ったんだろう。
「でも僕、パパとママと寝てるよ。寂しくないよ」
俺が寂しいから一緒に寝たいなんて恥ずかしくて言えないが…
「たまにはいいかな?って一緒の布団に入って話でもしないか?」
「いいけど…パパ、ママ、カイくんと寝てもいい?」
「まぁ…たまにはいいだろう。でもカイルわかっているな」
「当たり前だろ」
父上が心配しなくても大丈夫だ。まだ子どものノアにそんな不貞を働くほど馬鹿じゃない。
「じゃあカイルと寝る前にママとお風呂に入っちゃいましょ」
「うん。じゃあカイくん後でね」
「迎えにいくから」
母上とお風呂に入るのは羨ましいが俺のモノを見たらきっとびっくりするだろうからな。ノアがお風呂に入っている間に俺もお風呂に入った。いつかノアと一緒に入れるといいな。と考えるだけで自分の欲望が顔を出してしまった。急いで吐き出してお風呂を出るとノアが母上に髪の毛を乾かしてもらっていた。
「あっカイくん。カイくんもお風呂に入ったの?」
「うん入ってきたよ」
「ホカホカで気持ちいいね」
「そうだな」
「はいできた。ノアいい夢を見てね。また明日」
母上に乾かしてもらってサラサラになったノアの髪の毛を撫でてノアを抱き上げて部屋に向かった。
「カイくんに抱っこしてもらうと背が大きくなった気がする」
「そうだろ。父上よりも大きいからな」
ノアをベットに寝かせて俺も一緒に横になった。ノアの温もりが心地がよかった。
「ノア、明日は俺と一緒に学校に行かないか?俺もノアと一緒に勉強しようかな?楽しそうだろ?」
「えっでもカイくんは王子様でしょ?一緒に勉強したら、みんなびっくりするよ」
「大丈夫だよ。ノアも俺と一緒なら大丈夫だろ?」
少し戸惑いながら頷いてくれた。明日になったら行きたくないと言うかもしれないが…ノアは目がトロンとしてきたので、寝ようなと声をかけた。布団の上からトントンと叩いてやるとノアはすぐに眠ってしまった。
明日は笑って過ごしてほしい。ノアの笑顔は本当に天使みたいだからな。温かいノアを抱きしめて俺も眠りについた。
「はい。ノアに少しでも元気になって欲しくて。先生にお願いして授業の時間に書いてもらいました。それで、こちらはカイル王子にです」
それは小さな紙にノアへの質問と書いてくれた子どもの名前が書かれてあった。俺は1つずつ答えを書いていった。中には返答に迷う質問も書いてあったが…それでも子どもにわかりやすく返事を書いてライナスに渡した。明日ノアが学校に行けなくても子どもたちに渡してほしいとお願いした。
夕飯の時間近くにノアの部屋を訪ねると中からノアの笑い声が聞こえてきた。さっきよりは元気になったみたいで安心してドアを開けるとリアムと数名の使用人がノアのベットの周りにいた。
「あっカイくん」
「ノア何してたんだ?」
「あのね。ババ抜きしてたの。でもリーすぐに負けちゃうんだよ」
「ノアは負けてないのか?」
「うん1回も負けてないの」
「凄いな」
きっとノアが負けないように細工をしているんだろうか?俺も一緒にババ抜きしてもいいか?と聞くと、いいよ。と答えてくれた。
「あのね、負けたら自分が持ってるお菓子を勝った人に渡すんだよ」
1人ずつカゴが置いてあってノアの前にはチョコやクッキー、飴などがいっぱい入っていた。
リアムにトランプを切ってもらいノアがトランプをみんなに渡していくと1枚だけ角の方にだが模様が書き加えられてるトランプがあった。それはノアの手元に渡った。
「カイくんはババ抜きしたことある?」
「小さい頃にな、でも久しぶりだよ」
「僕、負けないからね」
ノアは小さい手で自分のトランプを広げるとあっと声を上げた。もしかしたらあのトランプはジョーカーか?そう思いながら自分の手札の中からペアを探して中央に捨てていった。
「みんな準備はいい?じゃあ僕からね。カイくんは最後だから僕のトランプ引いてね」
「わかったよ」
6人で順番に引いてはペアができたら捨てていく。とうとう俺の番になってノアの手札から1枚引くのだが、ノアはわかりやすくジョーカーだと思われる札を飛び出すように広げていた。俺は何も気づかないふりをして違うトランプを取ると、あからさまに残念な顔をした。まぁ1回目だからな。そして2回目は何も細工をせずに広げたトランプから、さっき見つけたジョーカーらしきトランプを引いてやると、顔がパァーと笑顔になった。引いたカードはやっぱりジョーカーだった。ノアはジョーカーがなくなって嬉しそうに喜んでくれた。俺の隣のリアムはジョーカーだとわかっるからか、なかなか引いてくれず結局、ノアは1番に抜けて俺は負けてしまった。
「カイくん弱いね。じゃあ約束のお菓子ちょうだい」
「ごめん。今は何も持ってないから後でいいか?」
「うん。いいよ」
「じゃあそろそろ夕飯だから片付けて食べに行こうな」
片付けを終えて抱っこをしようとノアに手を伸ばすとノアも俺の首元に手を伸ばしてきた。そのまま抱き上げて連れて行った。
「ノア体調はどう?今日も美味しそうなの見て」
ノアの目の前に小さなオムライスが置かれた。ケチャップでうさぎの絵も描いてあった。
「かわいい」
「うん。食べれるだけ食べていいぞ」
お昼は食欲もあまりわかず少なめだったからか夜はちゃんと食べてくれた。
「ノア今日は俺と一緒に寝ないか?」
いつもは父上と母上と一緒に寝ているから不思議に思ったんだろう。
「でも僕、パパとママと寝てるよ。寂しくないよ」
俺が寂しいから一緒に寝たいなんて恥ずかしくて言えないが…
「たまにはいいかな?って一緒の布団に入って話でもしないか?」
「いいけど…パパ、ママ、カイくんと寝てもいい?」
「まぁ…たまにはいいだろう。でもカイルわかっているな」
「当たり前だろ」
父上が心配しなくても大丈夫だ。まだ子どものノアにそんな不貞を働くほど馬鹿じゃない。
「じゃあカイルと寝る前にママとお風呂に入っちゃいましょ」
「うん。じゃあカイくん後でね」
「迎えにいくから」
母上とお風呂に入るのは羨ましいが俺のモノを見たらきっとびっくりするだろうからな。ノアがお風呂に入っている間に俺もお風呂に入った。いつかノアと一緒に入れるといいな。と考えるだけで自分の欲望が顔を出してしまった。急いで吐き出してお風呂を出るとノアが母上に髪の毛を乾かしてもらっていた。
「あっカイくん。カイくんもお風呂に入ったの?」
「うん入ってきたよ」
「ホカホカで気持ちいいね」
「そうだな」
「はいできた。ノアいい夢を見てね。また明日」
母上に乾かしてもらってサラサラになったノアの髪の毛を撫でてノアを抱き上げて部屋に向かった。
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「ノア、明日は俺と一緒に学校に行かないか?俺もノアと一緒に勉強しようかな?楽しそうだろ?」
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「大丈夫だよ。ノアも俺と一緒なら大丈夫だろ?」
少し戸惑いながら頷いてくれた。明日になったら行きたくないと言うかもしれないが…ノアは目がトロンとしてきたので、寝ようなと声をかけた。布団の上からトントンと叩いてやるとノアはすぐに眠ってしまった。
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