闘え☆桂ちゃん!

くにざゎゆぅ

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闘えわたし! 平和のために!

敵のスペック、強すぎ!

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 目の前にいるのは、爆発を起こしている敵。
 相手の行動を止めようとするこの場合、わたしができることは……。

 なにもないんじゃない?
 投げつけるモノもなにも、このだだっ広い公園には、わたしが利用できるモノってないじゃない?

「かたまっているより散ったほうがいい」

 自己嫌悪を感じながらも、とりあえずわたしは凪先輩に言われた通り、離れるように走って爆発から逃げる。
 すると、わたしと同じ方向へ逃げだした留城也先輩や紘一先輩と目が合った。
 おもむろに留城也先輩がわたしへささやく。

「リモコン操作ではないな。ってことは俺の出番じゃない。――適材適所だっていっただろ? 攻撃は凪先輩に任せりゃいいんだ」
「うわ、ヤバそう! 意識読んだら、爆発の元は酸素や水素だって。材料あふれてんじゃない? 逃げるが勝ちってことで」

 留城也先輩のあとに続いて言った紘一先輩へ向かって、わたしは叫ぶ。

「そうはいっても、先輩方! 逃げ回るだけじゃなくてなにかしら対策を考えましょうよ! たとえば紘一先輩、向こうが考える爆破位置を読むとか!」
「無理!」
「なんで無理なんですか? 先輩にとっては息するくらいに簡単なことなんでしょう?」

 わたしがそう口にしたとき、紘一先輩は「あ」と言った。
 その瞬間に、足もとが爆ぜる。
 大げさなくらいに吹っ飛んで転がったわたしの横へ、こちらも転がってきた紘一先輩が、頭を抱えながらぼそりと告げた。

「無理。だって読んでも、オレが口にだす前に爆発するんだもん」
「先輩の役立たず!」

 思わず叫んだわたしだけれど。
 でも、役立たずなのは、わたしも同じなんだ。
 わたしもどちらかといえば攻撃戦力って、凪先輩が言っていたのに。
 全然反撃の方法や余裕がない。

 なにか良いアイデアをだしてもらえないかと、わたしはすがる気持ちで凪先輩の姿を目で探した。
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