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闘えわたし! 平和のために!
ふたりの護衛者
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「そうそう、あと桂ちゃんの試験の件なんだけれど」
留城也先輩が寄ってきたせいか、紘一先輩はころりと話題を変える。
「凪先輩と透流さんが今日、合格発表の日程を繰りあげてもらえるように本部へいっているんだよ。だからこうして、オレと留城也が桂ちゃんの護衛についているんだ」
「え? どうしてですか? だって……」
そのまま続けようとしたわたしは、留城也先輩がそばにいることを思いだして、言葉を飲みこむ。
そして代わりに、目に力をこめて紘一先輩をじっと見つめた。
――だって、わたしに脅迫状を送ってきたり襲ったりしたのは、紘一先輩なんでしょう?
そんなわたしの言いたいことがうまく伝わったらしく、紘一先輩は口もとをゆるめた。
「さすが桂ちゃん、順応が早いなぁ。オレの能力を利用するほうへ回るとはね」
そう前置きしたあと、紘一先輩は眉根を寄せた留城也先輩と目配せを交わす。
そして、怪訝な表情を浮かべたわたしへ、紘一先輩はおもむろに告げた。
「桂ちゃんの周りに不穏な動きが確認されたって連絡が、本部から凪先輩のほうへはいったんだ。だから桂ちゃん、きみが体育の時間にみたマンションの屋上の人影は、残念ながら見間違いじゃないってこと」
とたんに、わたしは正体不明の影に対する不安に駆られた。
――本当に、わたしの試験をうかがっている誰かがいる……。
留城也先輩が寄ってきたせいか、紘一先輩はころりと話題を変える。
「凪先輩と透流さんが今日、合格発表の日程を繰りあげてもらえるように本部へいっているんだよ。だからこうして、オレと留城也が桂ちゃんの護衛についているんだ」
「え? どうしてですか? だって……」
そのまま続けようとしたわたしは、留城也先輩がそばにいることを思いだして、言葉を飲みこむ。
そして代わりに、目に力をこめて紘一先輩をじっと見つめた。
――だって、わたしに脅迫状を送ってきたり襲ったりしたのは、紘一先輩なんでしょう?
そんなわたしの言いたいことがうまく伝わったらしく、紘一先輩は口もとをゆるめた。
「さすが桂ちゃん、順応が早いなぁ。オレの能力を利用するほうへ回るとはね」
そう前置きしたあと、紘一先輩は眉根を寄せた留城也先輩と目配せを交わす。
そして、怪訝な表情を浮かべたわたしへ、紘一先輩はおもむろに告げた。
「桂ちゃんの周りに不穏な動きが確認されたって連絡が、本部から凪先輩のほうへはいったんだ。だから桂ちゃん、きみが体育の時間にみたマンションの屋上の人影は、残念ながら見間違いじゃないってこと」
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――本当に、わたしの試験をうかがっている誰かがいる……。
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