闘え☆桂ちゃん!

くにざゎゆぅ

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いきなり試験に突入です?!

試験の主旨って?

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 けれど、それならどうして、部外者になる晴香の参加が認められたんだろう?
 関係のない人を巻きこまないために、全校生徒を放課後に帰しているんじゃないの?

 午前中の一回目のような座って受ける試験だってある。
 だから、こんなケーキ作りが危険なことだとは思わないけれど、疑問に思ったわたしは、思わず声にだして訊いていた。

「先生。――なんで今回の調理実習に、晴香の立ち会いアドバイスをOKしたんですか?」

 すると、先生はにっこりと満面の笑みを浮かべる。
 そして、ある意味、わたしの危惧していた答えを口にした。

「ここは調理実習室。危険なことはないと思いますか? 一般家庭でも必ずキッチンってあるものよね。――噴きあがる炎。熱せられた油。凶器となる包丁やナイフ。割れるお皿の破片や食器棚のガラスでも充分武器となる。あらあら、危ないわね。こんなモノで実技試験をするのに、あなたのそばにいるだけで、関係がないのに危険なことに巻きこまれてしまうのね」

 ――先生!
 本気で、晴香を巻きこんで試験を行う気なんだ!?

 わたしと先生のやり取りをそばで聞いていた晴香だけが、きょとんとした瞳で首をかしげる。
 そして、そっとわたしへ近寄り耳もとへ口を寄せると、わたしにだけ聞こえるような小声でささやいた。

「なにを心配しているの? 桂ちゃん。調理器具は、正しく使えば危険はないわよ。不器用な桂ちゃんでも大丈夫だから。ちゃんとわたしが見守っていてあげるわよ」

 わたしが心配しているのは、晴香、あなたの身の安全よ!

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