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七奈美の声
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神園は、一番近い距離にいる力也へ視線を固定して、言葉を続けた。
「十河忠太から聞いたわ。七奈美が孤立したのをいいことに近づいて、無理やり遊びに誘って追いかけて、捕まえたら罰ゲームと称して、七奈美を襲うつもりだったんでしょう?」
「――ただの遊びだ。そこまでするわけ、ねぇだろ?」
力也の言葉を、神園は聞き流す。
「いつもぎりぎりに逃げられて。七奈美も、さすがに身の危険を感じていたから、あんな録音をボイスレコーダーに残していたのよ。唯一、七奈美が残した声」
「え? やっぱり? あの録音は本物なのね! 本当に、七奈美の声。七奈美の、歌声……」
声をあげた栞に、神園はうなずいた。
「ええ、本物よ」
そして、神園は力也へ向かって、言葉を続ける。
「力也くん、七奈美はあなたに追いかけられて、屋上に逃げてしまって。あなたに捕まるよりは、飛び降りたほうがいいと考えた。でも、もしかしたら、あなたに突き落とされたのかもしれない。それは、あなたしか知らない事実ね。どちらにしろ、七奈美はあなたに殺されたんだわ」
神園の言葉に力也は応えず、ジッとなにかを考えているように、柵の向こうの彼女を睨みつけている。
そのあいだに、栞が口を開いた。
「でも、実際に聞いた七奈美の声は? 忠太くんや鈴音が聞いたっていう、七奈美の声は? それは録音じゃないんでしょ?」
「あ、あたしが聞いた声は、たしかに七奈美の声で、七奈美のアクセントだった! それに、あたしは後ろから、髪の毛を引っ張られたのよ! 忠太だって、直接七奈美の声を聞いたって言っていたし、後ろから蹴られたのよ!」
悲鳴に近い声で、鈴音も叫んだ。
すると、それまで唇の両端を引きあげるような薄い笑いを見せていた神園が、目を細め、顔全体で笑みを浮かべた。それは、化粧っけのない神園を、とても美しく見せた。
その異質な気配に、栞は、全身に鳥肌が立った。
寄り添った鈴音も、栞の腕をつかんでいた手に力をこめる。
これまでの神園は、新任一年目の、どこか自信のなさそうな、オドオドとした教師でなかったか。こんな、圧倒させるような笑みを、浮かべてみせることができる女性ではなかったはずだ。この一年間、ほかの生徒よりは会話を交わしていたであろう栞でも、見たことがなかった。
ゆっくり、神園は口を開く。
「七奈美は、わたしの大事な年下のいとこや」
その声は、間違いなく七奈美のものだった。
自分の口をふさぐように両手を当てて、栞は悲鳴をあげた。
腰を抜かしたように、ポカンと口を開けた鈴音は座りこみ、力也でさえも、驚きで目を見開いた。
彼らの前で、神園は涼しげに響く高い声で、歌うように続けた。
「こっちに引っ越ししてきた七奈美は、一緒に繰りあがる友だちもおらんまま、この高校に入学してん。嬉しそうに、クラスで栞という友だちができたことも話してくれた。それに一年後、いとこのわたしが教員免許を取り、教師としてこの高校に着任することを、一番楽しみにしてくれとったんや」
「――いとこ。血縁者……?」
唖然としながら、栞はつぶやく。
「いとこだから、声が似ていたんだ……」
年齢の近い、親しいいとこ同士であれば。
似ていれば、声の出し方や発音で、そっくり真似ることも可能なのだろう。栞自身、電話で母親と声を間違えられる経験があった。
驚きがおさまり、力也は険しい表情に変わる。
「なんだ、幽霊の正体見たりってやつだな。七奈美本人じゃねぇ。先生、真相がわかって満足したんだろ? だったら、ほら、放送室の鍵を渡せよ。それに、あれだ。放送室にマイクとスピーカーとか、仕掛けていたんだろ? 放送室のマイク前にスピーカーを置いて、状況によって、持っているマイクから声をだしていたんだ。ちんけなトリックだ」
「残念やな、力也くん」
神園は顎をあげて、馬鹿にしたような目で力也を見る。
「そんな、物的証拠が残るような真似を、わたしがするわけないやん? もっとシンプルな方法や。――放送は、職員室からでもできるんやで。教師が生徒を呼びだすときに、放送を使っているやろ? わたしがひとりになったときに、こっそり職員室から放送したんや」
「え?」
なにかピンときたのか、栞は無意識に声をだす。
「物的証拠って? ――先生、なにを考えてるんですか?」
「栞は、ほんま、勘がええわ」
神園は、チラリと栞のほうへ視線を走らせてから、力也へ戻した。
左手の指でぶら下げられている放送室の鍵を、これ見よがしに揺らしてみせる。
「七奈美は本当に、この高校にわたしが着任することを、心待ちにしてくれてたんや……。なのに」
笑みを深める。
それだけで、神園の顔は血がつながっているせいなのか、より七奈美に近づいた。
栞は、小刻みに震える体が止められなかった。それは鈴音も同じなのか、ふたりでお互いを抱きしめ合う。鈴音も血の気がひいた顔をこわばらせていた。
「なのに。妹のようにかわいがっていた七奈美が、あなたたちに追い詰められるように死んだ。亡くなる前日に会ったときに七奈美は、大丈夫や、もう少ししたら笑い話で報告できるようになるからって。わたしの手を両手で握って、笑ってくれてん。なのに、わたしには、この録音の声だけが残されてしもて……」
ゆらりと、神園は屋上の淵で、夜空を仰いだ。
真っ白い喉もとが、暗闇に浮かぶ。
視線をはずされたことで足を踏みだそうとした力也へ、牽制のように、神園は左腕を真横へ伸ばし、指先の鍵をゆらゆらと揺らしてみせる。
ふいに、力也が鼻で笑った。
「証拠がないな」
開き直ったような声で、力也は続けた。
「真実かどうか、俺には関係ないことだが、七奈美は教師との交際が疑われて、クラスで嫌われて浮いてしまった。それは、俺だけのせいじゃないなぁ。この友だちヅラしてた栞だって、巻き添えを食いたくないからって、七奈美から離れてたしなぁ。どこが親友だって?」
「そんな!」
栞は、力也へ向かって悲鳴のような声をあげる。
「そんなこと! な、七奈美が、わたしに相談をしてくれていたなら……」
栞の言葉に耳を貸さず、力也は言った。
「飛び降りたことだって、七奈美が自分でこの世から逃げだしただけだ。自己責任だろう? それに、放送室の録音テープ? そんなもの、俺の声でも、飛び降りた証拠にさえならねぇだろ。ずっと遊びだって、こっちは言ってんだから」
「十河忠太から聞いたわ。七奈美が孤立したのをいいことに近づいて、無理やり遊びに誘って追いかけて、捕まえたら罰ゲームと称して、七奈美を襲うつもりだったんでしょう?」
「――ただの遊びだ。そこまでするわけ、ねぇだろ?」
力也の言葉を、神園は聞き流す。
「いつもぎりぎりに逃げられて。七奈美も、さすがに身の危険を感じていたから、あんな録音をボイスレコーダーに残していたのよ。唯一、七奈美が残した声」
「え? やっぱり? あの録音は本物なのね! 本当に、七奈美の声。七奈美の、歌声……」
声をあげた栞に、神園はうなずいた。
「ええ、本物よ」
そして、神園は力也へ向かって、言葉を続ける。
「力也くん、七奈美はあなたに追いかけられて、屋上に逃げてしまって。あなたに捕まるよりは、飛び降りたほうがいいと考えた。でも、もしかしたら、あなたに突き落とされたのかもしれない。それは、あなたしか知らない事実ね。どちらにしろ、七奈美はあなたに殺されたんだわ」
神園の言葉に力也は応えず、ジッとなにかを考えているように、柵の向こうの彼女を睨みつけている。
そのあいだに、栞が口を開いた。
「でも、実際に聞いた七奈美の声は? 忠太くんや鈴音が聞いたっていう、七奈美の声は? それは録音じゃないんでしょ?」
「あ、あたしが聞いた声は、たしかに七奈美の声で、七奈美のアクセントだった! それに、あたしは後ろから、髪の毛を引っ張られたのよ! 忠太だって、直接七奈美の声を聞いたって言っていたし、後ろから蹴られたのよ!」
悲鳴に近い声で、鈴音も叫んだ。
すると、それまで唇の両端を引きあげるような薄い笑いを見せていた神園が、目を細め、顔全体で笑みを浮かべた。それは、化粧っけのない神園を、とても美しく見せた。
その異質な気配に、栞は、全身に鳥肌が立った。
寄り添った鈴音も、栞の腕をつかんでいた手に力をこめる。
これまでの神園は、新任一年目の、どこか自信のなさそうな、オドオドとした教師でなかったか。こんな、圧倒させるような笑みを、浮かべてみせることができる女性ではなかったはずだ。この一年間、ほかの生徒よりは会話を交わしていたであろう栞でも、見たことがなかった。
ゆっくり、神園は口を開く。
「七奈美は、わたしの大事な年下のいとこや」
その声は、間違いなく七奈美のものだった。
自分の口をふさぐように両手を当てて、栞は悲鳴をあげた。
腰を抜かしたように、ポカンと口を開けた鈴音は座りこみ、力也でさえも、驚きで目を見開いた。
彼らの前で、神園は涼しげに響く高い声で、歌うように続けた。
「こっちに引っ越ししてきた七奈美は、一緒に繰りあがる友だちもおらんまま、この高校に入学してん。嬉しそうに、クラスで栞という友だちができたことも話してくれた。それに一年後、いとこのわたしが教員免許を取り、教師としてこの高校に着任することを、一番楽しみにしてくれとったんや」
「――いとこ。血縁者……?」
唖然としながら、栞はつぶやく。
「いとこだから、声が似ていたんだ……」
年齢の近い、親しいいとこ同士であれば。
似ていれば、声の出し方や発音で、そっくり真似ることも可能なのだろう。栞自身、電話で母親と声を間違えられる経験があった。
驚きがおさまり、力也は険しい表情に変わる。
「なんだ、幽霊の正体見たりってやつだな。七奈美本人じゃねぇ。先生、真相がわかって満足したんだろ? だったら、ほら、放送室の鍵を渡せよ。それに、あれだ。放送室にマイクとスピーカーとか、仕掛けていたんだろ? 放送室のマイク前にスピーカーを置いて、状況によって、持っているマイクから声をだしていたんだ。ちんけなトリックだ」
「残念やな、力也くん」
神園は顎をあげて、馬鹿にしたような目で力也を見る。
「そんな、物的証拠が残るような真似を、わたしがするわけないやん? もっとシンプルな方法や。――放送は、職員室からでもできるんやで。教師が生徒を呼びだすときに、放送を使っているやろ? わたしがひとりになったときに、こっそり職員室から放送したんや」
「え?」
なにかピンときたのか、栞は無意識に声をだす。
「物的証拠って? ――先生、なにを考えてるんですか?」
「栞は、ほんま、勘がええわ」
神園は、チラリと栞のほうへ視線を走らせてから、力也へ戻した。
左手の指でぶら下げられている放送室の鍵を、これ見よがしに揺らしてみせる。
「七奈美は本当に、この高校にわたしが着任することを、心待ちにしてくれてたんや……。なのに」
笑みを深める。
それだけで、神園の顔は血がつながっているせいなのか、より七奈美に近づいた。
栞は、小刻みに震える体が止められなかった。それは鈴音も同じなのか、ふたりでお互いを抱きしめ合う。鈴音も血の気がひいた顔をこわばらせていた。
「なのに。妹のようにかわいがっていた七奈美が、あなたたちに追い詰められるように死んだ。亡くなる前日に会ったときに七奈美は、大丈夫や、もう少ししたら笑い話で報告できるようになるからって。わたしの手を両手で握って、笑ってくれてん。なのに、わたしには、この録音の声だけが残されてしもて……」
ゆらりと、神園は屋上の淵で、夜空を仰いだ。
真っ白い喉もとが、暗闇に浮かぶ。
視線をはずされたことで足を踏みだそうとした力也へ、牽制のように、神園は左腕を真横へ伸ばし、指先の鍵をゆらゆらと揺らしてみせる。
ふいに、力也が鼻で笑った。
「証拠がないな」
開き直ったような声で、力也は続けた。
「真実かどうか、俺には関係ないことだが、七奈美は教師との交際が疑われて、クラスで嫌われて浮いてしまった。それは、俺だけのせいじゃないなぁ。この友だちヅラしてた栞だって、巻き添えを食いたくないからって、七奈美から離れてたしなぁ。どこが親友だって?」
「そんな!」
栞は、力也へ向かって悲鳴のような声をあげる。
「そんなこと! な、七奈美が、わたしに相談をしてくれていたなら……」
栞の言葉に耳を貸さず、力也は言った。
「飛び降りたことだって、七奈美が自分でこの世から逃げだしただけだ。自己責任だろう? それに、放送室の録音テープ? そんなもの、俺の声でも、飛び降りた証拠にさえならねぇだろ。ずっと遊びだって、こっちは言ってんだから」
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