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不祥事
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ふいに、いままで沈黙していた忠太が声をあげた。
「あの噂のあと、あのまま放っておけばよかったんですよ! 力也さんは、七奈美なんかによけいな手をださなきゃよかったんだ!」
「黙れ! 忠太!」
「言わせてもらいますよ、力也さん! ぼくはさっき、あんな怖い目に遭ったんだ。もう巻きこまれるなんてこりごりだ!」
顔を腫らし、涙目になりながら、忠太は叫んだ。
栞が、忠太をかばうように二の腕を引っ張り、力也の視界から遠ざける。そして、改めて問いかけた。
「ねえ、忠太くん。 七奈美によけいな手をださなきゃって、どういうこと?」
「忠太! よけいなことをしゃべるなよ!」
邪魔な栞につかみかかろうとする力也を、慌てて曽我がさえぎる。
そして、前に回りこんで、なだめるように両肩に手を置いた。
「まあ、待て。佐々木。そう興奮するな」
そのあいだに、忠太は栞に向かって一気に告げた。
おのずと周りにいる全員に、その言葉が伝わる。
「鈴音さんの噂の件で、教室で七奈美を怒鳴ったあと、力也さんは言っていたんだ。孤立したいまなら、ちょっとやさしい言葉をかけたら、気弱になっている七奈美が手に入るかもしれないって。ぼく、止めたんですよ? でも、力也さんは強引に」
「ちょっと。それ、どういうこと?」
聞き捨てならないと、鈴音が割りこんだ。
「手に入るって、どういうことよ。あたしには、噂を言いふらした七奈美を、ちょっと脅すだけだって言ったじゃない!」
「ちょっと、待て待て!」
今度は力也へ詰め寄ろうとする鈴音を、曽我があいだに入って引き離そうとする。そのとき一瞬、肩に触れた曽我の手を、邪険に鈴音は振り払った。
ばつの悪そうな顔をしながら、曽我は声を張りあげる。
「ちょっと静まれ! みんな、落ち着こう。――佐々木、教師として見過ごしできない言葉を聞いたが、どういうことだ?」
「うるせぇな!」
皆の視線を集めた力也が、肩を回すように大きく腕を振るった。そして、距離をとるように一歩さがったあと、言いわけがましく口を開いた。
「ちょっと意地悪をしただけだって。声をかけたら、あからさまに嫌そうな顔をしたから、カッとなって――それで、遊びだって言って、逃げる七奈美を追いかけるようになっただけだって」
それがいかにも本当なんだと言わんばかりに、力也は大声を出す。
「追いかけるって……」
栞は、唖然とつぶやいた。
「女の子が、男子に追いかけられるのって、とっても怖いことだと思うのに……」
「だから! 遊びじゃねぇか。ドロケイだ。ただの悪戯だ。第一、いつも追いかけるだけで、一度も本当に捕まえたことなんてねぇよ!」
弁解がましく、力也は言う。
そこへ、忠太が口をだした。
「いつも寸前で逃げられていたんだ。七奈美はギリギリで逃げ切っていたんだ。本当に捕まえていたら、きっと力也さんはその場でヤる気だったよ!」
「黙れ! 忠太!」
日頃の恨みが蓄積されていたのだろうか。鬱憤を晴らすように、忠太は際どい言い方をする。力也は、そんな忠太をねめつけた。
曽我が、困惑したように頭を抱えた。
「おまえたち……。こんなことがバレたら、一年前のこととはいえ問題になっちゃうんじゃないか? まさか彼女の飛び降りに関わっているとは」
「俺は関係ねぇ! 七奈美は勝手に、自分で飛び降りたんだ!」
どうしようかとつぶやいた曽我に、力也が怒鳴る。
「――もう、いい加減にして」
ふいに聞こえた鈴音の低い声は、いつもの媚びを売るような甘ったるい彼女らしくなかった。蔑んだ冷ややかさが感じられ、思わず皆が動きを止める。
能面のように見える鈴音の表情は、ぞわりとした怖さを栞に与えた。
「力也って、どうしようもない男ね。男って、そろいもそろってみんな、自分の都合の悪いことはごまかすし、逃げるし! ほとほと呆れたわ!」
鈴音は吐き捨てると、くるりと踵を返した。
その後ろ姿に、力也は舌打ちをする。
顔だけ振り返り、鈴音は力也を睨みつけた。
「狙われているのは、力也だけでしょ? あたしは関係ないもの。先に帰るわ」
「でも、単独行動は危ないと思う……」
慌てて栞が声をかけると、鈴音は、ちらりと栞に視線を向ける。
「だったら、栞も、あたしと一緒に帰ればいいじゃない。行こ」
「え……。わたしは……」
栞は言いよどむ。
視線を床にさまよわせて、言葉を探した。
「わたしは、わたしが知らなかった七奈美のことがわかるなら……。もう少し、残って調べてみたい、と思って……」
「だったら、あたしはひとりで帰る」
鈴音は、怒った声で言い捨てた。さっさと速足で歩きだす。
慌てて神園が、鈴音のあとを追いかけた。足の速い鈴音に追いつこうと、フレアースカートを広げて、パタパタと駆けていく。
「待って、さすがに危ないと思うわ……」
神園の声が小さくなって、やがて廊下の向こうに消えていく。
離脱するなら、いまだ。そう考えたのだろう。恐る恐る、忠太と英二が声をだした。
「そろそろ帰ります。ぼくも、相手の挑発に乗る必要もないし……」
「ぼくも……」
「うるせえ! おまえらは残ってろ!」
鈴音は見逃した力也だが、子分ふたりに対しては、逃がす気がさらさらないようだ。
力也に睨みつけられた忠太と英二は、嫌そうな態度をありありと見せながらも、小さくうなずいた。
「しかしなぁ。一年前は知らなかったとはいえ、力也が遊びで追い回したことが原因で飛び降りた、なんて話が漏れたら……。いまさらだが、マズいよなぁ」
曽我が困ったように、頭のてっぺんの髪をいじりながらつぶやく。彼としては、こんなよけいな話を知りたくもなかったという表情だ。
自分に対しての嫌味と捉えたのだろう。力也が、不機嫌そうに、曽我へ怒鳴った。
「犯人を捕まえりゃいいんだろ? 煽ってきたんだ。こっちも舐められたままで済ませるもんか」
右手で拳を作ると、いい音を響かせながら、左の手のひらへこぶしをぶつける。
「七奈美本人か、成りすましか知らねぇよ。だが、今度は必ず捕まえてやる。おとしまえで言うことをきかせてやるよ!」
そうつぶやく力也に、忠太と英二は呆れた目を向けた。
「あの噂のあと、あのまま放っておけばよかったんですよ! 力也さんは、七奈美なんかによけいな手をださなきゃよかったんだ!」
「黙れ! 忠太!」
「言わせてもらいますよ、力也さん! ぼくはさっき、あんな怖い目に遭ったんだ。もう巻きこまれるなんてこりごりだ!」
顔を腫らし、涙目になりながら、忠太は叫んだ。
栞が、忠太をかばうように二の腕を引っ張り、力也の視界から遠ざける。そして、改めて問いかけた。
「ねえ、忠太くん。 七奈美によけいな手をださなきゃって、どういうこと?」
「忠太! よけいなことをしゃべるなよ!」
邪魔な栞につかみかかろうとする力也を、慌てて曽我がさえぎる。
そして、前に回りこんで、なだめるように両肩に手を置いた。
「まあ、待て。佐々木。そう興奮するな」
そのあいだに、忠太は栞に向かって一気に告げた。
おのずと周りにいる全員に、その言葉が伝わる。
「鈴音さんの噂の件で、教室で七奈美を怒鳴ったあと、力也さんは言っていたんだ。孤立したいまなら、ちょっとやさしい言葉をかけたら、気弱になっている七奈美が手に入るかもしれないって。ぼく、止めたんですよ? でも、力也さんは強引に」
「ちょっと。それ、どういうこと?」
聞き捨てならないと、鈴音が割りこんだ。
「手に入るって、どういうことよ。あたしには、噂を言いふらした七奈美を、ちょっと脅すだけだって言ったじゃない!」
「ちょっと、待て待て!」
今度は力也へ詰め寄ろうとする鈴音を、曽我があいだに入って引き離そうとする。そのとき一瞬、肩に触れた曽我の手を、邪険に鈴音は振り払った。
ばつの悪そうな顔をしながら、曽我は声を張りあげる。
「ちょっと静まれ! みんな、落ち着こう。――佐々木、教師として見過ごしできない言葉を聞いたが、どういうことだ?」
「うるせぇな!」
皆の視線を集めた力也が、肩を回すように大きく腕を振るった。そして、距離をとるように一歩さがったあと、言いわけがましく口を開いた。
「ちょっと意地悪をしただけだって。声をかけたら、あからさまに嫌そうな顔をしたから、カッとなって――それで、遊びだって言って、逃げる七奈美を追いかけるようになっただけだって」
それがいかにも本当なんだと言わんばかりに、力也は大声を出す。
「追いかけるって……」
栞は、唖然とつぶやいた。
「女の子が、男子に追いかけられるのって、とっても怖いことだと思うのに……」
「だから! 遊びじゃねぇか。ドロケイだ。ただの悪戯だ。第一、いつも追いかけるだけで、一度も本当に捕まえたことなんてねぇよ!」
弁解がましく、力也は言う。
そこへ、忠太が口をだした。
「いつも寸前で逃げられていたんだ。七奈美はギリギリで逃げ切っていたんだ。本当に捕まえていたら、きっと力也さんはその場でヤる気だったよ!」
「黙れ! 忠太!」
日頃の恨みが蓄積されていたのだろうか。鬱憤を晴らすように、忠太は際どい言い方をする。力也は、そんな忠太をねめつけた。
曽我が、困惑したように頭を抱えた。
「おまえたち……。こんなことがバレたら、一年前のこととはいえ問題になっちゃうんじゃないか? まさか彼女の飛び降りに関わっているとは」
「俺は関係ねぇ! 七奈美は勝手に、自分で飛び降りたんだ!」
どうしようかとつぶやいた曽我に、力也が怒鳴る。
「――もう、いい加減にして」
ふいに聞こえた鈴音の低い声は、いつもの媚びを売るような甘ったるい彼女らしくなかった。蔑んだ冷ややかさが感じられ、思わず皆が動きを止める。
能面のように見える鈴音の表情は、ぞわりとした怖さを栞に与えた。
「力也って、どうしようもない男ね。男って、そろいもそろってみんな、自分の都合の悪いことはごまかすし、逃げるし! ほとほと呆れたわ!」
鈴音は吐き捨てると、くるりと踵を返した。
その後ろ姿に、力也は舌打ちをする。
顔だけ振り返り、鈴音は力也を睨みつけた。
「狙われているのは、力也だけでしょ? あたしは関係ないもの。先に帰るわ」
「でも、単独行動は危ないと思う……」
慌てて栞が声をかけると、鈴音は、ちらりと栞に視線を向ける。
「だったら、栞も、あたしと一緒に帰ればいいじゃない。行こ」
「え……。わたしは……」
栞は言いよどむ。
視線を床にさまよわせて、言葉を探した。
「わたしは、わたしが知らなかった七奈美のことがわかるなら……。もう少し、残って調べてみたい、と思って……」
「だったら、あたしはひとりで帰る」
鈴音は、怒った声で言い捨てた。さっさと速足で歩きだす。
慌てて神園が、鈴音のあとを追いかけた。足の速い鈴音に追いつこうと、フレアースカートを広げて、パタパタと駆けていく。
「待って、さすがに危ないと思うわ……」
神園の声が小さくなって、やがて廊下の向こうに消えていく。
離脱するなら、いまだ。そう考えたのだろう。恐る恐る、忠太と英二が声をだした。
「そろそろ帰ります。ぼくも、相手の挑発に乗る必要もないし……」
「ぼくも……」
「うるせえ! おまえらは残ってろ!」
鈴音は見逃した力也だが、子分ふたりに対しては、逃がす気がさらさらないようだ。
力也に睨みつけられた忠太と英二は、嫌そうな態度をありありと見せながらも、小さくうなずいた。
「しかしなぁ。一年前は知らなかったとはいえ、力也が遊びで追い回したことが原因で飛び降りた、なんて話が漏れたら……。いまさらだが、マズいよなぁ」
曽我が困ったように、頭のてっぺんの髪をいじりながらつぶやく。彼としては、こんなよけいな話を知りたくもなかったという表情だ。
自分に対しての嫌味と捉えたのだろう。力也が、不機嫌そうに、曽我へ怒鳴った。
「犯人を捕まえりゃいいんだろ? 煽ってきたんだ。こっちも舐められたままで済ませるもんか」
右手で拳を作ると、いい音を響かせながら、左の手のひらへこぶしをぶつける。
「七奈美本人か、成りすましか知らねぇよ。だが、今度は必ず捕まえてやる。おとしまえで言うことをきかせてやるよ!」
そうつぶやく力也に、忠太と英二は呆れた目を向けた。
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