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桃太郎、殺られる前に犯られそう。
しおりを挟む只今、桃太郎、ピンチです。
いや。そもそも拉致楽れてきた段階でピンチだったし、三太郎が刺された場面を目撃したのが更なるピンチだった。
次は自分か?殺られるか?と、背中一面を冷たい汗が滝のように流れたのだから。
が、幸四郎は死体が2つになる事を面倒に思ったのか、桃太郎をグルグルに縛りあげ、先に冷たくなった三太郎を担ぎ上げて部屋を出た。
現状は、絶体絶命。
幸四郎が出ていったのは、九死に一生。
縛られて、まな板の上の鯉。
その後に来るのは間違いなく、死。
「にゅへりゅぞっ(逃げるぞ)」
噛まされた猿轡のせいでまともな言葉にならないが、桃太郎はきっぱり宣言した。
逃げる。逃げてやる。大人しく殺されてなるものか。
それなのに、何故?
只今、桃太郎3度目のピンチ、真っ最中です。
「へっへっへ。しかしいい女だよな~。見ろよ、ホラ。乳がプリンプリン」
「だなっ。ちぃっと変態なのがナンだが、乳はいい」
「いやいや。違うぞ。そこがいいんじゃないか。多少おかしな趣味の女の方が皆で同時に可愛がれるってモンだ」
紐と縄で縛られたまま畳の上に転がった桃太郎を男たちがニヤつきながら見下ろしている。口々に好き勝手言われているのが腹立たしい。
だれが変態じゃ。こんな紐も縄も趣味なわけがあるか。
声を大にして言いたいのに、猿轡に阻まれて呻き声しか出てこない。
「なあ、これってやっぱり三太郎様の女かな。俺らがやっちゃっていいのかなぁ」
「これだけいい女だからなぁ。でもお手付きなら廊下に転がってるって妙じゃないか?」
男たちは三太郎の手下なのか、そんな事を言っている。口さえ自由になったら三太郎が刺されたことを言えるのに。そうなったら助けてもらえるかもしれないのに、どんなに唸っても猿轡は外れない。
目力を込めて『これを外せ~』『喋らせろ~』と睨み付ければ、視線をどう受け止めたのか右側の男が上ずった風に言う。
「いいじゃん、どうでも。怒られても何発か殴られるだけじゃねえ?それより、おりゃ、もう我慢できねえよ」
「だ、だな。俺もたまらん」
後の2人も同意して、3人して生唾を飲みながら桃太郎に手を伸ばしてきた。
「みろよ、これ。紐で縛ってあるからおっぱいがこんなになって……」
上下を縊られたおっぱいは異様に張り詰めて、真っ白な肌から血管が浮き出ているし、乳首も尖っていつもより赤みを増している。
「確かに。凄ぇでかいよな」
「んぐ~っ」
スススッと柔肌を撫でられただけで、桃太郎は飛び上がった。皮膚が薄くなった分いつもより敏感で、神経が剥き出しになっている感覚だ。
そんな反応に気をよくしたのか、別の指が乳首を摘まんで捻りあげる。
「グヒィ~ッ!」
痛みで目の前に火花が散った。火傷したかのような熱さが乳首を襲ったのだ。けれどそれは一瞬で霧散し、風呂湯のようなぬくもりに変わり、乳房から背中に、腹に広がっていく。
「ふぶっ、んふ……ふんっ」
くぐもった唸り声でも悲鳴と喘ぎ声の区別はつくのだろう。乳を撫でていた男がニヤニヤ笑い、くねる桃太郎をうつ伏せに転がしたと思ったら、腰を掴んで引き上げて、高く持ち上げた尻を覗き込む。他の2人も後ろに回り、左右から尻を覗いて笑っている。
「本当に。割れ目だけじゃないぜ、太腿までぐしょぐしょだ」
「すっかり紐の色が変わってやがる」
「うへへ。随分気持ちいいみたいだな。俺らに見つかるまで、他の誰かとお愉しみだったのか?随分お股が濡れてやがる」
「いやいや。縛られて喜ぶ変態女だ。ひとりで楽しんでたんじゃね~か?」
「お~。だったらおれらが協力してやんね~とな」
「よかったな~、ねえちゃん。俺らの逸物でうんとかわいがってやるからな」
がははは、と笑いながら男たちは我先にと着物を脱いでいく。
桃太郎、ピンチです。殺られないけど犯られそうです。
そもそも桃太郎がこの男たちに捕まったのは、幸四郎に縛られた部屋から必死で逃げて、廊下を這い進んでいた時だ。
逃げてやる、と宣言した後、桃太郎は必死で縄を引っ張った。手首を右へ左へ捏ねてみたり、動かせる範囲で腕を上下に揺すってみたり、縄を広げようと手や腕を強く広げてみたり。考え付く限りの事を試してみた。
だが、効果なし。
そこで今度は足に巻き付いた縄に目をやった。
動きを封じる為に両足首はひとまとめに縛られている。それとは別に、逃亡防止に縛った足首を別の縄で床の間の柱に結びつけてある。その長さは50センチ程。
この縄さえ切れたらここから出ていける。これさえ何とかしたら。
そう思った桃太郎は、まず思い切り体を折り曲げて、上半身を足にぴったりくっ付けた。その状態で足首から伸びた縄を噛みきれないかチャレンジする――――が、無理。猿轡が嵌っていた。
次に閃いたのが、縛ってある縄を柱の角に擦り付けてちびさせる方法だが――――足が攣りそうな位必死で動かしたのに縄には変化なし。ちびているのかいないのか、目視ではまったく確認できなかった。
が、諦めない。何としても逃げ出すぞ、という強い思いが桃太郎を支えている。
ふんぬっ!んぬんぬ、ぬがががっ!ふぬぬぬ~~~っっ!
脚だけじゃない、体中がつりそうになってきた時だ。ようやくブツッという音がして、縄が千切れた。
やった、動ける!自由だ!
喜んだ桃太郎だが、小躍りしている暇はない。急いでこの部屋から逃げ出さねばならないのだ。
とは言っても、切れたのは足首と柱を繋いだ縄だけで、他は健在。しっかりキツキツに桃太郎を拘束している。ここで時間をかけて他の縄を切っている暇はない。少しでもここから遠くへ。幸四郎以外の人目がある場所へ逃げなくては、殺される。
桃太郎は尺取り虫のような動きでモゾモゾ部屋から這い出ていった。
腰を高く持ち上げて膝を腹に引き付け、上半身を前に滑らせる。腰を持ち上げ、膝を引き付け、前へ進む。前へ。前へ。
ズリズリ、ズリリ、ズリズリズリ
あちこち痛いが、今は構っていられない。元より生傷の多い山育ちだ、多少の痛みは我慢できる。が、それより気になる事がある。
体のバネを使って跳ねるように動く度、最初に幸四郎が縛った紐が、乳房の上下と股座に通った紐が、喰い込んできて感じてしまう。
上下を押さえつけられたせいで普段より大きくせり出した乳房は肌が薄くなった分、上半身を滑らせる度に廊下に擦れてビリビリするし、とんがった乳首は充血して真っ赤になっている。
腰を大きく曲げ伸ばしするせいで、股座の紐が割れ目に喰い込んでくる。
手や指で愛撫されている時の一点に集中した快感じゃない。床が、紐が、広範囲でおっぱいと割れ目を責めてくるのが堪らない。
ググッと尻を持ち上げたら前側の紐が花唇の間にめり込んで柔肉を圧迫し、上半身を滑らせて尻を落とせば緩んだ紐がキュッと締まってクリトリスを押しつぶす。
誘拐監禁されて縛られて、逃げている時にこんなに気持ちよくなるのはおかしいと思うのだが、刺激は刺激だ。体が反応するのだから仕方がない。
「んふぅっ……」
刺激で腹の中がキュゥッとよじれ、勝手に腰がくねってしまう。同時に沸騰した子宮から蜜が迸り、頭の中が真っ白になる。ふわふわと体が揺れる感じがして力が抜けたら、次の瞬間、脳天まで快感が突き抜ける。
それでも、桃太郎は必死で這った。少しでも遠くへ、誰か人のいる場所へ行こうと。
どれくらい這っただろう。最早、肩も胸も膝も真っ赤になって痛いと言うより熱いとしか感じないし、零れた蜜が太腿に幾つも光る筋をつけている。桃太郎が這ってきた廊下にも点々と水跡がついている。
これ以上進めない。限界だ。
そう思って諦めかけた時だった。ひとつ、ふたつ向こうの部屋から人の声がした。
これでたすかる?
安堵の息を零しかけた桃太郎だったが、そう上手く事は運ばない。
やっと見つけた誰かの声は、酔っているのだろう野太い笑い声で、下品な言葉を叫んでいる。しかも部屋から出てこようとしているのか、声が大きく近づいてくる。
やばい。これ、絶対やばい奴。
そう思ったが、逃げ隠れする余裕はない。
スパァンッ、といい音で襖が開かれたと同時に男が転がった状態の桃太郎を発見した。
「なんじゃ、こりゃぁ」
「おい、おいおいおい~。女だぜ、女」
「何だよ、こいつ。変態か?」
口々に叫びながら桃太郎を取り囲む。
誰が変態だ。変態はあたしじゃなくて幸四郎だよ。
言いたいのに声が出せないからう~う~唸れば、男たちは好色な目でジロジロと桃太郎を見て、次の瞬間一斉に手を伸ばした。
で、今のこの状態だ。
体は思うように動いてくれないし、抵抗したくても桃太郎の体力も限界に近い。
ぼうっとした頭でそんな事を思っていると、裸になった男たちが迫ってきた。
ひとりが、高く上がった桃太郎の尻に顔を埋めて白い双山をベロベロと舐め始めた。
別の男は、四つん這いになった桃太郎の下に潜り込んで、両手でおっぱいを掴んで揉む。
背中にも残った男が吸い付いてきた。
普段、犬山と猿川から2か所同時に責められる事はあったが、3か所同時は初めてだ。ひとり増えただけで快感が倍にも3倍にもなって襲い掛かってくる。
「フッウゥン……んぐっ、グヒュっ」
桃太郎の体から汗が吹き出し、肌が油を塗ったみたいにぬめ光る。割れ目からも新しい蜜がトロトロと流れ出して、太腿を伝って畳にシミを作っていく。
「んふ~ッ!」
指が、紐を避けて蜜壺に入ってきた。
「うっわ、凄え熱い。キュウキュウに吸い付いてくるぜ」
嬉しそうに叫ぶから、別の男が「俺にも入れさせろよ」と、既に入っている指の隣から差し込んでくる。
「ニュグ~~ッ、ンフッ、ンブッ…」
1本ずつ入った指がグチュグチュ音を立てて前後に動く。太さは然程でないが、1本ずつ別々に動くから異様に感じてしまう。紐のせいでより窮屈に感じるのかもしれない。
男たちにがっちり固められているものの、快感が突き抜ける度桃太郎の体は跳ねる。
乳首を吸われて後ろにのけ反ったら、膣に入っている指がズルリと動いて壁を擦る。それに感じて、慌てて腰を引けば別の指が汗を吸った紐を引っ張って、よりきつく股に喰い込ませていく。
どちらに動いても逃げられない。三方向から這いまわる手はそれぞれ快感を生み出すし、リズムが合わさればより大きな刺激を生み出してくる。
「お、おい。そろそろいいんじゃねえ?」
ぼんやりする頭で、誰かが言ったのを聞いた。
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