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第二章 魔獣退治編
23 様々な能力
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食事を終えてシエナが席を立つと、レオとバッツのもとに二人組の新人能力者がやって来て、声を掛けた。
「やあ。君たちも、掲示板の募集で集まった口?」
「はい。そうです」
レオはノエル王子の推薦の旨を伏せて二人組に答えた。
小柄な少年と大きな身体の男性は、声を顰める。
「勇者募集とか謳ってたけど、結局、国王軍のスカウトだよね?」
「そうそう。優秀な能力者を見つけ出して、軍に確保するってさ。体のいい入隊試験だって、みんな言ってるよ」
バッツは会話を聞いて、目を丸くした。
「え、俺は勇者になりたいんであって、軍に入隊する気なんて無いよ!」
二人組はバッツの子供じみた主張に苦笑いしている。
「まあ、国王軍にスカウトされれば安定した報酬を貰えるし、能力者は出世も早いとか。それに選ばれるのは、優秀な一部の新人だけだよ」
バッツは報酬と出世、優秀という言葉に意識を変えたようだった。
「軍人か……炎の軍人・バッツ……うん」
二つ名を考え出して、その気になったようだった。
小柄な少年は「テリー」大きな身体の男性は「ダム」と名乗った。
テリーは聴力の能力者らしく、普段は耳栓をして生活をしている。
ダムは声帯が発達していて、人並み外れた発声ができるらしい。
レオは様々な能力があるものだと、感心していた。
「聴力と発声は情報収集と伝達の分野で、軍に求められる能力ですよね」
ダムは笑う。
「身体能力系って分類らしいけど、上には上がいるよ。俺なんか、山の向こうに声を届けるくらいしかできないけど、上位の能力者は音波で敵を失神させるってさ」
「へえ~」
レオもバッツも感心する。
「で、おたくは何の能力なの?」
レオはダムに聞かれて、思わずバッツに吐いた嘘をそのまま伝えた。
「えっと、僕は切断系ですね」
優等生風な外見と能力のエグさが反比例して、またしてもその場が恐怖で固まった。
* * * *
一方、鳥類研究所では、大量の卵がケモ君によって馬車に運び込まれていた。
ケイト所長は次々運ばれる卵を嬉々として見送っている。
「すっごい卵の量だわ! いったい何個プリンを作るの!?」
リコは卵の代金を封筒に入れて、ケイトに渡した。
「今週末はちょっと、欲張っていっぱい販売しようと思って」
「確かに先週の売れ行きを見ると、大量生産しても完売しそうね! リコプリンちゃん、すごーい!」
ケイト所長とケモ君に見送られて、馬車は出発した。
今回は客人用馬車ではなく、荷物運搬用の馬車だ。リコとミーシャ、マニが卵と牛乳の瓶、砂糖の袋に埋もれるように一緒に乗っている。
「冷蔵庫が成功したから、いっぱい作り置きできるもんね」
ミーシャの興奮に、計算係のマニはノートに売り上げの計算をしながら頷いた。
「いよいよプリン道も軌道に乗って、一大ビジネスになってきた!」
テンションが上がっている二人に、リコもまたウズウズとしてきた。
「今回はバニラプリンと、新しいフレーバー、ココアプリンも発売するよ!」
「両方買っちゃうね、絶対!」
「だね!」
三人娘の目はまた、職人のように冴えていった。
* * * *
金ピカ城に、どんどん材料が運ばれていく。
アレキは重い砂糖袋や牛乳瓶を運ばされて、ひぃひぃと悲鳴を上げている。
「ちょっと! こんな重労働させた分、俺のプリン取っといてよ!?」
普段やらない労働に文句を垂れまくっていた。
ミーシャが卵を抱えて、後ろから着いて来る。
「アレキ様。いつもレオ君に荷物を持たせるから、筋力が弱ってるんですよ」
「ぐぬぬ……そんなお爺ちゃんみたいな言い方……」
ミーシャに図星を突かれたアレキは従順に運搬を続けた。
「やあ。君たちも、掲示板の募集で集まった口?」
「はい。そうです」
レオはノエル王子の推薦の旨を伏せて二人組に答えた。
小柄な少年と大きな身体の男性は、声を顰める。
「勇者募集とか謳ってたけど、結局、国王軍のスカウトだよね?」
「そうそう。優秀な能力者を見つけ出して、軍に確保するってさ。体のいい入隊試験だって、みんな言ってるよ」
バッツは会話を聞いて、目を丸くした。
「え、俺は勇者になりたいんであって、軍に入隊する気なんて無いよ!」
二人組はバッツの子供じみた主張に苦笑いしている。
「まあ、国王軍にスカウトされれば安定した報酬を貰えるし、能力者は出世も早いとか。それに選ばれるのは、優秀な一部の新人だけだよ」
バッツは報酬と出世、優秀という言葉に意識を変えたようだった。
「軍人か……炎の軍人・バッツ……うん」
二つ名を考え出して、その気になったようだった。
小柄な少年は「テリー」大きな身体の男性は「ダム」と名乗った。
テリーは聴力の能力者らしく、普段は耳栓をして生活をしている。
ダムは声帯が発達していて、人並み外れた発声ができるらしい。
レオは様々な能力があるものだと、感心していた。
「聴力と発声は情報収集と伝達の分野で、軍に求められる能力ですよね」
ダムは笑う。
「身体能力系って分類らしいけど、上には上がいるよ。俺なんか、山の向こうに声を届けるくらいしかできないけど、上位の能力者は音波で敵を失神させるってさ」
「へえ~」
レオもバッツも感心する。
「で、おたくは何の能力なの?」
レオはダムに聞かれて、思わずバッツに吐いた嘘をそのまま伝えた。
「えっと、僕は切断系ですね」
優等生風な外見と能力のエグさが反比例して、またしてもその場が恐怖で固まった。
* * * *
一方、鳥類研究所では、大量の卵がケモ君によって馬車に運び込まれていた。
ケイト所長は次々運ばれる卵を嬉々として見送っている。
「すっごい卵の量だわ! いったい何個プリンを作るの!?」
リコは卵の代金を封筒に入れて、ケイトに渡した。
「今週末はちょっと、欲張っていっぱい販売しようと思って」
「確かに先週の売れ行きを見ると、大量生産しても完売しそうね! リコプリンちゃん、すごーい!」
ケイト所長とケモ君に見送られて、馬車は出発した。
今回は客人用馬車ではなく、荷物運搬用の馬車だ。リコとミーシャ、マニが卵と牛乳の瓶、砂糖の袋に埋もれるように一緒に乗っている。
「冷蔵庫が成功したから、いっぱい作り置きできるもんね」
ミーシャの興奮に、計算係のマニはノートに売り上げの計算をしながら頷いた。
「いよいよプリン道も軌道に乗って、一大ビジネスになってきた!」
テンションが上がっている二人に、リコもまたウズウズとしてきた。
「今回はバニラプリンと、新しいフレーバー、ココアプリンも発売するよ!」
「両方買っちゃうね、絶対!」
「だね!」
三人娘の目はまた、職人のように冴えていった。
* * * *
金ピカ城に、どんどん材料が運ばれていく。
アレキは重い砂糖袋や牛乳瓶を運ばされて、ひぃひぃと悲鳴を上げている。
「ちょっと! こんな重労働させた分、俺のプリン取っといてよ!?」
普段やらない労働に文句を垂れまくっていた。
ミーシャが卵を抱えて、後ろから着いて来る。
「アレキ様。いつもレオ君に荷物を持たせるから、筋力が弱ってるんですよ」
「ぐぬぬ……そんなお爺ちゃんみたいな言い方……」
ミーシャに図星を突かれたアレキは従順に運搬を続けた。
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