17 / 24
事件-2
しおりを挟む
農場工場の普及の促進に伴い、ノウハウや技術に長けている『株式会社さとう』が大活躍をしていた。
『良いものは高くても売れる』が社訓のような『株式会社さとう』。この件でとても儲けているのだろうと思い、ある日農は味来に質問をしたことがあった。
「農場工場の普及で儲かっているんじゃないですか?特許料とか技術料とか?」
「この件で儲かっているということはないよ。以前も話した通り、僕たちはこれを早急に普及させなければならない理由がある。今回の件は、不幸な出来事だけど良い機会と捉えて動くしかない。これで儲けることを考えたら本末転倒だよ」
農はハッとした。以前、味来が話していたことを思い出した。『味来は未来からから来たこと』『未来で起こる災難を回避するためにこの時代で奮闘していること』を。いや、忘れかけていた。農自身も味来の話を信じ、協力すると言ったのに。
必要経費はもらっているが特許料や技術料などは徴収していないという。味来の言う通り、目的に向かって機会を逃さず動いている。
農は改めて自分のできることを精一杯やろうと決意した。
それからしばらくは平穏な日々が続いた。が、長くは続かなかった。農場工場を普及する大プロジェクトが進行中にまた大きな事件が起こるのだった。
ある朝、いつもの朝食に今度は菜々だけ現れなかった。
「今日、菜々ちゃんはトラブル対応のため早出出勤しているよ」
「何かあったんですか?」
「詳細は会社行ってから報告を受けることになっているけど、農場工場の農作物が枯れちゃったみたい」
いつものことなのだろうか。農の問いに味来は淡々と答えた。
「こういうことはたまにあるんですか?」
「こんなことは初めてだよ。僕が慌てたり取り乱したりするのも良くないでしょ?まずは現状把握でしょ」
確かにその通りだ。社長は堂々としていなくては。
「慌てるのは、これからだよ」
結局、慌てるらしい。
「ごちそうさま。いってきます」
味来はトラブル発生中の会社へ出社した。今回のトラブルの詳細についても後ほど本人たちから聞けるだろうと農たちは思った。
その日の閉店後に味来と菜々が『Sugar』に訪れた。二人はこの日もとても疲弊した表情だった。
「いやー、今日は大変だったね」
「大変なのは今日じゃなくて今日からですよ」
洞爺は味来と菜々にオムライスとコーンポタージュを用意した。このやりとりと風景は以前もあったような気がした。
『除草剤散布事件』の時と同じ展開だった。今回、洞爺はこの展開を予測して準備をしていたようだった。
その後、食後の紅茶を飲みながら今日のトラブルの詳細が味来から語られた。
農場工場の農作物が枯れていたことは朝食時に味来から聞いていた。部分的に移動式カメラがついている。
農作物の発育状況を定期的にモニタリングしており、その際に異変に気づいたという。詳しく状況を確認した結果、農作物が枯れていることが判明したのだという。
制御画面上は水分や栄養分の供給は正常に実施されていたようだ。ジェル状の水分や栄養分が根に付着している状態はモニタリングをしているため、異常が発生した場合は目視で確認できるはずだった。
ただし、実際の状況は水分や栄養分の供給は数日前から停止していたようだ。動作確認や制御室からの信号による動作も問題なかった。水分や栄養分の供給を強制的に停止しても制御画面では異常とならなかった。
さらに調査を進めると、農作物育成関連設備のシステムのみコンピューターウイルスに感染していたことがわかった。農作物に異常が発生するまで気づけないウイルスとはかなり厄介だ。そもそも、これだけ大規模な設備のシステムのコンピューターウイルス対策が万全でないわけがない。
「うちのシステムに侵入できるなんてただ者ではないね」
「エンジニアが責任を感じながらもとても悔しそうにしてましたよ」
「切磋琢磨してまたよいプログラムができるのかな?」
「『切磋琢磨』の使い方間違えてます。これは犯罪ですから。犯人と競い合いでもしているんですか?」
「ごめんなさい」
「不謹慎です」
「ごめんなさい」
こんな時に何を言っているんだ?と思いながらも味来らしいなとも思った。そして、菜々は相変わらずしっかりしているなと。
「うちの優秀なエンジニアが悔しがるほどの犯人。この能力をもっと別のところで活かしてほしいですね」
菜々の言うとおりだ。この件を解決し、さらなる改善をするためにエンジニアの統括者である伊豆次郎を筆頭に試行錯誤を重ねているそうだ。
今回の事件に関して伊豆は、『株式会社さとう』初期メンバーであり、伊豆の師匠であるエンジニアに相談をすることもあった。
この事件は『株式会社さとう』の各地工場及び他社工場でも同様の事態が発生しており、これについても事件化されてニュースとして報道された。
『除草散布事件』と同様に被害の規模が大きく、収穫前に被害にあった農場工場が多かった。今回の事件についても需要と供給に大きな影響を与えることとなり農作物の価格が急上昇した。
『除草剤散布事件』による価格の上昇が落ち着いてきた矢先の出来事だった。事件発生のタイミングは最悪だった。『除草剤散布事件』と同一犯であるかは不明だ。同一犯ではないとしても、意図的に実施したと考えたくなるタイミングだった。
この事件については、これを模倣とした事件は起こらなかった。今回は同じことをしようとするにしては高度すぎたため、模倣しようとする愚か者は現れなかったのだろう。
被害と被害者が多かった二つの事件により、『農場工場普及の加速』『農場工場のシステムの見直し』『ドローンの法整備の加速』がさらに大きく進んでいくことになった。皮肉なものだ。
そして、この二つの事件の犯人は未だ捕まってはいない。
ある日、農は味来に呼ばれて『株式会社さとう』の社長室に向かった。
「失礼します」
農は社長室に入ると、味来と談笑している一人の男の姿が眼に映った。
「やぎくん、忙しいところ悪いね。今日は、君に陸奥くんを紹介するために来てもらったんだ」
「陸奥くん?」
「彼は陸奥 陽光。農場に除草剤を散布したり、うちのシステムに侵入したりした。二つの事件のいわゆる『犯人』」
「・・・・・・は?・・・・・・何を・・・・・・言っている?」
『良いものは高くても売れる』が社訓のような『株式会社さとう』。この件でとても儲けているのだろうと思い、ある日農は味来に質問をしたことがあった。
「農場工場の普及で儲かっているんじゃないですか?特許料とか技術料とか?」
「この件で儲かっているということはないよ。以前も話した通り、僕たちはこれを早急に普及させなければならない理由がある。今回の件は、不幸な出来事だけど良い機会と捉えて動くしかない。これで儲けることを考えたら本末転倒だよ」
農はハッとした。以前、味来が話していたことを思い出した。『味来は未来からから来たこと』『未来で起こる災難を回避するためにこの時代で奮闘していること』を。いや、忘れかけていた。農自身も味来の話を信じ、協力すると言ったのに。
必要経費はもらっているが特許料や技術料などは徴収していないという。味来の言う通り、目的に向かって機会を逃さず動いている。
農は改めて自分のできることを精一杯やろうと決意した。
それからしばらくは平穏な日々が続いた。が、長くは続かなかった。農場工場を普及する大プロジェクトが進行中にまた大きな事件が起こるのだった。
ある朝、いつもの朝食に今度は菜々だけ現れなかった。
「今日、菜々ちゃんはトラブル対応のため早出出勤しているよ」
「何かあったんですか?」
「詳細は会社行ってから報告を受けることになっているけど、農場工場の農作物が枯れちゃったみたい」
いつものことなのだろうか。農の問いに味来は淡々と答えた。
「こういうことはたまにあるんですか?」
「こんなことは初めてだよ。僕が慌てたり取り乱したりするのも良くないでしょ?まずは現状把握でしょ」
確かにその通りだ。社長は堂々としていなくては。
「慌てるのは、これからだよ」
結局、慌てるらしい。
「ごちそうさま。いってきます」
味来はトラブル発生中の会社へ出社した。今回のトラブルの詳細についても後ほど本人たちから聞けるだろうと農たちは思った。
その日の閉店後に味来と菜々が『Sugar』に訪れた。二人はこの日もとても疲弊した表情だった。
「いやー、今日は大変だったね」
「大変なのは今日じゃなくて今日からですよ」
洞爺は味来と菜々にオムライスとコーンポタージュを用意した。このやりとりと風景は以前もあったような気がした。
『除草剤散布事件』の時と同じ展開だった。今回、洞爺はこの展開を予測して準備をしていたようだった。
その後、食後の紅茶を飲みながら今日のトラブルの詳細が味来から語られた。
農場工場の農作物が枯れていたことは朝食時に味来から聞いていた。部分的に移動式カメラがついている。
農作物の発育状況を定期的にモニタリングしており、その際に異変に気づいたという。詳しく状況を確認した結果、農作物が枯れていることが判明したのだという。
制御画面上は水分や栄養分の供給は正常に実施されていたようだ。ジェル状の水分や栄養分が根に付着している状態はモニタリングをしているため、異常が発生した場合は目視で確認できるはずだった。
ただし、実際の状況は水分や栄養分の供給は数日前から停止していたようだ。動作確認や制御室からの信号による動作も問題なかった。水分や栄養分の供給を強制的に停止しても制御画面では異常とならなかった。
さらに調査を進めると、農作物育成関連設備のシステムのみコンピューターウイルスに感染していたことがわかった。農作物に異常が発生するまで気づけないウイルスとはかなり厄介だ。そもそも、これだけ大規模な設備のシステムのコンピューターウイルス対策が万全でないわけがない。
「うちのシステムに侵入できるなんてただ者ではないね」
「エンジニアが責任を感じながらもとても悔しそうにしてましたよ」
「切磋琢磨してまたよいプログラムができるのかな?」
「『切磋琢磨』の使い方間違えてます。これは犯罪ですから。犯人と競い合いでもしているんですか?」
「ごめんなさい」
「不謹慎です」
「ごめんなさい」
こんな時に何を言っているんだ?と思いながらも味来らしいなとも思った。そして、菜々は相変わらずしっかりしているなと。
「うちの優秀なエンジニアが悔しがるほどの犯人。この能力をもっと別のところで活かしてほしいですね」
菜々の言うとおりだ。この件を解決し、さらなる改善をするためにエンジニアの統括者である伊豆次郎を筆頭に試行錯誤を重ねているそうだ。
今回の事件に関して伊豆は、『株式会社さとう』初期メンバーであり、伊豆の師匠であるエンジニアに相談をすることもあった。
この事件は『株式会社さとう』の各地工場及び他社工場でも同様の事態が発生しており、これについても事件化されてニュースとして報道された。
『除草散布事件』と同様に被害の規模が大きく、収穫前に被害にあった農場工場が多かった。今回の事件についても需要と供給に大きな影響を与えることとなり農作物の価格が急上昇した。
『除草剤散布事件』による価格の上昇が落ち着いてきた矢先の出来事だった。事件発生のタイミングは最悪だった。『除草剤散布事件』と同一犯であるかは不明だ。同一犯ではないとしても、意図的に実施したと考えたくなるタイミングだった。
この事件については、これを模倣とした事件は起こらなかった。今回は同じことをしようとするにしては高度すぎたため、模倣しようとする愚か者は現れなかったのだろう。
被害と被害者が多かった二つの事件により、『農場工場普及の加速』『農場工場のシステムの見直し』『ドローンの法整備の加速』がさらに大きく進んでいくことになった。皮肉なものだ。
そして、この二つの事件の犯人は未だ捕まってはいない。
ある日、農は味来に呼ばれて『株式会社さとう』の社長室に向かった。
「失礼します」
農は社長室に入ると、味来と談笑している一人の男の姿が眼に映った。
「やぎくん、忙しいところ悪いね。今日は、君に陸奥くんを紹介するために来てもらったんだ」
「陸奥くん?」
「彼は陸奥 陽光。農場に除草剤を散布したり、うちのシステムに侵入したりした。二つの事件のいわゆる『犯人』」
「・・・・・・は?・・・・・・何を・・・・・・言っている?」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
宇宙を渡る声 大地に満ちる歌
広海智
SF
九年前にUPOと呼ばれる病原体が発生し、一年間封鎖されて多くの死者を出した惑星サン・マルティン。その地表を移動する基地に勤務する二十一歳の石一信(ソク・イルシン)は、親友で同じ部隊のヴァシリとともに、精神感応科兵が赴任してくることを噂で聞く。精神感応科兵を嫌うイルシンがぼやいているところへ現れた十五歳の葛木夕(カヅラキ・ユウ)は、その精神感応科兵で、しかもサン・マルティン封鎖を生き延びた過去を持っていた。ユウが赴任してきたのは、基地に出る「幽霊」対策であった。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
コラテラルダメージ~楽園11~
志賀雅基
SF
◆感情付加/不可/負荷/犠牲無き最適解が欲しいか/我は鏡ぞ/貴様が作った◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart10[全36話]
双子惑星の片方に小惑星が衝突し死の星になった。だが本当はもうひとつの惑星にその災厄は訪れる筈だった。命運を分けたのは『巨大テラ連邦の利』を追求した特殊戦略コンピュータ・SSCⅡテンダネスの最適解。家族をコンピュータの言いなりに殺されたと知った男は復讐心を抱き、テラに挑む。――途方もない数の犠牲者が出ると知りながら。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【Nolaノベル・小説家になろう・ノベルアップ+・ステキブンゲイにR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
宿命の御手
日向 白猫
SF
カフェ&バー「Fingers」で働くアーヌラーリウスはある日、不思議な夢を見る。セピア色の海を漂い、そしてそのまま浮き上がる、という妙な夢――。しかし、目覚めるといつも通りの彼の日常が待っていて、漫然とそれに埋もれていく。夢の意味も分からぬまま。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる