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3章 希う大学生編
身体に刻まれた記憶
しおりを挟むイキ過ぎと泣き過ぎで朦朧としている。頭の中も視界もぼんやりしていて、男達が何か喋ってるけど凄くどうでもいい。
「ゆいとくん、泣きながらイッてんね。すっげ、可愛い。··やべぇ、俺この子ハマりそう」
「おい、マジになんなって。流石にめんどくせぇわ」
「だって可愛くねぇ? このまま持って帰っちゃおっかな」
「マジかよ。誘拐してレイプだけでもやべぇのに、監禁までとかお前つよ~」
「ここまで来たら一緒だろ。うっし、決めた。俺この子持って帰るわ」
「「マジかよww」」
「持って帰んのは勝手だけどさ、俺らはそこまで関与しねぇかんな?」
「わーってるって。バレなきゃ問題ないっしょ」
勝手な事ばかり言う男達。やはり、僕は誘拐されたらしい。だけど、何処に誰と居たかも思い出せない。助けなんて来るかも分からない。
現状を悲観した僕は、抵抗する力もなく男たちに弄ばれた。
何時間経ったのか、男達が休憩だと言って水をくれた。けれど、それは水と偽ったお酒だった。
「ゲホッ、ゴホッゴホッ····こぇ··お酒····」
「あ、バレた? あっはは、ビックリしちゃってかーわい♡ ねぇねぇゆいとくんさ、アレ全部彼氏なの?」
「彼氏····? 僕、彼氏いるの?」
「えぇ~、彼氏でもないヤツらとヤリまくってたの? ビッチだね~」
「びっち····僕が? 僕、えっちなんてシたことにゃい····ちゅぅも、さっき初めて····ひっく····ファーストキスらったのにぃ····」
僕がわんわん泣き出すと、男達は不思議そうに顔を見合わせた。
「これさ、もしかして記憶喪失ってやつ? ヤバくね?」
「パニクッてるだけだろ。そんな強く殴ってねぇよ」
「いやいや、結構な音してたって」
「マジ? あー、でもさ、だったら都合いいんじゃね?」
「それはそう。結果オーライじゃんね」
「お前らねぇ、ちょい楽観的すぎんだろ。まぁ、都合はいいけど」
この人達の話から、何となく僕の置かれた状況を理解した。僕は誰かとどこかに居て、酷い事をされてここに連れてこられたみたいだ。
どうも、一緒に居たのは彼氏と思われるほど仲の良い人らしい。そんな友達、僕には居ないんだけどな。
「そういや、ゆいとくんて何歳? 中学生くらいに見えんだけど、流石にだよな」
「えっと、高1····あれ? 僕、今何歳だっけ····うぅ····」
自分の年齢がはっきりと思い出せない。思い出そうとすると、頭にズキンと痛みが走った。特に右の側頭部が、ビリビリと痺れて痛む。
「あーあー、大丈夫? 頭痛い? ムリに思い出さなくていーよ。俺がちゃんと世話してあげっから、俺と一緒に帰ろうね~」
「キッモ。お前、そんなんだからフラれんだろ。甘やかしすぎなんだよ」
「鬼畜なお前に言われたくねぇよ。お前はもっと女大事にしてやれって。いっつもどっか青くなってんじゃん」
「えー、俺に逆らうんが悪いんじゃん?」
4人の中で1番怖い人が怖い事を言っている。
他の3人に比べ、目が据わってると言うか、焦点の合ってない感じがするんだ。逆らえないと思わせるような、危ない雰囲気がある。
「そんじゃ、鬼畜な俺はもっかい抱いちゃおっかな。今度は加減ナシで♡」
「ぅえー··壊すなよ? お前に貸した女、基本返ってこねぇもんな」
「だよな。俺も何人か持ってかれてキレたことあるわ」
「なぁ、マジでゆいとくんは壊すなよ。俺持ち帰んだからさぁ」
「わーってるよ、うっせぇな。」
遼騎と呼ばれていたその人が、ベッドに横たわる僕の足をガバッと広げる。そして、4人の中で一番大きなおちんちんを僕のナカにねじ込んだ。
あまりの大きさに苦しくて呻くと、可愛く啼けと言って平手打ちをされる。僕は、前で縛られている手で頬を押さえ、涙をポロポロ零して『ごめんなしゃい』と謝った。
リョーキさんが満足するように、抵抗せず奥を開く。最奥のぐぽっと入る場所で、くぽくぽと抜き挿ししているみたいだ。気持ち悪いのに気持ち良い。僕の身体なのに知らない身体みたいで凄く変な感じ。
これをされると、とりあえず吐き気が込み上げる。けれど、吐くとまた怒られるから、必死に堪えて飲み込む。リョーキさんがイクまで、ずっとこれが続くんだ。頼むから、早くイッてくれないかな。
リョーキさんがナカで大量に射精して、僕がボーッと眠気に抗っていると、今度はタバコ臭かった昴さんが僕にキスをしてきた。
タバコを吸った直後で、絡められる舌が苦い。けど、何故だろう、この味に覚えがある。
「むぅ····煙草、やめたんじゃなかったの?」
「は?」
「んぇ··?」
僕とスバルさんは、顔を見合わせて頭上に疑問符を浮かべる。僕は、自分で言っておきながら何の話だか分からない。
スバルさんには『寝ぼけてんの?』と笑われたが、そうは思えなかった。なんだか、とてもモヤモヤした気持ちが込み上げたんだ。
スバルさんが、僕の足をガッと開いてぐちょぐちょのお尻に挿入する。ぬちゅっと嫌な音がして、その度ゾワッてするんだよね。
それから、僕に覆いかぶさり頭を抱えると、根元まで一気にねじ込んだ。どちゅっと奥を突かれて潮を噴き上げる。
僕が噴くと、皆同様にいやらしい笑みを浮かべて腰を激しく振り始める。ぱちゅぱちゅと腰を打ちつけ、時々奥をグリッと抉る、そういう動きのパターンがあるみたい。
奥にググゥッと押し込んで止まると圧迫感はあるけれど、まだ息はできている。僕の身体は、もっと酷い苦しさを知っているようで、まだ大丈夫だと直感している。
なかなかイかないスバルさんは、僕の疲れになど構わずイカせ続ける。嫌なのに、イキたくないのに、ひらすらイキ続ける身体が許せない。とても嫌な気分だ。
けれど、身体と心が別々になっていくみたいで怖いのに、ぱちゅぱちゅといやらしい音が脳まで響いてふわふわが止まらない。
「これ好き····、もっと、奥··いちゅもみたいに、深いの、どちゅってシてぇ····」
「あ? 誰と間違えてんだよ。いつもとか知らねぇっつぅーのっ」
そう言いながら、どちゅっと奥を抉るスバルさん。僕だって、自分の言う“いつも”が何の事なのか、さっぱり分からないんだ。だけど、勝手に口から零れていく。
お互いに苛立ちながら、僕は少しずつ思い出してゆく感覚を取り零さないように拾い集めた。なんだろう、僕はこの快感を知っている。
僕の身体に走る快感を拾う度、もっと違う心地好さを知ってるんだと脳裏に過ぎる。
(こんなのじゃない、もっと、もっと気持ちぃの····)
涙で滲む視界。ぼんやりと、僕を抱くスバルさんに重なって、誰か別の人が思い浮かぶ。同じ煙草の臭いを纏っていた誰か──。
「ゆいとくんさ、だいぶボーッとしてねぇ? 大丈夫かよ」
「知らねーよ。酒飲ませすぎたんだろ」
「ケツ緩んでねぇならいいんじゃね?」
「それな~。ケツは締まりイイわ。女よか使える」
お酒を飲みながら、酷い事ばかり言う人たち。スバルさんが、もっと締まりが良くなると言って、僕の首に手をかけた。殺されちゃうのかな。
「くっ、ぅ゙····はっ··ぁ゙····」
「んぁー····締めすぎんなって。ちんこ千切れんだろぉ」
勝手な事を言って、僕の頬をぺちっと軽くぶつ。恐怖で震えが止まらない。
死を覚悟した僕は、スバルさんに重なって見えた人に助けを求めた。遠退く意識の中、口が記憶しているその名前を呼んで──。
「や、ちぉ····八千代····助、け··」
知らない名前のはずなのに、するりと零れる呼び慣れた名前。誰なのだろう。分からないけれど、名前を呼ぶだけで込み上げる愛おしさ。
僕がうわ言のように呟くそれを聞いて、とても怒ったスバルさんは首を絞める手に力を込めた。
「うぜぇ~。誰呼んでんだよ。何? 思い出した感じ?」
「八千代····八千代ぉ····」
「だから誰だよ。無視してんじゃねぇぞ」
スバルさんに、もげそうなほど強く乳首を抓られて悲鳴をあげる。煩いと怒られたから自分の手で口を塞ぎ、お腹の底でビクビクとイッた。
(朔より強く引っ張るなんて酷いや····ん? 朔··って? さっきから知らない名前が浮かぶんだけど、誰なんだろう····)
僕を酷く扱うスバルさんに、タイヨウさんが『可哀想だろ』とイチャモンをつける。スバルさんは、鬱陶しそうに舌打ちをした。
そして、僕の頭上に胡座をかいて座ると、僕の頭を膝に乗せておちんちんを口に突っ込んできたタイヨウさん。これは、可哀想じゃないのかな。
咥えさせながら、タイヨウさんは『可愛いな~』とか言って僕の頭を撫でる。りっくんみたいで気持ち悪い。
····って、りっくんってあの? なんで今、りっくんを思い出すんだろう。
分からないけれど、自分が大切な事を忘れているのではないかと思い始めてきた。もう少しで、点と点が繋がるような、もどかしい感じがする。
僕が忘れている何か、たぶん忘れてちゃいけないもの。それを思い出さなきゃ····。
気持ちの悪い快感の中で、僕は懸命にそれを手繰り寄せる。
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朝倉さん𖥧𖤣
感想ありがとうございます🍀*゜
見事なチーム・クズモブレですよね。自分でも、書いててうわー····って思います(笑)
記憶が混濁している結人も可愛いですね····じゃない、可哀想ですね。これまでに結人が経験した事のないタイプの暴力的ド屑が含まれているのがやるせないです。でもね、そういうのを惹きつけちゃう結人なんですよね😢
変態はりっくんに比べれば屁でもないんですけどね。ここは記憶があった方が平気でいれたかもですね🤔
りっくんで慣れてる結人なら「りっくんに比べれば普通の人だよね(˙꒳˙ *)ちょっとめんどくさそうだなってくらいで····」とか言っちゃいそう(笑)
旦那様方、早く救い出しに来てやっておくれよ( ⌯᷄௰⌯᷅ )って思いながら書いてます✎*。
うぁぁモブレ…しかも複数と思ったらお名前出てきた…これはモブキャラではない…?強者感はんぱない😭
ゆいぴ記憶消えてる?赤ちゃんみたいで可愛いけどこの可愛すぎゆいぴを知らん奴がみてることにむぅ…
私が空気になって見てるからね…!!みてることしかできないけど(´;ω;`)
がんばれゆいぴ!!!きっと白馬に乗った旦那様がたがお迎えにあがるはずだから!!!
けと。さん𖥧𖤣
感想ありがとうございます🍀*゜
お名前はとってつけてありますが、一応モブ男たちです。流れ上、お名前要るな〜ってなったのでテキトーにつけられた奴らです。強者は強者····😢過去イチ酷いモブたちです。
ゆいぴ、記憶が混濁しているのか、現在記憶喪失です✋
次回、どこら辺まで記憶があるのかとか分かってきます。大丈夫です。ハピエンに向かっているのは間違いございませんので、あまりご心配なさらず見守ってあげてください🙇💦
幼児退行というほどではないのにこの愛らしさ。ゆいぴは通常運転で赤ちゃんということですね🤔笑
魔性ではない結人も人を誑かしてしまう····なんて恐ろしい事実が発覚してしまいました。これは王子様方もスルーできない問題ですね(´◉ᾥ◉`)
とりあえず、早く助けに来てくれ旦那様方····
作者、読者様と一緒にハラハラしております(笑)
あうあうあー🥲悪いものも寄せちゃった。怖いけど頑張って乗り越えて結人……そして彼ピたち結人を早く助けてあげて💦彼ピたちとのプレイを覗き見していたなら、かなり激しいモブレになってしまいそう💦
朝倉さん𖥧𖤣
感想ありがとうございます🍀*゜
ついにこんな展開が来ちゃいましたね😢
今、作者自身、ゆいぴが可哀想すぎてあわあわしながら書いてます🥺笑
予想されている通り、今回はかなりの強敵予感なので無事では済まないかもしれませんが、一刻も早く旦那様方がお迎えに駆けつけるのを待つばかりです。本当に、自分で書いておきながらどうなるんだコレ!?と、毎回ヤキモキしております····。
これまでの幸せを思うと、ゆいぴが可哀想過ぎたら皆様が凄く心を痛めてくださって、嬉しい反面申し訳ないんですよね💦
なので、あまり長引かないように頑張ります💪
が、まぁ····彼ら次第なので私にはどうする事もできず😂😂
次週から結構辛ツラめなお話が数話続く感じになりそうですが、心してお付き合いいただけると嬉しいです🤗✨