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3章 希う大学生編
愛に溢れてて
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猪瀬くんのおちんちんを握ろうとした僕の手を、啓吾がパシッと掴んで止めた。その力強さにドキッとする。
「ふぇぇ?」
「それはダーメ」
耳元で囁かれる甘い声。だけど、少し怒っているのが分かる。
「結人の手は俺らのちんちんしか握っちゃダメだろ?」
耳が熱い。低くてゴロゴロした声を響かせてくるんだもん。ダメだ、耳でイッちゃった。
「ひぅ··ぁ、ン、ご、ごめ、しゃ····」
「あ、今軽くイッただろ。ったく、反省してねぇみたいだからお仕置きな♡」
そう言って、啓吾は僕の両腕を持ちガン突きし始めた。僕は、猪瀬くんの肩に顔を預けてしまう。そうさせておいて、また妬いた啓吾はピストンを強めるわ速めるわ、僕のお尻が壊れちゃいそうだ。
猪瀬くんの汗が、頬や首元にぺちょっとする。不思議と不快感はない。耳元で聞こえ続ける、猪瀬くんの甘い声。僕ほどじゃないけど、猪瀬くんも、声はそれほど低くないから余計に可愛いんだよね。
「ンッ、武居··耳元で喘がないで。武居の声、マジで、エロいんだってぇ····」
「わっかる~。けど、俺の駿はもっとエロいよ」
冬真がどちゅっと突き上げる。頭を置かせてもらってるから分かるんだよ。どれだけ強くて深い一突きかが。
「んあぁぁっ♡ むりっ、もう奥無理ィィ!」
「ほーら、かぁわい♡」
「いやいや、可愛さもエロさも俺らの結人が最強だかんね? こんな可愛く啼く嫁居ねぇから。な、ゆーいと♡」
負けじと、啓吾がバカみたいに奥を抉ってくる。加減を忘れたように、本能のまま僕のナカを愉しんでいるみたいだ。
「ひあぁぁっっ♡♡ もぉらめっ! お尻壊れぢゃうぅっ!! やっ、ン゙ン゙ッ、ぅ゙、あ゙ぁ゙ッ··強··奥゙、強しゅぎ··ん゙ぇ゙ぇ゙····」
もう胃液も出ない。僕が嘔吐くと、冬真が対抗して猪瀬くんを嘔吐かせる。散々吐かされて、僕たちの胃はとっくに空っぽなのに。
それでも、啓吾と冬真は8分間、僕と猪瀬くんのナカを好き放題掻き回して存分に堪能した。
僕たちはお互いの嬌声を聞きながら、また手を繋いで支え合っていて、お腹でイカれた量の精液をしっかり飲んで、そのまま一緒に倒れて眠ってしまったみたいだ。
身体を拭いてもらっている時、僕はふと目が覚めた。だって、今日はタオルが冷たいんだもん。
「ひぁぁ····冷たいぃ······」
僕が力無くそう言うと、拭いてくれていた啓吾が笑った。
「ごめんごめん。家じゃねぇからあったかいタオル無くてさ」
「ん····大丈夫。ありがと」
寝ボケていた僕は、頑張って身体を起こし啓吾に抱きついた。首に腕を回して、ぎゅぅーっと密着するように。
「うわぁ····」
啓吾が静かに嘆声を零す。そう言えば、胸やお腹にぺちょっとした感触がある。たぶん、これの所為だ。
「んへへ。ごめぇん」
「んもぉ~··、いいけどさ。んじゃ、このまま行こっか」
「んぇ? どこに?」
「綺麗にするとこ。全部やったげるから、眠かったら寝てていいよ」
そうか、キャンピングカーにはシャワーがあったんだ。それの事だと思い、僕は啓吾に抱っこされてテントを出る。
啓吾の首にしっかり腕を巻きつけ、足は腰に絡めて密着する。啓吾の体温が心地好い。酷い眠気に襲われ、僕は瞼を持ち上げられなくなった。
転ばないようにゆっくり歩く啓吾。ガリゴリと、石がぶつかって擦れる音がいつまでも続く。なんだかおかしい。
車の周辺は小さな砂利になっていて、もう少し軽い音に変わるはずなんだけどな。僕を抱えているから重みでそう聞こえているのかな、なんて自分に言い聞かせる。
けど、やはり不安になって重い瞼を持ち上げた。森に囲まれた真っ暗闇を、眩しいくらいの月明かりが照らしている。
薄暗いけど見える、遠退いてゆくテント。車はテントの裏手すぐ近く。なんでだろう、僕たちは今、まっすぐ湖に向かっている。
「ね、啓吾? 車そっちじゃないよ?」
「え、知ってるけど」
「ちょ、どこで綺麗にするの? シャワーじゃないの?」
「流石に結人抱っこしたまんまシャワーは狭いかなぁって思ってさ。お、そういや湖あんじゃんって気づいたんだよね~」
待て待て待て。まさか、このまま湖に浸かる気なのだろうか。ダメだよ。環境汚染だよ。
それより何より、僕たち全裸なんですけど。誰かに見られたらどうするんだよ····。
「啓吾、僕は大丈夫なんだけどね、啓吾のおちんちん丸見えじゃない?」
僕は、啓吾を抱き締める手足にギュッと力を込める。僕のおちんちんは啓吾のお腹に擦れて、勃っているけど見えっこない。丸見えなのはお尻だけだ。
けど、啓吾はそうじゃない。僕のお尻を支える啓吾の手の下辺りに、啓吾のおちんちんがあるはずなんだ。てことは、丸見えじゃないか。
「だねぇ。つっても誰も居ないよ? すっげぇ開放感」
と、啓吾はケラケラ笑いながら言う。これは何を言っても無駄なやつだ。
そうこうしていると、足元からちゃぷっと水音が聞こえた。ジャバジャバと進んでいき、僕の足先にも湖面が触れる。
「ゆっくり入るからな。ケツ、ちょい冷てぇよ」
「ん····ぁ」
足が浸かった直後、冷んやりした冷気をお尻で感じた。外気温と水面の温度差が激しいのだろう。
啓吾の手に包まれているお尻が、ゆっくりと水に浸かり腰から肩まで順に沈んでいく。それほど深い所まで行かず、啓吾が座ったのだ。
僕は、啓吾の胡座に収まり胸から剥がれてゆく。そこへ水が吸い込まれるように、僕と啓吾の間に入ってきた。
「お、しっかり目覚めちった?」
「だって、水冷たいんだもん」
「んじゃさ、背中支えてっから洗ってくれる?」
「いいよ」
まずは啓吾の胸とお腹を手で擦って、次に自分の胸とお腹。精子やらなんやら、色々な汁が乾いていたんだよね。にゅるっとして気持ち悪い。
それから、僕が汚してしまったおちんちんを丁寧に洗う。爪を立てないように、カリ首や裏筋も指で撫でて汚れを落とした。
「あーあ····また勃っちゃったね」
「ねー。どうしようねー。··挿れる?」
「皆に怒られちゃうよ?」
「結人愛でて怒られんだったら別にいいよ」
啓吾はそっと唇を食む。そして、せっかく洗ったおちんちんを、僕のアナルに滑らせて先っちょを挿れた。
これはえっちじゃなくて、僕のナカを奥まで洗う為なんだって。それじゃぁしょうがないよね。
えっちじゃないから、激しく動いたりはしない。僕のナカに溜まった皆の精液を、何度も何度も奥から掻き出して、それなのにまた奥に出しちゃうおバカなんだよね。だって、啓吾だもん。
綺麗になった僕をまた汚して、満足した啓吾は濡れた手で前髪を掻き上げ空を仰ぐ。ホントそれカッコイイからやめてほしい。心臓がギュンてするんだよ。
「んぁー··結人んナカマジで気持ちぃ····っわ、すっげ。結人、上見てみ」
僕の肩をぺしぺし叩きながら言う啓吾。見ろって言うくせに抱き締めちゃうんだ。やれやれって感じで少しだけ押し返して、啓吾の胸の中から空を見上げる。
今の今まで、啓吾に夢中で気がつかなかった。星が夜空を埋め尽くしているじゃないか。
「う、わぁ··凄い····。八千代ん家の別荘思い出すね」
「おー、あん時もきれかったよな。けど、今もっとやべぇ」
僕たちは、時間を忘れ星を眺めていた。すると、バシャバシャと激しく水を掻き分けて進んでくる音が。
突然、バシッと頭をはたかれる啓吾。八千代だ。心配して見に来てくれたらしい。
「テメェ、ドコで結人洗ってんだよ」
めちゃくちゃ怒っている。冬真と猪瀬くんがシャワーを浴びに行ったら、僕たちが居ないから探してたんだって。本当に申し訳ない。
僕を奪うように回収して、八千代は僕をシャワーへ連れて行ってくれた。
温かいシャワーに癒されてるんだけど、ドア越しに啓吾がりっくんに怒られている声が聞こえている。雑菌がどうとか言ってるけど、浮島みたいな所でえっちしてた口でよく言うよ。なんて思って笑っちゃった。
僕が笑うと、八千代は僕にお説教を始める。明日起きれなかったらどうするんだとか、体調崩したらどうするんだとか、八千代って結構お母さんみたいな所あるよね。って、また笑ったらもっと怒られた。
なのに、全然怖くないんだよ。だって、愛情いっぱいでむしろ嬉しいんだもん。だけど、怒られているのに嬉しいだなんて、そんなこと言ったらまた怒られそうだから言わないでおこうかな。
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