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3章 希う大学生編

ドキドキしちゃうよね

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八千代やちぉ··の、ばかぁ。僕の心臓しんじょ、もう、もたにゃいよぉ····」

「ん? どした? 疲れたンか? ··っ! どっかしんどいンか?」

 甘い雰囲気から一転、慌てて僕の身体を気遣ってくれる優しい八千代。そんな八千代が愛おしくて、言葉は自然と溢れた。

「んーん、大丈夫らいじょぶらよ。んへへ、僕の優しい八千代らぁ♡ 愛してるよ」

 僕は、言葉と共にキスを贈る。いつも溢れんばかりにくれる優しさへ、感謝を込めて唇を重ねた。

 そっと離れると、赤面した八千代が目に飛び込む。そうか、想いを伝えたら照れるんだ。僕と同じなんだね。
 なんとなく湧く安心感。拍子抜けするほど、容易くドキドキさせられた事への満足感。僕はだらしない顔を晒して、再び八千代のおちんちんを強請る。

「ね、八千代やちぉのおちんちんれ、僕のナカ、いっぱいにちて?」

 言い終えると、八千代が僕を押し倒してお尻を持ち上げた。眉間に皺を寄せ、腕や首筋には血管を浮かせて、息を荒げた雄を剥き出しにした八千代が僕を犯す。
 上から突き挿されるアレだ。大きさや硬さが際立って、凄い圧迫感でナカをゴリゴリ削るように抉られていくアレ。僕の上で、ありったけの欲を吐き出すカッコイイ姿が見られるやつ。
 折角カッコイイ姿を拝めるはずなのに、押し込まれる快感で目を開けている余裕などないのが悔しい。入ってくるだけで何度もイッてしまい、例に漏れず僕は、嬌声を零しながらギュッと固く目を瞑る。

 ドキドキさせたはずなのに、余裕そうに見える八千代。余裕が無いだなんて言っていたけど、とてもそうは見えない。
 僕を上から潰すように、これまで抑え込んでいたモノを吐き出すように、全てを僕に叩き込んでくる。八千代は、漸く僕とひとつになれたんだって、喜んでいるのが僕でも分かるくらい嬉しそうだ。


 溜まっていた欲が深すぎたのか、一度では出し切れず抜かずに3回犯された。

八千代やちぉ··も、れきにゃ──」

「るせぇ。出し足んねぇんだよ、だぁってケツ出せ」

「ひぅ··♡ ひゃい、しゅきならけ使ちゅかってくらしゃい」

「ん、イイ子。奥、ここまたぶち破ってやっからな。挿れんぞ」

 僕のおへその下を指先で押し上げ、ここまで挿れると宣言する。そして、抜ききらずに浅い所を擦っていた八千代は、ぬぷぷぷっと奥まで押し挿れた。

「へぁ··ぁ、あっ、やっ、あぁっ」

「奥まで挿れただけで噴いてんのかよ。ンな気持ちぃんか」

「気持ち、ぃ、やんっ、奥゙ッ! ごちゅって、やあぁぁっ!!」

 僕が半分に折れちゃうくらい、足を広げて抑え込む。そして、体重を乗せて一気に奥へ突き挿れる八千代。
 これは覚えたんだ、種付けプレスってやつ。本当の意味を聞いた時は、顔から火が出るほど恥ずかしかった。

 出し足りないだなんて卑猥な事を言う八千代は、ヘロヘロの僕を好き勝手に犯す。八千代とベッドの間でバウンドし、自ら八千代のおちんちんを食べに行っているみたいでえっちだ。
 今回の挑戦で、今までより少しだけ余裕がもてた気がしていた。けれど、そんなのは微々たるもので、こうも激しく求められイかされると、余裕なんてものはハナっから無かったかの様にあっぷあっぷしてしまう。

「やち、ぉ··んぎぃッ····あ゙ッ!! しょこ··らめぇっ····」

 奥の奥、朔だけがいつも染めているそこへ、八千代もおちんちんをめり込ませる。そこまで来るんだ、そう思ったのも束の間、その少し先へ熱い精液をぶち撒けた。

「んぉ゙··おにゃかあぢゅ····八千代やちぉぉ····」

「ん、愛してる」

 小さく甘い声を漏らす八千代。お腹の奥でそれを受け止めながら、八千代を見たくて薄らと瞼を持ち上げる。
 微睡む視界の中で、八千代の満足そうな笑顔が見えた。八千代が近いからなのか、天井がいつもより高く感じられる。

 次は誰の番だろう。なんて思いながら、八千代がおちんちんを抜いてしまう寂しさで眉が下がる。が、次も八千代だった。

「に゙ゃっ!!? やち··まだするのまらしゅぅにょ? んィ゙ッ、死んじゃ──おォ゙ごっ!!」

 八千代は、さらに先へ無理矢理おちんちんを押し込んでくる。全体重をかけ、勢いに任せ、僕の奥を八千代で染めようと侵入してくる。
 朔への嫉妬なのだろうか。八千代が『俺しか知らねぇトコってドコだよ』と零した。そんなの、僕にも分からないよ。

 僕に覆い被さって抱き締める八千代。ほんの少しも逃げる事ができない。力任せに奥を抉り、八千代だけの居場所を探している。
 全然、満足なんてしていなかったんだ。

 僕の呼吸が浅くなり、そろそろ限界を迎えようとしていた。八千代は僕の口をキスで塞ぎ、追い打ちをかけるように最奥へと射精する。
 僕に顔を見られたくないのだろうか。いつもと違う雰囲気の貪り方に少し不満を感じて、僕はストレートにぶつけてしまう。

「──っ、ぷぁ······八千代やちぉ、いっぱいシても満足まんじょくれきない?」

「満足なぁ····。別に··もう足んねぇわけじゃねぇんだけどな、底なしにお前が欲しい」

 耳元で囁かれるその言葉に、八千代の珍しい甘えを感じた僕は、大好きホールドで八千代を捕まえた。皆の『終わんねぇのかよ』って溜め息が聞こえる。

「しょんな事言わぇたら、離ぇたくなくなっちゃうぇしょ。八千代やちぉのバカ。寂しんぼ」

「ハッ··誰が寂しんぼだよ。俺ァお前が欲しいだけだわ」

 そう言って、八千代はまた僕のナカを掻き回す。ゆっくり、ゆっくりと、僕のナカを味わうように。さっきとは違い、余裕たっぷりに見える。
 キスもそうなんだけど、本当に僕を食べているかのような味わい方をするのは八千代だけ。『美味うめぇな』と、幻聴が聞こえてきそうなほどだ。皆は、こんな味わい方をしない。
 食べられているような感覚に陥ると、ふわふわが加速する。物理的に食べて欲しくなるんだと思う。そんな時に噛まれると何もかもどうでも良くなって、この身を捧げようとしてしまうんだ。
 ほら、八千代しか知らない僕の味わい方だって、ちゃんとあるじゃないか。

「僕ねぇ、八千代やちぉに食べられちゃうの、しゅきらよ」

「あ? そうかよ。ンなら残さねぇように食わねぇとな」

 八千代は、僕の肩に思い切り八重歯を食い込ませた。喰い千切ってしまいそうなほど強く、その所為でお尻をギュゥゥゥと締め付ける。

「ン、ッハ··俺のちんこ··喰い千切る気かよ」

 こんな硬いおちんちんを喰い千切れるワケがないじゃないか。そう言ってやりたいけれど、イキっぱなしになってしまった僕は喋る事などできなかった。

 連続で5回もシたのに元気が衰えないおちんちんを抜かないまま、八千代は僕の上にのし掛かる。重くて潰れてしまいそうだ。
 僕が呻き声をあげると、八千代は少し身体を浮かせる。けれど、肌と肌が離れないよう僕を抱き締めたまま。僕からキスをしてみると、ナカでおちんちんが少しだけ跳ねた。
 甘い時間を満喫していると、痺れを切らせた啓吾が文句を垂れ始める。
 
「あのさぁ、甘々してるとこ悪いんだけど。出し足んねぇの俺らもだかんね? いい加減長ぇっつぅの」

「あ? ンなら横からつついてりゃ良かっただろうが」

「はぁぁぁっ? お前が結人丸めて抱えてっから手ぇ出せなかったんでしょーが! 独占欲の塊め! 俺らの間じゃタブーでしょーが!」

「そうだそうだ! 啓吾、もっと言ってやれー! 俺らのゆいぴを独占するなー!」

「するなー! ····ほらぁ、さっくんも」

「す、するなー」

 3人で拳を掲げて抗議してくる。なんだか可愛い。巻き込まれた朔も、なんだか楽しそうでほっこりする。
 けれど、ほっこりしている場合ではなかった。

 抜こうと起き上がる八千代。その隣にそそくさとやって来た啓吾が、ギンギンのおちんちんを構えてスタンバイしている。そして、八千代が僕のナカから出るなり、精液が溢れてくる前に啓吾が入ってきた。

「んぅ゙····啓吾、おにゃか苦しくぅちぃ····」

「んー? もっと苦しくなってくから覚悟しろよ。お腹ぽっこりさせてやっから♡ 朔と莉久も、まだまだ出し足んねぇんだって。楽しみだな♡」

 楽しみだ、なんて言うわけがないだろう。きっと、僕のお腹がはち切れるくらい、ナカに溜め込む気なんだ。あれ、苦しいんだよね。
 だけど、皆のでナカを満たされるのかと思うと嬉しい。本当は、少しだけ楽しみだなんて、啓吾が調子に乗るから絶対に言ってやらないんだ。

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