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3章 希う大学生編
魔性は誰だ
しおりを挟む「ふぇ····りっくん? なんでしゃぶっちゃダメなの?」
お口でご奉仕をしようと思い、りっくんのおちんちんを持ってあーんと口を開けたら、おでこを押さえて『ダメ』と言われた。
「ゆいぴ、しゃぶってたら気持ちくなって放っといてもイッちゃうでしょ? そしたらグデグデになって俺らに犯されちゃうよ?」
「····犯すの?」
僕は、りっくんのおちんちんに吸いつくようなキスをして、見上げながら聞いてみる。いつもなら、『ん゙ん゙っ』とか『はぅぁっ』みたいなリアクションを見せるところだ。
けれど、スイッチの入ったりっくんは、そういうのを自ら封じられるらしい。しれっとした態度に、僕はまた振り回される。
「あ、今日はまだダメなんだった····。犯さないけど、犯してるみたいにデロデロにしちゃおっかな♡」
りっくんは、僕の耳を弄りながら意地悪を言う。けど、今日は僕が皆に意地悪すると決めたんだ。そういうのは、僕からの寸止め地獄が終わってからにしてもらおう。
「だ、だめだよ。今からりっくんにいっぱい寸止めするんだから! ね、もうおちんちんシコシコしていい?」
「シコ····いいよ。いっぱい可愛がってね♡」
まだまだ余裕たっぷりなりっくん。ソファでエナドリをガブ飲みしている朔が、鼻で笑って『せいぜい頑張れよ』と言った。
「なになにぃさっくん、結人からの寸止めそんなヤバかったわけ?」
朔の隣にドサッと座り、エナドリで乾杯をして啓吾が聞いた。
「ヤバいなんてもんじゃねぇ。寸止めってあんなに苦しいんだな。意図してされると····結人相手じゃなかったら殺意が湧く」
飲み干した缶を、グシャッと握りつぶす朔。相当な苛立ち具合が窺える。
流れもあって後でいいやと思っていたけれど、先にクールダウンしたほうが良かったかな。
「えー··そんなに? まぁ、タイミング的に出せない事ってなくはなかったけど····そんなにかぁ?」
「結人にされっからだろ。元々犯してぇ相手にンな事されてみろ、理性なんざ秒で爆ぜるわ」
「あと、出せねぇのと出させてもらえねぇのは次元が違う」
「あ~··まぁ··そっか。あ、でも俺さ、結人の“できたぁ”って嬉しそうな顔みたら平気かも」
「ふっ··、俺もそう思ってたんだけどな、実際やべぇぞ。あれは魔性だな····」
まったく、朔がバカな事を言っている。誰が魔性だ。
それをいつも僕にしている鬼畜さに気づいてほしいのだけれど、誰もそこには触れないんだね。
外野の話なんて耳に入っていないりっくん。僕の頬に手を添えたかと思えば、反対の手はおちんちんを握る僕の手に重ね、ギュッと握り『強めが好きって言ったでしょ』と微笑む。
「魔性のゆいぴかぁ····、楽しみだなぁ♡ ほら、ボーッとしないで、可愛いけど。握るのまた甘くなってる。ねぇ、俺の理性早くぶっ壊してみてよ」
首をコテンと傾げて僕を誘惑する。こんな雄々しいセリフを、足をおっぴろげで僕におちんちんを握らせ、少し頬を赤らめて言うんだ。
て言うか、ちゃんと聞こえてたんだね。
この、スイッチが入って瞳にハートを浮かべるりっくん。何回かに1回現れるんだけど、えっちすぎて困るんだよね。
妖艶さで言うと、こうなったりっくんは皆の中でも群を抜いている。魔性と言えば、りっくんじゃないだろうか。
「りっくんのえっち····」
「ン゙♡ えっちなりっくん、嫌い?」
首を反対側にクテッと落とし、僕の目を真っ直ぐ見つめて甘えるりっくん。なんなんだ、自分で“りっくん”だなんて、普段は絶対に言わないじゃないか。甘えた声なのに凄くえっちだし、こんなの狡いや!
「ん゙ん゙~~っ····好きっ!」
僕は、ヤケクソ気味にりっくんのおちんちんを扱く。
本当は、もう食べちゃいたいけど我慢だ。りっくんの言う通り、しゃぶったらすぐにイッちゃいそうだもんね。
僕は深呼吸をして、りっくんの反応を窺いながら、手を止めるタイミングを間違えないよう慎重になる。だって、スイッチの入ったりっくんは分かりにくいから。
いつものバカみたいな実況もしてくれないし、変態なセリフはツラツラと並べ立てるけど自分の事は言わない。反応もあまり見せないようにしてるのか、声や態度にも出にくいのだ。
もしかすると、今のりっくんは難易度が1番高いかもしれない。
「りっくん、気持ちぃ?」
「ん、気持ちぃ····。ゆいぴ、俺の乳首も弄ってみて」
これは通常通り、朔にシたから自分も····ヤキモチだ。
りっくんに接近し手をつくと、りっくんのおちんちんの先が僕のおへそ付近にくる。
「はぁ····おへそ挿れたい」
なんて変態発言を、溜め息混じりに言い零す。それならばと、亀頭をおへそに当ててみる。
「んぁ··」
「どう? 僕のおへそ、もっと挿れたい?」
なんて煽ってみるけれど、正直僕のほうがイッてしまいそうだ。
「挿れ··たい····。おへそぶち破って挿れていいの?」
「ん、ふ♡ りっくんならいいよ」
そう言って、僕はりっくんの乳首に吸いつき、身体を寄せた事で亀頭がおヘソに押し込まれグリッと刺激した。
「ン゙ッ··出る····」
りっくんの艶かしい声より少し先に、手を止めておちんちんの根元を握る。
「マ··ッジか····」
僕の肩を掴み、蹲ってしまったりっくん。なんだか可愛くて、また少し意地悪を言ってみたくなった。
「りっくん、僕じょーず?」
「じょ、じょーず····え、ゆいぴだよね? なんかいつもと違くない?」
スイッチが切れたようだ。いつものりっくんに戻っていて少し情けなく見えるが、これはこれで可愛いと思えてしまう。
「ん? 僕だよ? いつもと一緒でしょ。あ、でも今ね、いつもより楽しいかも」
僕からこんなに色々できた事なんてないから、皆の新鮮な反応を見られるのは楽しくて仕方がない。
楽しそうな僕へ、イケない苦しさに悶えながらも笑顔を向けてくれるりっくん。少し引きつっているけど、優しさと愛情が溢れている。
僕は、堪らなくなってりっくんに抱きつく。そして、『意地悪してごめんね』と耳元に謝罪を置いて、再びおちんちんをゆっくりと扱き始めた。
2回目の寸止めで、りっくんが泣きそうな顔をしていたから勘弁してあげた。
雄みゴリラ剥き出しだった朔とは違い、静かにこじんまりとしてしまったりっくん。おかげで、凄い罪悪感に苛まれている。
「りっくん、大丈夫?」
「だいじょ··ばない。ゆいぴ、なんでそんなに寸止めピッタリなの? なにその秘めたる才能····」
「才能って····。皆だっていつもタイミングばっちりじゃない。僕だって、皆のイくタイミングくらいちゃんと分かるもん。あのね、どれだけ見て体感してきたと思ってるの?」
僕がそう言うと、皆感動したように僕の言葉を噛み締めて、しっかりと胸に刻んでいる様子だった。いささか失礼な気もするが、皆が喜んでくれているのなら水を差すような事は言わない。
感動の余韻に浸りながら、啓吾が僕を呼んでソファの前へ跪かせた。隣で、朔がソファの肘置きに肘をつき、頭を支えながら僕を見下ろしている。どういう感情なのだろう、ちょっと怖いな。
そんな朔に気づいていないのか、啓吾は僕の耳に指を這わせる。眼前にそびえ立つおちんちんから、啓吾の匂いがして唾液がじゅわっと滲み出る。
それを飲み込むと、啓吾は『濡らして』と言って、僕の頭を引き寄せて亀頭で唇を開いた。
「しゃぶんのはダメだかんね」
僕は、啓吾のおちんちんに唾液を垂らし、それを馴染ませながらおちんちんを扱く。これって凄くえっちな気がする。
それに、このさせられてる感じがお尻をキュンキュンさせるんだ。今、主導権は僕にない。早く取り返さないと。
だけど、どうすれば主導権を握れるのかなんて分からない。いっぱい触れて、啓吾の余裕を無くせばいいのかな。そんなので余裕を無くしてくれるのかな。
分からないなりに、おちんちんを扱きながら啓吾の内腿にキスをしてみる。吸って、吸って、キスマークをつけてみた。上手くついていない気がするけど、赤くなっているから及第点だろう。
「そーれ、扱きながらキスマつけんのエロ。ドコで覚えたんだよ。俺教えてねぇけど?」
嫉妬を瞳に浮かべ、僕を見下ろし睨む啓吾。その目にゾクゾクして、軽くイキそうになった。
「んっと、ね、皆がよくシてるの、真似してみた」
「んぇ? あー··はは、俺らかよ」
啓吾は記憶を辿りながら、アレは無意識でしている事が多いと教えてくれた。噛むのは意思があるけど、キスマークはほとんど無意識でつけているんだそうだ。そういうものなのかな。
キスマークひとつをつけるのに必死な僕には分からないけれど、皆は凄く共感していた。やっぱり、そういうものなんだ。
他にも、皆がいつもシてくれる事を思い出しながら、啓吾の寸止めを目指して沢山気持ちぃを与えてみる。
啓吾のおちんちんがピクピクと跳ね始めた。そろそろイクんだ。それを機に、僕は啓吾の亀頭をベロンと大きく舐めた。
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