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3章 希う大学生編

お色直しってやつかな

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 りっくんの喉奥責めと啓吾の強い突き、どちらで吐きそうなのか分からない。僕が吐かないように気を遣ってくれているらしいが、別に吐かされたって構わないんだけどな。勿体ないとは思うけど。
 皆の好きなようにシてくれたら、皆が満足してくれたら、それだけで僕も満足なのに。僕がすぐにヘロヘロになってしまうから、尽くしきれない分そう思うのかもしれない。

 涙目でりっくんを見上げ、視線で『好きにシて』と訴える。伝わったのか、頭をガシッと持って奥を塞ぐ。そして、小刻みに突き喉奥へ射精する。
 その間、勿論息はできない。射精が長ければ長いほど、意識は遠退いてゆく。

「莉久、結人の締めつけヤバいって····。んぁっ、俺もイクッ··ン゙ッ」

 啓吾は奥を貫ききらずに、腰をがっしり持ってピストンしながらイク。精液が溢れ出しているのか、ぬちゅぬちゅと音が激しくなっている。

「んはぁっ····! け、ご、音やらぁ····」

 りっくんから解放され、啓吾に羞恥を訴える。けれど、僕の言葉など無視して、啓吾はそのまま2回戦へ突入した。
 僕の上体を起こし、啓吾は奥をグッと押し上げたまま、寝転んで僕を上に乗せた。僕は、啓吾の胸の辺りに震える手をつき身体を支える。
 下からの突き上げが激しさを増すと、りっくんが舌なめずりをしながら迫ってきたんだけど。まさか····ね。

 そのまさかだ。
 りっくんは、僕を抱えゆっくりとベッドに手をつかせた。そして、啓吾の太腿を踏んでいる足を持って膝を広げる。丸見えになった結合部に、りっくんはおちんちんを強引にねじ込む。

「は··ぁ··ンにゅぅ····お゙ちぃあぢゅい゙ぃ゙····」

「ハァ··キッツ······ゆいぴ、痛くない?」

「痛く··にゃい····れも、苦しくぅちぃ····」

「動いて平気?」

「動··いて····いっぱい、じゅぽじゅぽシて、僕れ、気持ちくなってぇ」

「う、ぁ··ナカすっげ····めっちゃうねる」

「あー··ンなにもたないかも。ゆいぴ、ちょーっと激しくシちゃうよ」

 目をギラギラ輝かせたりっくんが言う。望むところだ。僕はもう、受け入れる事しかできないのだから。

「いいよっ、ふぅっ、んん····しゅきに使ちゅかってぇ♡」

「バッ··カ····、煽ってんじゃねぇよ。マジで壊しちゃうかんな」

「んぁぁっ!! あぁっ、こぁっ、壊しこぁちてぇ····♡」

 2人はイクまで、お尻もお腹も本当に壊れてしまいそうなほどの、容赦ない突きを見舞ってくれた。2人の熱い射精をお腹で飲みながら、僕は心地良く意識を手放す。


 ふわっとコーヒーの香りがして目が覚めた。ぱちゅぱちゅと、肌の打ち合う音と水音が混じっている。
 瞼を持ち上げると、ゆっくり焦点が合い八千代と目が合う。バチッと火花が散るような、そんな衝撃が胸をザワつかせる。

八千代やちぉ··えっちらぁ····」

 既に限界を迎えているような、雄み全開の表情かおで僕を犯しているんだもの。起き抜けの視界へ飛び込んでくるには、いささか刺激が強い。

「ふはっ、開口一番それかよ。やっと起きやがって、待ちくたびれたわ」

 どれくらい眠っていたのだろう。そんなに待たせてしまったのだろうか。申し訳ない気持ちと焦りが湧き上がる。
 と思ったのだが、いやいや、待ってないじゃないか。しっかり奥まで挿れているくせに、何を待っていたの言うのだろう。
 けれど、それでもやはり、罪悪感はうっすらとでもあるのだ。

「ごぇ··ごぇんね。····あぇ? 僕、の、服··変わってぅ?」

「あぁ、潮でびっしゃびしゃだったからな。風邪ひくだろ」

 で、今度の服は何だろう。これって、チャイナ服?
 ミニスカートみたいな丈で、腰の辺りまでスリットが入っている。それに、今度は胸の所がぽっかりと空いているんだ。
 変な形のチャイナ服だなぁ。こんなの着てる人、見た事ないや。

「また変な服らぁ····」

「あ? 別に変じゃねぇよ」

「らって、こんなの着てる人見た事ないよ?」

「そりゃお前がガ····ン゙ン゙ッ、純粋だからだろ」

「むぅ··今、ガキって言いかけたぁ!」

「····かけてねぇ」

 酷いや。いくら僕が無知だからって、ついに面と向かってガキとは失礼千万だ。
 八千代は、面倒臭そうな顔を隠しもせず、僕の顎を持って高圧的に言う。

「ガキじゃねぇなら、俺ンこと楽しませてみろよ」

 八千代は、軽々と僕を持って上に乗せた。それで気づいたのだが、今度は下着がない。一体、誰の趣味なのだろう。
 それはさて置き、ガキじゃないなら楽しませろだなんて、何をどうすればいいのだろう。前に聞いたような気がするんだけど、上で跳ねれば喜んでくれるのかな?

「えっと、動いていい?」

「おぅ、好きに動いてみろ」

 好きにと言われても困るんだけどな。どうせなら、僕はイかないように加減して、八千代だけを気持ち良くさせてみたい。
 けれど、そんな難易度の高い事、到底できる気がしないよ。

 兎に角、八千代を気持ち良くする為、上下に動き扱いてみる。が、思うように力が入らないから、あまり速いピストンはできない。
 けどこれ、やっぱり僕が先にイッてしまいそうだ。だって、ガチガチになったおちんちんが、ナカをゴリゴリ擦って凄く気持ちいいんだもん。

八千代やちぉ、気持ちぃ? 僕、イッちゃいそ····」

 八千代のお腹に手をついて、一生懸命腰を振る。

「んぁっ、ふ、腹筋硬ぁい」

「ぁんで今腹筋なんだよ。つか、無駄にエロいな」

「はぇ? エロく··にゃいもん」

 僕が手をついて動いても平気なくらい、立派な腹筋だと思っただけだ。それを素直に伝えただけなのに、エロいだなんて意味不明すぎる。

 それにしてもこのチャイナ服、スリットが大きく入っている所為か、前の部分がピラピラして邪魔だなぁ。
 僕は、それを捲くって持つ為に手を離す。と、自重で奥を抉ってしまった。

「ぅ゙あぁぁっ!!」

「止まんな。動け」

 無茶を言う八千代。僕は、イキそうなのを必死で堪える為に、捲り上げた部分をお腹の前で握り締める。そして、八千代の下腹に片手をつき、少しだけでもと腰を振る。
 自分で奥をグリグリ潰すのは辛い。変に我慢した所為で、イキそうでイけなくて、もどかしさで涙が込み上げる。

 見かねた八千代は、太腿に手を這わせ思い切り突き上げる。おかげで、八千代のお腹に射精してしまった。

「上手にイけたな。今度は俺がイク番な」

 八千代は、僕を抱き寄せるとお尻を押さえ、下から物凄い勢いで突き上げる。
 
「んあぁっ! 待って、八千代やちぉっ、ちゅぉっ、い゙っ、ぉ゙、あ゙っ、ん゙ん゙~~っ!!」

「ッハ、派手にイッたな。まだイけんだろ、もっと噴け」

 ヘロヘロの上体を持ち上げ、しっかり手を繋いで支えてくれる八千代。突き上げは激しくなるばかりで、イク気配などない。

「お゙っ、奥゙、深ッ··いぅ゙ぅ゙ぅっ!! はっ··ぅ、あぁっ、八千代やちぉ····、八千代やちぉぉ♡」

「あ? ンだよ、イキすぎて死にそうか?」

「ん゙っ、にゃにゃ····八千代やちぉ、イかしぇるまれ、にゃにゃい!」

「··っ、そうかよ。ンならこのまま一生イかねぇ」

「ふぇっ!? しょんなの、んぢゃう····」

「ははっ、死なねぇんじゃなかったんかよ」

 なんとしてでも、気絶する前にイかせたい。でも、こうなった八千代は意地でもなかなかイかないもんな。どうしよう。
 と、困惑していると、りっくんがアドバイスをしてくれた。

「ゆいぴ、自分で奥グリグリしながら乳首とちんこ弄ってごらん」

「チッ、テメェ余計な事言ってんじゃねぇぞ」

 僕は、りっくんに言われた通り体重をかけ奥を自分で潰す。それに耐えながら、おちんちんを扱き、乳首を弄ってみる。
 乳首って、どうやって弄れば気持ち良いんだろう。未だに分かんないや。まぁ、おちんちんだって自分で触っても気持ち良くならないのだけど。

 けど、ナカは自分でもイイ所に当てられる。そこに当てながら、なんとなく、それっぽく乳首とおちんちんを触り続ける。
 すると、ナカで八千代が脈打っている。イッてる····?

八千代やちぉ····、イッてぅ?」

「ん、イッてる····。ハァ··、すげぇ気持ちぃ。お前が自分で弄ってんのエロすぎな」

 恍惚な表情で何を言っているんだか。えっちなのは八千代だよ。
 そう言ってやりたかったけど、八千代がイッてくれた事に安堵した僕は、ふわっと意識が浮いて八千代の胸に倒れ込んだ。


 目が覚めると、温かい毛布に包まれていて、隣にはりっくんが横たわっていた。いや、添い寝してくれていた。

「あ、ゆいぴ起きた。おはよ」

「おは··んぁ····ごめんね、また寝ちゃったんだ」

「違うよ~。気絶してたんだよ、場野の所為で」

「お、わりぃな。お前が可愛すぎっからしゃーねぇだろ」

「全然反省してねぇじゃん。なぁ、もうすぐ日付変わんだけど」

「ゆいぴ、今から映画観る? 眠かったらこのまま寝てもいいんだよ」

「観る。皆と一緒に夜更かしするぅ」

 僕はしょぼしょぼする目を擦り、懸命に目を覚ます。

 僕は、朔の胡座に収まってもたれ掛かり、八千代と啓吾に挟まれている。その前には、寝大仏のようになって寛いでいるりっくんが居て、ベッドに広げたお菓子を食べ始めた。
 因みに僕の口には、啓吾がお菓子を、八千代がジュースを運んでくれる。この過保護空間はなんだろう。
 いたたまれないから、僕は朔にお菓子をあーんしてあげる事にした。
 
 さぁ、いよいよヤリ部屋の真っ白な壁に、プロジェクターで映し出され──

「ちょっと待って! ねぇ、これってホラー映画じゃない!?」

「えー、違うよー。ラブロマンスだよー」

 なんて棒読みなんだ、りっくん。隠す気ないでしょ。

「なんでホラーなの? 僕観れないよ」

「そうか。ならしょうがねぇな。朝までヤるか?」

 耳元で、朔が意地の悪い誘惑をしてくる。

「ひぁっ、観る! 観るから耳元で喋んないでぇ」

「大丈夫だよ、ゆいぴ。俺らが囲んでるから怖くないでしょ」

「こ············怖くない」

「あっはは、タメなげぇ~」

 ケラケラ笑う啓吾に癒されながら、ホラー映画が始まったのだった。

 この後数日間、僕は家の中でも独りで行動できなくなり、皆に多大な迷惑を掛ける事になるのだが、それは情けないので語らないでおこう。

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