279 / 385
3章 希う大学生編
別の方向で··って、どの方向だよ
しおりを挟む朔の提案に、僕は悄然とし、皆は歓喜した。
その案というのが、僕に女装をさせるというものだったからだ。僕は、断固として拒否した。
「女装なんて絶対ヤだからね!」
「なぁ落ち着けって。真面目なハナシ、結構イイ案だと思うよ。結人が可愛すぎて男か女か微妙なわけじゃん? だから余計に周りから見られんじゃね? まぁ、試食んトコのおばちゃんは絶対女だと思ってただろうけど」
「いっそ女の子に振り切っちゃった方が、周りからは変に注目されないかもね」
1度だけ試してみようと言う啓吾に丸め込まれてしまう。りっくんがそれに乗っかってくるものだから、段々とそうなのかもと思えてくる。
今日は、ジーンズにダッフルコートを着ていたけど、帽子も被っていないし男だとわかったはずだ。ミアさんだって、女と間違えることはなかった。
けど、これまでだって何度も間違われてるんだ。皆の言う事を否定はできない。要は、それを逆手に取ろうと言うことなのかな。
「んー····分かった。けど、ホントに1回だけだからね」
かくして次の週末、僕は女装する事に相成った。もしも、朔の作戦が上手くいってしまったら、出掛ける時は女装する··って感じになっちゃうのかな。それはやっぱり嫌だなぁ。
「そんじゃ、可愛い結人が見れんの確定したことだしぃ?」
「今は男の子でも可愛いゆいぴを愛でましょうか」
顎をクイッと持ち上げ、りっくんがえっちな笑みを浮かべて言う。
「な··何そのキャラ。りっくん変態過ぎて気持ち悪い··から、やっ」
僕は、キスを迫ってきたりっくんの肩を押し返した。微動だにしないんだけど。反抗する手を容易く退けると、早速キスで蕩けさせてきた。
口内を隈なく舐めまわし、奥まで舌を挿れるりっくん。嗚咽を漏らすと喜ぶ。まぁ、これで喜ぶのはりっくんだけじゃないんだけどね。
吐きこそしないものの、キスしながらおえってなるの、皆嫌じゃないのかな····。僕は、恥ずかしいやら申し訳ないやら、いたたまれなくなるんだよね。
そして、隣で何かを準備していた啓吾が、それをりっくんに手渡す。
「うーわ。ホント啓吾こういうの好きだよね」
「はぁ~? お前も好きだろ、結人のちんこ弄んの。つぅか俺らん中でもズバ抜けで莉久が1番好きなんじゃね?」
「確かにな。多分、咥えんのも莉久が1番多いし長《なげ》ぇ気がする。俺らも弄るけど、莉久のはちょっと違ぇよな」
「え、だって、ゆいぴのちんこだよ? まぁ、ちんこに限らずだけどいっぱい愛でたいじゃん。それにさ、ちんこ弄られるの未だに慣れないのくそ可愛いでしょ。つい意地悪したくなるんだよね」
なんて迷惑な話なのだろう。そんな理由で、僕はこれまで恥を耐え忍んできたのか。
「まぁ····わかるけどさ。莉久のはなんかキモ~い。つか結局好きなんだろ? だからこういうのも好きかな~って思ったの! やんねぇんなら俺がやるけど」
「キモい言うな。····やらないとは言ってないでしょ。ほら、早くローションも頂戴」
一体、何をする気なのだろう。僕は、涙で滲む視界を拭う。
視界に飛び込んできたのは、バイブつきの尿道ブジー。先端が前のよりも丸みを帯びていて、とても小刻みに振動するらしい。啓吾が使い方を説明している。
受け取ったりっくんが、それを慎重におちんちんへ挿し込んでゆく。少し慣れたのか、前よりも快感を拾えている気がする。
「すっごいお尻ヒクヒクしてる。可愛いなぁ♡ ゆいぴ、挿れてほしいの? お強請りできる?」
「へぁ····れきぅ。れきぅよ。えっとね、あにょね、んっ、おちんちんの、もっとじゅぷじゅぷちて? これね、気持ちぃの。そぇれね、りっくんの硬ぁいおちんちん、僕のここまで··頂戴?」
お腹の、いつもりっくんがねじ込んでくる先の辺りを、指で擦りながらお願いしてみた。
「あっは♡ 上手に誘えるようになったねぇ。いいの? 一気に奥潰していい? 痛いのシてほしい?」
興奮したりっくんは、指でグリグリと前立腺を潰す。
「んぁっ♡ いいよ、奥潰していいからぁ! にあぁぁっ!! 前立腺もぉ擦らないでぇ!」
お尻のほうで前立腺をコリコリ潰して何度かイかせると、おちんちんイジメに戻った。ブジーを奥まで挿れ、コンコンと行き止まりを確認する。
これって、前立腺? いつもとは違う側からの刺激に、僕は少しだけ恐怖を感じた。けれど、そんなの知ったこっちゃないりっくんは、遠慮なくスイッチを入れ振動させる。
やはりそうだ。前立腺なんだ。ブジーの先が前立腺を捉え、それを小刻みに揺らしている。
振動はたいして強くもないのに、なんて刺激だ。耳がキンと鳴って、お腹の奥で溜まってゆく快感が、すぐにでも爆発してしまいそうだ。
そんな中、おちんちんを挿れてしまったりっくん。遠慮もなく、一気に奥を潰しに来る。どちゅんっと強く貫かれ、ギリギリ水面下に留めていた快感は、きっとあと一突きで爆ぜる。
それなのに、出せないし噴けないから、イキ方が分からずパニくってしまう。
「やっ、ん゙ぅ゙ぅ゙っ····り゙っぐん····やらっ、おぢんぢんの、抜いでぇ·····イきそ、にゃのにぃ、イ゙ッ、イキ方分かんにゃいぃ!」
前ではイけない。けれど、お尻もなんだか違う。ナカなのだが、前立腺で蠢く快感が、行き場に困って解放できずにいる。どうやってイけばいいのだろう。
途端に怖くなって、りっくんにしがみついて助けを乞う。
「やぁっ、りっくん怖いよぉ! 前立腺変にゃのぉ····ふぇっ··イクの怖いぃ····おちんちんの、もぉやらぁ····」
僕が泣きじゃくってしまったので、ブジーは終了。かと思いきや、抜ける寸前で再び奥まで挿入した。
前立腺にコツンと響く、その一点への小さな衝撃で、脳内で何かが弾け視界がキラキラ光って真っ白になった。
多分ナカ、奥の奥、お腹の底かな。きゅぅぅぅっとナカが締まり、声を詰まらせながら深くイッたらしい。
“らしい”と言うのは、こんなイキ方は初めてだから。これがイッているのか、僕自身、身体で何が起きたのか分からないのだ。
りっくんは、僕に構わず気持ち良さそうに射精している。奥に絞り出すように、『んっ』と、えっちで小さな声をひとつ漏らして出し切った。
おちんちんをじゅぽんと抜いた後も、この尿道責めというのにまだまだ夢中のりっくん。もう無理だと言ってるのに、首に腕を回させ腰を引き上げる。
そして、啓吾に『はい』ってお尻を開いて差し出した。
遠慮なくぶち込んでくる啓吾。おちんちんで前立腺を潰す。挟み撃ちだ。
必死でしがみついていると、りっくんが顔中にキスをしてくる。力が抜けちゃうから、あまり甘いのはしないでほしいんだけどな。
キスをしながら、僕のおちんちんを支えブジーをピストンする。啓吾が集中的に前立腺を抉っていると、りっくんもブジーをじゅこじゅこして前立腺を責める。
「おい、お前らやりすぎじゃねぇのか? 結人、泣きすぎて息できなくなってきてるぞ」
「テメェらのねちっこい責め方よぉ、見てっと可哀想になってくんだよ。ったく、いい加減にしといてやれっつぅの」
「はぁ? デカチン組は黙っててください~。ちんこじゃ敵わないから別方向でゆいぴを堕としたいんです~」
りっくんが、子供じみた口調で喧嘩を売っている。でも、なんだか可愛いな。やってる事は全然可愛くないんだけどね。
て言うか、サイズでは敵わないと言うが、八千代と朔が規格外なだけで、りっくんと啓吾だって充分大きいじゃないか。
それに、もうとっくに堕ちてるんだけどな。これ以上、どう堕とすつもりなんだろう。
14
お気に入りに追加
632
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集
夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。
現在公開中の作品(随時更新)
『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』
異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
赤ちゃんプレイの趣味が後輩にバレました
海野
BL
赤ちゃんプレイが性癖であるという秋月祐樹は周りには一切明かさないまま店でその欲求を晴らしていた。しかしある日、後輩に店から出る所を見られてしまう。泊まらせてくれたら誰にも言わないと言われ、渋々部屋に案内したがそこで赤ちゃんのように話しかけられ…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる