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3章 希う大学生編

妬き妬きしてる

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 啓吾はひとしきり噛み終えると、僕のおちんちんの根元を縛った。噴けなくして、ずっとお尻でイかせる気なんだ。
 朝からこの調子で、夜までもつのかなぁ····。


 啓吾は、唇におちんちんを押し当てて、しゃぶれと合図してくる。パクッと咥えると、亀頭を上顎に擦り付けるように滑らせるのだが、これがどうにも擽ったい。曰く、結構気持ち良いらしい。
 奥まで咥えさせ『裏筋舐めて』と指示をする。まったく、いつも簡単に言ってくれるんだから。舌の奥で裏筋を舐めるのだが、これをするとどうしても嗚咽を漏らしてしまう。ポロポロと涙が溢れて止まらない。
 こうしている間も、おちんちんでイけない苦しさともどかしさが募る。お尻でイきそうなんだけど、なかなかちゃんとイけない。その所為で、お尻が勝手に振れてしまう。
 これ、縛らない方がお尻でイけそうな気がするんだけどな。とか思っていたら、プラグを少し動かしてイかせてくれた。

 イけて少しスッキリしたのも束の間、啓吾は出すつもりで喉奥にねじ込む。まぁ、イッた余韻に浸るなど、くれる事なんて殆どないのだけれど。
 上から後頭部を持ち、根元までずっぽり咥え込むよう頭を引き寄せた。僕の喉でビクビク跳ねるおちんちん。喉が熱い。ドゥルッと食道を通り、流れてゆく精液が胃を熱くする。
 なんの事はなく、わざわざプラグで弄ばれずとも、容赦のない窒息でお尻がイキっぱなしになった。そのイキっぱなしのお尻に、りっくんがプラグを抜いてぐぷっと挿れた。
 そして、静かな口調で言葉を並べる。すっごくヤバい雰囲気を孕んでるんだけど、大丈夫かな····。

「あのさぁゆいぴ····、なに俺差し置いて孕もうとしてんの? ゆいぴを孕ませんのは俺でしょ。ねぇ、誰の子から孕みたい? やっぱ俺だよね? 俺とゆいぴの赤ちゃん、絶対可愛いに決まってるもんねぇ」

「ひぇ····こ、こぁいよぉ····」

「あは♡ 怖くないよぉ。ね、俺の赤ちゃん要らないの?」

 悲しそうな表情かおでそんな事を言うなんて、本当に狡いや。

「ひゃぅ····りっくんの赤ちゃ··ん····欲しぃ」

「だよね♡ 上手にお強請りできるかなぁ」

 まただ。僕を見下ろすりっくんの瞳孔がハートに見える。突く勢いが増す前から、早くも目がキマっていて怖い。なのに、どうしてだか胸はどんどん高鳴ってゆく。

「れ、できるれきぅ! りっくんの赤ちゃんの種、僕のお腹にいーっぱいくださくらしゃ──ん··ふ、待っ··ぅあ····ね··りっくん、孕ましぇてぇ♡」

 両手を広げてりっくんを呼ぶ。力いっぱい抱き締められて苦しい。けど、圧迫感で呼吸が浅くなるのも気持ちイイ。

 りっくんは、片手でグイッとお尻を広げ限界まで奥を目指す。遠慮がちに、僕が失神しないようねっちょりと奥を抉る。
 深い絶頂を迎え足がピンと伸びきると、そこからは強く叩くようなキツいピストンで連続イキをさせられた。多分アレだ、あてぼりってやつ。
 当然だけど、おちんちんの拘束はまだ解いてもらえていない。

 りっくんは、何度も何度も僕の名前を呼びながら、ナカにたっぷり射精した。そして、内臓をちゃんと置いてくるかのように、ゆっくりおちんちんを引っこ抜く。
 りっくんがすぐさま離れるものだから、またプラグを埋め込まれるのかと思った。けれど、浅はかな予想は外れ、間髪を容れずに朔が挿入はいってきた。
 腰を浮かせ、真上からいきなり奥を抉るキツい一突き。また足がピンと伸びる。
 縛っているのが少し緩んできたのか、しょろしょろと漏れているようだ。温かい何かが、横腹から背中へ伝う。

 痙攣が落ち着き僕がイキ終えると、次はカリを引っ掛けてぐぽぐぽする。またイキ地獄だ。
 僕は、絞り出すように小さな喘ぎ声を漏らす。苦しくて、助けを求めるかの様に朔へ両手を伸ばした。
 僕を見下ろす朔は苦しそうな表情かおで、それでいて蕩けた雄を剥き出しにして抱き締めてくれた。

「結人、愛してる。····っ、好きだ。一生離さねぇ····」

 耳元で囁かれる甘い言葉。けれど朔は、後に続く言葉を濁す。真面目な朔だから、僕がまた傷つかないかと躊躇ってくれたのだろう。優しすぎるよ。
 察しの良い僕は、朔が求めている言葉をちゃんと分かっている。だから、僕から言ってあげるんだ。

しゃく、僕も愛してる。あにょね··朔のおっきぃちんちん、奥まれ欲しいの。でね、いっぱいビューってして、はりゃ··孕ましぇて♡」

 啓吾がいつも教えてくれる誘い文句はこんな感じだよね。上手く言えたかな。誘うって言うより、ただのお願いみたいになっちゃたけど。

 やっぱり、言葉にするのって恥ずかしい。だから、顔が見えないように抱き寄せて耳元で囁いたんだ。
 そうしたら、ナカでググッと大きくなったおちんちんを、根元まで押し込まれた。
 あ、これダメなやつだ。完勃ちしてるっぽいや。

「んぐっ··かはっ····は··ぁ··ふ··ぅ゙ぇ····」

 呼吸ができない。吐くこともできない。目がチカチカして、脳がクラクラ揺れている。それなのに、僕は必死に朔の腰を足で抱き締める。
 声も出せない僕を、潰すつもりなのかと思うほど強く抱き締め、限界を超えた最奥で小刻みに高速でピストンする。きっと、想像を絶するほど深く入っているのだろう。いつもより、下腹部がボコッと押し上げられている気がする。

「わりぃ、大丈夫じゃねぇな。すぐイク··から····くっ··一番奥で孕ませてやる··ン゙ッ、出る····」

 意識が朦朧とする。お腹に流し込まれている熱以外、ぼんやりしていて何も感じない。熱くなってゆくソコ以外の感覚が飛んでいるようだ。


「結人、大丈夫か? 結人!」

 朔の声が遠くに聞こえる。目は開いているはずなのに、朔が見当たらない。そうか、焦点が合わないんだ。映る世界がボヤけている。
 ボーッとしていたら、ぺちぺち··パチンッと頬を叩かれた痛みで視界がクリアになった。

「結人、大丈夫? 戻った?」

 啓吾だ。少し慌てているみたい。りっくんと八千代も、心配そうに僕を覗き込んでいる。その前に居る朔は、青ざめた顔で僕の手を握っていた。

「結人····」

 固く握られた手が痛いや。このままじゃ、朔がえっちしなくなっちゃいそうだな。直感でそう思った僕は、朔の手を握り返して言った。

「んへへ····死んじゃいそうなくらい気持ちかったぁ」

「ば、バカかお前····」

 皆、呆れた顔をして落ち着きを取り戻す。りっくんは替えのタオルを準備してくると言って、部屋を出ていった。八千代はソファに沈むと、大きな溜め息をいて天井を仰いだ。
 朔は僕の手を離さない。けれど、それに構わず啓吾がおちんちんをゆっくり挿れる。

「あっ、おい、まだ休ませてやらねぇと──」

「ん、ちょっと栓しとくだけだから大丈夫だよ。結人、しんどかったら言えよ」

 少し怒っているのか、啓吾の雰囲気がピリついている。こういう静けさを見せる啓吾は少し怖い。

 ぶちゅちゅっと引き抜くと、今度はぐぷぷぷと音を立ててゆっくり押し挿れる。僕が少しでも休めるように、身体を気遣ってくれているのだろう。
 けれど、ゆっくり動かれるとその分、おちんちんの大きさや形をじっくり味わうことになる。それに、正常位だと見つめ合うことになるから、お尻だけでなく心臓までキュンキュンするんだけどな。

「け、ご····そんなにしょんにゃに顔見にゃいれ·····恥じゅかちぃ」

 僕は腕で顔を覆い隠した。けれど、手首を掴んで顔の横に押さえつけられる。
 恐る恐る啓吾を見ると、無表情でキスを迫ってくる。どういう感情なんだろう。すっごく怖い。

「んぅ、ぁ··ん、ふぅ····は····」

 乱暴なキス。自分だけが満足すればいいとでも言うような、激しいだけの雑なキスだ。こんなの啓吾らしくない。やはり怒っているのだろうか。
 唇を離した啓吾に、怒っているのかと問うてみる。『別に』と言って、無言で突き続けた。次第に激しくなる打ちつけに、僕は考える余裕をなくしイキまくる。
 両手首を引っ張り、奥までねじ込む啓吾。さっき、朔が入った所にある違和感が、啓吾の侵入を怖がっているようだ。

「待っ、啓吾····奥怖い! また··ん゙ん゙っ、しゅごいの··んあぁ····キ、ちゃい、そ····」

 啓吾は何も言ってくれないまま、前立腺を責め始める。もう嫌だ。啓吾の優しい声が欲しい。無邪気でいて雄を隠さない笑顔を見たい。
 僕は、上手く言葉にできないまま、涙だけが溢れてしまった。

「はぁ····。怖い?」

 腰を止めて、啓吾が言葉を発した。ようやく聞けた声に安堵する。

「こ、怖い····より、やだ」

「何が?」

「啓吾の声、聞けないのも、笑ってくれないのも。いつもと違うの、全部やだぁ····」

 ポロポロと零れ落ちる涙を、啓吾が指で掬う。それを舐めて『しょっぱ』と言って小さく笑った。

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