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3章 希う大学生編

ペナルティ

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 僕がおちんちんに頬を寄せると、啓吾は屹立したそれをグボッと口に押し込んだ。

「ごゔッ····がっ··え゙ぅ····ぇぶっ··」

 口だと解かっているのかと思うほど、激しく奥を突く。啓吾は僕の脇腹を抱え、りっくんよりも激しく喉を使う。
 八千代の突き上げも激しさを増し、僕の身体は宙へ浮いたまま容赦のない責めを受けている。朔よりやんわりと抱えているから、本当におちんちんで持ち上げられている感じだ。

 啓吾は、逃げられない僕の喉を好き勝手に突きまくる。時々、息をするをくれるが、それもほんの数秒だけ。イク時なんて、ねじ込んだまま息ができなくなっても射精してたんだ。死ぬかと思って、思いっきりタップしちゃった。
 おかげで、鼻から精液が溢れ出して痛いわ苦しいわ。タオルで顔を拭きながらいっぱい謝ってくれたけど、後で少し文句を言ってやろうと思う。
 それでも、待ったナシで突き続ける八千代。啓吾が僕を八千代に明け渡し、背を預けるような状態で突き上げられる。鼻の痛みと苦しさ、それに加え、止めない快楽で涙と嬌声は酷くなる。

八千代やひぉ····も、らめ····にゅ····」

「ハッ····ンなんで死なせっかよ。これから一生こんなん続くんだぞ。覚悟してきたんだろ?」

 八千代は、片手で僕の首を絞めながら耳元で言った。待って、せめて膝を着かせて。そう言いたいけれど、声など出ない。

「ンぐぅっ····」

「毎晩、天国見せてやっからな」

「は··ン····」

 意識が落ちる瞬間、首を絞める指を緩めた。その指で顎を回し、強引に振り向かせてキスをする。
 同時に、八千代がイク為のピストンが始まった。

(あ、コレ本気のやつだ。絶対トぶ──)

 八千代が果てる前に、僕の意識が途切れてしまった。



 どのくらい気を失っていたのだろう。外界から遮断された静けさに締め切ったカーテン、まるで外の様子など分からない。そして、この部屋には時計がない。スマホは遠いソファの上に転がっていて、身動きの取れない僕には時間を知る術がない。

「結人、起きた?」

 背中が温かい事に気づく。後ろから僕を抱き締めているのは啓吾だ。既に大きくなったモノが、僕のお尻に挟まっている。

「ん····ごめんね、寝ちゃってた····」

「あはは、違う違う。失神してたんだよ。場野がヤリすぎたの」

「あー····わりぃ、加減ミスった。腹、大丈夫か?」

「んぇ? お腹····?」

 下腹に手を添え、ズクンと響く重さで思い出す。そうだ、バカみたいに突き上げられて、口を塞がれたままイキすぎて失神したんだ。

「ん··大丈夫。なんかね、重い感じはあるけど痛いんじゃなくってね、えっと····なんか熱い。ナカからよしよしシてほしい感じなの」

 僕がボーッとしながら放ったこの“よしよし”を、皆は盛大に勘違いしてくれた。
 キュンとして、心が温まるたぐいの違和感。それを、僕は頭を撫でてほしい的な感覚で言った。けれど皆は、どうやらおちんちんで可愛がる的な意味で捉えたらしい。揃いも揃って、本当におバカだなぁ。


「おい、場野はペナルティだぞ」

 我先にと僕に迫ってきた八千代を、朔が静かに制した。

「····チッ、くそっ。わーったよ」

「ねぇ、ペナルティって何なの?」

「明日までおあずけなの。ゆいぴに無理させないようにって、場野が言い出したんだけどね」

「いちいち説明すんな」

「照れてる~。んで言い出しっぺがやらかしてやんの。めっちゃマヌケ~」

「ぅるっせぇわ!」

 啓吾を目掛け飛んできたクッションは、見事顔面にクリーンヒットした。けど、ご機嫌な啓吾はへでもないと言った余裕を見せる。
 余計に腹を立てた八千代は、部屋を出て行ってしまった。

「あっ、八千代······。八千代、怒っちゃったのかな? 僕なら大丈夫だから、ペナルティなんて──」

「ゆーいと、大丈夫だよ。アイツが言い出した事なんだからマジで怒ってたりしねぇって」

「そうだよ~。ゆいぴは場野に甘々だからね、ちょっと放っといたらいいんだよ。頭冷やしたら帰ってくるんじゃない?」

「頭より、ちんこ冷やしに行ってるんじゃないのか?」

「「それな~」」

 りっくんと啓吾は、ケラケラ笑って僕に愛撫をし始めた。

 啓吾が僕の眼前に移動すると、片肘を着き寝転ぶ。そして、遊ぶように胸を弄り倒す。指で弄ぶのに飽きたら、さっきの仕返しと言わんばかりに執拗く吸っては舐め回してくる。
 僕がビクビク甘イキする度、啓吾は嬉しそうに笑う。どれだけ声を我慢しても、小さく漏れてしまうのが恥ずかしい。けれど、その度に甘いキスをくれるから絆されてしまう。
 
 僕の弱点とも言える、背面を責めるのはりっくんだ。柔らかく触れられると、ゾワゾワが込み上げてお尻がキュンキュンする。なんなら、これから触れられるんだと思っただけで身体が跳ねてしまう。
 2人がかりで蕩けさせられている僕のおちんちんを、朔はパクッと食べてしまった。そんないっぺんにされたら、何処で感じているのか分からない。
 
 兎に角、朔の口に粗相をするワケにはいかないので、力の限り頭を押し返す。

「朔、もう噴いちゃうからぁ!」

 僕をジトッと見上げた朔は口を離し、何も言葉をくれないまま容赦なく扱き始めた。

「イ゙、あ゙ぁ゙ぁ!! おぢんぢんにゅげる゙ぅ! ちゅぉ゙っ····」

「好きなだけ噴いていいぞ」

 そうじゃなくて、握る力が強すぎて本当におちんちんが抜けそうなのだ。痛くはないが怖い。僕のおちんちんが取れちゃう····。
 朔は1人でする時、こんなに強く握るのかな。だったら、僕がする時も、もっと強く握ってあげなきゃ····なんて、考えている余裕なんてないんだった。

「や··らぁ····ひぅ、ン、にゃぁぁぁ!!! 噴くにょ止まんにゃぃぃ」

「んぁ~····可愛い♡ ねぇゆいぴ、腰引けてるよ」

 そう言うと、りっくんはうなじを甘噛みしながらおちんちんを突っ込み、奥をグリグリと押し上げる。おかげで腰が引けない。
 前も後ろも加減知らずで、おまけに啓吾が乳首を甘噛みしてくるんだもん。僕はイキ続ける事しかできない。

 おちんちんでイクとお尻が凄く締まるみたいで、りっくんはいやらしい声をワザと耳元で零しながらイッた。そして、入れ替わりに入ってくる朔。
 少しも休ませてもらえない。啓吾は朔を誘導し、ヘロヘロの僕を四つ這いにさせると遠慮なく口を使い始めた。またアレをされるのかな。

 いつお腹に衝撃が来てもいいようにと身構えていたが、さほど激しい事はされなかった。啓吾は舌の上に射精し、『あーん』と確認作業を挟んで『ごっくん』の指示を出し飲み込ませる。
 漸く啓吾から開放されるやいなや、朔は上から腰を押さえつけて角度を調節した。奥の奥まで挿れるやつだ。
 グボッと奥を貫く。そして、奥の行き止まりをグリグリと潰す。噴き出る潮の量が尋常じゃない。おしっこ····じゃ、ないよね?
 もはや、自分のおちんちんから何が出ているのかも分からない。自分が今イッているのかすらも。脳が痺れてふわふわが止まらなくて、お腹の底が熱くて気持ちイイ事以外は分からない。


 深く重い射精を終えると、朔はズルンと勢いよく抜いた。もう、全身ぐしょぐしょだ。指1本動かせない僕を、りっくんが丁寧に拭いてくれる。

 僕が余韻に浸りながらへばっていると、お風呂上がりの八千代が戻ってきた。頭からタオルを被り、肩から湯気が上がっている。

「んゃ、八千代やちぉ····お風呂入ってきたの?」

「あ? あぁ····、走って汗かいたからな」

「走··って····上で?」

「あぁ」

 2階のトレーニングルームには、5台のルームランナーがある。何時いつでも走り込めるようにって言ってたけど、こういう時の為だったのかな。

「え、今までずっと走ってたん? 出てってから2時間くらい経ってねぇ? マジで体力バカゴリラじゃん」

「ほっとけ。ヤレねぇから発散してたんだよ」

 なんて言っているけれど、さっきよりも昂っているように見えるのは気の所為かな。明日が怖いや····。

「んじゃ、そろそろゆいぴもお風呂行こっか。初日から飛ばしてたら最終日までもたないでしょ」

「そうだな。引越しで疲れただろうし」

「だな。明日も朝からヤレばいいしさ、今日は寝よっか」

 と言っても、流石にベッド1つで5人は厳しい。どうするのかと思っていたら、朔がソファをベッドに変えた。

「それ、ソファベッドだったんだ。で、誰がハブられんの?」

 と、啓吾が聞いた所為で始まった、長い長いジャンケン大会。僕は待ちきれず、お風呂にも入らないで寝てしまった。

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