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3章 希う大学生編

啓吾の気持ち

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「や~っぱ結人好き♡」

 そう言って、啓吾は僕を抱き締めた。その拍子に奥をぐりんと抉る。
 僕は、声も出ないほど酷くイく。直後、囁かれた言葉で今日イチの絶頂を迎えた。

「いい加減覚えろよ。お前以外じゃダメなんだって、お前だけ愛してんだって」

 その言葉を脳で処理しきる前に、心がドクンッと反応する。愛おしい気持ちが溢れ出す。それなのに、身体は別の反応をして抱き締める事もできない。
 脚がピンと伸びきり、頭が真っ白になった。全身に力が入って自分の意思では抜けない。その所為で、イクのが止まらず全身がビクビク跳ねる。
 精液は勿論、潮さえ出ない。お腹の底、啓吾の先端がある辺りが熱くて切なくて、ぎゅぅっと締まっているのが分かる。おちんちんを抱き締めたいだなんて、自分の思考が変態すぎて恥ずかしい。
 啓吾の表情が快楽に歪み、それを見て心臓までギュッと締め付けられた。

 不意に目が合う。涙で滲む視界の中で、啓吾は舌なめずりをして笑った。見るだけでイッちゃうくらい大好きな、僕をイジメてやるぞって顔。
 あぁ、ダメだ。頭の中は真っ白だし、ドキドキし過ぎて息ができない。苦しいな。本当に死んじゃうよ。

「ちょ、啓吾何言ったの!? 痙攣ヤバいじゃん」

「おい、白目剥いてんぞ。そろそろやめろ」

 りっくんと八千代が焦っている。苦しいけど、ふわふわして気持ちイイんだよ。と、声は出ないけど。

「へ? 愛してる的なコト言っただけなんだけどな····。んぇー、まだ全然本気出してねぇのにぃ」

 啓吾は唇を尖らせている。さっきとは別人かってくらい可愛いけど、腰の動きはちっとも可愛くないや。

「結人ぉ、俺こっからなんだけど。今日の事忘れさせてやんなきゃなんだろ。そういう罰なんだろ? なぁ、女の子とイチャついたのまだ妬いてるよな?」

 忘れてたよ、見事に。啓吾とおちんちんで頭がいっぱいだった。目の前の啓吾が僕だけを求めているのだから、とっくに心が満たされていたんだ。
 だけど、そんな煽るような言い方をされると、思い出して妬いてしまうじゃないか。本当に意地悪だなぁ。

「妬い··てぅ。啓吾が··、みんにゃが、僕以外に触るさぁぅの、やらもん」

「ったく、最初っからそうやって素直に言ってりゃ良かったのに。俺らがお前から離れんの嫌なんだろ? ホント、意地っ張りだよな」

 返す言葉がない。この意地っ張りの所為で、どれだけバカを見てきた事か。けれど今回は、皆を思っての事なのだから許してほしい。

「そんじゃ、こっからは強がって俺らを離れさせようとした罰な。ついでに今日の事も忘れさせてやっから」

 なんてこった。罰を与えていたのは僕だったはずなのに。それに、僕からの罰を“ついで”だなんて、随分と舐めてくれたものだ。

 啓吾は僕の腰を持ち上げ、下腹がポコッと浮き出るくらい奥へ突き入れた。痙攣は止まらないけれど、衝撃で意識がハッと戻る。とは言っても、ずっとぼんやりしているのだけど。
 奥をぐぽぐぽしながら『俺がイクまでトぶなよ』と命じてくる啓吾。そんな無茶な。もうずっとギリギリだよ。

 啓吾の興奮が冷めやらない。それなのに、そこに乗っかってくる危険なのが1人。八千代だ。
 りっくんと朔の、諦め混じりな溜め息が聞こえた気がした。けれど、雄の顔で迫ってくる八千代が、尋常じゃないくらいカッコ良くてそれどころじゃない。

 僕の頭上に来た八千代。後頭部を持ち上げ、喉奥までのを準備する。僕はいっぱいいっぱい口を開け、八千代の大きなおちんちんを飲み込んでゆく。
 喉奥をじっくり慣らし、嘔吐えずかせると開いた喉へさらに押し込む。自分の唾液や胃液が垂れてきて、毎度ながらこれは気持ち悪い。

「お前が誰のモンかっつぅのより、俺らが誰のモンか教え直さねぇとだな」

 そう言って、八千代は根元まで挿れた。にゅるんと喉へ入る。できる限り力を抜いて全開にしていないと、入っているだけで喉が壊れちゃいそうだ。
 嘔吐えづくと喉ちんこが痙攣するらしい。それが気持ちイイとか言って、好き放題に喉を犯す。これをされると、お漏らしが止まらなくなるんだ。
 それと、これは皆共通でする事なんだけど。喉まで挿れると首を軽く押さえて、ドコまで入っているか教えてくれる。そんなの教えられてもなんだけどな。

 八千代のおちんちんに集中せざるを得なくなって、啓吾が拗ねてしまうかと思った。けれどそのかんも、啓吾はぶぽぶぽ抜き挿しして遊んでいる。

「うーっは♡ トロマンヒックヒクしてんのえっろ」

 “トロマン”って何だ。また僕の知らない用語を口にする啓吾。何かは分からないけど、遊びながら八千代が喉に出すのを待っているのだろう。きっと、同時に奥に流し込む気なんだ。
 奥をぐぽぐぽされていると喉が開ききらないから挿れにくいんだって、この間八千代に文句を言われてたっけ。たぶん、それもあって待っているのだろう。

「おい、そろそろイクぞ」

 来る。喉に挿れられたまま、結腸を抜かれる苦しいやつだ。

「ぉーっし··おっけ~」

 あ、今たぶん『おっけ~』という前に舌なめずりをした。間で分かる。見たかったな····。なんて、朦朧とする意識の中で惜しむ。


 八千代は喉奥に流し込むと、じゅぽんと勢いよく抜いた。息が限界だったのを察してくれたのだろう。喉につっかえる精液を飲み込んでいると、耳を弄って執拗く後イキさせてくれる。
 けれど、八千代のそれに集中できないのは、啓吾がまだ奥で出しているからだ。出しながら、ぐぽぐぽするのをやめない。またナカで噴く気なのだろうか。

「啓吾、もぉぐぽぐぽらめぇ··んぁっ、ねぇ····ナカで噴くの?」

「噴いて欲しいの?」

 そのつもりではなかったのだろうか。聞かれると困るんだけどな。シてほしいなんて、凄く変態っぽいじゃないか。

「欲しいって言ったら····引く?」

「んはっ♡ 引かなーい。んっしゃ、このまま頑張るからな!」

「「長ぇ····」」

 八千代と朔が声を揃えた。八千代はまだしも、朔は待ちくたびれているのだろう。

「ねぇ、次朔でしょ? 啓吾の潮で満たされた穴に挿れんの複雑じゃない?」

「それは言えてるな。けど、いつも中出しした後に挿れてるんだから、大差なくないか?」

「あー、まぁ····うーん····そう言えばいつの間にか抵抗なくなってたよね」

「だな。結人も嬉しそうにしてるしな」

「アイツんナカで泡立ってんのがエロいわ」

「「それな」」

 今度は、りっくんと朔の声が揃う。泡立つって、何が?

「ね··、何が、泡立つの?」

 噴く為に一生懸命扱いている啓吾が、苦しそうに答えてくれる。

「せー··し、んっ····俺らのせーえきが、お前んナカでぐっちゃぐちゃに混ざって、ずっぽずぽしてたら泡立つんだよ」

 何だそれ。よく分からないけど、聞いているだけだと凄くえっちそうじゃないか。それが僕のナカで····。なんて、無性に恥ずかしくなる。

「そ、ンンッ··そんなの、知らないよぉ····」

「んじゃ、後で見せてやろっか」

 どうやってみせるのだろう。終わったら、掬って見せてくれるのだろうか。
 それよりも、出そうなのか啓吾がピストンを速めた。啓吾よりも一足先に、僕は噴き続けている。干からびないのが本当に不思議だ。

「んぁぁっ、出るッ····んあっ、はぁぁ····ンッ··」

 ナカでブシャッと出るのが分かる。洗浄の時とは違う、なんだか変な感覚だ。
 いつまで出すつもりなのか、ちょこちょこ動いてはビャッと出す。変な感じなんだけど、お腹の中が熱くて気持ちイイ。

 満足した啓吾は、一度奥にズンッと押し込んでから、ずるるんっと勢いよく抜く。後イキさせる為なのだろう。
 ご希望通り後イキが止まらない。おかげで、うずくまった状態から動けずにいる。ビクンと身体が跳ねる度、啓吾の潮がおしっこのように噴き出てしまう。
 それ自体は見られ慣れている筈なのに、何故だか凄く恥ずかしい。

「結人、イクの止まんねぇか?」

「止まっ、止まんにゃ····」

「そんじゃそのままイッてろ。我慢できねぇから挿れるぞ」

 なんて殺生な。だが、抵抗できるはずもするはずもなく。コロンと転がされ、まだ痙攣の残る足をグッと強引に開かれた。甘イキし続ける身体に、拷問かと思うくらいの快感をねじ込まれる。

大畠あのバカが長い所為であんま時間ねぇな。すぐに終わらせてやるから、後で一緒に風呂入ろうな」

 朔からの、短期決戦の宣告とお風呂デートのお誘い受けた。温度差がありすぎて、感情がバグってくる。どっちも楽しみだけど、短期決戦のほうは少し怖い。

 朔は、前立腺を抉りながらおちんちんを馴染ませると、一息に奥を貫いた。そして、お気に入りなのかカリを引っ掛けて結腸口おくを弄ぶ。
 ひとぐぽ毎に噴く。あちこちに飛び散ると八千代に怒られるから、朔が上からタオルで押さえてくれた。
 そして、僕の足が再び痙攣し始めると、僕を抱き起こし対面座位の体勢になった。コアラのように、手も足も朔に抱きつく形で抱えられている。
 このまま下からガンガン突き上げられるのかな。なんて思っていたら、ズンッと落とされ自重で限界まで奥へと入ってしまった。

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