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2章 覚悟の高3編

甘え方を教えて

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 僕は、精一杯お尻を開いて朔を迎える。そのままお尻を持ち上げ、真上から挿れようとしている朔。縋るものがなく、弱々しくシーツを握り締めた。
 そして、『一気にいくから、息頑張れよ』と言った朔に、ちゃんとご挨拶お願いをする。

「ひゃい。しゃくのおっきぃおちんちんれ、犯ちてくらしゃい」

「バッ··!! フゥゥー····。バカかお前は」

 一瞬、激しい雄の表情かおを見せ、歯を食いしばり息を整えた朔。大変だ、朔に呆れられてしまった。
 僕は、また失敗したと思い涙を浮かべる。けれど、泣く余裕すらないくらい、一息に奥まで貫かれ意識を失いかけた。
 しかし、それさえも許されない。朔は、僕の耳に噛みつく。そして、余裕たっぷりに甘く意地悪な命令を下す。

「トぶなよ。結人、しっかり声出して聞かせてやれ」

「うあ゙ぁ゙っ!! ひゃいっ、お゙ぁ゙ぁ゙っ····イ··グゥッ、しゃぐ、イ゙ッでぅ! ひあぁぁっ、らめ、奥もう入んにゃいぃ! そこれぐぽぐぽ····へぁっ··ゔっ、え゙ぇ゙ぇぇ」

 朔が完勃ちしているっぽい。ダメな所を超えて、お腹が壊れる所まで入っている。

「うーわ、えっぐ。····なぁ、駿もお強請りして? もっと俺に甘えて? 俺もアイツらみたいにエロいお強請りされたい。駿に甘えられたい」

「そ、んな··の、恥ずかし──」

 冬真は、恥じらい戸惑っている猪瀬くんの後ろ髪を掴み、唇が触れそうな距離で脅す。

「お前ができないんなら、結人にお強請りしてもらおっかな。そしたらもう、駿には甘えさせてやんない」

「やっ、やだ! 俺も上手に甘えるから、捨てないで。もう武居の事見ないで。ちゃんとするから、俺だけ見てて····」

 猪瀬くんは、冬真に抱きついて涙を見せ縋る。酷いやり方をするなぁ。いくらなんでも恐嚇が過ぎる。
 横紙破りな冬真を相手に、猪瀬くんは恥など捨てて必死にならざるを得ない。きっと、僕に冬真を盗られるかもしれないという不安を、ずっと抱いたままだったのだろう。それなのに冬真は、可哀想な追い詰め方で猪瀬くんの本音を引き摺り出した。
 おそらく冬真は、“武居より自分を見て”という台詞を聞きたかっただけなんじゃないかな。なんとなくだけど、そんな気がした。冬真が酷い事をするのは、猪瀬くんにだけだもんね。
 そう、必死なのは猪瀬くんだけじゃなさそうなのだ。僕には、冬真も余裕なんかなくて、猪瀬くんを支配しようと焦っているように見える。

 2人のことは気になって仕方ないが、さて置き。僕はそろそろ限界だ。

しゃくそれしょぇにゃが破ぇぅ····壊れこぁぇぢゃ····んぅ゙ぇ゙ぇ゙ぇぇ」

「犯すってこういうのじゃないのか? 俺の好きにシていいんだろ?」

「ひに゙ゃぁぁ!! お゙に゙ゃがもう入んにゃいぃぃ!! ゔぇぇ····」

「やめるか? もう俺に犯されたくないのか?」

「へぁ····しゃぅにぃ····? はへっ····じゅっと犯しゃぇたい♡」

「よし、覚悟できてんだな」

 朔は、種付けプレスをするつもりなんだ。これは分かる。孕ませるえっちだ。今まで、朔だけは絶対に本気で体重を掛けたことがなかったのに。
 どちゅっと、限界だと思っていたさらに先へ、力任せに押し込む。そして、耳に唇を触れさせ、飛びっきりの甘い雄声で囁く。

「ぶっ壊す」

 その台詞で、僕の脳は焼き切れてしまったようだ。何かが、静かに弾けた。全てどうでもよくなって、僕の身体がただただ朔を欲している。もっと奥に。もっとひとつに。このまま、融けてひとつに混じり合いたい。
 力無く朔にしがみつき、ふと猪瀬くん達を視界に入れる。シンと静まり返った頭の中で、猪瀬くんの可愛いお強請りが聞こえた。

「冬真、俺も。俺も、武居みたいにめちゃくちゃにされたい。冬真にいっぱい気持ちくシてほしい」

「んっは♡ 上手に言えんじゃん。おっけ、もう加減なしで壊してあげんね」

「やっ、それはちょっと怖い。えっと、ちょっとだけ優しくシて····?」

「ン゙!? ッフゥー····わーかった。壊さないように気ぃつける。すっげぇ甘くして、めちゃくちゃ気持ちくしてやっから。けど、泣いてもやめねぇよ」

「···うん。冬真も俺で気持ちくなって」

 冬真は、猪瀬くんをひっくり返し四つ這いにする。そして、後頭部を持って頭をベッドに押さえ込むと、体重をかけて奥へと捩じ込んだ。けど、前みたいに痛がらないよう、ちゃんと加減はしてあげてるみたいだ。
 それから、猪瀬くんはおちんちんでイけなくなっても、ナカでイかされ続けて『もうイキたくない』と泣き叫んでいた。まだ噴けないから、その分辛いのだろう。
 それでも冬真は、自分がイクまでピストンと甘い耳責めを緩めることはなかった。
 
 泣きじゃくる猪瀬くん。でも、嫌なわけじゃないんだよね。
 自分の身体がどんどんバカになっていくのが怖いんだ。なのに、もっともっと求めて、好きが溢れて涙に変わる。僕はいつもそんな感じ。
 今だって、これ以上はきっと危ない事をぼんやりと感じている。だけど、こんなに静かに昂ったまま、朔と離れられないんだもの。おそらく、朔も同じ状態なのだろう。こんなの、しょうがないじゃないか。
 しかし、そろそろ八千代が止めにくるだろう。朔の責め方も僕の求め方も、そういう危殆きたいを孕んでいるから。

 案の定、朔がもう少し先へねじ込もうとしたところを、八千代が止めてしまった。旅行の時に見た、えっちな止め方だ。ホント、八千代は朔に甘いんだから。

「わりぃ。結人が可愛すぎて俺がブッ飛んでた。もう無茶しねぇから離してくれ。イキてぇ」

「ん。結人も、もうあんま煽んなよ。朔に殺されんぞ」

「ひぁぁ····八千代やちぉえっちぃよぉ····。八千代やちぉ··の、おちんちん食ぇたぃ」

 顔を覆って八千代にクレームをぶつけ、渾身の我儘を言う。呆れて溜め息を漏らしながら、八千代が僕の顔に跨った。
 大変だ。アレをされる。

 僕の後頭部を少し持ち上げ、喉へおちんちんを挿れた。時々玉で鼻が塞がれて、本当に死んじゃいそうになる。緩く首を絞め、オナホを使う様に僕の喉で扱く。
 吐くこともできず、息など当然できなくて、足がピンと伸びきる。すると、朔が僕の腰を持ち上げ、下腹部がポコッと膨らむように、お腹側の壁へ擦りつける。待って、僕浮いてるよ。
 上も下も衝撃が重くて、一突き毎にお漏らしをしてお尻でイッている。白目を剥くと、りっくんが『いい加減にしろ』と怒り始めた。
 2人は僕が死んじゃう前に、大量の濃い精液を僕のナカへと流し込んだ。


 意識が朦朧とする中、休む間もなく啓吾が股ぐらに来た。お尻を持ち上げ、腰を押しつける。そして、重厚なおちんちんを、僕の玉とおちんちんを潰すように乗っけた。

「なぁ結人、アレ持ってきた?」

「へぁ····アレアェ····?」

 啓吾が、片手で僕の首を軽く締める。そして、するっと指を這わせ、顎をクイッと持ち上げた。

「こーれ♡」

「んぁ··首輪くぃぁ····」

 今朝、啓吾から電話があって、絶対に持って来いと言われていたのだ。理由は聞いても教えてくれなかったのだが、今この瞬間の為だったんだ。

「そ。飼い犬ペットにはつけとかねぇとだろ」

「ひゃぃ♡」

 啓吾が、愛欲にまみれた笑みを浮かべる。飼い犬ペット呼ばわりされ、僕は胸を高鳴らせた。きっと今、僕の瞳孔はハートになっていることだろう。
 そんな僕を見下ろしながら、啓吾は意地悪く亀頭をピトピトくっつけて焦らす。

 りっくんが鞄から首輪を取り出し、啓吾に手渡した。啓吾は、おちんちんをゆっくり大きく出し挿れしながら、僕の首にそれを装着する。
 ご丁寧に、前側にリードが付いているのだ。啓吾が緩く引っ張ると、本当に犬になったみたいで興奮してしまう。

「『わん』って鳴いてみて」

 啓吾は頬を紅潮させ、前立腺をコリコリしながら言う。とても楽しそうだ。

「わ··わん····」

「んぁー··ごめん。やっぱ無理だわ」

 変だったのだろうか。と、一瞬不安が過ぎった。けれど、そんな杞憂は次の瞬間に吹っ飛んだ。
 リードを強く引き、耳元に口を寄せてこう言い放つ。少し掠れた、低く力強い声で甘く。

「可愛すぎ。奥ぶっ潰しちゃいそ♡」

 僕の脳がその言葉を処理する前に、啓吾は結腸を限界まで貫いた。まるで、通りすがりに思い切りナイフでお腹を突き刺されたかのような、そんな衝撃が全身を巡る。

「ぅぐ····ぁ····」

「『わん』」

「ゎ····わ··ふん゙ん゙ん゙っっ」

 服従の『わん』を待ちきれず、啓吾は奥をぐぽぐぽし始めた。僕が吐いても腰は止まらず、それどころか突く勢いが増している。

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