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2章 覚悟の高3編
こんな展開、予想してなかった
しおりを挟む冬真と猪瀬くんが洗浄から戻る前に、とりあえずと言って朔が玩具を取り出した。柔らかそうだけど、ゴム製だろうか。小さなボールが5個連なっていて、片端に輪っかが付いている。
だが、あんな物どうやって使うのだろう。
「それ何?」
「あー····名前は忘れたけど、使い方は大丈夫だ。大畠に聞いた」
そう言いながら、朔はそれにローションを塗り込む。ボールの直径は5cmくらいだろうか。朔のより小さいのは確かだ。
「それ、アナルビーズな。さっくんさぁ、使い方はソッコー覚えんのに、マジで名前覚えねぇよな」
「名前なんかどうでもいいだろ。使い方さえ分かれば問題ねぇ」
淡々と準備を進める朔。手元は作業って感じなのに、顔を見ると凄くえっちでキュンキュンしてしまう。
「ねぇ····やっぱりそれって、お尻に挿れるの?」
「あぁ。ケツ、こっちに向けろ」
「あぃ····」
僕は恐る恐る、朔に向けてお尻を開く。皆の生唾を飲む音が聞こえた気がした。なんだか怖いんだけど····。
「結人、もしかして怖い?」
「ちょっと····」
僕が怯えていると、啓吾が来て優しいキスで気を紛らわせてくれる。息ができるくらいの、ゆっくりと舌を絡める甘いキス。
吐息の熱に脳が犯される。絡む舌に糸が引く、息継ぎの間にいやらしさで蕩けてしまう。この隙に、朔が玩具を挿れ始めた。
グッと1つ目を押し込む。少し苦しいが、くぽっと入ってしまえばなんの事はない。圧迫感と排泄感があるけど、朔は構わず2つ目を挿れようとしている。
キスも相まって、ふわふわするのが止まらない。異物感の所為で少しいきんでしまう。お尻が勝手にひり出そうとするのに反し、それを朔に無理やり押し込まれるのが気持ち良い。
ボーッと、飲み込んだ玉の数をかぞえる。3つ入った。あと2つ。
啓吾の唾液が僕に混じる。ぬるくて甘い。いつの間にか、りっくんがおへそを舐め始めていた。舌でくるくるほじっている。
この間、ベビーオイルをつけた綿棒で掃除してもらっている時、それでイッたのが可愛いと騒いでいたっけ。どうやらりっくんは、近頃僕のおへそがお気に入りらしい。
暇を持て余した八千代が、僕の足の指を舐める。それは、いつもりっくんがするのに。八千代も時々するけど、前に『変態くせぇ』って言ってなかったっけ?
こうして、全身隈なく愛されている。もう玩具なんて嫌だ。早く、誰かのおちんちんが欲しい。
「おち··んちん····欲しぃ····」
「まだダメだ。これでいっぱいイッて、アイツらの前で可愛く強請ってやれ。今日はそういうのなんだろ?」
朔が、確認するように問う。すると、キスを中断した啓吾が、濡れた唇を指で拭ってから答える。
「そ。駿哉にお強請りの仕方教えてやんないとな」
「そりゃありがたいんだけどさ、お前ら結人に群がりすぎじゃねぇ?」
「う、わぁ····。武居ぐずぐずだ····」
冬真と猪瀬くんが戻った。ヘロヘロになっている猪瀬くんの腰を、冬真が抱いて支えている。なんだかんだ仲良しだ。
「そういう駿哉だって、とろっとろじゃん」
啓吾が、猪瀬くんにえっちな目を向けた。なんだかモヤッとする。
「だって、冬真が執拗いから──わっ」
冬真が猪瀬くんをベッドに押し倒す。我慢の限界らしく、強引に足を広げて押さえつけると、冬真は猪瀬くんのアナルを舐め始めた。
「ふぁっ····冬真、舐めんのナシだろ····」
「なんで」
「なんでって····恥ずかしいんだって····」
「んじゃ、駿も玩具使う? ローターしか持ってないんだけど」
猪瀬くんに『そんなもの持ち歩くな』と言われ、苛立った様子の冬真は容赦なくローターを挿れた。冬真はすぐさまスイッチを入れ、くぽくぽ出し入れしながら猪瀬くんのおちんちんをしゃぶる。
「バイブなら新しいのあんぞ。まだ猪瀬に使えるかは知らねぇけどな」
八千代がそう言うと、冬真は遠慮なく受け取っていた。それは、僕に使う予定の物だったのだろうか。イボイボが付いていて、なんだか····そう、エグい。
「そ、そんなの挿れんの!? つぅか入んの? 場野、何渡してんだよぉ。待って冬真、や、やだぁ····」
猪瀬くんは涙目で拒む。けれど、冬真はローターをちゅぽんと抜くと、バイブの先端を押し当てた。
「これ嫌? だったら、俺のがいいって言って?」
「····っ!! い、言わない····。そんなの狡いだろ····」
「あーっそ。んじゃこっちな」
「んぃ゙、あ゙ぁ゙ぁ゙っ!! イボイボッ····んぉ゙ッ! ダ··メだってぇ··ケツ捲れる、んんっ··激じっ、ゔあ゙ぁぁ」
「冬真、加減してやれよ? 駿哉めっちゃ泣いてんじゃん」
「ケツに挿れたら泣くんだよ。可愛いだろ。良すぎんじゃね? ずっとイッてるもんな。んぁ~、かーわい」
「へーへー。おアツいねぇ」
冬真が猪瀬くんの頭を撫でながら、食べちゃいそうな勢いで深いキスをしている。猪瀬くんは苦しそうだ。勿論、あのエグいバイブを激しくピストンしたまま。
猪瀬くんがイキっぱなしで苦しそうだけど、僕だって大変なのだ。順調に玉を全部挿れ終えた朔が、恍惚な表情を浮かべ、ゆっくりと僕に顔を寄せる。
顎のラインに指を這わせ、耳元で低く囁く。
「結人、全部入ったぞ。苦しいか?」
「ひぅっ····苦しい····お腹··いっぱいなの····朔ぅ、抜いてぇ」
「ふっ····、可愛いな。一気に抜くか、ゆっくり抜くか、どっちがいい?」
額にキスをして、優しく究極の選択を迫る。
ゆっくり抜いてほしいけど、苦しいから早く全部出したい。だけど、一気になんて怖い。どうしよう、正解が分からない。
僕が答えに迷っている間も、朔は輪っかに指を掛けてクプクプと最後の玉を少しだけ引いて遊んでる。
「も··わかんにゃい····。ふぇ··一気に··抜いてぇ····」
「よし、大畠押さえてろよ」
「あいよ~」
押さえる? 僕を?
頭上に移動した啓吾が、僕の両手をベッドに押さえ付ける。りっくんと八千代は、それぞれ足を構ったまま。バカみたいにちゅっちゅと膝にキスをされても、お尻の衝撃であまり感じない。
「んぇ、何? 怖ぃよぉ、待っ──んお゙ッ、ひぁ゙っ··んに゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙っっ!!?」
ぶぽっぬぽっ、ぢゅぽぽぽんっと、連続して玉が引き抜かれた。そして、またそれを押し込んでいく。で、また抜く。今度はゆっくり、玉が一つ一つ抜けるのが分かるように。
挿れた圧迫感も相当だが、引っこ抜かれる時の排泄感がとんでもなく気持ち良い。ひとつ抜ける度に、キュッとお尻が締まる。だけど、すぐに次のが引き出され、無理やり開かれる。お尻が捲れるって、こういう事なのかと実感した。
「朔ぅ····お尻捲ぇぅ····ひっく····壊ぇちゃうぅ····」
恐怖と快感が同時に押し寄せ、パニックで涙が止まらない。まぁ、いつもの事だけど。
「大丈夫だぞ。壊しはしねぇからな。だいぶ前にコレやるって言ってて、結局使ってなかっただろ。もうちょっとだけ楽しみたいんだ。····ダメか?」
「ひ····らめじゃにゃい。狡ぃよ、朔····。んぅー····もっとシてぇ──んぉ゙、ぁ゙、イ゙んんっ、うあぁっ」
朔は、僕のお尻をまじまじと見ながら引っこ抜いた。ゆっくり2つ抜いて、油断したところで勢いよく3つ引き抜く。どうやら、それがお気に入りらしい。
朔が満足する頃には、僕はもう勃たなくなっていた。お尻でイキっぱなしだ。もう、噴くのも辛い。
それなのに朔は、まだ挿れてくれない。
「んー····駿はまだ噴けないな。結人みたいに噴けるようになるまで頑張ろうな~」
「死んっ、死んじゃ····あぁぁぁっ!! とぉ··ま····バイブ··もうやらぁ」
「そっかそっか。んじゃ、もっとぐぽぐぽすんね。どう? 前立腺、痛い?」
「ひぅっ····もぉ、ずっと痛゙ぃんらって····。だから··やめてってばぁ····」
「じゃぁほらぁ~。結人みたいにちゃんと強請って?」
冬真が猪瀬くんに意地悪を言っているようだが、気に掛けている余裕なんてない。
「ん····結人、冬真がお強請りの手本見せろって。お尻大変そうだけどさ、結人ならできるだろ? 可愛くお強請りするトコ、駿に見せてあげな」
キスをやめて、啓吾が僕に命令する。啓吾は、僕を愛でるように見下ろしながら、前髪を攫っておデコにキスをした。
僕がお強請りできるように唇を塞がず、耳や首筋へのキスに切り替える。もう、どこで感じているのか分からない。お強請り····って、どうやるんだっけ。
上手く考えがまとまらないけれど、とりあえず朔が欲しい事を伝えるんだ。それだけでいいや。
「お゙っ、ぁぁっ、あぃ、お強請りしゅゆ····んぁっ、待っへ朔ぅ····玩具もやらぁ! 挿ぇないれ。朔のおぢんぢんがいい! 硬くておっきぃおちんちん挿ぇてぇ♡ ナカ、いっぱいゴリゴリちてぇ」
「ン゙ン゙····よし。ケツ開いてもっと甘えてみろ」
朔が息を荒くして、おちんちんを扱きながら言う。目を細めて僕を見下ろし、どこまでもえっちになる朔。
「んぇ、甘····?」
「今日はとことんデロデロにしてやるからな。猪瀬に見せてやんなきゃなんねぇもんな。上手にできたらご褒美やるぞ」
亀頭を出し入れしながら、朔は冬真をちらっと見る。何かの合図だろうか。冬真は頷いて、猪瀬くんから玩具を抜いた。
「はぅ····朔、奥グリグリちて、死んじゃうくらい犯してぇ」
ダメだ。舌が回らなくて、上手くお強請りできない。こんなんじゃ、ご褒美が貰えない。
「ふぇ····」
「お····どうした?」
「お強請り上手にできない····から、ごほーびもらえにゃ····ぅえぇぇ~」
両手で涙を拭いながら、一生懸命話す。けど、もう自分が何を言って、何をしているのか分からない。まだ玩具で遊ばれただけなのに····。
子供みたいに泣いている僕の頭を、啓吾が撫でてくれた。そして、耳元で甘く囁いてくれる。
「なんつぅ可愛い泣き方してんの? 大丈夫。上手にできてたよ。ほら、朔がご褒美くれるからケツしっかり開いとけよ」
「ふ、ぁっ····ありがとござます。····あぇ? 力入んにゃい」
「チッ····どんだけ可愛いんだ。一気にいくから、息頑張れよ」
朔が僕のお尻を持ち上げて、真上から挿し込もうとしている。よく分からない注意事項を聞き流し、僕は精一杯お尻を開いて朔を求める。
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