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2章 覚悟の高3編

朔の暴挙

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 寂しんぼになった朔が再び参戦する。そして、口とお尻、どっちがいいかと尋ねられた。どっちが気持ちイイかって事かな。
 よく分からないけど、お尻と答えた。すると、さらに意味の分からない言葉が返ってきた。

「わかった。ケツ、壊れたらごめんな」

「はぇ····どういう──」

「アホか朔、ふざけんなよ」

「それマジでダメだかんね。結人のケツもたねぇって」

「待って、俺のちんこも死ぬでしょ」

 皆が焦っている。けど、朔はそんなの無視して、四つ這いになっている僕の下に潜りこんできた。軽々と朔の上に乗せられる。何をするつもりなのだろう。

「朔? マジでお前やめとけって。結人のケツ締まんなくなるから」

「結人がケツに欲しいって言ったんだぞ」

 ようやく返事をしたかと思えば、僕に責任があるような事を言っている。状況が全く飲み込めない。

「ねぇ、何すぅの? 僕····また間違っちゃった?」

「ちゃったねぇ····。朔ねぇ、俺と一緒にゆいぴに挿れるつもりみたいだよ」

「り··くと··一緒に····朔の?」

 そういう事か。朔のは大きいから、誰かと一緒に挿れた事がない。朔も挿れたかったのかな。

(朔も結構寂しんぼさんだよね。けど····)

「入るかなぁ?」

「入るわけねぇだろ。そこまで拡張してねぇわ」

 八千代が食い気味で言う。拡張って、お尻の事だろうか。

「流石に無理じゃねぇ?」

「俺の挿れてる時、大畠が指挿れた事あっただろ。あん時、キツかったけどまだ余裕あったぞ。俺も今完勃ちしてねぇし。なぁ結人、俺と莉久のちんこいっぺんに食ってみてぇか?」

 興奮した朔は、いつもよりツラツラと思いを零してくれる。僕としては、朔の心が見えて嬉しい。

「んへへ。しゃくと莉久のおちんちん、一緒に食べぅ」

「無理だったらすぐにやめるから言ってくれ」

「あぃ。朔、おちんちん頂戴ちょーらい♡」

「ダーメだわ。結人のがふわっふわで止まんねぇじゃん」

「チッ····しゃーねぇな。結人、こっち向け」

 八千代が甘いキスをして何度もイカせる。きっと、余分な力が入らないようにしてくれているのだろう。もう、どこにも力なんて入らないから大丈夫なのに。 

「キッツ····んぁ··朔やっぱ無理じゃない?」

「亀頭入った。莉久は大丈夫か?」

「んー····ギリギリ? けど··朔のデカすぎて····んぁー····潰されそう」

「わりぃ。頑張ってくれ。結人、グッといくぞ。力抜いててくれよ」

「待って待って。莉久と朔さぁ、上下入れ替わった方が良くない? ンのほうが挿れ易いだろ」

「そうだな。んじゃ、1回抜くぞ」

 そう言って、朔は慎重に抜いた。けれど、それだけで噴いてしまうほど気持ち良い。腰が勝手に振れて止まらない。
 一旦抜いてりっくんと朔が上下入れ替わると、僕は再びりっくんのおちんちんを咥えこんだ。そして、いよいよ朔が入ってくる。
 ゆっくりとねじり込んで、亀頭がずぽっと入った。

「んぉ゙、ぁ゙····あちゅぃ····お゙ぢぃ焼けてぅ····んは、ぁ····」

 りっくんがキスをしながら乳首を弄る。力が入らないように、指先で優しく遊んでるようだ。

「朔、1回イカせるから力抜けたら押し込んで」

「結構強引に行く気だな。わかった」

「ふぇ····莉久ぅ、ぁに──んあぁぁっ」

 りっくんが乳首を強く抓る。ぐぅぅっと下腹に力が入り、深めにイッてしまった。

「んぐっ····亀頭千切れる····」

「んぁっ、チンコ潰れるッ」

 2人の悲痛な叫びを聞き流し、くてっとりっくんに身を任せる。

「ふぅ····朔、今のうち」

「ん、あぁ」

 ぐぐぐっと押し入ってくる。僕とりっくんは固唾を呑む。が、次の瞬間。様子を窺う余裕などなくなった。
 アナルが焼けているように熱く、ナカは削り取られているのかと思うほど抉られる。

「んぅ゙··ぉ゙、あ゙あ゙ぁ゙ぁぁ!!!? はっ、ふぅ゙っ····ぬッ····おぢぃもお゙にゃがんぢゃ····ふ····はっ····」

「動くぞ」

「待って、無理無理! 俺のちんこ潰れ゙ッ····ん゙ぁぁっ····」

 りっくんの苦しそうな喘ぎ声が脳に響く。すっごくえっちだ。もっと聴きたくなってしまう。

「へぁ····しゃく、動いでぇ····莉久のぉ゙、えっちな声··もっど、聴きたイ゙ァッ」

「はぇ!? なんっ──お゙ぁ゙ぁっ!!」

「お前ら、気持ちイイのか?」

 朔が、ずるるっと引き抜きながら聞く。

「ふあぁぁっ♡ しょれ気持ぎぼぢぃ! んに゙ぁ゙あ゙あ゙」 

ム゙ッ··イ゙ッ、らってぇ····」

「わりぃ。もう我慢できねぇ。莉久、ちんこ潰れかけたら言ってくれ」

「潰れ゙る゙ッ、でぇぇ····」

 りっくんが何を言おうと、容赦なく突き始める朔。これまでの2本挿しとは桁違いの圧迫感だ。ナカを擦られていると言うより、動くだけで抉られている。りっくんが全く動けなくなってしまった。
 それどころか、普段は絶対に見せないような蕩けた顔をしている。思わず、りっくんにキスをしてしまった。それも、舌を差し込んで、本能のままにりっくんの舌を求めるような。
 りっくんは時々嬌声を漏らしながら、徐々に雄の顔に戻った。そして、仕返しと言わんばかりに舌を絡め取られる。

「んはっ♡ マジでキッツいけど、ちょっと慣れてきたかな····。ゆいぴ、俺も動くよ。大丈夫?」

「らいじょばにゃぃ····もっ、わかんにゃ··イ゙ァッぁん♡」

 朔がガツガツ突くのに合わせ、りっくんも腰を振り始めた。もう、お尻がどうなっているのか全く分からない。
 2人が奥へ奥へと進んできている最中さなか、僕は気を失った。いや、よくもったほうだと思う。


 目を覚ますと、満足そうな朔とりっくんが見えた。僕は、啓吾の膝を枕に眠っていたらしい。

「んにぇ····ごめ··寝ちゃってた····んぁっ」

 起き上がろうとしたけれど、腕に全く力が入らない。それに、お尻から大量の精液が溢れ出てきた。

「寝たんじゃなくて気絶ね。身体····っつぅかケツ大丈夫?」

「ケツ····はっ!! お尻っ····んっとね····えーっと、大丈夫そうだよ」

「結人、無理させてわりぃ。本当に大丈夫か?」

「大丈夫だよ、朔。····あのね、苦しかったし死んじゃうかと思ったけどね、気持ち良かったのもホントだよ」

「そうか。····良かった」

「んじゃゆいぴ、俺と風呂行こっか」

 りっくんに、にこやかに誘われた。これは、もしかして怒っているのだろうか。
 全身くまなく綺麗にしてもらい、湯船に浸かるとお話が始まった。思った通り、お小言だ。
 僕が朔を煽った事や、朔のサイズを考えずに誘った事など、兎に角ぷんすこしていた。

「でも僕ね、莉久があんなに感じてるの見れて嬉しかったよ。えっちな声も聞けて嬉しかったの。ちょっと苦しそうだったけど」

「そ、それもね! 恥ずかしいからヤなんだよ····」

 ゴニョニョと言葉尻を濁すりっくん。今日のりっくんは、いつにも増して可愛い。

「莉久、愛してるよ」

 まだまだ、皆の事を知らないんだと実感する。幼馴染なのに、りっくんの事ですら知らない事が沢山あるんだ。もっともっと知って、もっともっと好きになりたい。
 僕はりっくんの方を向いて跨る。そして、僕からキスをした。もう少し勇気を出して、舌を差し込んでみる。それに応えて、優しく舌を絡めてくれるりっくん。
 僕が反応できるように、ゆっくりシてくれるんだ。そういう優しい所が好き。

「ん··はぁ····。莉久ぅ、挿れていい?」

 お尻に当たる硬いモノに、すりすりとお尻を擦りつけて強請ってみる。

「ん゙····、いいよ」

 真っ赤になったりっくんは、少し俯いておちんちんを支えててくれる。僕はゆっくりと腰を下ろして、大きなそれを飲みこんでゆく。
 全て飲み込んで、力の入らなくなった足で踏ん張り、なんとか腰を使って動く。けれど、すぐにイッてしまい動けなくなった。結局りっくんに動いてもらう。
 今日は耳や頬、首筋へのキスがいつもの5倍くらいは多い。余程、僕の事が好きなんだと自惚れてしまう。

 僕の嬌声とパシャパシャ煩い水音に、りっくんの甘い声が微かに混じる。浴室に響くそれは、互いの感度を耳から底上げしているようだった。
 いつもよりも激しいお誕生日様のりっくん。やはりテンションが高い。僕のナカにぶち撒けた後も、抜かずにずっと抱き締めて離さない。

「莉久、昨日寝落ちちゃってあんまり覚えてないからさ、改めて··ね。お誕生日おめでとう。あとね、僕のこと、ずっと好きでいてくれてありがとう」

 僕を抱き締める腕に力が入る。苦しいくらいギューッと抱き締め、フワッと緩めて僕の胸に顔をうずめた。

「俺、ホントに生まれてきて良かった。ゆいぴに出会えた事は勿論だけど、こうして抱き締めてるなんて今でも夢みたい」

「んふふ、僕も。莉久のこと、好きになってよかったなぁって思ってるよ。んへへ、大好き♡ 愛してるよ」

「お、俺もぉぉぉ····」

 りっくんが泣き出しそうだ。優しく頭を撫でて宥める。くぽんとおちんちんが抜けて少し寂しいけれど、そのまま僕たちは逆上せるまで抱き合っていた。


 夕飯は、僕が啓吾に教えてもらってグラタンを作った。僕が火傷しないか、皆ヒヤヒヤしていたようだけど、予想外に難なく作れた。
 と言っても、僕はチーズを乗せてオーブンに突っ込んだだけ。それ以外は、殆ど啓吾が補助してくれたのだ。それでも、りっくんはとても嬉しそうに食べてくれた。

 デザートは、ビターチョコでコーティングされた綺麗なバースデーケーキ。一緒に選びに行ったのだけど、僕が見ていた物にしたようなのだ。本当にりっくんはもう····。それに、僕からのプレゼントを添える。
 プレゼントはブレスレットにした。最近ハマっているらしく、細身の物をジャラジャラ着けているのだ。その中の1つになればと思ったのだが、他のを全部外して僕があげたやつだけになった。他のも気に入ってたんじゃないのかな····。

「俺、ゆいぴから貰ったもの一色になるのが新しい夢だから」

「えー····。じゃぁ、来年からも身に着けるものあげなくちゃだね」

「楽しみにしてるね♡」
 
 まぁ····、それはそれでいいや。それよりも、呼び慣れない莉久呼びで気疲れしてしまった。
 けど、りっくんが幸せそうな誕生日を過ごせて何よりだ。プレゼントはさて置き、来年はもっと、僕がメインでご飯を作ってあげたいな。

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