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2章 覚悟の高3編

ついにキレたね

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 朔から僕のお尻を奪った真尋。皆の前で、僕は何度もイカされた。
 わけが分からなくなった僕のお強請りに乗じて、真尋はおちんちんを挿れようと目論んでいる。

 皆がキレる数秒前。僕は真尋の、恋焦がれる男の子の表情かおを見た。

「結にぃ····俺の、欲しい?」

「はぇ? 欲しぃ····おちんちん····奥、ズンズンしてほしぃ····」

 なんて苦しそうな顔で聞いてくるのだろう。あぁ····。
 どこかで見た事のある表情だと思ったら、僕に告白をしてきた時のりっくんそのものなのだ。息をする事すらままならない様な、そんな切羽詰まった表情で、真尋はおちんちんを取り出そうとする。
 それを、啓吾と朔が真尋の肩を掴んで、力づくで止めた。八千代は真尋の後ろ髪を掴んでいる。
 皆は限界を超えたようで、ついに真尋に手を出す寸前だ。けれど、りっくんが僕を抱き抱えて、全てを止めてくれた。

「真尋、それはマジでダメ。もう許せないよ」

「は? 結にぃが欲しいつってんじゃ──い゙っででででッッ!! 待って待って! わかったからぁっ! 頭皮めくれる!! 肩も抉れるからぁ!!」

 りっくんはしたり顔で僕に頬擦りをしながら、騒ぐ真尋に衝撃の言葉を放つ。

「ゆいぴ、これ今わけ分かってないからね。多分、真尋だってほぼ認識してないよ」

「······え? 何それ。どういう事?」

 ふわふわしている時の僕について、皆が説明してくれた。それを聞く真尋は、段々絶望的な表情へと変わってゆく。
 いよいよ呆れられてしまったのだろうか。聞き終えた真尋が、大きな溜め息を漏らした。


「結にぃってそんな感じだったんだ。えー····さっさと手ぇ出しときゃ良かった····」

「残念だったな。うじうじ迷って遠慮しまくってんのも、莉久そっくりでだっせぇ」

 八千代がここぞとばかりに喧嘩を売る。りっくんと真尋は、八千代を睨み舌打ちをした。

「まぁ、わかってねぇからってさせるワケにはいかねぇけどな。とにかく真尋はここまでだ。どうだ? 諦められそうか?」

「アンタらマジで頭悪いの? どこに諦められる要素あったんだよ」

「あっはは。だよな~。アレで引いてくれたら良かったんだけどなぁ····。しゃーないか」

「ぁんだよ。もっと滅茶苦茶に抱き潰すトコ見せてやんのか?」

「違ぇよ。お前らもちょっと落ち着けって。それじゃ状況変わんないじゃん。もっとさ、真尋が俺らに敵わねぇって思わないと、完全に諦めらんないだろ」

「ん? 2本挿れんのじゃダメだったのか?」

「ぶっちゃけ、それは玩具オモチャ使えばどうにでもなんじゃん。そうじゃなくってさ、結人が俺らにしか堕ちないってトコ、もっと見せてやろうぜ」

 何かを企んでいる啓吾。だったら、2本突っ込まれたのは何だったのだ。
 まだ策を秘めている啓吾は僕を膝に乗せ、おちんちんをアナルに滑らせながら耳元で問う。

「結人、俺のちんちん欲しい?」

「んー··欲しぃ····」

「んじゃ、自分で挿れて。俺の事好きだったらできるよな?」

「できぅ。啓吾、しゅきぃ····んっ」

 啓吾は、キスをしながら僕に自分で挿れさせる。これって、対面座位だっけ? 自分で挿れるのが難しいやつだ。
 ましてやキスをしながらだなんて、難易度が跳ね上がる。それでも、啓吾のおちんちんが欲しくて、僕は必死に位置を調整する。
 なんとか、ぐぷぷっとおちんちんを飲み込んで、奥の手前で止める。これ以上は怖くて、自分では挿れられない。

「結人、自分で奥まで挿れて。あ、まだ怖い?」

「こ、こぁい····。ごぇんね?」

「ん~っ、かぁいいな♡ 全然大丈夫だよ」

 啓吾は僕の首筋に吸いつきながら、優しい声でゆっくり話してくれる。

「入る限界んトコ、自分で腹触って。んで、そこまでゆっくりでいいから挿れんの。俺のこと『好き』って言いながらな」

 いくらゆっくり話してくれたって、耳に声を流し込まれたんじゃ意味がない。耳でイッてしまい、指示なんてほとんど聞き取れなかった。
 それを察した啓吾は、ひとつずつ指示を出し直してくれる。戸惑う僕の手をお腹へ持っていき、いつも入っている所を握らせた。

「ここ、優しく握って」

「あぃ」

「ゆっくり腰下ろして」

「····んぁ、あぃ」

「俺のこと好き?」

しゅきぃ♡ 啓吾、大好らいしゅきぃっ♡」

「俺も♡ どんくらい俺のこと好きかわかんねぇからさ、身体で教えて?」

「······あぃ?」

 初めて受ける指示だ。どれくらい好きかを身体で示すなんて、どうすればいいのだろう。よく分かんないけど、一生懸命やって気持ちを伝えろって事かな。
 そっか。頑張らなきゃ、想いも伝わらないよね。

(啓吾を好きなの、精一杯伝えなくちゃ····)

 僕は意を決して、自ら奥の扉を開こうとした。けれど、やはり上手くできない。それに、凄く怖い。

「んぅ゙····は··いん、にゃぃ····」

「ん。大丈夫だよ。焦んなくていいから、ゆっくり頑張って」

 啓吾が応援してくれている。頑張らなくちゃ。

「んっ····ぉ゙、あ゙ぁ゙ぁッ!! 入っ····ぁ··奥゙ぅ····」

「入ったね。動ける?」

「む、無理むぃ····ぁ、ふ··はっ····」

 息ができなくなった僕を抱え、啓吾はゆっくりとベッドに寝かせた。一旦結腸から抜けると、頭を撫でておでこにキスをしてくれる。

「結人の好きなぐぽぐぽしてやっからな。他にシてほしいことある?」

「ほぁ····苦しいの··シてぇ?」

「んはっ♡ ホントドMだな。おっけ、任せて~」

 啓吾は奥をぐぽぐぽしながら、グッと首を絞めた。息ができなくて、涙で視界が歪む。怒り狂った真尋を、八千代が捕まえて抑えている。
 耳がボワンボワンとしていて、真尋が何を言っているのか聞き取れない。けど、凄く怒っているのはわかる。
 そして、不意に流し込まれた言葉で、僕は今日1番の激しく深いイキ方をした。

「結人、俺の子孕んで」

「ひに゙ゃぁ゙ぁ゙っ♡♡ はりゃむぅ♡ ひあっ、んぃ゙、イ゙ッ····ぐぅぅぅ······」

「うはっ♡ ナカすっげぇ。めーっちゃ締まる」

 啓吾は奥にビュービューぶっ放しながら、腰を止めることなくそのまま2回戦に突入した。
 とても深くイッて苦しいのに、休むことなくイカされ続けている。腰はビクンビクンと勝手に跳ね、ピンと伸びた足が言う事を聞かない。

「真尋、ちゃんと見てる? ワケわかんなくなってもさぁ、俺らの事だけは本能で分かって『好き』って言ってくれんの。すげぇ可愛くない?」

「····は?」

「結人はな、どんだけふわふわしてても、俺らの事だけは認識してんだ。まぁ、俺らの中の誰かって程度だろうけどな」

「いや、意味わかんないんだけど。さっき、ワケわかんないから俺の挿れさせようとしてたんでしょ?」

「そうなんだけどさ、ちょっと違うんだよねぇ。ゆいぴはね、気持ちぃのなんでも欲しがるけど、絶対俺ら以外に好きとか言わないの。どんだけ気持ち良くても、それだけは言わないんだよ」

「え、待って? 結にぃ、アンタら以外にも抱かれてんの? ん? アンタらの目の前で? 何ヤッてんの?」

「まぁ····あんま詳しくは言えないけど、色々あってさ」

「色々って··マジでどうなってんだよ。····んじゃさ、もし俺が挿れてる時に好きって言われたらさ、これから俺も結にぃの事抱いていいって事だよね?」

「「「「······え?」」」」

 皆ポカンとしてしまった。真尋はめげない強い子だなぁ。
 
「だってそういう事でしょ? アンタら以外に好きって言わないんだったら、俺にも言わないはずだよね。けど、もし言ったら俺のことも好きって事だろ? じゃぁ、俺も結にぃの彼氏じゃん。俺ももうアンタらと一緒でいいから彼氏になる!」

「え····っと? とりあえず抱かせろって事····だよね?」

 りっくんは片手で口元を覆い、困惑した表情を隠すように聞く。

「アホか。んなもん屁理屈だろうが。誰が抱かせるかよ」

「あ、ビビってんだ~。俺が好きって言われたらどうしようって? 情けねぇ~。自信ないんだ~」

「だってさ。結人、真尋にも好きって言うの?」

 啓吾は、突く勢いを強める。

「ひあ゙ぁ゙っ!? い、言わにゃい! 言わにゃいから奥壊しゃにゃいれぇっ!」

「んなの狡いじゃん! ヤッてみなくちゃ分かんないでしょ。俺は自信あるよ。アンタらはないの?」

 この流れはマズい。真尋の口車に乗ってしまいそうな勢いだ。

「おもしれぇ····」

「「はぁ?」」

 りっくんと朔が、首がねじ切れそうな勢いで八千代を見た。八千代は、声だけで分かるほどキレている。
 中学生に散々煽られて、僕の事で自信がないのかなんて、ついに八千代が我慢の限界を迎えてしまったようだ。

「抱いてみろよ。結人は絶対ぜってぇ俺ら以外に『好き』とは言わねぇんだよ。現実見て死ぬほどヘコめ。一生立ち直ってくんな」

 八千代がタンカを切っているのを横目で見ながら、啓吾は僕のナカにとぷとぷと熱い精液を沢山注いだ。

 さて、僕は本当に真尋に抱かれてしまうのだろうか。なんでもいいけど、イキ過ぎて眠いや····。

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