ちっこい僕は不良の場野くんのどストライクらしい

よつば 綴

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2章 覚悟の高3編

確かめ合う想い

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 啓吾が視線で合図し、僕は慌てて振り向く。部屋の入り口にはりっくんが立っていた。早くもベルトを外している。
 そして、背後から僕を抱き締め、項や肩に吸い付く。とびきり甘い声で『愛してるよ』と囁くと、僕のナカに入った。


「んぅ····りっくんの··おっきぃ····お尻あちゅいぃ」

「痛くない?」

「苦ひぃ··けろ、気持ちぃ····」

「ゆいぴ、ただいま」

 わざわざ耳元に口を寄せて言って、ちゅぱちゅぱと耳朶をしゃぶる。

「んぁっ····お、おかえりなしゃい」
 
 僕のナカで2人が大暴れしている。八千代と朔はどうしたのか聞きたいのに、そんな余裕を与えてはくれない。

「待っ··んあ゙ぁ゙ぁっ!!」

 僕が話そうとすると、りっくんは奥まで強くねじ込む。これは、ワザとだな。
 そう確信した僕は、聞くのを諦めて搾り取ることに専念した。下腹に力を込め、意図してお尻を締める。締りを良くして早くイカせてやろうと思ったのだ。
 しかし、そんな甘い目論見が上手くいくはずもなく、イキ狂ったのは僕のほうだった。2人のおちんちんが交互にナカを擦り、唾液も飲み込めないくらいイキっぱなしになる。

「うはっ♡ 結人、そのままキスして」

 キスと呼べるのか怪しいが、とりあえず要望通り唇を重ねた。啓吾が僕の顔を支えてくれて、されるがまま口内を犯される。

「啓吾、ゆいぴトンでない?」

「軽く。お前そろそろイケよ。俺もう限界なんだけど」

「抜け駆けしてるからでしょ。俺まだムリ」

 りっくんは静かに奥を責め続ける。啓吾は先に達してしまい、りっくんに僕を預けてずるんと抜け出た。
 僕はりっくんにもたれ掛かり、足を広げたまま突き上げられる。もう、自分がイッているのかも分からない。
 りっくんはピストンをユルめてくれない。どうやら、最後まで力いっぱい突き続けるつもりらしい。
 奥にくる衝撃の強さで、僕は何度か気を失った。その度に、耳や肩を噛んで起こされる。りっくん自体は静かなのに、行為はどんどん激しさを増す。

 僕を四つ這いにさせ、好き放題に突き潰すりっくん。突然、りっくんがスマホを手にして何処かに電話をかけ始めた。僕とえっちしている最中に、何をしてくれているのだろう。
 ムッとした僕は、ワザと声を上げてやろうかと思った。だが、馬鹿な事をしなくて····いや、厳密には声を上げる余裕などなくて、本当にそれで良かったと思う。
 だって、電話の相手は僕の母さんだったのだから。

「あ、おばさん? こんばんは。ゆいぴ、場野の家で寝ちゃってさ」

 どうやら、僕は眠っているらしい。乱れた呼吸すら伝わらないようにしなくては。

「······うん、そう。起こすの可哀想だから、明日の朝連れて帰る感じでいいかな?」

 意地悪な啓吾が、横から僕のおちんちんを扱き始めた。啓吾には、反省という概念がないのだろうか。
 さらに、りっくんは片手で僕の口を塞ぎ、根元まで押し込んでグリグリグリグリ執拗しつこく奥を抉る。声を出させたいのか我慢させたいのか分からない。

「はーい。それじゃ」

 りっくんは電話を切る直前、これまでで1番深くまでねじ込んだ。ズンッと鈍い快感が脳へと突き抜ける。
 一瞬だけ耐えたが、すぐに絶叫に近い声を上げてしまった。母さんに聞こえていないだろうか。言い知れぬ不安が過ぎる。
 けれど、今はそれすらどうでも良いくらい、足の先まで巡る快感に身を委ねていたかった。

 イキっぱなしで息ができなくなった頃、りっくんがラストスパートをかける準備に入った。腰を上から押さえつけ、お尻をツンと上げさせる。
 そして、また奥をグリグリとこねくり回し、僕がイクと同時に貫く。イッている最中に結腸へ侵入されるのは辛い。脳が焼き切れてしまったかのような、頭の中で何かが弾ける感じがして怖いのだ。

「やら··かはっ····りっくんぃっふん····そぇこぁぃ····」

「ん~? 何が怖いの?」

「イキしゅぎへぇ、頭おかひくなゅ····」

「ふーん、っそ。んじゃ、結人のアタマ、俺のちんちんでもーっとおかしくしてあげる♡」

 りっくんは、僕にのしかかるように耳元へ来て囁く。甘くてえっちな言葉こえを流し込まれ、それだけで噴いてしまった。僕、まだ噴けたんだ····。
 りっくんは上体を起こすと、再び腰を上から押さえつけて本気のラストスパートをかける。

「ゆいぴ····結人、愛してるよ。これからもずっと··ン゙ッ····」

「んに゙ぃ····イ゙ぁ゙っ······」


 お酒の所為だろうか。こんなに苦しくなっても失神できないのは。1度眠って体力を回復させたいのだが。

「結人、水飲んで。ちょっと身体起こすよ」

 啓吾は、僕をひっくり返し上体を起こさせると、口移しで水を飲ませてくれた。少し落ち着いたので、りっくんへ質問を投げる。

「りっくん、怪我してない?」

「····え? うん。大丈夫だよ」

 真っ先に八千代と朔について聞かれると思っていたらしく、拍子抜けしたようなキョトンとした顔で答えた。
 そりゃ、2人の事も気になるけど、目の前に居るりっくんの状態だって同じくらい気になるのだ。当たり前じゃないか。

「そっか。良かったぁ····。りっくん、喧嘩なんてガラじゃないんらからね? 無茶しないれよ····」

「無茶じゃないよ。俺だってキレたら喧嘩くらいするし」

「嘘らぁ····りっくん優ひぃもん」

「買い被りすぎだよ····。香上だって殴ったし、ゆいぴを傷つけた奴に優しくなんてできないよ」

 りっくんは、悲しそうな顔で僕の頬を指で撫でる。あぁ、またこんな表情かおをさせてしまった。僕は、何度同じ事を繰り返すのだろう。

「八千代と朔は? そうら、凜人しゃんは?」

 八千代は先にシャワーを浴びていて、朔は着替える為に1度家に帰っているらしい。一体、何があったんだ。
 八千代と朔も怪我はなく、それどころか相手をズタボロにしたんだとか。八千代が大地さんの頭を鷲掴み、壁に叩きつけた時は『本当にりやがったって思ったよ』と、りっくんは遠い目をして言った。
 凜人さんは、この件を杉村さんと内々に処理すると言って、りっくんたちを送り届けるとまた戻ったらしい。

 僕の所為で、あちこちに迷惑をかけている。これじゃ、おちおち外出なんてできない。

「僕、皆らけじゃなくて、他の人にも迷惑掛けてばっかぃらね····。もう、外に出にゃいほうがいいのかな····」

「悪いのはゆいぴじゃないでしょ。ゆいぴの事守れてない俺らの所為だし、そもそも悪い事する人がいけないんだよ。だから、ゆいぴが責任感じることないの」

「だな。あんだけ偉そうな口叩いて守れてねぇ俺らの責任だわ」

 と、八千代が髪を拭きながら部屋に入ってきた。目つきが鋭く苛立った様子なのは、まだ興奮しているからなのだろうか。けれど、不思議と怖くはない。

「お前らもうヤッたんか」

「うん。けど、これ相当飲まされたんじゃない? ゆいぴ、全然酔い醒めてないよ」

「結人、抱かれんの辛いか?」

全然じぇんじぇん大丈夫らいじょーぶらよ! あのね、八千代やちぉにもいてほしぃな····」

 八千代は、興奮した様子で僕を押し倒す。両手首をベッドに押さえつけ、青筋を浮かべた雄の顔で『煽ってんじゃねぇぞ』と言われた。
 ベッドに座った状態で、立っている八千代を見上げて言ったものだから、必然的に上目遣いになってしまったのだ。
 けれど、今更『上目遣いで強請ってんじゃねぇ』と理不尽に怒られる筋合いはない。だって、身長差的に僕はいつだって上目遣いじゃないか。

八千代やちぉ、待っ··待って!? おちんちんおっきくにゃい?」

 べチッとアナルを叩くおちんちんの重量感に驚いた。揺れる視界の中、いつもより大きい八千代のJrが顔を見せる。
 八千代の耳には僕の言葉など届いておらず、荒い息を抑えながら亀頭をめり込ませた。

「ン゙ぁ゙っ!? ひぅ····おっきぃ····やち··ぉ、おっきしゅぎぅよぉ····」

「朔よりゃマシだろ。こんくらいで無理だっつぅんなら、朔には抱いてもらえねぇな」

 ズンズンと奥へ押し込みながら言う。もう、少しこすれるだけでイクのが止まらない。
 暫くイキっぱなしでまた呼吸が浅くなった頃、やっと朔が戻ってきた。そして、何も言わずに僕の口へおちんちんを突っ込む。

「んぉ゙、ゔぇ゙ぇ····かはっ、ぅ゙··ぁ゙····ぉ゙ぼっ、ん゙ぇ····」

 虚ろな目で僕の頭をガッシリと掴んで、容赦なく喉奥を責める。大地さんのお友達が突っ込んでいるのを見たからだろうか。同じ様に、乱暴な捩じ込み方をする。
 けど、大きさが違うのだから、それに伴って苦しさも辛さも桁違いなのだ。

「わりぃ。1回口で抜いてくれ。完勃ちしたまま突っ込んだら危ねぇからな」

「さっくんさ、それ口でも辛いと思うよ? あんま乱暴に奥まで突っ込んじゃダメだかんね?」

「けどさっき、こんくらいされてたぞ」

「お前とじゃサイズが違いすぎんだろ。結人が息できてねぇわ。落ち着け、アホ」

「おぁ、結人悪ぃ。大丈夫か?」

「ゲホッゲホッ····らいじょ··ぅ····」

 朔は慌てておちんちんを抜いてくれた。僕は全然構わないのに。息ができなくたって、喉が壊れたって、皆が僕を求めてくれるのなら何だっていい。

「朔、もっと····朔のおちんちん、食ぇたい····」

「ん。それじゃ苦しくないトコまででいいからしゃぶってくれるか?」

「やらぁ。息れきにゃいくらいのがいぃ····。壊れてもいいから、朔のしゅきに喉使ちゅかってぇ」

 我ながら、後先を考えずに言ってしまったとは思う。けれど、本当に壊れてしまってもいいと思ったのだ。
 知らない誰かに壊されるくらいなら、大好きな皆に壊されてしまいたい。こんな歪んだ想いが伝わったのか、朔も八千代も同時に激しさを増した。

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