ちっこい僕は不良の場野くんのどストライクらしい

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2章 覚悟の高3編

海だー!

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 僕に、朝食を食べたかと確認する八千代。食べていないと言うと『遠慮しなくていいな』と言った。
 遠慮しないと言うことは、容赦なく奥を犯し潰されるという事だ。その言葉だけで、僕のお尻は軽くイッてしまう。よく躾られたものだ。
 いざ八千代のおちんちんが入ってくると、大きさを感じるだけでイクのが止まらなくなる。

「お前今日イキ過ぎじゃねぇ? どした?」

「わ··わ、かんない····。けど、今ね、しゅごぃ幸せらなって··思ってね····。あと、八千代やちぉのおちんちん、おっきぃなって」

 八千代のおちんちんが、ナカでググッと大きくなった。ナカから圧が増すのはとても苦しい。けれど、同時にイキ狂ってしまうほど愛おしく感じる。
 そうか。気持ちが満たされると、それに比例して気持ち良さも増すんだ。

「なんだ····そっかぁ····」

「ん? ぁんだよ」

「あのね、幸せだなって、思ったらね····それらけ、気持ちぃのが増すの」

 僕は八千代に両手を伸ばす。抱き締めてって合図。八千代は困った顔をして、僕を抱き寄せる。そのまま僕を上に乗せ、対面座位に持ち込んだ。

「んぁっ······これね、奥しゅごい······。けろね、僕からギュッてできるから好きぃ」

「動けるか?」

「が、頑張ぅ」

 一生懸命、八千代が気持ち良さそうにする所を探す。だが、とっくに足に力が入らず、思うように動けない。

「結人、お前が気持ちイイと思うトコに当ててみろ。そしたら俺も気持ちイイから」

 そういうものなのだろうか。僕ばかりが気持ち良くなっているようで申し訳ない。だから、つい皆の表情が快感で歪む所を探してしまう。
 本当に、それで良いのだろうか。半信半疑のまま、言われた通り僕のイイ所に当てにいく。
 やっぱりすぐにイッてしまうし、八千代が少し突き上げると噴いてしまう。当然、全く動けなくなってしまった。

「あんま可愛い事ばっか言ってんなよ。マジで壊しちまうぞ····」

 八千代が僕を強く抱き締める。僕、何か言ったっけ?

「ひぁ゙····八千代やちぉ、奥グリグリらめぇ」

「んぁ? あぁ、わりぃ。そろそろ声出してもいいぞ。大畠も起こさねぇとだろ」

 時計を見ると、8時20分を指していた。あと40分で約束の時間だ。
 八千代は、啓吾を起こす為だと言って奥を抉る。声を我慢できないような、激しく強い突き上げだ。それも、僕の腰を抱き締めて下に押さえ込みながら。
 僕は、八千代の肩にしがみつくだけで精一杯だった。声なんて気にする余裕はない。
 いつも通り嬌声を響かせていると、啓吾が『うるせぇよ』と言いながら混ざってきた。八千代がイクまで、背中や耳へのキスが止まない。
 そして、寝起きで元気なおちんちんを、八千代と入れ替わりに挿れてくる。八千代はキスで僕の口を塞ぎ、もっと余分にイカせる気らしい。

「んぁー····すげ、めっちゃ締まる。結人、キス好きだねぇ」

 キスは好きだ。恥ずかしいから、未だに僕からはあまりできないが、時々勇気を出してみる。この間、朔にシた時はそのまま犯されたっけ。
 僕が舌を絡め返そうとすると、八千代のキスが激しくなる。全然反応できない。それどころか、段々と意識が遠のいてゆく。酸欠だ。

「場野ぉ、結人飛んでない? ちょい緩んできたんだけど」

「おぉ、わりぃ。酸欠だわ。結人、しっかり息しろ」

 そう言って、八千代は僕の首筋に噛み付く。走る痛みでハッとする。

「んあぁぁっ!!? ひぁっ、やち····ぃ゙あ゙ぁ゙っ!!」

 不意な痛みに身体が強ばる。きゅぅっと締めつけてしまい、とても深くイッてしまった。

「んぉっ、すっげ締まる····。結人、出すよ」

「んぇ····あぃ。奥に、啓吾の精子せぇし、いっぱいしてぇ」

「んっは♡ トロットロの結人かーわい♡ んぁ、イクッ····」

 啓吾は奥を抜いて、結腸に精液を注ぎ込んだ。これから海に行くのに、2人して奥に出すなんて。後になって出てきたらどうしてくれるんだ。
 まぁ、強請ったのは僕だから、文句は言えないんだけどね。

 啓吾が髪をセットしている間に、僕は八千代に精液を掻き出してもらう。けれど、結腸に出された分はなかなか出ない。
 そうこうしていたら、朔とりっくんが来て、すぐに猪瀬くんと冬真も来てしまった。啓吾が事情を話して少しだけ待ってもらい、一応掃除が完了したところで海へと出発する。



 僕は今日、麦わら帽子に真っ白のTシャツ、短パンにサンダルで来ている。朔が白いワンピースを持ってきていたのだが、断固として拒否した。そして、この服装で妥協したのだ。まったく、何着持ってきているんだか。
 指定の服装に解せないままの僕は、防波堤の上に立ち、生温い潮風を全身に浴びる。そして、八千代の家に置かれたワンピースも、いずれ着せられるのだろうと覚悟を決めた。
 すると、りっくんが防波堤に飛び乗ってきた。その形相に驚く。そして、Tシャツの裾をぐいんと下ろされた。

「ゆっ··い、ぴッ!! 腰っ腰ッ!! ちょっ、腰見えたよ!!? 細くて可愛いもちってした腰見えたから!! ダメだって! 襲われるでしょ!? あと危ないから降りて。風で飛ばされそうだよぉ····」
 
「りっくん····何言ってるの? わぁっ」
 
「お前は危機感無さすぎんだよ。その辺はもちっと成長しろ」
 
 そう言ってラッシュガードを頭に被せてきた八千代に、僕はそれの隙間から覗いて文句を言う。
 
「八千代まで····。上着、暑いんだけど」

「いいから着とけ。お前は無防備すぎる。それに、肌赤くなるだろ」

 朔に言われて渋々袖に手を通す。八千代に抱えられ防波堤から降りると、啓吾が僕の手を引いて海の家まで走り出した。
 背後から、八千代と朔の『ガキかよ』と言う声が聞こえた。けれど、こんなに元気いっぱいの啓吾を前に、僕もはしゃがずにはいられなかった。


「ハァ、ハァ····啓吾····速いよぉ····」

「ははっ····ハァ··お··俺も····全力疾走は····やりすぎた!」

 2人で海の家の影で息を整える。のんびりと歩いてきた皆は呆れていた。そして、八千代が啓吾の頭をはたく。

「テメェ、これから海入んのに結人の体力削ってんじゃねぇぞ」

「あはは、ごめ~ん。なんか可愛かったから走りたくなった」

「意味わかんねぇよ。お前、あんなに引っ張って結人がコケたらどうすんだ。走るにしても速度考えろ」

 朔にまで怒られる始末。

「まぁまぁ····。武居だってあんくらい大丈夫だろ」

「結人の体力の無さを甘く見るなよ。突然電池が切れたみたいに止まんだ」

「「子供かよ····」」

 冬真と猪瀬くんが失礼な事を言う。あまり強く否定はできないが、まだまだ海で遊ぶ体力くらい残っているし、最近は自分の限界だって分かるようになってきた。

「僕、まだまだ大丈夫だもん! 啓吾、着替えに行こ? 今度は僕が引っ張ってあげる」

 そう言って威勢よく走り出したが、更衣室に着く前に力尽きてしまった。

「ゆいぴ、大丈夫? はしゃぎすぎちゃダメだよ」

「大畠に付き合ってたら体力もたねぇぞ。大型犬並なんだからな」

 確かに、啓吾の体力はバカみたいに底なしだ。持久力はあまりないけれど、回復力が人並外れている。僕はと言うと、どちらも人並み以下だ。

「ぉら、さっさと着替えに行くぞ。抱っこしてやろっか?」

「じ、自分で歩けるもん!」

 僕は意地になって自力で更衣室まで歩いた。途中、足がもつれて冬真に寄りかかったくらいで、着替えもちゃんと自分でできた。まぁ、寄りかかった相手が冬真だったのはマズかったんだけど。

 言わんこっちゃねぇとでも言いたげな八千代にガッシリと肩を抱かれ、ビーチへ陣取りに向かう。
 お盆も過ぎているからか、ごった返すほどの人混みではない。けれど、思っていたよりは格段に多い。特に、僕たちくらいの若い年代が目立つ。
 と言うのも、大人数で来ているグループがいて、なかなかの広範囲を占領しているのだ。男子ばかりで、啓吾みたいなチャラチャラした人が多い。
 イケメン揃いな所為で、僕たちも相当目立ってはいる。だが、向こうは派手で煩くて、僕たちとは違う目立ち方をしている。

「ゆいぴ、ぜっっっっっっったいあの人達に近づかないでね」

「うん。けど、なんで?」

「ったく、学習しろよ····。危ねぇからだよ」

「え、前に何かあったの?」

 猪瀬くんが心配そうに聞く。これまで数回襲われた事を話すと、冬真も猪瀬くんも警戒心を剥き出しにし始めた。

「それはコイツらじゃなくても心配になるわ」

「武居は可愛いからなぁ。パッと見女の子だし」

 いくらラッシュガードを着せられているとはいえ、海パンだし内股で歩いているわけでもない。どこが女の子に見えるのだろうか。
 確かに女顔だとは言われるけれど、仕草までは女の子っぽくないと思う。まったく、甚だ疑問だ。

「とにかく、俺らから離れんなよ? 特に、場野と朔のどっちかは絶対つけとけよ」

 啓吾が口酸っぱく注意してくる。僕だって、危機感が無いわけじゃないのに。

「わかってるもん。ちゃんと皆と居るから、そんなにやいやい言わないでよぉ····」

「んぁ~~~っ! ホンットもう····結人だもんなぁ~····。はぁ······」

 啓吾は僕の頭を抱き抱えて、心配が尽きないと言うよな溜め息を漏らした。心配を掛けないためにも、厳重に注意しなければ。
 僕は、啓吾に『楽しいだけで終われるように気をつけるね』と約束した。
 まぁ、立派なフラグを立ててしまったよね。

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