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2章 覚悟の高3編
これでもかってくらいに
しおりを挟む甘えた声で『俺の雄汁、欲しくない?』と言われて、拒絶できるほど僕は強くない。僕は毛布からひょこっと顔だけを出して、啓吾の要望に応えてお強請りした。
「け··啓吾のおっきいおちんちんでガン掘りして、お、雄汁で僕のお腹いっぱいに、して··くらひゃい····」
恥ずかしい台詞を言いながら、後半でチラッと啓吾を見た。すると、息を荒くした啓吾の啓吾がギンギンに滾っていた。アレが入ってくるのかと思うと、動揺して最後は噛んでしまった。
宣言通り、酷く興奮している啓吾。毛布をひっぺがすとお尻を持ち上げて、啓吾が満足するまで指で弄る。
よくこの体勢にさせるのだが、これはマングリ返しというらしい。名前の由来は誰も教えてくれなかった。
「ねぇ··啓吾、んんっ、この体勢····んぁっ··恥ずかしいんだってばぁ····」
僕が羞恥を訴えている間も、啓吾は容赦なく指で僕のナカを掻き乱す。ローションをたっぷりと垂らした所為で、激しい水音が部屋に響く。
「んっ····啓吾、僕··もう帰らなくちゃ··んぇ? ンぁあぁぁっ!!?」
時間がないと伝えようとしたのに、啓吾は上から挿し込むように僕のナカに収まってしまった。
前立腺を執拗に潰し、僕が噴けなくなるまで奥を抉る。もう、時間も体力も限界だ。
そう思った時りっくんが来て、耳元でこう言えば啓吾がすぐイクと教えてくれた。ふわふわした頭で深く考える事などできず、言われたまんま復唱する。
「け··ごっ、ん゙ん゙····種つけプレス····して····結腸··に、雄汁飲ましぇてぇ」
意味もわからず、りっくんに言われた事を復唱したら、啓吾が『めっちゃ煽んじゃん』と舌なめずりをして言った。これはヤバイかもしれない。完全にキレてしまったようだ。
啓吾は僕の口に指を突っ込んで、舌の奥を親指で撫でては押さえる。嗚咽を漏らすと、啓吾は嬉々とした表情を浮かべて奥を貫いた。容赦のないぐぽぐぽで、再び潮がとめどなく噴き出す。
そして、体重をかけて奥に押し込み、ゼロ距離のまま小刻みに奥を扱かれる。そろそろイクのかと思いきや、啓吾は僕の口から指を抜き、その指で僕の首を絞めた。
「んはっ♡ すっげぇ締まる····。結人、俺の事好き?」
「しゅ··好き、大好きらよ。愛ひてぅん゙に゙ゃぁぁ!!?」
「俺も愛してる♡ あ、そうだ。アレ言って?」
くだらない事を思い出した啓吾は、僕に耳打ちをした。頭が真っ白になっている僕は、言われた通りに言葉を放つ。
「け··ご····、僕ね、今日ぉ、排卵日にゃの····。らからね、えっと····ナカ出し? シちゃ····らめらよぉ?」
ふっと笑った啓吾のおちんちんが大きくなり、指にぐっと力が入った。首を絞められると、数秒で意識がふわっと飛びそうになる。そこで毎回絞める指を弛め、僕が戻ってくると再び絞めるんだ。
それを何度か繰り返し、僕の呂律が回らなくなると乳首を抓りあげた。
「イ゙ッ、ぐぅぅぅッ······ぅあ゙ぁ゙っ、へぇごッ····ぢくび取ぇぢゃうぅぅ!! んぉ゙っ····奥゙ッ、ぐぽっ··ぐぽ、ちゅぉいぃっ! ゃめっ、イキしゅぎへ、死んじゃ··ゔえ゙ぇぇぇ····」
足が勝手にピンと伸びきった。深くて逃がしきれない快感を打ち込まれる。なんとか酷い快感から逃れようと、僕はシーツを握るが力が入らない。
啓吾は僕の泣き言になど聞く耳を持たず、ようやくラストスパートをかける。それは、これまでよりも桁違いに速くて重いピストンで、僕の体力なんて気にもしていない自分本位なものだった。
僕は何度も連続で深くイッてしまい、手も足もガクガクするのが止まらなくなってしまった。
「啓吾、そろそろゆいぴヤバイよ。やめたげな」
「わかってっけど! あんなん言われたらおさまんねぇだろ。んっ、もうイクから····」
そう言って、啓吾は最後の最後でもう一度、僕の首を絞めて最奥を抉りながらぶち撒けた。最後は自分で言わせたくせに····。
僕はピクリとも動けず、長い射精をお腹で飲み干す。啓吾は全て出し切ると、満足そうに僕のナカから出ていった。
「ぅおっし、結人。シャワー行くよ」
あんなに激しくシた直後なのに啓吾は元気いっぱいで、僕を担いでシャワーを浴びに連れ立つ。何故こんなにハイテンションなのだろう。
僕を抱えて立った啓吾が少しフラつき、朔に『無理すんな。俺が行く』と言われた。だが、それでも啓吾は『大丈夫』と言って、僕をお風呂に連れて行った。
時間がないからと、ちゃっちゃとナカを綺麗にしてくれる啓吾。何度も、お尻や腰にキスをされるのが恥ずかしい。
そして、フラフラな僕を八千代が迎えに来てくれて『今度俺にもアレ言え』とむくれながら服を着せてくれた。ヤキモチを妬きながらも、至れり尽くせりだ。
朔のお家の話があまりできなかったけれど、皆で夏祭りへ行く約束をして、僕はりっくんと帰路についた。
そして、あっという間に祭りの日。僕は朝から八千代の家で八千代と朔に犯されている。
予想通り、1年前のあの日と同じ流れだ。けれど、あの時と違うのは皆も居る事。後ろからは八千代がお尻を、前では朔が僕の口を犯している。
後退りしながら『祭りに行く前に疲れちゃう』と言ったら、遊ぶ体力は残してやると言われた。デジャブだ。
八千代と朔から解放されたと思ったら、りっくんがナカに押し挿れてきて啓吾が喉奥を責める。こんな調子で、本当に体力が残っているだろうか。
不安でいっぱいだったが、それぞれ1回ずつでやめてくれて、僕は夕方まで爆睡した。
準備の為に起こされ、今年は白地に昇龍が描かれたカッコイイ浴衣を着せてもらった。僕の浴衣だけ白地なのは、暗がりでも目立つからなんだとか。迷子対策らしい。僕は子供か。
ついでだと言って、皆も八千代に着付けてもらった。いざ、全員浴衣でお祭りだ。
因みに、甚平ではなく浴衣にした理由は、外で犯さないという決意の表れらしい。
祭り会場に着くと、まだ日も落ちきっていないのに凄い人混みだった。はぐれないようにと、朔と啓吾に手を繋がれて歩く。勿論、先頭は八千代だ。りっくんが僕の後に続き、安定の陣形で練り歩く。
それにしても、やはり周囲からの視線が凄い。そりゃ、こんなイケメンがバッチリ似合った浴衣で歩いているんだもの。注目されないほうが不思議だ。
去年と同様に、金魚掬いや射的をして遊ぶ。何をしても絵になる皆だが、射的では今年もギャラリーを作ってしまった。
僕はと言うと、そんな皆の横に並び相変わらず的に当てられないでいた。八千代がサポートについてくれたのだが、耳元で『撃て』と言うと同時にさりげなく耳にキスをした。おかげで、全く的外れな方向に撃ってしまった。
「もう! 八千代のばか····。外でキスはダメって言ってるでしょ!?」
「ははっ、わりぃわりぃ。なんかすげぇ真剣に狙ってんの可愛かったからよぅ、思わずな」
いたずらっ子の様な笑みを見せられると、これ以上何も言えなくなるのが僕のダメな所だ。
ひと通り遊び、いい時間になったところで食べ物を買い込む。そして、花火会場とは少し離れた所にある、啓吾オススメの穴場へと向かう。
あまり知られていないスポットで人が少なく、僕たちを隠すには丁度いい暗闇だった。
「すげぇ食う気だな。花火見る気ねぇだろコレ······」
八千代が呆れたように、皆が両手いっぱいに持っている食べ物を見て言った。
「食べながら見るんだもん」
沢山遊んで、沢山歩いたからお腹が空いているのだ。それに、朝からお昼過ぎまで吐かされっぱなしだったんだから、皆に文句を言われる筋合いはない。それを承知で皆は、黙って僕の食事を買い込んでくれたのだ。
いよいよ花火が打ち上がる。色とりどりの花火が皆を照らす。後夜祭の時はじっくりと見る余裕がなかったけれど、今日は夜空を見上げ彩やかに照らされる皆を堪能できる。
「ふはっ····あのさ、いくら花火の音デカイからってね、焼きそば啜る音気になるわ~」
僕を眺めていた啓吾が言う。
「すげぇ勢いで食ってんな。どんだけ腹減ってたんだよ」
八千代が啓吾につられて笑う。めちゃくちゃ減ってたんだよ。皆のおかげで、ずっとお腹が空っぽだったのだ。致し方あるまい。
「ゆいぴ、ほっぺにキャベツついてるよ」
りっくんが、キスをしてキャベツを舐めとる。指で取ってほしいのだが。
「ほ、ほへんへ····やひほぁおぃひふっへ」
「ぶふっ····何言ってんのか全然わかんねぇ。ゆっくり食えよ。喉詰めるぞ」
朔が優しく微笑んで心配してくれている。僕じゃなくて花火を見ていてほしいのだが、どうやら盛大に邪魔をしてしまったらしい。
「んっ······みんな、花火見ててよ····」
きっかけを作ったのは僕だし、申し訳ないとは思っている。皆は僕の事ばかり気にかけて、もう花火などチラリとも見てくれない。
「ゆいぴは花火見てたらいいでしょ。俺らは花火見てるゆいぴ見に来てんだから」
「どうせ、毎年同じ花火だろ? だったら結人見てる方がいい。結人は毎年違うからな」
朔が何を言いたいのかは、よく分からないままにしておいても平気だろう。僕は、冷ましたタコ焼きを頬張って夜空を見上げた。
そう、また来年もこうして皆で見るんだ。皆を眺めるのだって、来年でいいや。これはフラグなんかじゃない。ただの惚気だ。
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