143 / 390
2章 覚悟の高3編
ようやく明ける夜
しおりを挟む僕のナカを蹂躙し始めた、朔のおっきなおちんちん。それと、再び喉奥にまでねじ込まれた、啓吾の元気過ぎるおちんちん。僕はまた串刺しにされている。
いつの間にか、りっくんがソファで眠りに落ちていた。何とかして毛布くらい掛けてあげたい。まぁ、十中八九無理だろうけど。
空が少し白んできているなんて、気にも留めず2人は僕を貪り尽くす。これ、もし危なくなったら誰が止めてくれるのだろう。この2人とするのは、少しヤバいかもしれない。
なんて思ったのもつかの間。2人の雄みで完全な雌にされた僕は、連続でイカされて頭が真っ白になっていた。
休む暇など与えられず、喉と結腸でイキ続ける。僕を大切にするのがモットーだと言っていた気がするのだが····?
愛されて求められているのは充分伝わっているが、野獣2人がかりで串刺しなんてたまったものじゃない。
八千代もりっくんも、起きる気配はない。ダメな時は、ちゃんとアレを言わなくちゃ。いや、喋れないんだった。いよいよ危険だ。
なんて、ぼんやりと思考が巡っていた。
「んぅ゙っ、がはっ····ごぉ゙っ、ん゙ぶぇ゙っ····」
「おい、大畠····そろそろイクか抜くかしてやれ。息できてねぇだろ」
「わーってる。結人、一旦抜くよ? はい、息して」
ようやく息をする間を与えられた。ほんの数秒だけ。
「はい、口開けて~。ほら、ごっくん······ん、じょーず」
「大畠、俺イクから奥抉るぞ。噛まれねぇように気をつけろよ」
「喉突っ込んでるから噛めねぇだろ。つぅか噛ませねぇし」
啓吾は僕の耳を弄りながら、僕の口をオナホみたいに使う。やらしい笑みを浮かべながら僕をイジめる、大好きなあの顔をしている。
えっちのシ過ぎなのか、いちごミルクの所為なのかは分からないが、間違いなくハイになっている。こうなった時の啓吾の雰囲気は怖いのに、あの顔を見てしまうともっと責めてほしくなるんだ。
「んぁっ、イク····。はぁっ······結人、わりぃ····もうちょっと、な······」
朔が最奥で熱いものを出し切っている。僕の両腕を引っ張りながら、限界まで奥へとねじ込む。完勃ちしていないから無事だったものの、息をする余裕はなかった。
限界を超えた朔は、八千代の隣に転がって眠ってしまった。
さて、啓吾と2人きり。まだまだ、やる気もおちんちんも衰えていないようだ。
「啓吾····僕のナカ、グリグリしゅる?」
「····もうシねぇよ。結人、限界だろ?」
予想外だった。てっきり、まだまだするのだと思っていたのに。けれど、啓吾は僕を毛布で包むと、深呼吸をしてお風呂に連れて行ってくれた。
「ね、啓吾····。啓吾のおちんちん、まだおっきぃよ?」
「おさまんないねぇ。だってさぁ、結人すんっげぇエロかったんだもん。けどまぁ、あんま好き放題ヤり過ぎっとなぁ~」
「好き放題シていいんだよ? だからね、もっとシよ? 啓吾が満足するまで····。僕、啓吾の全部受け止めるよ?」
啓吾が浴室の前で足を止める。そして、少し言い淀んだが、僕の目をまっすぐに見て言う。
「全部····か。後悔しねぇ? 俺が何しても引かねぇ? 怖がんねぇ? 嫌いになんねぇ?」
啓吾は何を不安に思っているのだろうか。僕が、啓吾を嫌いになんてなれるはずがないのに。
「んぇ? 啓吾が優しいの知ってるよ? 僕ねぇ、どんな啓吾も大好きだよ。嫌いになんてなれないの。それにね、僕ももっと啓吾といっぱいえっちしたい」
僕は毛布からひょこっと手を伸ばし、啓吾の首に抱きついた。啓吾は何も言わず踵を返し、リビングのソファに僕を降ろした。
ここから、啓吾との最終戦が始まる。
「結人、俺さ····なんつぅんだろ····残虐性? とかあんのかもしんねぇの。お前にすげぇ酷い事したくなんだよ」
「酷い····って、どんな?」
「首絞めたりケツ叩いたり····首輪とかも良いなって思う。噛んだら食い千切そうになる。けど、結人にそういう痕残すんも嫌なんだよ。でもシたい。痛い事したい。この綺麗な肌を傷つけたい。····とかさ、引くだろ?」
「引かないよ。んぇっと、何でもシていいよ?」
「んー····あんなぁ、わかってねぇだろ? 苦しいし痛いんだぞ? 怖いかもしんねぇし」
啓吾は自分の性癖の特異性を気にしているようだが、普段されている事を考えれば今更感しかない。
一度、啓吾にお尻を叩かれた事だってあるし、首なら八千代に絞められた。首輪とかはわからないけど、噛まれるのは好きだ。
「八千代に首絞められた時ね、苦しいの気持ち良かったよ? 啓吾にお尻叩かれた事もあったれしょ。噛まれて痛いのも気持ちくなるよ? ダメなの?」
「あ~~~っ····ダメ! それ危ねぇのわかってる? 今止めてくれるやつも居ねぇ··し······居たわ!」
啓吾はリビングに置いてある観葉植物の方を見て言った。
「凜人さん、マジでヤバいと思ったら止めて? アンタがくれたクスリの所為でもあんだからさ、そんくらいは頼まれてよ」
──ザザッ····かしこまりました。結人様が『助けて』と仰られた時は、即座に止めに参ります。ピッ、ザァァッ──
「ぉし。んじゃ、今からセーフワードは『助けて』な。俺もヤリ過ぎねぇように気ぃつけるけど、結人もあんま煽んないようにな?」
「うん、頑張る!」
お腹の前で握り締めた拳を、そっと握って降ろされた。デジャブだ。
「こういう可愛いのもダメって、前に朔が言ってただろ?」
「そ、そうだっけ? えっと、ごめんなさい····」
「あー····と、俺さ、結人に謝られんのすげぇ興奮すんだよね。気ぃつけろよ?」
どう気をつければいいのだろう。謝らなければ大丈夫なのだろうか。兎にも角にも、未だにガチガチのままなおちんちんを、早く僕のナカに収めてほしい。
僕はソファの背に手をつき、啓吾にお尻を向けてお強請りをする。
「啓吾、僕のこと好きにシていいから、早く挿れて? 僕ね、啓吾に満足してほしいの····」
こめかみや首筋に浮き立つ青筋で、いかに啓吾を昂らせてしまったのがかわかった。眉間に皺を寄せ、いきなり貫かないよう加減をして奥へと突き挿れる。
執拗に前立腺を押し潰し、同時に乳首を思い切り抓る。目がチカチカして、潮を噴きながらイッた。
僕が息を整えようと口を開けたら、啓吾が指を突っ込んできて『しゃぶれ』と命令された。お尻がキュンキュンして、今度はナカだけでイッた。
無理やり振り向かされ、深いキスをされる。舌を絡めながら、おちんちんはナカを抉るように突き進み、容赦なく結腸を責め始める。
「んぅ゙っ、へぁ····ぉ゙んっ····」
「結人、ケツ叩いていい? 痛くするけど」
「い··よ····痛くしてぇっ」
「っは····真っ赤になるまで叩いてやるよ」
「ひあぁっ!! あぁ゙っ!! い゙ぁっ····ひゃぁぁっ!!」
啓吾は奥をぐぽぐぽしながら、僕のお尻を何度も平手打ちする。パチィーンとリビングに甲高い音がこだまして、啓吾の小さく笑う声が聞こえる。
「けぇご、啓吾····顔見たい。啓吾の、えっちな顔見ながら、奥イジめてほしい····」
啓吾は、返事もせず乱暴に僕を半回転させ、ソファに叩きつけるように押し倒す。一心不乱に腰を振りながら、鎖骨や胸に噛みつく。
八千代よりも強く噛まれ、ついに喰い千切られるのかと思った。そう思っただけで、僕は噴いてしまう。
「はは····。えろ。んっとに淫乱だよな。噛まれて噴くとか信じらんねぇ」
「ひぁっ、ごめっ····僕、えっちでごめ··なさ····嫌いにならないれ····」
僕が泣きながら手を伸ばすと、奥を貫きながらキツく抱き締めてくれた。そして、ピストンを速める。けれど、啓吾がイク為ではない。僕を連続でイカせるやつだ。
「誰が嫌いになるかよ。愛してるつってんだろ。どんだけ抱き潰したらわかってくれんだよ」
「わかっ、ごめんね、わかってぅ····れも、怒ってたみたいれ、不安になったのぉ」
「いちいち不安になんなよ。俺らが結人のこと嫌いになるとか絶対ないから。むしろ嫌われねぇように、俺らのが必死だっつーの」
「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ!! やぁぁっ! わかったかりゃぁ! もうぐぽぐぽらめぇっ! 頭゙変になっぢゃう!! やらぁっ、もうイ゙ケない゙ぃ゙ぃ!!」
「頭? おかしくなりゃいいじゃん。ほら、ケツでずっとイケんだろ? ぅし、首絞めんぞ」
啓吾は僕が意識を飛ばす手前で、首を絞める手を緩める。緩めた瞬間、身体に血が巡るように戻ってくる。そして、また絞める。
意識が遠退いていくと、ふわふわが最高潮に気持ち良くなる。これを繰り返して、ひたすら僕をイカせ続けた。
いつの間にか噴けなくなり、ナカイキしかできなくなっていた。首筋やうなじを舐められ、時々思い切り噛む。耳元でえっちな声を聴かせながら、耳輪を強めに噛むんだ。八千代よりも噛み癖が悪い。
泣いて謝れば謝るほど、啓吾を興奮させてしまうようで止まってくれない。怖いのは、これだけされていて啓吾が一度もイッていない事だ。
「はぁ····んぁ······結人限界? 息できてる?」
「はひゅっ、息、れきてぅ····まらまららいじょーぅ····啓吾、もっと····しゅきにちゅかっていいかゃ、ひゃんとまんじょくちてね?」
「結人、自分でちんこ扱いてて。俺がイクまで扱いてろよ」
啓吾の命令に従い、何も出なくなった勃ってもいないおちんちんを扱き続ける。感覚は無くなってきているが、感度は生きているようで身体が跳ねる。
そして、啓吾はまた僕の首を絞めて、いよいよラストスパートをかける。これまでとは違う、本気の腰振りだ。
速くて重くて、強い衝撃で頭が真っ白になる。啓吾のおちんちん以外に何も考えられず、『もっともっと』と求め続けた。僕は、喘ぎながら『好き』だの『愛してる』だのと、うわ言のように呟いていたらしい。
最奥で、重くて熱い射精を受け止める。そして、僕たちは繋がったままソファで寝落ちした。
26
お気に入りに追加
648
あなたにおすすめの小説
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる