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2章 覚悟の高3編

ようやく明ける夜

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 僕のナカを蹂躙し始めた、朔のおっきなおちんちん。それと、再び喉奥にまでねじ込まれた、啓吾の元気過ぎるおちんちん。僕はまた串刺しにされている。
 いつの間にか、りっくんがソファで眠りに落ちていた。何とかして毛布くらい掛けてあげたい。まぁ、十中八九無理だろうけど。
 空が少し白んできているなんて、気にも留めず2人は僕を貪り尽くす。これ、もし危なくなったら誰が止めてくれるのだろう。この2人とするのは、少しヤバいかもしれない。

 なんて思ったのもつかの間。2人の雄みで完全な雌にされた僕は、連続でイカされて頭が真っ白になっていた。
 休む暇など与えられず、喉と結腸でイキ続ける。僕を大切にするのがモットーだと言っていた気がするのだが····?
 愛されて求められているのは充分伝わっているが、野獣2人がかりで串刺しなんてたまったものじゃない。
 八千代もりっくんも、起きる気配はない。ダメな時は、ちゃんとアレを言わなくちゃ。いや、喋れないんだった。いよいよ危険だ。
 なんて、ぼんやりと思考が巡っていた。

「んぅ゙っ、がはっ····ごぉ゙っ、ん゙ぶぇ゙っ····」

「おい、大畠····そろそろイクか抜くかしてやれ。息できてねぇだろ」

「わーってる。結人、一旦抜くよ? はい、息して」

 ようやく息をする間を与えられた。ほんの数秒だけ。

「はい、口開けて~。ほら、ごっくん······ん、じょーず」

「大畠、俺イクから奥抉るぞ。噛まれねぇように気をつけろよ」

「喉突っ込んでるから噛めねぇだろ。つぅか噛ませねぇし」

 啓吾は僕の耳を弄りながら、僕の口をオナホみたいに使う。やらしい笑みを浮かべながら僕をイジめる、大好きなあの顔をしている。
 えっちのシ過ぎなのか、いちごミルクの所為なのかは分からないが、間違いなくハイになっている。こうなった時の啓吾の雰囲気は怖いのに、あの顔を見てしまうともっと責めてほしくなるんだ。

「んぁっ、イク····。はぁっ······結人、わりぃ····もうちょっと、な······」

 朔が最奥で熱いものを出し切っている。僕の両腕を引っ張りながら、限界まで奥へとねじ込む。完勃ちしていないから無事だったものの、息をする余裕はなかった。
 限界を超えた朔は、八千代の隣に転がって眠ってしまった。

 さて、啓吾と2人きり。まだまだ、やる気もおちんちんも衰えていないようだ。

啓吾けぇご····僕のナカ、グリグリしゅる?」

「····もうシねぇよ。結人、限界だろ?」

 予想外だった。てっきり、まだまだするのだと思っていたのに。けれど、啓吾は僕を毛布で包むと、深呼吸をしてお風呂に連れて行ってくれた。

「ね、啓吾····。啓吾のおちんちん、まだおっきぃよ?」

「おさまんないねぇ。だってさぁ、結人すんっげぇエロかったんだもん。けどまぁ、あんま好き放題ヤり過ぎっとなぁ~」

しゅき放題シていいんだよ? だからね、もっとシよ? 啓吾が満足まんじょくするまで····。僕、啓吾の全部じぇんぶ受け止めるよ?」

 啓吾が浴室の前で足を止める。そして、少し言い淀んだが、僕の目をまっすぐに見て言う。

「全部····か。後悔しねぇ? 俺が何しても引かねぇ? 怖がんねぇ? 嫌いになんねぇ?」

 啓吾は何を不安に思っているのだろうか。僕が、啓吾を嫌いになんてなれるはずがないのに。

「んぇ? 啓吾が優しいの知ってるよ? 僕ねぇ、どんな啓吾も大好きだよ。嫌いになんてなれないの。それにね、僕ももっと啓吾といっぱいえっちしたい」

 僕は毛布からひょこっと手を伸ばし、啓吾の首に抱きついた。啓吾は何も言わず踵を返し、リビングのソファに僕を降ろした。
 ここから、啓吾との最終戦が始まる。

 
「結人、俺さ····なんつぅんだろ····残虐性? とかあんのかもしんねぇの。お前にすげぇ酷い事したくなんだよ」

「酷い····って、どんな?」

「首絞めたりケツ叩いたり····首輪とかも良いなって思う。噛んだら食い千切そうになる。けど、結人にそういう痕残すんも嫌なんだよ。でもシたい。痛い事したい。この綺麗な肌を傷つけたい。····とかさ、引くだろ?」

「引かないよ。んぇっと、何でもシていいよ?」

「んー····あんなぁ、わかってねぇだろ? 苦しいし痛いんだぞ? 怖いかもしんねぇし」

 啓吾は自分の性癖の特異性を気にしているようだが、普段されている事を考えれば今更感しかない。
 一度、啓吾にお尻を叩かれた事だってあるし、首なら八千代に絞められた。首輪とかはわからないけど、噛まれるのは好きだ。

「八千代に首絞められた時ね、苦しいの気持ち良かったよ? 啓吾にお尻叩かれた事もあったれしょ。噛まれて痛いのも気持ちくなるよ? ダメなの?」

「あ~~~っ····ダメ! それ危ねぇのわかってる? 今止めてくれるやつも居ねぇ··し······居たわ!」

 啓吾はリビングに置いてある観葉植物の方を見て言った。

「凜人さん、マジでヤバいと思ったら止めて? アンタがくれたクスリの所為でもあんだからさ、そんくらいは頼まれてよ」

──ザザッ····かしこまりました。結人様が『助けて』と仰られた時は、即座に止めに参ります。ピッ、ザァァッ──

「ぉし。んじゃ、今からセーフワードは『助けて』な。俺もヤリ過ぎねぇように気ぃつけるけど、結人もあんま煽んないようにな?」

「うん、頑張る!」

 お腹の前で握り締めた拳を、そっと握って降ろされた。デジャブだ。

「こういう可愛いのもダメって、前に朔が言ってただろ?」

「そ、そうだっけ? えっと、ごめんなさい····」

「あー····と、俺さ、結人に謝られんのすげぇ興奮すんだよね。気ぃつけろよ?」

 どう気をつければいいのだろう。謝らなければ大丈夫なのだろうか。兎にも角にも、未だにガチガチのままなおちんちんを、早く僕のナカに収めてほしい。
 僕はソファの背に手をつき、啓吾にお尻を向けてお強請りをする。

「啓吾、僕のこと好きにシていいから、早く挿れて? 僕ね、啓吾に満足してほしいの····」

 こめかみや首筋に浮き立つ青筋で、いかに啓吾を昂らせてしまったのがかわかった。眉間に皺を寄せ、いきなり貫かないよう加減をして奥へと突き挿れる。
 執拗に前立腺を押し潰し、同時に乳首を思い切り抓る。目がチカチカして、潮を噴きながらイッた。
 僕が息を整えようと口を開けたら、啓吾が指を突っ込んできて『しゃぶれ』と命令された。お尻がキュンキュンして、今度はナカだけでイッた。
 無理やり振り向かされ、深いキスをされる。舌を絡めながら、おちんちんはナカを抉るように突き進み、容赦なく結腸を責め始める。

「んぅ゙っ、へぁ····ぉ゙んっ····」

「結人、ケツ叩いていい? 痛くするけど」

「い··よ····痛くしてぇっ」

「っは····真っ赤になるまで叩いてやるよ」

「ひあぁっ!! あぁ゙っ!! い゙ぁっ····ひゃぁぁっ!!」

 啓吾は奥をぐぽぐぽしながら、僕のお尻を何度も平手打ちする。パチィーンとリビングに甲高い音がこだまして、啓吾の小さく笑う声が聞こえる。

「けぇご、啓吾····顔見たい。啓吾の、えっちな顔見ながら、奥イジめてほしい····」

 啓吾は、返事もせず乱暴に僕を半回転させ、ソファに叩きつけるように押し倒す。一心不乱に腰を振りながら、鎖骨や胸に噛みつく。
 八千代よりも強く噛まれ、ついに喰い千切られるのかと思った。そう思っただけで、僕は噴いてしまう。

「はは····。えろ。んっとに淫乱だよな。噛まれて噴くとか信じらんねぇ」

「ひぁっ、ごめっ····僕、えっちでごめ··なさ····嫌いにならないれ····」

 僕が泣きながら手を伸ばすと、奥を貫きながらキツく抱き締めてくれた。そして、ピストンを速める。けれど、啓吾がイク為ではない。僕を連続でイカせるやつだ。

「誰が嫌いになるかよ。愛してるつってんだろ。どんだけ抱き潰したらわかってくれんだよ」

「わかっ、ごめんね、わかってぅ····れも、怒ってたみたいれ、不安になったのぉ」

「いちいち不安になんなよ。俺らが結人のこと嫌いになるとか絶対ないから。むしろ嫌われねぇように、俺らのが必死だっつーの」

「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ!! やぁぁっ! わかったかりゃぁ! もうぐぽぐぽらめぇっ! 頭゙変になっぢゃう!! やらぁっ、もうイ゙ケない゙ぃ゙ぃ!!」

「頭? おかしくなりゃいいじゃん。ほら、ケツでずっとイケんだろ? ぅし、首絞めんぞ」

 啓吾は僕が意識を飛ばす手前で、首を絞める手を緩める。緩めた瞬間、身体に血が巡るように戻ってくる。そして、また絞める。
 意識が遠退いていくと、ふわふわが最高潮に気持ち良くなる。これを繰り返して、ひたすら僕をイカせ続けた。
 いつの間にか噴けなくなり、ナカイキしかできなくなっていた。首筋やうなじを舐められ、時々思い切り噛む。耳元でえっちな声を聴かせながら、耳輪を強めに噛むんだ。八千代よりも噛み癖が悪い。
 泣いて謝れば謝るほど、啓吾を興奮させてしまうようで止まってくれない。怖いのは、これだけされていて啓吾が一度もイッていない事だ。

「はぁ····んぁ······結人限界? 息できてる?」

「はひゅっ、息、れきてぅ····まらまららいじょーぅ····啓吾、もっと····しゅきにちゅかっていいかゃ、ひゃんとまんじょくちてね?」

「結人、自分でちんこ扱いてて。俺がイクまで扱いてろよ」

 啓吾の命令に従い、何も出なくなった勃ってもいないおちんちんを扱き続ける。感覚は無くなってきているが、感度は生きているようで身体が跳ねる。
 そして、啓吾はまた僕の首を絞めて、いよいよラストスパートをかける。これまでとは違う、本気の腰振りだ。
 速くて重くて、強い衝撃で頭が真っ白になる。啓吾のおちんちん以外に何も考えられず、『もっともっと』と求め続けた。僕は、喘ぎながら『好き』だの『愛してる』だのと、うわ言のように呟いていたらしい。
 最奥で、重くて熱い射精を受け止める。そして、僕たちは繋がったままソファで寝落ちした。

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