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2章 覚悟の高3編

啓吾の挑戦

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 りっくんが僕のナカで、少しだけ噴いた事に感化された啓吾。シャワーを浴びながら、僕に突っ込んで軽快にイッた。
 しかし、それでは終わらず、休むことなく奥でぐぽぐぽして亀頭を扱き始めた。流石の僕でも、啓吾のしようとしている事がわかる。
 ナカで噴くつもりなんだ。そもそも噴いた事すらないって言ってたのに、本当にできるのだろうか。

 探究心とは凄いもので、こと啓吾の向上心には目を見張るものがある。

「イッてすぐ扱くの辛ぇ~」

 なんて言いながら、啓吾は腰を振るのをやめない。本気で、噴くまでやるつもりらしい。
 僕は、その間もイキ続ける。

「んぁっ、これイけるかも。なんか··出そう····」

「け、啓吾けぇご····僕、もぅ立てにゃい····足、ガクガクすぅの····ひじゃ、ガクンてなりそ······」

「もうちょい頑張って······マジで出そうだから······うぁっ、出る出る! ん゙あ゙ぁぁっ」

「ひあぁぁっ!!! なにっ!? しゅごっ、ひゃぁっ♡ おしっこ····されてぅみたい······んぁぁ、あったかいの垂ぇてくゅ」

「んはぁ~······すぅ~っげ。噴くんやべぇな」

「んへへ。ヤバいれしょ。それねぇ、僕ずっとされてぅんらよ?」

「あはは。結人すげぇな。俺、こんなん1回噴いたら暫く動けねぇわ」

 それでも、啓吾は僕を支えてくれている。チラッと振り向くと、えっちに髪を掻き上げて魅せてくれた。水の滴るネックレスが、首元でキラキラしていて綺麗だ。
 そして、八千代を呼んで僕を託した。啓吾が、僕のナカで噴くのがやべぇと伝えると、八千代は蔑んだような目で啓吾を見て言った。

「お前、マジでバカじゃねぇの。結人ガックガクしてんじゃねぇかよ····。そういうんは思ってもやんねぇわ普通。んっとにアホだな」

 八千代になじられながらも、啓吾は満足そうに言った。

「なんて言われてもいいもーん。気持ち良かったらアホでいいもんね~」

 八千代は呆れて、それ以上何も言わずに僕をリビングに連れて戻った。八千代が美味しいココアを作ってくれたので、それを飲みながら小休止とする。


「啓吾はあれだね。探究心とか好奇心が人一倍強いんだろうね。でもね、僕の奥で扱いて噴いてみるとか、実験みたいなのやめてね」

「ホンット····バカ啓吾! 俺、噴くとか一生ないと思ってたんだけど。マジでありえない」

「え~、別にいいじゃん。経験って多いほうが良くね? 莉久だって、めちゃくちゃ気持ち良かっただろ? すげぇしんどかったけど」

「どっちなんだよ。つぅか、ナカで噴いて結人は大丈夫だったのか?」

 朔も、啓吾に馬鹿じゃないのかって目を向けている。心底呆れているようだ。

「僕は何ともないよ。ホント信じらんないけど。まぁ、でも····気持ち良かった····のかな。ナカでおしっこされてるみたいだった」

「お前、それ気持ちイイってヤバくねぇか?」

 八千代が、僕の髪を指でクルクルしながら言った。僕の後ろに立ち、ソファの背もたれに肘をついてコーヒーを飲んでいる。それだけなのにカッコイイ。

「うん、だよね。なんかね、ゾクゾクって言うか、ゾワゾワして····良かった。えへへ」

「お前····ふわっふわしてんなぁ。大丈夫か?」

「大丈夫だよ。ちょっと落ち着いたから。ちゃんと喋れてるもんね、八千代」

「おぉ、しっかり喋れてんな。もうちょい休んだらベッド行くからな」

「····ねぇ、ホントに朝までするの?」

「するよ。なぁ、やっぱこれ飲まねぇ?」

 啓吾が渡してきたのは、さっき零したいちごミルクだった。少しだけカップに残っていたらしいのだ。それを飲めということは、つまりは媚薬を飲めということ。
 こんなの飲まなくても、僕の感度は既に壊れているような気がするのだが。皆は物足りないのだろうか。

「これ、飲んだほうが皆楽しめる?」

「いやいや、そうじゃ──」

「バァカ。そうじゃねぇだろ。飲まなくても充分だわ。けどまぁ、せっかくあるならな····。あー··のな、お前がいつも以上に蕩けてんのが可愛すぎっから、もっと見てぇだけ」

 啓吾に賛同する八千代は、割り込んで照れくさそうに言った。そういう事なら、初めから全部飲んでしまえばよかったな。
 きっと、頼めば凜人さんがおかわりをくれるのだろう。けれど、皆もそこまでするつもりはないらしい。あくまで、いつもより少し楽しむ為に飲むのだ。快楽に溺れたいワケではない。

「いいよ。けどね、もし僕がバカみたいにえっちなお強請りとかしても、嫌いになったりしないでね?」

「なるかよ。むしろ普段からもっとしろつってんだろ」

 僕は、4分の1くらい残っていた物を飲み干した。しかし、特に変化はない。
 えっちしているうちに効いてくるだろうと、八千代が僕をベッドに引っ張っていく。そして、執拗に愛撫をし始めた。
 指でお尻をイジメられ、太腿やお腹を噛まれる。服を着れば見えない所に、沢山のキスマークをつけて八千代の痕を残す。いやらしい手つきで身体中を撫で回し、僕の様子を伺う。

「八千代ぉ、なんかね、身体熱くなってきたかも····。おしぃ寂しい······」

「ンなら上手に強請ってみろよ」

 八千代が、意地悪い顔で僕を見下ろして言った。僕は、八千代にお尻を向けて自ら拡げた。そうして、必死に八千代のおちんちんを強請る。

「やちぉのおっきぃおちんちん、僕のナカにブチ込んでくらしゃい。そぇで、奥ちゅぶして、僕のこと壊してぇ」

「ッフゥゥーッ····」

 大きく息を吐くと、八千代は後ろから僕の顎を押さえて耳元で囁いた。

「ぶっ壊してやっから、今だけ、俺だけのモンになれ」

「ひっ、ひゃい····」

 八千代は僕のお腹を壊すつもりで、一気に奥に突き挿れた。その衝撃に、僕は声も出せずお尻で深くイッた。
 僕の両手を後ろ手に組んで持ち、上から腰を押さえ込む。そうして、八千代は最奥を抉り続ける。もう、僕が吐こうが失神しようがお構いなしだ。


「結人、起きろ」

 お腹の底に、重い一撃を食らって目が覚める。まだまだ八千代はイク気配がない。僕はイキ過ぎて、意識を保つ事もままならない。
 何度気絶したのだろうか。その度に、深い快感を叩きつけられて目を覚ました。とっくに脳まで蕩けていて、朦朧としながら視界に入った啓吾を呼ぶ。

「け、ご····啓吾の、おひんひん、食ぇたい」

「え、大丈夫か? 俺もたぶん加減できねぇよ?」

 キョトンとした顔で、なんて怖い事を言うのだろう。それでも僕は、もっと皆と繋がっていたかった。

「いいの。加減しなくて、いいかゃ、シて? みんにゃが僕のらって教えて?」

 啓吾は僕の要望に応えるように、前髪を掴んで口にねじ込んだ。啓吾の目が座っている。しっかり喉に馴染ませると、頭の後ろで手を組んで喉奥へと押し込んだ。
 息ができなくて、僕はおしっこを漏らしてしまった。次第に八千代のピストンが速まり、2人はほぼ同時に僕のナカを精液でいっぱいにした。

「ハァ······おい、大丈夫か?」

 八千代が僕の下腹部を揉みながら聞く。イかせながら聞くなんて、本当に心配しているのだろうか。

「んぁっ····らいじょーぅ····。りっくん、次りっくんね。早く来て。僕のこと、いっぱい泣かせてね?」

「はぁ······りょーかい。ガン泣きしてもやめてあげないからね?」

「うん。望むところらよ」

「あはっ、絶対『許して』って言わせてやるから。覚悟しろよ、結人」

 りっくんは、挿れる前から戦闘モードだ。僕の顔をふわっと包み込み、耳元でえっちに囁いた。絞り出すようなイイ声を使い、早くもイかされてしまった。

「イクの早すぎ。そんなんで、俺が結人に種付けするまでもつの? 気絶なんてさせないからね」

「ひぅっ····タネちゅけ······」

「俺がゆいぴにキッツい種付けプレスしてあげる。朔の、根元まで入ってなかったでしょ? 俺の全体重かけてちんこぜーんぶねじ込んで、いっちばん奥で孕ませてあげるから」

 りっくんはねっとり絡みつくような話し方で耳を犯しながら、ゆっくりと奥まで押し挿れてきた。

「んっ、あぁっ······タネ····プレ? 孕む······んぇ? 僕、男らから、赤ちゃんできないんらよ?」

「大丈夫だよ。ゆいぴ、ここでいっぱい出したらね、赤ちゃんデキちゃうんだよ?」

「ひぁっ········んぇぇ!? 赤ひゃんデキぅの!?」

「「ブフッ····」」

 八千代と朔が吹き出した。僕が無知だからだろうか。

「ほ、保健で習ってにゃいよ? 赤ちゃんデキるの、女の人らけらよね? 男でもデキぅの? え、らったら、もう今まれ、いっぱい出しゃれてぅから······もう、赤ちゃんできてぅ?」

「ぶっは····結人、大丈夫だよ。種付けプレスしないとできねぇから」

「アイツどんっだけ頭トンでんだよ。大丈夫か?」

「結人、まずは誰の赤ちゃんから欲しいんだ?」

「んぇ? そんな決められにゃい······あっ、4つ子?」

「····ん゙ふっ、あーっはははは! ひーっ、俺もう無理だってぇ」

「ゆいぴ····ごめんね。嘘だよ」

 なんて嘘をつくんだ。本当にデキたらどれだけ嬉しいか。今は困るけど、ちょっと喜んだ僕の純情を返してほしい。

「で、できないの? 僕、やっぱぃ、皆の赤ちゃん産めない?」

「う、産めない······。ホントごめん。わぁ····、そんな悲しそうに泣かないでぇ」

「りっくんのバカァ! 皆意地悪らっ! そういう嘘“嫌い”らぁっ」

 きっと、悪気があったわけじゃない。僕がふわふわしているから、ほんの冗談で揶揄ったつもりなのだろう。信じた僕がバカだったんだ。
 けど、こればっかりは簡単に許せない。僕の口から飛び出した“嫌い”に、皆は固まってしまった。
 その隙に僕は、りっくんのおちんちんを抜いてベッドから転がり落ちた。

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