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1章 始まりの高2編
誰のご褒美なの?
しおりを挟むようやく、期末考査が終わった。
啓吾は目標を達成し、全科目で平均点以上をとる事ができた。前回の、欠点をギリギリ回避した事から考えれば急成長だ。
啓吾をここまで熱心に勉強に向かわせたのも、僕との約束があってこそ。そう、ご褒美をあげなくてはならない。
土曜日。朝から八千代の家に呼び出された。勿論、啓吾にだ。
啓吾が、改まった様子で口を開く。全員が、くだらない事を言うのだろうという確信をもって聞く。
「朝早くから集まってくれてあんがとな。えー····まず、呼び出しといて遅刻してごめんなさい。さて今日、このホテル場野に呼び出したのは他でもない──」
予想通りと言わざるを得ない。ふざけた挨拶で、いきなり八千代からゲンコツを喰らう啓吾。おバカとしか言いようがない。
「い゙ってぇ! なんで!?」
「は? なんで? 人ん家をホテル呼ばわりするからだろ」
このやり取りには既視感がある。
「ごめんごめん。冗談だって~。ん゙ん゙っ!気を取り直して。俺、頑張って結果出したからね。今日は、結人からご褒美をいただこうと思います!」
「改まって言われると恥ずかしいな。で、僕は何したらいいの?」
「とりあえず、俺が綺麗にしてやっからおいで。お前ら、色々持ってきたからどれが良いか選んでて」
啓吾は、中身の詰まったリュックを指差した。
「えぇ!? 1個じゃないの? て言うか、啓吾だけじゃないの!?」
「1個とは言ってないでしょ? 俺は、オモチャで乱れ狂う結人を見たいの。俺ね、楽しいことは皆で分け合う方が幸せだと思うんだよね。な?」
「た、確かに······」
なんだか、丸め込まれてしまった気がする。そのまま啓吾は、おどけた調子で意気揚々と僕を洗浄に連れ出した。わざわざ抱きかかえなくても、自分で歩いて行くのに。
***
啓吾と結人が洗浄に行っている間、残った3人は啓吾が持ち込んだリュックを漁っていた。中には、大量のアダルトグッズが入っている。
「アイツ、なかなかエグいの持ってきてんな。これ、結人んナカ入るんか?」
八千代は極太のディルドを手に取った。
「おぉ····。俺のより太くないか?」
バイブしか使ったことのない朔は、初めて見る数々の玩具に興味津々である。
「え~、尻尾って····。変態過ぎない? ゆいぴじゃなくても引くわ」
「あ? 尻尾いいんじゃねぇの? 結人がつけてたら可愛いだろ」
「んー、まぁ確かに。ゆいぴは何しても可愛いけどね」
「お。俺、コレやってみてぇ」
朔が手にしたのは3連のアナルビーズ。結人には、些かサイズが大きいように思える。しかし朔は、自分のモノの太さと比較して、ギリギリいけると判断したようだ。
「お、ビーズか。じゃ、俺はこれにすっかな」
「尻尾いくの? 場野もへんた~い····って、んん? これは、流石にダメじゃない?」
「うわ····。アイツ、マジでアホだな。こんなん、結人相手に一生使えるかわかんねぇぞ。絶対怖がんだろ」
「それ、どうやって使うんだ?」
朔は、莉久が手にした尿道ブジーを見て首を傾げた。莉久は簡潔に使い方を説明した。それを聞いた朔は、ブジーを莉久の手から奪い取り、見事ゴミ箱にシュートした。
「え~。捨てなくても~····」
「俺らが居ねぇ時に、大畠が万が一にでも使ったらどうすんだ。結人が危ねぇだろ。莉久、お前も使う気だったのか」
「あわよくば····いつかは······夢じゃん?」
「結人がいけそうだったら、また買えばいいだろ。まぁなんにせよ、アイツらにはまだ早ぇな。ガキが使うもんじゃねぇわ」
「いや、何目線だよ。つっても俺らガキだもんねぇ。あんま調子に乗っちゃダメだねぇ」
莉久はまともな事を言ったようだが、その手には幾つも玩具を持っていて、未だどれにするか悩んでいた。
「そういうこったな。って、どの口が言ってんだよ。はぁー、しっかしなぁ····。結人見てっと、たまにぶっ飛びそうになって焦るわ」
スケルトンのバイブを天井に掲げ、電気を透かしながら八千代が言い零した。
「それはすげぇわかるけどな。結人がトんじまう分、俺らがしっかりしないとな。こういうオモチャも、安全に楽しめるヤツ以外捨てよう」
「ん~じゃ、コレとコレはポイだね。長すぎ太すぎ。あと、これもゆいぴには使わないよね。ゆいぴのお尻どうするつもりだよ····。あ~、これくらいだったらいけるかな」
「それだったらいけんじゃねぇ? ひり出すとこ見てぇな」
「場野、マジで変態だな。あー、けど想像したら勃った。うーん····どれにしよっかな。迷うなぁ」
「つーか、アイツどんだけ溜め込んでんだよ。これ全部結人に使う気だったんか? マジでアホだな」
「バイト代、殆どつぎ込んだって言ってたよ。なーんか、それっぽいの手当たり次第に買い漁った感じだよねぇ。ホント、啓吾はバカだねぇ」
悩んだ末、莉久は小ぶりなエネマグラを手に取った。3人はそれぞれに玩具を選び、結人が戻るのを待つ。
***
洗浄を終え、啓吾が八千代を呼ぶ。八千代はバスローブを広げ、僕を迎えに来てくれた。
「寒くねぇか?」
「大丈夫。······なんか八千代、楽しそうだね」
「んぁ? そうか? まぁ、これからお前をぐでぐでにしてやっからな。楽しみだわ」
「えー······」
「場野ぉ、何選んだか当ててやろっか?」
「あ? んだよ」
「尻尾だろ~」
僕を八千代に託し、再び湯船に浸かった啓吾は、得意げに八千代を指差して言った。八千代は何も言わず、僕を抱えて脱衣場を出た。
「無視かよぉっ!」
浴室からの叫び声は廊下まで響いた。
「アイツ、マジでうるせぇな」
八千代は、啓吾の騒々しさにうんざりとしていたが、顔は呆れたように笑っていた。しかしこの後、これ以上の絶叫を聞く羽目になる。
部屋に戻った啓吾は、ルンルンとリュックを開く。中を漁り、暫くして異変に気づく。
「······なぁ。オモチャ減ってね?」
「危ないのは捨てたよ」
あっけらかんと、りっくんが言った。
「はぁ゙ぁぁぁぁ!? なんで!? え、なんで!?」
2回聞いた。どんぐり眼の啓吾は、その大きな目でゴミ箱を覗き込んだ。
「ちょーーーーーっ!? なんでブジーも!? あーーーっ! このディルド高かったやつ! 超強振動付きなのにぃ!」
「うるっせぇな。結人に無理させそうなんはアウトだろうが。アホみたいに買い込んでんじゃねぇよ」
「お前、結人が怖がるようなもんはダメだろ。尿道なんて危険過ぎるぞ。もし結人に挿れんなら、お前で試してからだ」
「ぅえー····ガチギレじゃん。ご、ごめんって。ちょっと調子に乗ったかもしんないけど、けどぉ! 捨てることなくない?」
「じゃ、俺ら預かりね。啓吾が持ってたら、どんな拍子で使うかわかんないから」
そう言って、ゴミ箱から回収したオモチャを、りっくんはキッチンの戸棚にしまった。
「ぅあー····ヘコむ~······」
「ねぇ、啓吾はどれ使いたかったの? なんか、凄いのいっぱいあるけど····」
(殆ど使い方わかんないや······)
「俺はねぇ、尻尾····尻尾······あー! やっぱ場野、尻尾にしたんじゃん。当たってたんかよ」
「悪ぃかよ。んならお前が使えよ。俺は自分の使うから」
「八千代のって? こないだ使ったバイブの事?」
「いや、これ」
「······ん? 何それ。どうやって使うの?」
八千代が取り出したのは、丁度おちんちんの太さくらいのリング。用途はわからないが、嫌な予感がする。
「ここにつけて、このまんまお前に挿れんの」
八千代は、リングをカリ首の辺りに装着するのだと教えてくれた。それをそのまま僕に?
「お前のがヤバいの使う気じゃん」
啓吾が不貞腐れている。けれど、それよりも興味の方が勝ったようだ。リングを手に取り、啓吾はまじまじとソレを見ている。どうやら、リモコン操作で振動するらしい。僕のお尻は、無事明日を迎えられるのだろうか····。
「で、誰から挿れる? つーか、今日全部やんの? 流石に結人、キツくない?」
「じゃ、ジャンケンで勝った2人にしよっか。残った2人は次回ね」
「よーし····ジャンケン────」
こうして、勝利した啓吾と八千代がする事になった。
「啓吾のご褒美なんだから、啓吾からが筋だよね~。ご褒美だって事、完全に忘れてた」
「や~、実は俺も。いつものノリでジャンケンしちゃった」
「あはは。啓吾らしいね。それで、その尻尾はどうやって使うの?」
「結人、こっちおいで。これ、ちょっと大きめだから、もうちょい解さないとな。結人、俺にケツ向けて跨って、俺のしゃぶってて」
所謂、シックスナインの体勢である。僕が恥ずかしがるから、皆あまりしないようにしてくれていた。が、基本的に啓吾はそんなのお構い無しだ。
「啓吾、今日凄いね。いつもより硬いしおっきぃ····」
「そりゃさ、これから結人をグデグデにするんだからな。考えただけで、ちんこ痛かったわ」
軽口を叩きながら、啓吾は楽しそうに僕のお尻を弄る。僕はこれから、何をされてしまうのだろうか。
啓吾のおちんちんを咥えていると、りっくんが僕の乳首にローターを当ててきた。
「ふぇっ····ひゃぁ····ふっ、むね····やぁっ」
「ゆいぴ、今日も乳首イキしようね~」
「あっ、はぁっ····ひぅ······」
押し付けたり、掠る程度で当てたり、イイ具合にしてくれるので容易にイカされてしまった。
僕は力なく、啓吾の股間に顔を埋める。顔の横には啓吾のおちんちんがそびえ立っている。それを握ったものの、力が入らず扱くこともできない。
「よーし。そんじゃ、尻尾生やしちゃおっか」
「んぁ····やっ····待っ、おっきい······入んないよぉ。お尻、拡がっちゃ····ふあぁぁん」
ぐぽんっとプラグの部分がハマった。背筋にぞわぞわした感覚が走って、軽くイッてしまった。
猫の尻尾が、僕のお尻から生えている。変な感じだ。
「ね、こぇ····おしり苦しぃよぉ」
「慣れるまで、ちょっとそのままね~。これも着けて」
啓吾は、僕に猫耳のカチューシャと鈴のついた首輪を着けた。
「これは····視覚的にヤバすぎんね。あー、ダメ。挿れたい」
「なら、抜いてよぉ······。啓吾の、おちんちんがいいよぉ」
「俺も早く挿れたいけどね。今日はオモチャで楽しみたいの。だからさ、しゃぶって? さっきの続き」
「こんなの、挿れたまま? ふぇ····ん、ふぁ····」
四つ這いになって、ベッドに座っている啓吾のおちんちんをしゃぶる。啓吾は、尻尾を掴んでひょこひょこと小さく動かす。排泄感が凄くて、気持ち良いのに気持ち悪い。なのに、グッと押し込まれるとイッてしまうのだから不思議だ。
「そろそろイクよ。零さねぇように、奥で飲んでね」
啓吾は、僕の頭を両手で押さえ奥まで捻り込むと、勢いよく流し込んだ。こんなの、零しようがない。ドロドロとした粘り気の強い精液が、喉につかえて飲み込みきれない。
「ゲホッ、ガハッ····。啓吾、濃いよぉ」
「ははっ。溜めてきたからな。じゃぁ、今度は結人がイク番ね」
「えっ····僕、何回もイッてるよ?」
「何言ってんの。これからだよ」
そう言って、啓吾は尻尾を大きく出し挿れする。先程とは比べ物にならない排泄感が押し寄せる。ぶぽんっと抜いて、ぐちゅっと挿れる。
「プラグって、ああやって使うもんだっけ?」
「あー····あのサイズでは違うんじゃねぇ? だから大畠は危ねぇんだよ」
りっくんと八千代が何か言ってるけど、僕のお尻が大変で聞いている余裕など無い。
「もっ、やっ、出ちゃう····だめ、出ちゃうのぉ」
「ん? 潮ならとっくに出っ放しだよ」
「違っ、う、うんち、出ちゃ····あぁっ、んぉ゙、あ゙っ····出し入れ、すんの、やだぁ」
「大丈夫。ちゃんと綺麗にしたからね。うんち出てないよ~。これ、気持ち良くない?」
「き、気持ぢぃ····けどぉ、抜く時、の、出ちゃいそうな、んお゙っ····感じ、やらよぉ」
「そっかそっか。そんじゃ、今度朔がやるビーズはもっとヤバいみたいだから、もーっと頑張んないとな」
「んぇ、もっと? もぉやらぁ····おちんちんがいぃよぉ」
「んふふ~。結人の大好きなおちんちんはねぇ、後で場野がアホほど突っ込んでくれそうだから安心しなね」
「僕ね、あっ、やっ、ひゃぁっ····今、啓吾のおちんちんがね、んっ、欲しいんだよ?」
啓吾は、おちんちんなら誰のでも良いと思っているのだろうか。そうだとしたら、なんだか少し悲しい。
「あ、そう。じゃ、挿れたげる。俺も我慢できねぇわ。ケツ、こっち向けて」
「ひゃい····こう?」
僕は、おずおずと啓吾にお尻を向けた。
「尻尾、自分で抜ける? あ、その前に『おちんちん挿れて欲しいニャー』っ言って?」
「ん、ふぅ····抜け、にゃい······。お願い、抜いてぇ······んと、け、啓吾のおちんちん、い、挿れて··欲しいにゃ~」
これは恥ずかしい。恥ずかしすぎる。何故かわからないけど、涙が滲んでしまう。けど、啓吾のえっちな顔を見ると、何だってできてしまうような気がした。
「あーははっ。や~っべぇな。エロ過ぎだろ」
「ゆいぴ、涙目でそれは、ダメだって。直視できないってぇ····」
「めっちゃ見てんじゃねぇか。目ぇ塞ぐの手伝ってやるよ。こんなエロい結人見れねぇなんて可哀想だなぁ」
「ああ、莉久は可哀想だな。俺は目が離せねぇ」
「やめっ、場野やめろっ! 見えねぇだろ! 離せバカ!」
りっくんと八千代がくだらない喧嘩をしているが、僕はそれどころじゃないんだ。
ぐぽんっと勢いよく尻尾を引き抜かれ、それと同時に奥までズパンと啓吾が入ってきた。扉をこじ開けるつもりなのか、力強いノックが腰に響く。
「いああぁっ! おくっ、お゙ぐぅ····イ゙ッちゃゔぅぅん゙っ」
「え~? 俺まだ挿れたばっかだかんね? ちょっと頑張ってね。まだ、奥には挿れてないから」
きっと啓吾は今、物凄く意地悪なイタズラっ子の顔をしているのだろう。僕が無意識に煽った時、いつもSっ気全開になるとする表情。
僕が壊れるまでヤってやろうって感じの顔。笑顔で、目を細めて見下ろされる。その表情を見るだけで、腰がゾワゾワしてイッてしまう。今は、それを思い出しただけで。
「奥の、入り口、ごちゅってすゆの、らめぇっ」
「ダメじゃないだろ? ここ、好きだよな。すっげぇイクもんな」
「しゅ、しゅき····しゅきぃ······」
「そろそろ奥、挿れるよ。ここ、開くよ~」
啓吾は、腰をお尻に押し付け、奥へとねじり挿れた。グボッと突き抜ける感覚が堪らない。
「ん゙お゙ぉぁ゙ぁぁっ」
「あっはは。すっげぇ噴いたな。今日イチじゃね?」
「やっ、らめぇ····もう、イケない····何も出ない····」
「そっかそっか。空イキできんね。ほらぁ、俺止まれないよ」
啓吾はピストンを一切緩めることなく、自分がイクまでひたすら突き続けた。
僕は途中から、どうやってイッているのかわからなかった。潮以外には出ないし。イッた感覚だけが、脳を支配していた。この空イキって感覚は、まだ慣れなくて怖い。
僕が気を失いかけてようやく、啓吾がイッて解放された。
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