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1章 始まりの高2編
煽った僕が悪い
しおりを挟むりっくんが入ってくると、ズンッという衝撃が走り抜けた。目がチカチカして、一突きでイッてしまった。
「あはっ、トコロテ~ン。ゆいぴ、あんま煽っちゃダメだよ? いい加減、壊しちゃいそうなの我慢すんの辛いんだからね」
「アレ見せられて、挿れてない俺はもっと辛いけどな」
「ごめんね、朔。一瞬キレて挿れちゃった」
「ごめっ、ごめんなさ····い゙ぁ゙っ····り゙っくん待っで、ダメ、ゆっくり····ぐぽぐぽ、ゆっくりして····」
「ゆいぴがエッチな事ばっかり覚えるから、こうなってるんだよ? くぱぁってするの、誰に教えてもらったの?」
「け、啓吾に····。ひぁん、やっ、あ゙っ、んんっ」
「そっか、啓吾ね。そんな気はした····。あ~、純粋だった頃のゆいぴも大好きだったけど、えっちなゆいぴも好きだよ」
「莉久、ちょっとペース緩めてやんねぇと、ガン泣きしてるぞ」
「うん····。ごめん、ゆいぴ。ちょっと夢中になっちゃった」
「ひぅっ····ぅえっ······りっくん、怒ってんのかと思った····嫌われちゃうのかと思ったぁ······」
「えっ、ご、ごめんね? 俺がゆいぴの事嫌いになるわけないでしょ。何があっても、そんな事一生ないから。泣いてるゆいぴ見たら、止まんなくなっちゃって、ホントにごめんね」
「ううん、僕が、煽ったのが悪いのぉ····ごべん゙な゙ざい゙······」
「莉久、やり過ぎだ。結人が可哀想だろ」
「もう泣かないで。ゆっくり気持ち良くしてあげるから」
「うん。····んっ、そこ、コリコリ····ゆっくりされるの好きぃ」
「結人、1回顔拭くぞ。熱かったら言ってくれ」
朔が蒸しタオルで、ぐしょぐしょになった顔を拭いてくれた。とても気持ち良い。
「朔、ありがと。あぇ····? 朔のは、口とか手でしなくていいの?」
「おい、莉久。結人が何も学んでねぇ····」
「期待はしてないよ。気持ち良い時のゆいぴは、啓吾以上におバカだから」
「そうだな。それじゃ、結人····口でしてくれるか?」
「ん、わぁ····おっきいな。全部入るかな····んあー····」
「んっ····結人、やっぱ口小さいな」
「朔、そのままゆっくり奥まで」
「····こうか?」
「ん゙ぇっ····がはっ····ゔぅ····」
「だ、大丈夫か?」
「いいから、そのままゆっくりね。オエッてしてねばねばしたの出てきたら、もう少し奥まで挿れたげて」
「お、ああ。でもこれ、結人の喉大丈夫か?」
「ゆいぴ、無理ならタップしてね」
「ふっ····ん····ん゙ん゙っ····」
「結人、挿れるぞ」
「お゙ごっ····あ゙っ····」
「朔、早めに抜いたげてね。俺もイクから」
「ん。こんなの······ふぅっ····もたねぇ」
朔は僕の喉に押し込み、精液を注ぎ込んだ。りっくんも同時にナカで果てた。僕はもうイキっぱなしで、自分がどういう状態なのかわからなかった。
目が覚めた時、朔が後ろから僕を抱えるように腕枕をしていて、僕はりっくんを抱き締めていた。
「えへっ····幸せぇ······」
起きたらこの状態だったのだ。自然と心の声が漏れてしまった。
「結人····挿れるぞ」
「え····えっ!? 起きてたのぉ゙っ、あ゙っ····」
「寝起きに挿れるとか、朔ったら鬼畜~」
「りっくん、も、扱かなっ····いっ、でぇ····んぁっ」
「おっ、すげぇ締まる」
「りっくん、りっくん!? な、何してんの!?」
「ふはへへふ(咥えてる)」
初めて、フェラというものを経験した。こんなに気持ちいいなんて、想像以上だ。
「ダメ、イッちゃゔっ····りっくん、離してぇ、莉久ぅっ」
「んっ······ははっ。ごちそーさま」
「ちょっ、飲んだの!?」
「結人も俺らの飲んでくれるだろ? ······莉久だけいいな。俺も今度····飲みてぇな。はぁ····、そろそろ奥挿れていいか?」
「待って待って待って! 後ろでぇっ、もぉ····いっぱいイッてるからぁ······かはっ······んぎぃっ」
「奥の入り口でボコボコすんの、やべぇな。ちんこ溶けそうだ」
「も゙っ····ダメ、あ゙っ····あ~~っ、やぁぁぁっ」
毎度の事ながら、潮が止まらない。僕の水分、全部これで出している気がする。
「り゙っくん·····先っぽ、グリグリ····やめ゙でぇ······」
りっくんが、イッたばかりのおちんちんの先をグリグリし続けるから、潮があちこちに飛び散る。
「い゙あ゙あ゙ぁ゙ぁぁぁっ、死ん、死んじゃうっ、イキっ····ぱなし、でっ····死゙ぬ゙ぅ」
「結人、イクぞ。····んあっ、あぁっ」
確実に、2人がかりで僕を殺す気だった。もう、何処にも力が入らない。
「······ゆいぴ~? 生きてる?」
「なん、とかぁ····」
「お風呂どうする? 入れる?」
「入えなぁい」
「だよねぇ。朔は? 先入る?」
「いいのか? それじゃ、シャワー浴びてくる」
「行ってら~。ゆいぴは水飲ませてあげるね」
と言いながら、りっくんは自分で飲んだ。と思ったら、口移しで水を飲ませてきた。
「んんーっ!? んっ、んくっ····」
「んはぁ····。飲めた?」
「な、なんで······」
「だって、起き上がれないんでしょ?」
「まぁ、はい」
「だったら仕方ないじゃない。で、おかわりは?」
「ほ、欲しいです」
その後、溺れるほど水を飲ませてもらった。苦しいのだが、なんだか癖になってしまう。
「お前ら、何やってんだ」
「ゆいぴに水飲ませてたんだよ。起き上がれないって言うから、口移しで」
「なるほどな。俺も飲ませてやる」
「いや、朔は先に自分で飲んでね。そ、その後でなら、飲ませてくる?」
朔は一気飲みして、すぐに僕にも飲ませてくれた。
「最近、ゆいぴ普通にデレてくれるね」
「デレ······デレてないもん」
「デレてると思うぞ。俺は嬉しい」
着衣を整えながら、2人がまた意地悪を言い出した。デレているつもりはないのだが、前よりも少し、素直になれているような気はする。
「僕もね、皆が優しくしてくれるのが嬉しくて、つい調子に乗って甘えてるなって思う時はあるよ。けど、デレてるつもりはないもん」
「そうなんだ。無自覚か····ゆいぴは手に負えないなぁ」
りっくんが、困ったように笑って言った。朔も、同じように笑っている。なんだろう、この擽ったいような甘い時間は。幸せ過ぎて怖くなってしまう。
ホテルを出ると、ひとしきり降った雨はやんでいた。
雨上がりの澄んだ空を、夕焼けが朱に染めていた。それが、2人と居られる時間が残り少ない事を思い知らせる。
帰りの電車に揺られながら、今日の幸せを振り返る。
「今日、凄く楽しかったね。て言うか、なんかずっと幸せだった。遊園地は残念だったけど、また次の楽しみができたね」
「ゆいぴは、さらっとそんな事言うんだから····」
「まったく、帰したくなくなるだろ」
「僕だって帰りたくないけど····。早く、一緒に住めたらいいね····なんちゃって。えへへっ」
「絶対住むからね。本当に、絶対ね」
「あぁ。決心が日に日に強まってくな」
「2人とも、目が怖いよ」
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これは今度、ちゃんと話をしなくちゃいけないと思う。
けれど、とりあえず今日は、この幸せに身を委ねてしまおう。りっくんと朔の作り出す穏やかな時間から、いつもの慌ただしい日常へと戻ってしまうまで。
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