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1章 始まりの高2編

付き合うってナニするの?

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 僕は今、大きな疑問を2つ抱えている。
 1つ目は、付き合うって何をするんだろうという、単純ながら僕には未経験故の疑問。2つ目は、僕は誰が好きなのかという超難問。答えを出さなければいけない事は、重々承知している。
 けれど、皆の好意に甘えて結論を先延ばしにしている。だって、結論を出してしまうと、もう皆とは一緒に居られなくなる。だから、3人が結論を求めてくるまでは、答えを出したくないと思ってしまった。
 僕は、最低な人間だ。


 今日は3人の猛攻から上手く逃げ延び、久々に1人を謳歌している。と言っても、自分と向き合い河川敷で一人百面相しているだけなのだが。

「付き合うって、先ずは手を繋いだり、寝る前に電話したりするんじゃないのかなぁ····」

 ポソッと漏らした独り言に、背後から答えが返ってきた。

「概ね、合っていると思うわ。初々しい恋のイメージね。相変わらず可愛いわね」

希乃ののちゃん! わぁ~、久しぶりだね」

「お久しぶりね、ゆいぴ」

 希乃ちゃんはりっくんのお姉さんで、とてもミステリアスな女性。小さい頃から物静かで、本気で魔女か魔術師だと思っていた。
 そして、りっくんには内緒で僕をゆいぴと呼んでいる。余談だが、りっくんの『ゆいぴ』は甘えた感じだけど、希乃ちゃんの『ゆいぴ』は上品な感じがする。

「何か悩み事があるのかしら」

「····うん。実は──」

 洗いざらい話しそうになって、僕は言葉を止めた。
 りっくんのお姉さんに、りっくんを含めた男4人の醜態を暴露してしまうところだった。
 希乃ちゃんには、よく相談しては何度も助けてもらっていた。1つしか年が変わらないのに、いつだって的確なアドバイスをくれる。
 1番驚くのは、希乃ちゃんが僕の心を見透かしている事。確信的な事は言わないのに、僕の考えている事や思いを察して、いつもそっと背中を押してくれる。

「えっと····何て言うか、悩んでるんだけど詳しくは言えなくて、えーっと······」

僕の頭の中は、言い訳を考えるのにグルグルフル回転している。が、何も思いつかず、目まで回ってしまいそうだ。

「ゆいぴは今、愛に揉まれているようね。あわや揉みくちゃね」

 ほらきた。あの呟きから、どうしてそうなるのか検討もつかない。やはり、何か視えているのではないだろうか。

「愛に····愛ってまだわかんない。けど、うーん····みんな大切に想ってくれてるんだと思うんだ」

「そう。なら簡単な話だわ。全員とお付き合いを楽しむといいわ」

「全員と····え? えぇ!?」

「全てお見通しよ」

 希乃ちゃんは、くすっと微笑んで帰ってしまった。
 僕の置かれている状況をわかっているのだろうか。もしかすると、りっくんから何か聞いているのかもしれない。
 そう疑って、翌日りっくんにそれとなく聞いてみたが、何一つ話してはいないと言う。本当に不思議な人だ。りっくんもゾッとした様子だった。


 希乃ちゃんのミステリーに、頭を悩ませていた昼休み。教室には疎らだが人が居た。少なく見積っても、10人くらいは居た。それにも関わらず、そんな事などお構い無しな八千代。

「結人、こっち来い」

 八千代に呼ばれ、はいはいと駆け寄った。すると、頭を撫でられ、膝に座らされた。ここ、教室なんだけど。
 周囲はザワつきはしたものの、いつもの事と言わんばかりのスルーっぷり。おかしな慣れだが、説明を求められないだけありがたい。

「どうしたの? なんかご機嫌だね」

「おお。昨日お前が逃げ帰った後な、フラっとド●キ行ったら良いもん見つけてよぉ。お前にプレゼント買ったんだわ。今日、家に取りに来いよ」

「わぁ! ありがとう。何だろ、楽しみだな」

 なんて、浮かれてた数時間前の僕をボコってやりたい。

 りっくんと啓吾を振り切って、コソコソと八千代の家に連れて行かれた。そして着くなり、渡されたプレゼントの包みを開けて、僕は目玉を落としそうになった。

「何コレ····」

「知らねぇの? バイブ」

「聞きたいのはそう言う事じゃない····」

「お前、気持ち良い事好きだろ?」

 そう意地悪く聞く八千代の顔は、確実に何かを企んでる様子だった。

「これは、僕に1人で使えって事なの?」

(だったら普通、オ、オナホとかじゃないの?)

「は? 1人で楽しむ気かよ。俺がヨくしてやんだよ」

 否応なしに僕の体中にキスをして、僕の弱いトコロを弄って遊ぶ。良い感じにふわふわしてきたところで、八千代は遠慮なしに僕の洗浄を始める。
 いつもながら手際良くこなし、既にデキあがった僕をベッドで弄ぶ。ただし今日は、指の次に挿れられたのは八千代のデカブツではなかった。あの、なんか光ってるバイブだ。よく見ると、八千代Jrよりワンザイズほど小さい。

「ひゃぁっ! なんか変な感じ····んんっ」

「どうだ? 気持ち良いか?」

「んぇ····わかんないよぉ」

 ローションに塗れたバイブを、僕の穴に馴染ませるようにゆっくりと抜き差しする。

「痛くねぇ?」

「八千代のより、小さいから大丈夫····だけど、なんか焦れったい」

「煽んな。んー····モノ足りねぇか?」

 八千代がカチッとスイッチを入れると、バイブがウィンウィンと機械音を響かせながらうねり始めた。

「ひあぁっ、やだぁっ····何っ、これぇ····。すごぉ····んあぁっ」

 僕のナカで暴れている。しっかりと慣らしてから、奥まで挿れたままうねっているから、ずっとイッたままだ。それも、ナカでイキ続けている。
 気持ち良すぎて、もうわけがわかんない。出しすぎて出なくなって、それからはずっとナカでイッてて、なんだか変な感じがする。

「やっ、待って、抜いてぇ! ん゙ん゙あ゙ぁ゙ぁ!! 先っぽ、やめてぇぇ! トンじゃう! やらぁっ!」

「ん。キツいかもしんねぇけど、大丈夫だから」

「何か変なの! もう出ないのに、何か出ちゃうのぉっ」

「いいから、そのまま。大丈夫だから、イッてみろ」

「ん゙ぁ゙ぁっ、ひぅっ····ダ、メ····出るぅ····出ちゃうぅぅ!」

 僕は、初めて与えられた強すぎる刺激に、精液でもおしっこでもない、知らない何かを噴いてしまった。

「あぁ····上手く噴けたな。やべぇだろ」

「あっ、ああっ、やんっ····と、止まんないよぉ」

「ははっ。潮すげぇな。エロ過ぎ····」

 八千代が自分のモノを突っ込むためバイブ抜こうとした瞬間、インターホンが鳴った。間髪を容れず鳴り続ける。

「や····ちよぉ?」

「うるせぇから見てくるわ。そのままヨがってろ」

「ぅえ!? ちょっ、抜いてぇ····また、イッっちゃうよぉ」

「すぐ戻るからイッとけ」

 八千代にそう言われたからなのか、本当にイクのが止まらない。もう、ちゃんと勃っていないのに、ずっと何か出ている。ベッドがぐしょぐしょだ。

「あっ、あっ、やぁっ! やち、八千代ぉ····助けてぇ」

 ドダダダッと走る足音が聞こえる。誰か来た。1人じゃない。いや、これ見られたらマズイでしょ。

    
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