crisis

よつば 綴

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2.***

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 芯の腸壁に抱き締められて、僕は芯のナカを白く汚す。その熱に顔を蕩けさせている芯が、限りのないエロスを感じさせる。

 僕は抜かないまま、君の首筋を指先でなぞる。 

「髪伸びたね」

 そう言って、伸びた襟足を指で攫う。これは、僕なりのピロートークだと、赤面する君には伝わっているかな。

「や、めろよ。擽ったいだろ。んっ、ひゃぁ」

「ホント、首弱いよね」

 芯の弱い所も良い所も知り尽くして、愛おしさが止まらない。眉を寄せるその顔を見る度、泣くまで虐めたくなる。
 ほら、また締まりが良くなった。奥で掴んで離してくれない。

 気持ち良ければ良いほど、芯はぽろぽろと涙を流す。愛せば愛するだけ、芯は苦しそうに表情かおを歪める。辛いのだろうか。

「僕の事、愛してる?」

「愛して····ない」

「まだダメなんだね。僕はこんなに愛してるのに」

 ピストンの速度を上げる。奥のさらに奥まで抉って、これ以外の何も考えられないように。

「やめろって! もっ··無理らってぇ·····ぉ゙あっ」

「やめられるわけないでしょ? こんなに僕を求めてるのに。分かる? 芯が僕のを離さないんだよ」

 両腕を掴んで、後ろから力一杯挿し込む。何度も何度も、お尻が赤くなっても叩きつける。


 獣のような声をあげ、涙を溢れさせながら『もう許して』と懇願する芯を、どうにも離してやれない。

「やらっ、んっ····も、むり゙っ····んああっ」

「まだイけるでしょ。だってホラ、抜いたら物欲しそうにヒクついてるよ」

 何度も抜き差しを繰り返し弄ぶ。こんなにも高揚するのは久しぶりだ。

「先生····はぁ··んっ、まだイかない? 」

「まだまだ、君が善がり狂ってくれるまでは」

「も····ひぁっ、じ、充分だろっ!?」

 教え子を、ここまで執拗に虐めてしまうのには理由わけがある。
 僕達は生徒と教師だから。禁断の交合いだから。これが最後かもしれない。明日にでも、引き離されてしまうかもしれないのだから。
 僕達は、関係なのだ。


 どうしようもない焦燥感から、芯を離してやれない。そんな僕を、芯もきっとわかっているのだろう。
 どんなに酷くしても、決して本気で拒んではこない。それがこの恋の煩慮の必定とでも言おうか。

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