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しおりを挟む芯の腸壁に抱き締められて、僕は芯のナカを白く汚す。その熱に顔を蕩けさせている芯が、限りのないエロスを感じさせる。
僕は抜かないまま、君の首筋を指先でなぞる。
「髪伸びたね」
そう言って、伸びた襟足を指で攫う。これは、僕なりのピロートークだと、赤面する君には伝わっているかな。
「や、めろよ。擽ったいだろ。んっ、ひゃぁ」
「ホント、首弱いよね」
芯の弱い所も良い所も知り尽くして、愛おしさが止まらない。眉を寄せるその顔を見る度、泣くまで虐めたくなる。
ほら、また締まりが良くなった。奥で掴んで離してくれない。
気持ち良ければ良いほど、芯はぽろぽろと涙を流す。愛せば愛するだけ、芯は苦しそうに表情を歪める。辛いのだろうか。
「僕の事、愛してる?」
「愛して····ない」
「まだダメなんだね。僕はこんなに愛してるのに」
ピストンの速度を上げる。奥のさらに奥まで抉って、これ以外の何も考えられないように。
「やめろって! もっ··無理らってぇ·····ぉ゙あっ」
「やめられるわけないでしょ? こんなに僕を求めてるのに。分かる? 芯が僕のを離さないんだよ」
両腕を掴んで、後ろから力一杯挿し込む。何度も何度も、お尻が赤くなっても叩きつける。
獣のような声をあげ、涙を溢れさせながら『もう許して』と懇願する芯を、どうにも離してやれない。
「やらっ、んっ····も、むり゙っ····んああっ」
「まだイけるでしょ。だってホラ、抜いたら物欲しそうにヒクついてるよ」
何度も抜き差しを繰り返し弄ぶ。こんなにも高揚するのは久しぶりだ。
「先生····はぁ··んっ、まだイかない? 」
「まだまだ、君が善がり狂ってくれるまでは」
「も····ひぁっ、じ、充分だろっ!?」
教え子を、ここまで執拗に虐めてしまうのには理由がある。
僕達は生徒と教師だから。禁断の交合いだから。これが最後かもしれない。明日にでも、引き離されてしまうかもしれないのだから。
僕達は、そういう関係なのだ。
どうしようもない焦燥感から、芯を離してやれない。そんな僕を、芯もきっと解っているのだろう。
どんなに酷くしても、決して本気で拒んではこない。それがこの恋の煩慮の必定とでも言おうか。
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