『僕スト』番外編 皆、セリフだけで僕を ドキドキさせるらしい

可愛いところ

「っしゃ、俺の勝ち～」

「んじゃ、啓吾、場野、俺、朔の順番ね」

「分かった。手は叩くのか？」

「ンだねぇ、叩いてくれた方が盛り上がる」

「つかなんで俺まで巻き込むんだよ。やらねぇつっただろ」

「だーってぇ、結人が1人で洗浄頑張ってんの待ってるだけとか落ち着かないじゃん？ トランプ飽きたし。え？ なに、もしかして1個も出ない感じ？ やっだ～、だったらいいけどぉ」

「··ざけんなよ、うぜぇな。ンなわけねぇだろ！」

「うるさいなぁ····。いいから始めるよ。古今東西～」

「山手線ゲェェェッム」

「ゆいぴの可愛いとこ～♡」

　パンパンッ

「丸くなって寝るとこ」

　パンパンッ

「顔」

　パンパンッ

「未だに『おちんちん』って言うトコ」

　パンパンッ

「そうだな····、ハムスターみたいになって飯食ってる所だな」

「さっくん、リズムに乗って？」

「あぁ、わりぃ。難しいな」

　パンパンッ

「お風呂で肩までちゃんと浸かるトコ」

　パンパンッ

「イキまくって赤ちゃん言葉になるトコ」

　パンパンッ

「不安になったら必死に甘えてくるトコ」

　パンパンッ

「あー··うがいが下手くそな所。なぁ、これ終わんのか？」

「尽きないんだから終わるわけないでしょ。ゆいぴが戻ってきたら強制終了だよ」

　パンパンッ

「言動が幼女」

　パンパンッ

「ちいせぇトコ」

　パンパンッ

「泣き虫なトコ」

　パンパンッ

「未だにハグも照れるとこ──」

「おゎっ、さっくん待っ──」

「え、なんだ？ 何か間違えたか？ ちゃんとリズムに乗れてたと思うんだけどな」

「いや、後ろ····」

「後ろ──おっ··結人、おかえり」　

「おかえりじゃないでしょ！ 何バカな事してるの！？ もう！ ホント····もう、ばぁぁぁぁぁっか！！！」