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寂しいと言えなくて
しおりを挟むぽふっと顔を埋めたクッション。貴方の匂いがする。
すれ違いが続き、寝顔しか見られないここ数日。寝室へ忍び込み、眠る貴方の頬に触れる。
「ん····」
漏れる声が愛らしい。このまま抱き締めてしまおうか。けれど、理性が手を止める。
「おやすみ」
ポソッと呟き、再びクッションを吸いに戻る。
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