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10. お仕事再開
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その日の夜、同じ綿雲のベッドでミレイユ様の隣で眠った。女神様と一緒に寝るなんて恐れ多すぎて、緊張して眠れないんじゃないかと思っていたけど、その心配は杞憂に終わった。目を閉じた途端に意識が溶けてなくなってしまったからだ。日中緊張しっぱなしで、予想以上に疲れていたみたいだ。
翌朝、精霊たちに身支度を整えてもらっていると、エルカンさんが迎えに来てくれた。教育係の姿を見て、内心安堵した。このままミレイユ様と一緒に果樹園に登場したら、皆からきっと質問攻めにあってしまう。最悪、嫉妬に狂った皆からボコボコにされると思う。
果樹園に着くと、ヤスミンとアニカに苦しいくらい強く抱きしめられた。二人に会えたのもすごく久しぶりに思えて、鼻の奥がツンとした。二人にはこっぴどく叱られた。けど彼らの目に涙が浮かんでいるのが見えて、心から心配させていたことを知って、泣きそうになった。同時に自分の行動でどれだけ周囲に迷惑をかけていたのかを自覚して、反省した。
他の見習いや眷属にも優しい言葉をかけてもらって、皆の気遣いが嬉しかった。
「ドニ、本当に大丈夫なの?配達なら私とヤスミンで行けるけど…」
「大丈夫!もうすっかり元気なんだ!なんなら二人の分の配達もできちゃうくらい!」
「それはいくら何でも言いすぎやぞ~、ドニ」
一週間も二人に仕事を肩代わりしてもらってたのに、今日も代わりにやってもらうだなんてとんでもない!心配ご無用とばかりに二人に力こぶを作って見せていると、エルカンさんに額を指で弾かれた。
調子に乗ったらあかん、と彼は目を細めながら言った。
「ドニにも配達行ってもらうけど、風のヴィエトル様んとこだけや。他のところは二人に振り分けてもええ?」
「もちろん!」
「まかせてよ、エルカンさん!」
「なんて優しい子なんや二人とも!やっぱうちの子が一番かわええなあ!」
二つ返事で了承した二人を、エルカンさんはぎゅっと抱きしめた。大好きな眷属に褒めちぎられて、二人は嬉しそうに声を上げて笑っている。
「アニカ、ヤスミン、迷惑かけてごめんね」
「このくらい全然平気よ。ドニが無理して、また倒れる方が嫌だわ」
「そうそう。ドニがいなくて寂しかったし、楽しくなかったよね。やっぱり三人揃ってこそだもん」
「ゆっくり慣らしていけばいいのよ」
二人の優しさに感激して、エルカンさんのように彼らをぎゅっと抱きしめた。ホンマ何なん、うちの子ら!可愛いの暴力やんけ、と後ろから眷属の言葉が聞こえてきた。
アムの入った籠を持って、配達に向かう、本当は少しだけエメの樹の様子を見に行こうかと思った。一週間もほったらかしにしてしまって、枯れたりしていないか不安で仕方ない。だけど立ち寄ったが最後、ちょっとじゃ済まなくなるのは明らかだったので、我慢した。
一週間ぶりの仕事だ。気を遣って仕事量を減らしてもらっているのに、それでも任された仕事を全うできなかったら、彼らの顔に泥を塗ることになってしまう。本当に元気になったことを伝えるためには、きっちり仕事をすることが大事だ。
いつもの配達場所に行くと、見慣れない人影があった。
「ドニじゃないか。配達ごくろうさん。ケラヴノス様とシュエ様の喧嘩に巻き込まれたんだって?災難だったね。もう体調はいいの?」
「はい、すっかり!……レナトさん、あの、ロウシェさんは…」
レナトさんは、ロウシェさんと同じく風神の眷属だ。面識はあるけど、そんなに言葉を交わしたことはない。自分がケラヴノス様の山に勝手に入って喧嘩に巻き込まれたことを知られていて、少し恥ずかしい。
僕が風神への配達を任せてもらうようになってから、いつもロウシェさんが受け取ってくれていた。今日もロウシェさんが待ってくれていると思っていたのに。期待と違っていて、戸惑いと落胆を感じた。
「ロウシェなら拗ね……っとと、ちょっと調子が良くないみたいでね」
「えっ…!?」
全身の血の気が引く感覚がした。
僕がたくさん神気を分けてもらったせいで体調を崩した…!?ロウシェさんは自分は他の眷属よりも神気を溜めておける量が多いから大丈夫だって言ってたけど、本当は違ったんだ!
「あっ、体調がって意味じゃないよ。見た感じ元気そうだし。どっちかと言うと気持ち的な問題かな?」
僕がよっぽど酷い顔をしていたのか、レナトさんは慌てて取り繕った。
「本当に、くだ…たいしたことじゃないからさ。数日もすれば元気になると思うから待ってて。アムの実、ありがとうね」
アムの実の籠を受け取ったレナトさんは僕の頭を優しく撫でると、ふわりと浮かんで飛び去ってしまった。ぽつんと取り残された僕は、両足が地面に根をはってしまったかのように、その場から動けなかった。
「こんにちは!」
どこからともなく声が聞こえて顔を上げると、目の前に精霊がいた。驚きながらも挨拶を返すと、精霊はにっこりと笑みを浮かべた。彼女の後ろから、数人の精霊が現れる。
「まあ本当に聞いた通りね!」
「くすんだ赤色の髪!陽の光に透けてとても鮮やかでキレイだわ」
「褐色の肌も素敵だよ。瞳も透き通るような琥珀色でいいなあ」
「君、ドニでしょう?ロウシェからいつも、君の話は聞いているよ~」
呆気に取られて口を開けて突っ立っているしかできない僕の周りを精霊たちが絶えず飛び回っている。名前が出たことから、彼らがロウシェさんについている精霊であることがわかる。
ロウシェさん…精霊に僕の話をしてくれてるの?悪口とかじゃないといいな…。でも彼らの口ぶりからすると悪い意味ではなさそう。
いつも、と言われて顔が熱くなる。
「さあ、行こうか」
「え、え、行くってどこに…?」
「どこって、ロウシェのところだよ。彼に会いに来てくれたんでしょう?」
精霊たちがまるでエスコートするかのように僕の手を取る。僕が戸惑うのが意外だったのか、精霊たちも驚いた様子で目を丸くした。勘違いしちゃったかな、と互いの顔を見合わせている。
「あ、勘違いじゃないです!ロウシェさんに会いに来ましたっ」
嬉しそうに表情を綻ばせる精霊たちが操る風に体を押し上げられ、どんどん高度が上がっていく。やがて自分の浮力では到底たどり着けないくらいの高さに浮かんでいた綿雲に着いた。腕を頭の下に置いて、こちらに背を向けた状態でロウシェさんが眠っている。
「ロウシェ、いつまでガキみたいにふて寝してるんだよ!」
「うるっせーな!ほっと、け……ドニ!?」
「あの、こんにちは…」
苛ついた様子で体を起こした彼が、こっちを見て目を丸くする。久しぶりに顔を合わせるせいで、何だか気恥ずかしい。膝の上に置いた手を落ち着きなくいじってしまう。
「へへっ、やったね。ドッキリ大成功!」
「お前らな…っ!」
「キャー、こわーい。ドニ、ゆっくりしていってね!」
悪戯が成功した精霊たちは鈴の鳴るような笑い声を響かせ、飛び回っている。ロウシェさんの怒りに動じる様子もなく、僕に手を振ると姿を消した。
途端に僕達を静寂が包む。
「ドニ、何でここに…」
配達だと答えると、そうだよなとロウシェさんは答えた。僕がここにいることに、困惑しているように見えた。
「体調はどうなんだ?もう動いても平気なのか」
手が頬に触れる。優しく撫でられて、心臓の部分がぎゅっとなる。触れたところが一瞬で燃えるように熱くなった。
「すっかり元気です。あの…ロウシェさん、本当にありがとうございました!」
正座したまま、深く頭を下げる。
「いいって。無事でなによりだ」
「ロウシェさんがいなかったら、僕、あのまま消えてました…。ロウシェさんは命の恩人です!」
「大げさだって。誰があの場にいたとしても、同じことをしただろ」
慰めるように頭を撫でられる。苦笑する姿を目にして、なぜだか涙が出そうになるのをぐっとこらえる。
「レナトさんから、調子が悪いって聞きました」
「調子、悪いっつーか…」
彼は歯切れ悪そうに、後頭部を掻いた。はっきり否定しないところを見る限り、体調が悪いのは本当のことなんだ。
僕は身を乗り出して、ロウシェさんの唇に自分のそれを押しつけた。舌先で唇を舐めると、すぐに引き剥がされた。
泉の水のような透明度の高い瞳が大きく見開かれている。今にもこぼれて落ちてしまいそう。ロウシェさんの目、好きだな。ずっと見ていられる。
「ドニ…!?何してんだ」
「僕、今日はたくさんアムの実を食べてきたので、神気が満ちあふれているんです!だから今度は僕がロウシェさんのこと、助けますっ!」
ロウシェさんの言葉で我に返った僕は両手で握り拳を作って、意気込んで見せた。
翌朝、精霊たちに身支度を整えてもらっていると、エルカンさんが迎えに来てくれた。教育係の姿を見て、内心安堵した。このままミレイユ様と一緒に果樹園に登場したら、皆からきっと質問攻めにあってしまう。最悪、嫉妬に狂った皆からボコボコにされると思う。
果樹園に着くと、ヤスミンとアニカに苦しいくらい強く抱きしめられた。二人に会えたのもすごく久しぶりに思えて、鼻の奥がツンとした。二人にはこっぴどく叱られた。けど彼らの目に涙が浮かんでいるのが見えて、心から心配させていたことを知って、泣きそうになった。同時に自分の行動でどれだけ周囲に迷惑をかけていたのかを自覚して、反省した。
他の見習いや眷属にも優しい言葉をかけてもらって、皆の気遣いが嬉しかった。
「ドニ、本当に大丈夫なの?配達なら私とヤスミンで行けるけど…」
「大丈夫!もうすっかり元気なんだ!なんなら二人の分の配達もできちゃうくらい!」
「それはいくら何でも言いすぎやぞ~、ドニ」
一週間も二人に仕事を肩代わりしてもらってたのに、今日も代わりにやってもらうだなんてとんでもない!心配ご無用とばかりに二人に力こぶを作って見せていると、エルカンさんに額を指で弾かれた。
調子に乗ったらあかん、と彼は目を細めながら言った。
「ドニにも配達行ってもらうけど、風のヴィエトル様んとこだけや。他のところは二人に振り分けてもええ?」
「もちろん!」
「まかせてよ、エルカンさん!」
「なんて優しい子なんや二人とも!やっぱうちの子が一番かわええなあ!」
二つ返事で了承した二人を、エルカンさんはぎゅっと抱きしめた。大好きな眷属に褒めちぎられて、二人は嬉しそうに声を上げて笑っている。
「アニカ、ヤスミン、迷惑かけてごめんね」
「このくらい全然平気よ。ドニが無理して、また倒れる方が嫌だわ」
「そうそう。ドニがいなくて寂しかったし、楽しくなかったよね。やっぱり三人揃ってこそだもん」
「ゆっくり慣らしていけばいいのよ」
二人の優しさに感激して、エルカンさんのように彼らをぎゅっと抱きしめた。ホンマ何なん、うちの子ら!可愛いの暴力やんけ、と後ろから眷属の言葉が聞こえてきた。
アムの入った籠を持って、配達に向かう、本当は少しだけエメの樹の様子を見に行こうかと思った。一週間もほったらかしにしてしまって、枯れたりしていないか不安で仕方ない。だけど立ち寄ったが最後、ちょっとじゃ済まなくなるのは明らかだったので、我慢した。
一週間ぶりの仕事だ。気を遣って仕事量を減らしてもらっているのに、それでも任された仕事を全うできなかったら、彼らの顔に泥を塗ることになってしまう。本当に元気になったことを伝えるためには、きっちり仕事をすることが大事だ。
いつもの配達場所に行くと、見慣れない人影があった。
「ドニじゃないか。配達ごくろうさん。ケラヴノス様とシュエ様の喧嘩に巻き込まれたんだって?災難だったね。もう体調はいいの?」
「はい、すっかり!……レナトさん、あの、ロウシェさんは…」
レナトさんは、ロウシェさんと同じく風神の眷属だ。面識はあるけど、そんなに言葉を交わしたことはない。自分がケラヴノス様の山に勝手に入って喧嘩に巻き込まれたことを知られていて、少し恥ずかしい。
僕が風神への配達を任せてもらうようになってから、いつもロウシェさんが受け取ってくれていた。今日もロウシェさんが待ってくれていると思っていたのに。期待と違っていて、戸惑いと落胆を感じた。
「ロウシェなら拗ね……っとと、ちょっと調子が良くないみたいでね」
「えっ…!?」
全身の血の気が引く感覚がした。
僕がたくさん神気を分けてもらったせいで体調を崩した…!?ロウシェさんは自分は他の眷属よりも神気を溜めておける量が多いから大丈夫だって言ってたけど、本当は違ったんだ!
「あっ、体調がって意味じゃないよ。見た感じ元気そうだし。どっちかと言うと気持ち的な問題かな?」
僕がよっぽど酷い顔をしていたのか、レナトさんは慌てて取り繕った。
「本当に、くだ…たいしたことじゃないからさ。数日もすれば元気になると思うから待ってて。アムの実、ありがとうね」
アムの実の籠を受け取ったレナトさんは僕の頭を優しく撫でると、ふわりと浮かんで飛び去ってしまった。ぽつんと取り残された僕は、両足が地面に根をはってしまったかのように、その場から動けなかった。
「こんにちは!」
どこからともなく声が聞こえて顔を上げると、目の前に精霊がいた。驚きながらも挨拶を返すと、精霊はにっこりと笑みを浮かべた。彼女の後ろから、数人の精霊が現れる。
「まあ本当に聞いた通りね!」
「くすんだ赤色の髪!陽の光に透けてとても鮮やかでキレイだわ」
「褐色の肌も素敵だよ。瞳も透き通るような琥珀色でいいなあ」
「君、ドニでしょう?ロウシェからいつも、君の話は聞いているよ~」
呆気に取られて口を開けて突っ立っているしかできない僕の周りを精霊たちが絶えず飛び回っている。名前が出たことから、彼らがロウシェさんについている精霊であることがわかる。
ロウシェさん…精霊に僕の話をしてくれてるの?悪口とかじゃないといいな…。でも彼らの口ぶりからすると悪い意味ではなさそう。
いつも、と言われて顔が熱くなる。
「さあ、行こうか」
「え、え、行くってどこに…?」
「どこって、ロウシェのところだよ。彼に会いに来てくれたんでしょう?」
精霊たちがまるでエスコートするかのように僕の手を取る。僕が戸惑うのが意外だったのか、精霊たちも驚いた様子で目を丸くした。勘違いしちゃったかな、と互いの顔を見合わせている。
「あ、勘違いじゃないです!ロウシェさんに会いに来ましたっ」
嬉しそうに表情を綻ばせる精霊たちが操る風に体を押し上げられ、どんどん高度が上がっていく。やがて自分の浮力では到底たどり着けないくらいの高さに浮かんでいた綿雲に着いた。腕を頭の下に置いて、こちらに背を向けた状態でロウシェさんが眠っている。
「ロウシェ、いつまでガキみたいにふて寝してるんだよ!」
「うるっせーな!ほっと、け……ドニ!?」
「あの、こんにちは…」
苛ついた様子で体を起こした彼が、こっちを見て目を丸くする。久しぶりに顔を合わせるせいで、何だか気恥ずかしい。膝の上に置いた手を落ち着きなくいじってしまう。
「へへっ、やったね。ドッキリ大成功!」
「お前らな…っ!」
「キャー、こわーい。ドニ、ゆっくりしていってね!」
悪戯が成功した精霊たちは鈴の鳴るような笑い声を響かせ、飛び回っている。ロウシェさんの怒りに動じる様子もなく、僕に手を振ると姿を消した。
途端に僕達を静寂が包む。
「ドニ、何でここに…」
配達だと答えると、そうだよなとロウシェさんは答えた。僕がここにいることに、困惑しているように見えた。
「体調はどうなんだ?もう動いても平気なのか」
手が頬に触れる。優しく撫でられて、心臓の部分がぎゅっとなる。触れたところが一瞬で燃えるように熱くなった。
「すっかり元気です。あの…ロウシェさん、本当にありがとうございました!」
正座したまま、深く頭を下げる。
「いいって。無事でなによりだ」
「ロウシェさんがいなかったら、僕、あのまま消えてました…。ロウシェさんは命の恩人です!」
「大げさだって。誰があの場にいたとしても、同じことをしただろ」
慰めるように頭を撫でられる。苦笑する姿を目にして、なぜだか涙が出そうになるのをぐっとこらえる。
「レナトさんから、調子が悪いって聞きました」
「調子、悪いっつーか…」
彼は歯切れ悪そうに、後頭部を掻いた。はっきり否定しないところを見る限り、体調が悪いのは本当のことなんだ。
僕は身を乗り出して、ロウシェさんの唇に自分のそれを押しつけた。舌先で唇を舐めると、すぐに引き剥がされた。
泉の水のような透明度の高い瞳が大きく見開かれている。今にもこぼれて落ちてしまいそう。ロウシェさんの目、好きだな。ずっと見ていられる。
「ドニ…!?何してんだ」
「僕、今日はたくさんアムの実を食べてきたので、神気が満ちあふれているんです!だから今度は僕がロウシェさんのこと、助けますっ!」
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