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番外編
今日も一日安らかに
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「なあ、見て見て!俺、結構飛べるようになったんだぜ」
昼食を食べた後、竜に変身したリュカは蘇芳の目の前で飛んで見せた。これまではその場で浮くのが精いっぱいだったが、少しの間なら自在に飛び回れるようになっていた。
室内にはリュカと蘇芳の二人だけだった。レヴォルークは前頭領であった黒鳶の家に遊びに行っている。黒鳶の本当の名前は木蘭と言うらしい。厳格な木蘭と自由人なレヴォルーク、正反対の二人だが、なかなかどうして気が合うようで、よく酒盛りをしている。
「すげえじゃん。ただのトカゲから卒業だな」
「うん、俺もようやく竜らしくなってきた」
「リュカ、こっち来いよ」
座椅子にもたれて座り、両手を後頭部で組む赤鬼は、自分の顔をちょいちょいと指さした。彼の言わんとしていることが分かって、途端に気恥ずかしくなる。
「ええ~、またかよお」
「いいだろ、減るもんじゃねえし」
小さな声で唸りながら、リュカは蘇芳の顔の上に腹から着地した。
「あ~この感触たまんねえ」
背中に手を置かれ、ぐりぐりと顔を押しつけられる。赤鬼は竜姿になった時の腹が大層気に入ったらしかった。彼によると人間の皮膚に比べると少し固いが、何とも言えない弾力がたまらなく気持ち良くて、ずっと触っていたいとのことだった。
この間なんか、腹に顔を埋めたまま寝たいと言って、一晩中抱き枕にされた。
激しく匂いをかがれているのがわかる。複雑な心境だ。内心、変態っぽいなと思う。
「ぅひっ…!?」
突然腹部を舐められたのが分かって、リュカは体をこわばらせた。バランスを崩し、赤鬼の膝の上に転がり落ちる。
「なななな、なんで舐めるんだよ!」
「あー…つい。どんなもんかと思ってな」
ついって何!?どんなもんか、ってどういうことだ!?
謎の発言に戸惑う子竜を、赤鬼は脇の下に手を差し入れて抱え上げた。
「なあ、竜のチンコってどこにあんだ?」
予想だにしない質問をされ、少年の思考は停止した。意味不明の言語を耳にしたかのように、意味を咀嚼できない。頭の中で赤鬼の発言がエコーのように何度も再生される。
下腹部に鼻を押しつけられ、我に返る。匂いをしきりに嗅ぎ、性器を探そうとしている。
「切れ目があんな。ここか?」
脚の間に、目を凝らしてみなければ分からない程にさりげなく裂け目があるのに蘇芳は気づいた。赤鬼が独り言をつぶやく間も、終始リュカは固まったままだ。
赤鬼は構うことなく、スリットをべろりと舐めた。
「ぎゃあああっ!何するんだよっ!」
さすがの少年も伴侶の行動に絶叫した。手足を必死で振り回して暴れたり、翼を動かして飛翔しようとしたりして、何とか逃れようと試みるも、がっちりと捕まってしまっていて叶わない。抵抗が煩わしかったのか、しまいには座卓の上に体を押しつけられた状態で、舐められてしまう。
「刺激してたら出てくるかと思ってよ。陥没乳首みてえに」
「へ、ヘンタイ!変態変態変態――ッ!」
「ああ、変態だよ。俺、お前が竜の姿のままでも余裕で抱けるからな」
ま、今の小っこいままじゃさすがに興奮はしねえけど。
変態呼ばわりに一切気分を害することもなく、蘇芳は淡々とそう言ってのけた。あまりの開き直りっぷりに、まるでこちらがおかしなことを言っているように思える。
「尾の下に、尻穴あんだろ。もっと大きくなったら、突っこませろよ。な?」
尻尾に隠れるように存在する小さな窄まりを指先で撫でながら、爽やかに笑う蘇芳。
そうだった。この赤鬼は異種族が性交する春画本を趣味で集めているような奴だった。興奮する目的ではなく、知的好奇心を満たすためなのは幸か不幸か。
「ひっ、にゅ…ぐ、ぅ…!」
「かンわいー声出てんぞ。やっぱここなんだろ?出してみろって」
裂け目を舌先で丁寧に舐められる度に、ぞわぞわと妙な感覚が下半身に走る。しまいには舐めるだけじゃなく唇を押しつけ、じゅるじゅると音が立つくらいにしゃぶってくる。
「たっだいまぁ~!……ん?何してるんだい?」
ほろ酔いで気分の良さそうな父親が室内に入ってきた。卓の上に組み敷いた息子の下半身に顔を埋める蘇芳に、目を瞬かせている。
天の助け!
「父ちゃん、助けてっ!」
たまらず父親に助けを求めた。
*******
「愛だねえ~。どちらの姿でも、リュカのことが好きってことでしょう?」
「リュカの見た目じゃなく中身で好きになったからな。それが今更竜だろうがなんだろうが分かっても、気持ちは変わらねえな」
「ほ~。そんなこと言ってくれる子なかなかいないよ。リュカ、本当に良い人見つけたね~」
縋るような気持ちで一連の出来事を話したが、父親を味方にはつけられなかった。むしろ蘇芳に感心しているようだった。しきりに、愛だね、と一人頷いている。
レヴォルークの膝の上に抱かれながら、自分の感覚がおかしいのだろうか、とリュカは少し落ち込んだ。
「なあ、やっぱヘミペニスなのか?」
「違うよ~。そこは人型と同じさ」
「ヘミペニス?ってなに」
耳慣れない言葉に、リュカは首を傾げた。蘇芳は正面で座卓に頬杖をつき、茶を飲んでいる。
「娼館にいたのに聞いたことねえのか?トカゲとかヘビとか鱗のある種族はチンコが二本あるんだよ」
「えっ」
「けど、僕たちはトカゲのようでトカゲじゃないからね。一本だけだよ」
「形状も人型の時と竜の時とで違うのか?」
「形はそう変わらないよ。大きさは体格に比例して変わるけどね」
「へえ。成竜のチンコってどのくらいの大きさだ?」
「えーどのくらいだろ。リュカの背丈くらいあるかなあ」
「マジかよ。エグいな」
「けどね、竜体でヤることはあんまりないかな。体位も限られてくるし。快楽に耽るなら人型が一番いいね。多少無茶な体勢でもできるし」
下品なやり取りに耐えられなくなり、リュカは退室した。浮遊したまま階下へ向かうと、縁側に座って外の景色を眺めている従者の青年を見つけた。竜のリュカに気づいた彼の表情が綻ぶ。
「リュカ様、飛ぶのがとても上手になりましたね」
「へへ。大きくなったら、セキシを乗せて飛んでみたいな」
「その時が待ち遠しいですね」
褒められて嬉しくなり、少年はセキシの膝に座った。すぐさまお腹に手が回ってきて、抱きしめられる。
「蘇芳様と部屋にいらっしゃったのでは?何かございましたか?」
「父ちゃんと二人で下品な話し始めたから、避難してきた」
「ふふ。お二人とも、気が合うようですね」
セキシの言葉に頷いて同意する。自分の親と旦那の仲が良好で嬉しい。二人で酒飲みもよくしているし、羨ましいくらいだ。自分はまだ未成年で酒が飲めないから、早くあの輪に加わりたいとさえ思う。
「セキシ、今休憩中?俺、池の鯉と亀にエサやりに行こうかなって思ってるんだけど」
「いいですね。お付き合い致します。茶菓子も持って行きましょうか」
「やった!」
二人のあの様子だとまだまだかかりそうだと思い、二人で池でのんびりとした時間を過ごした。最近は鯉の体の模様だけで個体を識別することができるようになった。亀たちも岩場の上に登って日光浴を楽しんでいる。
景色を楽しみながら、温かいお茶を飲んで大福と団子を頬張っていると、青藍がやってきた。
「あ、青藍」
「お前たちも来ていたのか」
「うん。さっき餌やりして、俺達も休憩中」
「楽しそうだな」
団子を掲げて見せれば、青藍が微かに笑みを浮かべたように見えた。
「黒鳶様もいかがですか」
「そうだな。ご相伴にあずかろう」
リュカを間に挟んで長椅子に腰かけた青藍は、セキシの差し出した茶に、口を付けた。
「おい、行くなら声かけてけよ。お前らだけで楽しいことしてんじゃねえ」
「そうだよ~つれないなあ。僕だってここの生物のこと可愛がってるんだよ」
長椅子に座って他愛もない会話を楽しんでいると、蘇芳とレヴォルークが現れた。誘ってもらえず、どこか拗ねた様子の二人に、自然と笑いがこみ上げてくる。
「ごめん。次はちゃんと誘うな!」
何気ない日だが、大好きな人たちに囲まれて、何よりも幸せな一日だとリュカは思った。
昼食を食べた後、竜に変身したリュカは蘇芳の目の前で飛んで見せた。これまではその場で浮くのが精いっぱいだったが、少しの間なら自在に飛び回れるようになっていた。
室内にはリュカと蘇芳の二人だけだった。レヴォルークは前頭領であった黒鳶の家に遊びに行っている。黒鳶の本当の名前は木蘭と言うらしい。厳格な木蘭と自由人なレヴォルーク、正反対の二人だが、なかなかどうして気が合うようで、よく酒盛りをしている。
「すげえじゃん。ただのトカゲから卒業だな」
「うん、俺もようやく竜らしくなってきた」
「リュカ、こっち来いよ」
座椅子にもたれて座り、両手を後頭部で組む赤鬼は、自分の顔をちょいちょいと指さした。彼の言わんとしていることが分かって、途端に気恥ずかしくなる。
「ええ~、またかよお」
「いいだろ、減るもんじゃねえし」
小さな声で唸りながら、リュカは蘇芳の顔の上に腹から着地した。
「あ~この感触たまんねえ」
背中に手を置かれ、ぐりぐりと顔を押しつけられる。赤鬼は竜姿になった時の腹が大層気に入ったらしかった。彼によると人間の皮膚に比べると少し固いが、何とも言えない弾力がたまらなく気持ち良くて、ずっと触っていたいとのことだった。
この間なんか、腹に顔を埋めたまま寝たいと言って、一晩中抱き枕にされた。
激しく匂いをかがれているのがわかる。複雑な心境だ。内心、変態っぽいなと思う。
「ぅひっ…!?」
突然腹部を舐められたのが分かって、リュカは体をこわばらせた。バランスを崩し、赤鬼の膝の上に転がり落ちる。
「なななな、なんで舐めるんだよ!」
「あー…つい。どんなもんかと思ってな」
ついって何!?どんなもんか、ってどういうことだ!?
謎の発言に戸惑う子竜を、赤鬼は脇の下に手を差し入れて抱え上げた。
「なあ、竜のチンコってどこにあんだ?」
予想だにしない質問をされ、少年の思考は停止した。意味不明の言語を耳にしたかのように、意味を咀嚼できない。頭の中で赤鬼の発言がエコーのように何度も再生される。
下腹部に鼻を押しつけられ、我に返る。匂いをしきりに嗅ぎ、性器を探そうとしている。
「切れ目があんな。ここか?」
脚の間に、目を凝らしてみなければ分からない程にさりげなく裂け目があるのに蘇芳は気づいた。赤鬼が独り言をつぶやく間も、終始リュカは固まったままだ。
赤鬼は構うことなく、スリットをべろりと舐めた。
「ぎゃあああっ!何するんだよっ!」
さすがの少年も伴侶の行動に絶叫した。手足を必死で振り回して暴れたり、翼を動かして飛翔しようとしたりして、何とか逃れようと試みるも、がっちりと捕まってしまっていて叶わない。抵抗が煩わしかったのか、しまいには座卓の上に体を押しつけられた状態で、舐められてしまう。
「刺激してたら出てくるかと思ってよ。陥没乳首みてえに」
「へ、ヘンタイ!変態変態変態――ッ!」
「ああ、変態だよ。俺、お前が竜の姿のままでも余裕で抱けるからな」
ま、今の小っこいままじゃさすがに興奮はしねえけど。
変態呼ばわりに一切気分を害することもなく、蘇芳は淡々とそう言ってのけた。あまりの開き直りっぷりに、まるでこちらがおかしなことを言っているように思える。
「尾の下に、尻穴あんだろ。もっと大きくなったら、突っこませろよ。な?」
尻尾に隠れるように存在する小さな窄まりを指先で撫でながら、爽やかに笑う蘇芳。
そうだった。この赤鬼は異種族が性交する春画本を趣味で集めているような奴だった。興奮する目的ではなく、知的好奇心を満たすためなのは幸か不幸か。
「ひっ、にゅ…ぐ、ぅ…!」
「かンわいー声出てんぞ。やっぱここなんだろ?出してみろって」
裂け目を舌先で丁寧に舐められる度に、ぞわぞわと妙な感覚が下半身に走る。しまいには舐めるだけじゃなく唇を押しつけ、じゅるじゅると音が立つくらいにしゃぶってくる。
「たっだいまぁ~!……ん?何してるんだい?」
ほろ酔いで気分の良さそうな父親が室内に入ってきた。卓の上に組み敷いた息子の下半身に顔を埋める蘇芳に、目を瞬かせている。
天の助け!
「父ちゃん、助けてっ!」
たまらず父親に助けを求めた。
*******
「愛だねえ~。どちらの姿でも、リュカのことが好きってことでしょう?」
「リュカの見た目じゃなく中身で好きになったからな。それが今更竜だろうがなんだろうが分かっても、気持ちは変わらねえな」
「ほ~。そんなこと言ってくれる子なかなかいないよ。リュカ、本当に良い人見つけたね~」
縋るような気持ちで一連の出来事を話したが、父親を味方にはつけられなかった。むしろ蘇芳に感心しているようだった。しきりに、愛だね、と一人頷いている。
レヴォルークの膝の上に抱かれながら、自分の感覚がおかしいのだろうか、とリュカは少し落ち込んだ。
「なあ、やっぱヘミペニスなのか?」
「違うよ~。そこは人型と同じさ」
「ヘミペニス?ってなに」
耳慣れない言葉に、リュカは首を傾げた。蘇芳は正面で座卓に頬杖をつき、茶を飲んでいる。
「娼館にいたのに聞いたことねえのか?トカゲとかヘビとか鱗のある種族はチンコが二本あるんだよ」
「えっ」
「けど、僕たちはトカゲのようでトカゲじゃないからね。一本だけだよ」
「形状も人型の時と竜の時とで違うのか?」
「形はそう変わらないよ。大きさは体格に比例して変わるけどね」
「へえ。成竜のチンコってどのくらいの大きさだ?」
「えーどのくらいだろ。リュカの背丈くらいあるかなあ」
「マジかよ。エグいな」
「けどね、竜体でヤることはあんまりないかな。体位も限られてくるし。快楽に耽るなら人型が一番いいね。多少無茶な体勢でもできるし」
下品なやり取りに耐えられなくなり、リュカは退室した。浮遊したまま階下へ向かうと、縁側に座って外の景色を眺めている従者の青年を見つけた。竜のリュカに気づいた彼の表情が綻ぶ。
「リュカ様、飛ぶのがとても上手になりましたね」
「へへ。大きくなったら、セキシを乗せて飛んでみたいな」
「その時が待ち遠しいですね」
褒められて嬉しくなり、少年はセキシの膝に座った。すぐさまお腹に手が回ってきて、抱きしめられる。
「蘇芳様と部屋にいらっしゃったのでは?何かございましたか?」
「父ちゃんと二人で下品な話し始めたから、避難してきた」
「ふふ。お二人とも、気が合うようですね」
セキシの言葉に頷いて同意する。自分の親と旦那の仲が良好で嬉しい。二人で酒飲みもよくしているし、羨ましいくらいだ。自分はまだ未成年で酒が飲めないから、早くあの輪に加わりたいとさえ思う。
「セキシ、今休憩中?俺、池の鯉と亀にエサやりに行こうかなって思ってるんだけど」
「いいですね。お付き合い致します。茶菓子も持って行きましょうか」
「やった!」
二人のあの様子だとまだまだかかりそうだと思い、二人で池でのんびりとした時間を過ごした。最近は鯉の体の模様だけで個体を識別することができるようになった。亀たちも岩場の上に登って日光浴を楽しんでいる。
景色を楽しみながら、温かいお茶を飲んで大福と団子を頬張っていると、青藍がやってきた。
「あ、青藍」
「お前たちも来ていたのか」
「うん。さっき餌やりして、俺達も休憩中」
「楽しそうだな」
団子を掲げて見せれば、青藍が微かに笑みを浮かべたように見えた。
「黒鳶様もいかがですか」
「そうだな。ご相伴にあずかろう」
リュカを間に挟んで長椅子に腰かけた青藍は、セキシの差し出した茶に、口を付けた。
「おい、行くなら声かけてけよ。お前らだけで楽しいことしてんじゃねえ」
「そうだよ~つれないなあ。僕だってここの生物のこと可愛がってるんだよ」
長椅子に座って他愛もない会話を楽しんでいると、蘇芳とレヴォルークが現れた。誘ってもらえず、どこか拗ねた様子の二人に、自然と笑いがこみ上げてくる。
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