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64. お守り
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翌日も蘇芳は会合に出かけてしまった。號斑族との戦争まで日が無いとのことで、早急な話し合いが必要なようだった。赤鬼によると、鬼一族の手の内を知っている琥珀が敵側にいるせいで不利な状況らしい。何か力になれたらと思うものの、内輪の問題だとして黒鳶を始め鬼達は、レヴォルークの協力の申し出を頑として断り続けている。琥珀の裏切りによってプライドをズタズタにされたことで、彼らの闘争心に火が点いたようだった。
竜の父子は、少年の自室でまったりと親子の時間を過ごしていた。座椅子に腰かけるレヴォルークの膝の上にはリュカが座り、手中の竜の置物をまじまじと見ている。我が子が自分の胸に体をあずけるように座っているのが嬉しくてたまらないのか、竜は甘く蕩けるような笑みを浮かべていた。
「この像って父ちゃんがモチーフだったりするのかな」
「どうだろうねえ。蘇芳くんが買ってくれたのかい?」
「うん、俺のお気に入り」
レヴォルークは、屈託のない笑みを浮かべる息子を背後から抱きしめた。
「僕、ずっと眠ってはいたけど、こう見えて小金はあるんだ。何か欲しいものはない?何でも買ってあげるよ」
「特にないかな。今のままでも十分満足だし」
「え~僕もリュカが気に入ってくれるようなものあげたい~~喜ぶ顔が見たい~」
そう言うと彼はリュカの手から置物を取り上げ、座卓の向こう側に押しやった。蘇芳に対抗心を燃やしているのか、父親は息子の背中に顔を埋めて駄々をこねている。
「そんなこと言われても、本当に思いつかないし…。俺、父ちゃんがいてくれるだけで十分だよ」
少年は腹に回された腕をぽんぽんと叩きながら、背後を振り返った。
遠慮でもなんでもなく、事実だった。生きている間に実の父親に会えるなど、夢にも思っていなかった。最強とも名高い竜族のレヴォルークが父親で誇らしいし、愛情をたっぷりと注いでくれているのがわかるし、そばにいてくれるだけで本当にうれしいのだ。十分幸せなのに、これ以上何かを欲しがるなんて罰が当たるんじゃないかって怖くなるほどだ。
すねたように唇を尖らせていたレヴォルークだが、リュカの言葉にパアッと銀色の瞳を輝かせた。
「ああ~もう。僕の息子、なんて可愛くて良い子なんだろう…っ!!世界中にリュカのことを自慢したい~~」
「大げさだな~」
感激している父親に痛いくらいに抱きしめられ、くすぐったい気持ちになる。
「そうだ。リュカにあげなきゃいけないものがあった」
突然思い出したらしいレヴォルークは体を起こすと、懐から何かを取り出した。差し出した手に置かれたものを覗きこむ。楕円状の薄い板のようなものが二枚。白銀に輝くものと、漆黒のようなもの。指でつまんで掲げて見ると、光の具合で七色に色を変えてとても美しかった。
「これなに?すげーキレイだけど」
「イシュマエルと僕の鱗。リュカを守る御守りになるから、肌身離さず持ってて欲しいな」
「母ちゃんのも…」
「うん。卵の君を託された時に一緒に預かったんだ。肉体は傍にいれなくとも、心はずっと共にいるって」
母親の顔も知らない、記憶にも残っていないが、優しい温もりが鱗から伝わってくる気がした。鼻の奥がツンとする。鱗の色を見る限り、父親の言う通り自分は母親似らしい。
緑にあふれた休息地での父親の発言を思い出し、はっとした。竜の鱗には不思議な力があって、他者を守り、傷を癒す効果があるのだと言っていた。
「本当はね、リュカを一度手離す時に、養母の蛇女に託してしまおうかと思ったんだ。けど、きちんとリュカの手に渡る保証もないし、悪用されたり売り飛ばされても困るから、君を迎えに行ってから手渡ししようと思ってたんだ。…けど、その判断がそもそも間違ってたのかもしれないね。彼女に託していれば、赤足族やバトーたちに酷いこともされなかったかもしれない。…駄目だな、僕は判断を間違えてばかりだ。ごめんね、リュカ」
レヴォルークは悲しそうに眉を垂らし、力なく微笑んだ。父親にそんな顔をしてほしくなくて、リュカは全力で頭を左右に振って否定した。
「父ちゃんの判断は間違ってなかったと思う。もっと前から持ってたら、娼館の奴等やバトーたちにきっと盗られてた。蘇芳からもらった短剣も取り上げられたんだ。だから今もらえて嬉しい。父ちゃん、ありがとう」
頬を染めるレヴォルークは無言で息子を抱きしめ、彼の頭に頬擦りした。
「穴開けて紐でも通そうか。その方が身に着けやすいよね?」
「え、穴開けちゃうのか?こんなにキレイなのに、もったいない気もするけど…」
「気にしなくていいよ。君は本当に嬉しい言葉ばかりくれるね」
父親は褒めてくれるが、少年にとってはどれも本心だった。父を喜ばそうと思って耳障りの良い言葉を選んでいる訳ではないのに、何でも肯定的に受け取ってくれる。レヴォルークの愛情深さに、心が満たされていく。
「俺が気にする!だからセキシにも聞いてみる。セキシなら、いい案思いつくかも」
「わかった。ありがとう」
「父ちゃん、幼生でも俺の鱗にも同じような効果ある?」
「もちろんあるよ」
失くさないよう鱗を大事に懐にしまうと、リュカは竜の姿へと変化した。己の体に生えた小さな黒い鱗をまじまじと見る。
「俺も蘇芳に鱗あげたい」
「…蘇芳くんは十分強そうだし、鱗をあげる必要はないんじゃないかな~…?それにね、いくら不思議な力があるとは言え、絶対ではないんだからね?いつ何時彼を必ず守れるとは限らないんだよ?」
「どうしたらいいんだ?鱗、引き抜けばいいの?」
レヴォルークはやんわりと窘め諦めさせようとするが、リュカはその発言をまるっと無視している。黒い鉤爪で腕の鱗を摘まみ、引き抜こうとしている。
「わあ、待って待って。確かに引き抜けばいいのは間違いないんだけど!すっごーく痛いよ?血が出ちゃうよ?」
「俺、痛みにはわりかし強い方だから平気。それに血が出ても父ちゃんの鱗で治るんだろ?」
「それは、そうなんだけど…。どの鱗でもいいって訳じゃないんだ。取った場所は二度と鱗が生えない。皮膚が剥き出しになって弱点になり得るから、場所はきちんと選ばないといけないんだ。それでも、本当に蘇芳くんにあげるんだね?」
「うん。父ちゃんはどこから鱗取ったんだ?」
竜的には脅しのつもりだったのだが、息子には全く効果が無かった。けろりとした態度の奥に強固な意志が窺えて、伝説の竜は諦めの溜息を吐いた。
「翼の付け根が一般的だね。翼をたたんでいても広げていても隠れるところだと、見つかりにくい」
ここだね、と指で押される。背中だから自分ではよく分からないなと思っていると、刺すような強烈な痛みが走った。あまりに突然で、声さえ出なかった。
「はい、取れたよ~。綺麗な黒い鱗だ」
まるで黒曜石の破片のような、黒い楕円の鱗が置かれる。体格のせいか、レヴォルークのよりもずっと小さい。手に取ってみたかったが、鉤爪ではうまく持てず、ただ机を引っ掻いただけだった。鱗を引き抜かれたであろう背中の部分がぴりぴりと痛い。
「ああもう、涙が浮かんでるじゃないか。だからすっごく痛いって言ったのに」
少し怒った様子の父親が目尻を優しく拭う。患部を手で覆われたかと思うとじんわり温かくなって、痛みが瞬時にひいていく。
「父ちゃん、もう一枚取って。今度はセキシにあげる分」
「泣きそうになってたのに何言ってるんだい。却下だよ却下」
「平気だって。それに急だったから泣きそうになっただけだし!…確かにちょっと痛かったけど、子供じゃないんだし我慢くらいできる」
「我慢強いのは美徳でもないし、強さの証明にはならないよ。痛かったら泣いてもいいんだから」
「…うん、ごめん。これで最後!約束するから、お願い父ちゃん」
我が子のお願いに抗えないのか、レヴォルークはむすっと唇を尖らせながらも了承した。今度は事前に予告をして鱗を引き抜いた。それでも痛みは変わらずあったが、すぐに父親が治癒魔法をかけてくれた。
本当は沙楼羅や九鬼丸にもあげたいと思っていたのだが、父親の猛反対に合いそうで黙っていた。蘇芳も良い顔はしないだろうなとも。異形がはびこる山の中を住まいにしているからには、さぞ強いのだろうと思い、そもそも鱗なんて必要ないかもしれないと思った。
竜の父子は、少年の自室でまったりと親子の時間を過ごしていた。座椅子に腰かけるレヴォルークの膝の上にはリュカが座り、手中の竜の置物をまじまじと見ている。我が子が自分の胸に体をあずけるように座っているのが嬉しくてたまらないのか、竜は甘く蕩けるような笑みを浮かべていた。
「この像って父ちゃんがモチーフだったりするのかな」
「どうだろうねえ。蘇芳くんが買ってくれたのかい?」
「うん、俺のお気に入り」
レヴォルークは、屈託のない笑みを浮かべる息子を背後から抱きしめた。
「僕、ずっと眠ってはいたけど、こう見えて小金はあるんだ。何か欲しいものはない?何でも買ってあげるよ」
「特にないかな。今のままでも十分満足だし」
「え~僕もリュカが気に入ってくれるようなものあげたい~~喜ぶ顔が見たい~」
そう言うと彼はリュカの手から置物を取り上げ、座卓の向こう側に押しやった。蘇芳に対抗心を燃やしているのか、父親は息子の背中に顔を埋めて駄々をこねている。
「そんなこと言われても、本当に思いつかないし…。俺、父ちゃんがいてくれるだけで十分だよ」
少年は腹に回された腕をぽんぽんと叩きながら、背後を振り返った。
遠慮でもなんでもなく、事実だった。生きている間に実の父親に会えるなど、夢にも思っていなかった。最強とも名高い竜族のレヴォルークが父親で誇らしいし、愛情をたっぷりと注いでくれているのがわかるし、そばにいてくれるだけで本当にうれしいのだ。十分幸せなのに、これ以上何かを欲しがるなんて罰が当たるんじゃないかって怖くなるほどだ。
すねたように唇を尖らせていたレヴォルークだが、リュカの言葉にパアッと銀色の瞳を輝かせた。
「ああ~もう。僕の息子、なんて可愛くて良い子なんだろう…っ!!世界中にリュカのことを自慢したい~~」
「大げさだな~」
感激している父親に痛いくらいに抱きしめられ、くすぐったい気持ちになる。
「そうだ。リュカにあげなきゃいけないものがあった」
突然思い出したらしいレヴォルークは体を起こすと、懐から何かを取り出した。差し出した手に置かれたものを覗きこむ。楕円状の薄い板のようなものが二枚。白銀に輝くものと、漆黒のようなもの。指でつまんで掲げて見ると、光の具合で七色に色を変えてとても美しかった。
「これなに?すげーキレイだけど」
「イシュマエルと僕の鱗。リュカを守る御守りになるから、肌身離さず持ってて欲しいな」
「母ちゃんのも…」
「うん。卵の君を託された時に一緒に預かったんだ。肉体は傍にいれなくとも、心はずっと共にいるって」
母親の顔も知らない、記憶にも残っていないが、優しい温もりが鱗から伝わってくる気がした。鼻の奥がツンとする。鱗の色を見る限り、父親の言う通り自分は母親似らしい。
緑にあふれた休息地での父親の発言を思い出し、はっとした。竜の鱗には不思議な力があって、他者を守り、傷を癒す効果があるのだと言っていた。
「本当はね、リュカを一度手離す時に、養母の蛇女に託してしまおうかと思ったんだ。けど、きちんとリュカの手に渡る保証もないし、悪用されたり売り飛ばされても困るから、君を迎えに行ってから手渡ししようと思ってたんだ。…けど、その判断がそもそも間違ってたのかもしれないね。彼女に託していれば、赤足族やバトーたちに酷いこともされなかったかもしれない。…駄目だな、僕は判断を間違えてばかりだ。ごめんね、リュカ」
レヴォルークは悲しそうに眉を垂らし、力なく微笑んだ。父親にそんな顔をしてほしくなくて、リュカは全力で頭を左右に振って否定した。
「父ちゃんの判断は間違ってなかったと思う。もっと前から持ってたら、娼館の奴等やバトーたちにきっと盗られてた。蘇芳からもらった短剣も取り上げられたんだ。だから今もらえて嬉しい。父ちゃん、ありがとう」
頬を染めるレヴォルークは無言で息子を抱きしめ、彼の頭に頬擦りした。
「穴開けて紐でも通そうか。その方が身に着けやすいよね?」
「え、穴開けちゃうのか?こんなにキレイなのに、もったいない気もするけど…」
「気にしなくていいよ。君は本当に嬉しい言葉ばかりくれるね」
父親は褒めてくれるが、少年にとってはどれも本心だった。父を喜ばそうと思って耳障りの良い言葉を選んでいる訳ではないのに、何でも肯定的に受け取ってくれる。レヴォルークの愛情深さに、心が満たされていく。
「俺が気にする!だからセキシにも聞いてみる。セキシなら、いい案思いつくかも」
「わかった。ありがとう」
「父ちゃん、幼生でも俺の鱗にも同じような効果ある?」
「もちろんあるよ」
失くさないよう鱗を大事に懐にしまうと、リュカは竜の姿へと変化した。己の体に生えた小さな黒い鱗をまじまじと見る。
「俺も蘇芳に鱗あげたい」
「…蘇芳くんは十分強そうだし、鱗をあげる必要はないんじゃないかな~…?それにね、いくら不思議な力があるとは言え、絶対ではないんだからね?いつ何時彼を必ず守れるとは限らないんだよ?」
「どうしたらいいんだ?鱗、引き抜けばいいの?」
レヴォルークはやんわりと窘め諦めさせようとするが、リュカはその発言をまるっと無視している。黒い鉤爪で腕の鱗を摘まみ、引き抜こうとしている。
「わあ、待って待って。確かに引き抜けばいいのは間違いないんだけど!すっごーく痛いよ?血が出ちゃうよ?」
「俺、痛みにはわりかし強い方だから平気。それに血が出ても父ちゃんの鱗で治るんだろ?」
「それは、そうなんだけど…。どの鱗でもいいって訳じゃないんだ。取った場所は二度と鱗が生えない。皮膚が剥き出しになって弱点になり得るから、場所はきちんと選ばないといけないんだ。それでも、本当に蘇芳くんにあげるんだね?」
「うん。父ちゃんはどこから鱗取ったんだ?」
竜的には脅しのつもりだったのだが、息子には全く効果が無かった。けろりとした態度の奥に強固な意志が窺えて、伝説の竜は諦めの溜息を吐いた。
「翼の付け根が一般的だね。翼をたたんでいても広げていても隠れるところだと、見つかりにくい」
ここだね、と指で押される。背中だから自分ではよく分からないなと思っていると、刺すような強烈な痛みが走った。あまりに突然で、声さえ出なかった。
「はい、取れたよ~。綺麗な黒い鱗だ」
まるで黒曜石の破片のような、黒い楕円の鱗が置かれる。体格のせいか、レヴォルークのよりもずっと小さい。手に取ってみたかったが、鉤爪ではうまく持てず、ただ机を引っ掻いただけだった。鱗を引き抜かれたであろう背中の部分がぴりぴりと痛い。
「ああもう、涙が浮かんでるじゃないか。だからすっごく痛いって言ったのに」
少し怒った様子の父親が目尻を優しく拭う。患部を手で覆われたかと思うとじんわり温かくなって、痛みが瞬時にひいていく。
「父ちゃん、もう一枚取って。今度はセキシにあげる分」
「泣きそうになってたのに何言ってるんだい。却下だよ却下」
「平気だって。それに急だったから泣きそうになっただけだし!…確かにちょっと痛かったけど、子供じゃないんだし我慢くらいできる」
「我慢強いのは美徳でもないし、強さの証明にはならないよ。痛かったら泣いてもいいんだから」
「…うん、ごめん。これで最後!約束するから、お願い父ちゃん」
我が子のお願いに抗えないのか、レヴォルークはむすっと唇を尖らせながらも了承した。今度は事前に予告をして鱗を引き抜いた。それでも痛みは変わらずあったが、すぐに父親が治癒魔法をかけてくれた。
本当は沙楼羅や九鬼丸にもあげたいと思っていたのだが、父親の猛反対に合いそうで黙っていた。蘇芳も良い顔はしないだろうなとも。異形がはびこる山の中を住まいにしているからには、さぞ強いのだろうと思い、そもそも鱗なんて必要ないかもしれないと思った。
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