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35. 結託
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翌朝、屋敷内の広く開けた部屋に連れて来られた。室内は物がほとんどなく、床が木目張りになっている。
「リュカ、突然だが、お前には強くなってもらう」
初めて入った部屋に興味津々の様子で、忙しなく視線を動かしていたリュカは蘇芳の言葉に首を傾げた。赤鬼の半歩後ろにはセキシが控えている。
「強く?」
「ああ。俺の予想だが、命の危険に陥ったことで異形の力が顕現し、リュカの意識を呑み込んだ。てことは、その状況を回避できるよう、お前が強くなればいいんじゃねえかと思ってよ。それに、身を守る術を身に着けておいて損はねえしな」
「確かに…!」
「てな訳で、リュカにはセキシと戦ってもらう」
「わかった!……ん?」
勢いよく返事をしたリュカだったが、次の瞬間には怪訝そうに眉をひそめた。よろしくお願いします、と軽く頭を下げるセキシが少し距離を取った状態で少年の正面に立つ。
「無理無理!俺、できないっ」
「出来ねえじゃねえ。やれ」
「それなら蘇芳でいいじゃん。セキシ、戦うの嫌だって言ってたのに…!」
セキシを案じるが故にリュカが戦いを拒否するのだと分かり、大人二名の表情が柔らかくなる。だが少年はそれにも気づかず、止めさせようと必死だ。少年の茶色い目が、嫌なことは嫌と言うべきだ、と訴えかけてくる。彼に対する愛おしいという感情が、セキシの心の中にあふれ出す。
「段階があるんだよ」
「リュカ様、お気遣いありがとうございます。確かに戦うのは好きではないと言いましたが、それは殺すと言う行為が伴うからです。稽古であれば、最悪怪我をさせるだけですし、リュカ様の為とあらば喜んでお相手させて頂きます」
「それなら…。セキシが嫌じゃないなら、俺は全然いいよ!…でも、戦うって一体どうすればいいんだ?」
「そうだな~……取り敢えずはセキシからの攻撃を一撃も受けないように躱せ。まずはそれからだ。余裕があんなら反撃してもいいぜ。セキシに参ったと言わせたら、リュカの勝ちな」
壁にもたれてだらりと座る赤鬼に、リュカは了承の意味で頷いて見せる。行きますよ、と声を掛けられ、再度頷く。セキシの顔からすっと笑みが消え、こちらへと駆けて来る。にゅっと伸ばされる右腕を反対方向に横跳びして避けた。と思った次の瞬間、胸倉を掴まれた。え、と状況を理解しようとした時には既に遅く、背中から床に体を叩きつけられていた。鈍い音の後に、全身に衝撃が襲う。あっという間の出来事だった。
なに?今、なにが起きたんだ?横に躱して、足が着地する前に恐ろしい速度で左手が伸びてきたように見えた。セキシって、戦闘が不得手だから親に見放されたんじゃなかったのか?
「セキシは争いを好まないってだけで、決して弱いって意味じゃねえぞ。舐めてかかんな。全力でやれ」
呆然とセキシの顔を見ていると、まるでリュカの胸中を読んだかのような蘇芳に釘を刺される。声だけでも、彼がにやついていて、この状況を面白がっているのが分かる。
「リュカ様、すみません。大丈夫ですか?加減したつもりですが、お怪我は…」
「へ、へぇき」
「セキシ~、本気でやれっつったろ。手加減したら、リュカの為にならねえ」
「すみません、蘇芳様。つい…」
従者の青年に助け起こされる。主人に手を抜いたことを咎められて申し訳なさそうな顔は、先程とはまるで違う。
テル・メルの娼婦や男娼たちと揉めて取っ組み合いの喧嘩しかしたことがないが、階段昇降で長年に渡って鍛えた足腰には自信がある。攻撃を避けるくらいなら容易いと思っていた。ただ血なまぐさいことが嫌なだけで、セキシもやはり戦闘民族の一員なのだと思い知ったのだった。
************
豪奢な調度品がそこかしこに置かれた応接間で、顔中ピアスだらけの水色の頭をした男が、金で縁取られた長椅子にゆったりと腰かけていた。大きく開かれた足の間には、見目麗しい少年が座り、男のイチモツを口いっぱいに頬張っている。
「あァ…そこそこ。そこ弱えんだよ、俺。なァ、こんなことして、ご主人サマに怒られねェ?」
「ふふ、大丈夫ですよ。大事なお客様を丁重におもてなしするよう、言われているので」
亀頭を小さな舌でいやらしく舐めた少年は、顔を上げてにこりと笑った。頬がぽっと赤く染まり、真白い肌によく映える。
「ふぅん……名前なんつったっけ?」
「ステラです」
「ああ、そうそうステラな。フェラうめェな。俺ンとこの奴隷と大違いだ。すぐイッちまいそー」
「えへへ、褒めてもらえて嬉しいっ。テル・メルで男娼をやってた甲斐がありました」
「ヘェ、高級娼館じゃん。俺にはとても手が出ねェや」
「バトー様みたいに格好いいお方が来館されたら、皆血眼になってアピールしますよー。それに、オチンチンもすごく立派で…おいひぃ…ン」
ステラは恍惚の表情で、血管の浮いたバトーの男根に頬擦りする。まるで大好物を目にしたかのように、喉奥まで咥えた。頬をすぼめて幹を扱き、舌先で尿道を刺激し、溢れる先走りを唾液と絡めて嚥下する。高級娼館の男娼の名に恥じぬ、吸引力と舌遣いにバトーの口角が更に吊り上がった。
「ハハッ、可愛いーねお前。たんと味わえよ」
「…ん、んン゛…っ」
バトーはステラの後頭部を手で押さえ、さらに腰を突き出した。陰毛に顔を埋める程に喉奥に突っ込まれたステラは一瞬苦し気に眉根を寄せたが、すぐに順応した。顎を大きく開き、動かされるままにしゃぶる。
「ッア゛―…イクイク…っ!」
男は頭を後ろに反らし、射精した。口内に勢い良く注がれた体液を、ステラは躊躇することなく飲み下した。尿道に残った残滓すら欲しいとでも言わんばかりに、陰茎を吸い上げる。言わずとも当然のように飲精する少年に、バトーは満足そうだった。
「なァ、その首と腕どうした?えらい痛々しいな」
今気がついたとばかりに、男はステラの首に触れた。真白い肌に、紫色の痣が広がっており、見るも痛々しい。腕には添木された状態で包帯が巻かれている。蕩けた顔のステラだったが、怪我の話に及ぶと表情を一変させた。
「これは…昨日闇オークションで再会した昔馴染みにやられたんです」
「へェ、なかなか激しい奴なんだな。昔馴染みって、ソイツも男娼か?」
「…いいえ、とんでもないっ!奴隷です、人間の」
自分と一緒にしてくれるな、と大きな黒い瞳が見開かれる。
「汚らしい人間の癖に、鬼族の嫁として迎えられて……」
「鬼族の、嫁?」
バトーの呟きにも、彼が眉をひそめたことにも気がつくこともなく、ステラは己の中の憎悪の感情に呑まれていた。顔は苦々しく歪み、愛くるしさの欠片もない。
「卑しい人間の分際で、一体どんな手を使って取り入ったのか…考えるだけでおぞましい。それに、僕の腕を折って絞め殺そうとした、あの力と…銀の目の色は、一体何…あっ、バ、バトー様ごめんなさい。僕、ぼうっとしちゃって」
「いいや、全然」
ようやく自分の思考に耽っていたことに気がついたステラは取り繕ったような笑みを浮かべた。少年の様子をじっと窺っていた男も、つられたように柔和に微笑む。
「あの、バトー様。バトー様の太いオチンポ、僕の雄マンコに入れてもいいですか…?中にも、たくさんザーメン欲しいです…っ」
ステラは立ち上がり、恥ずかしそうにネグリジェを胸元までたくしあげた。桃色の小さな陰茎が下腹にくっつき、蜜を垂らしている。男とは思えないような柔らかそうな腿の間は自分で仕込んだらしい潤滑剤でぐじゅぐじゅに濡れていた。
「…いーぜ、上に乗って好きに食えよ。その代わり、その人間についてもっと聞かせてくれよ。可愛いお前を傷つけるなんて許しがてェ」
バトーは、膝の上に乗り上げるステラの頬を優しく撫でる。圧倒的な雄の雰囲気を漂わせる男に味方されて、少年は満更でもないようだった。
「リュカ、突然だが、お前には強くなってもらう」
初めて入った部屋に興味津々の様子で、忙しなく視線を動かしていたリュカは蘇芳の言葉に首を傾げた。赤鬼の半歩後ろにはセキシが控えている。
「強く?」
「ああ。俺の予想だが、命の危険に陥ったことで異形の力が顕現し、リュカの意識を呑み込んだ。てことは、その状況を回避できるよう、お前が強くなればいいんじゃねえかと思ってよ。それに、身を守る術を身に着けておいて損はねえしな」
「確かに…!」
「てな訳で、リュカにはセキシと戦ってもらう」
「わかった!……ん?」
勢いよく返事をしたリュカだったが、次の瞬間には怪訝そうに眉をひそめた。よろしくお願いします、と軽く頭を下げるセキシが少し距離を取った状態で少年の正面に立つ。
「無理無理!俺、できないっ」
「出来ねえじゃねえ。やれ」
「それなら蘇芳でいいじゃん。セキシ、戦うの嫌だって言ってたのに…!」
セキシを案じるが故にリュカが戦いを拒否するのだと分かり、大人二名の表情が柔らかくなる。だが少年はそれにも気づかず、止めさせようと必死だ。少年の茶色い目が、嫌なことは嫌と言うべきだ、と訴えかけてくる。彼に対する愛おしいという感情が、セキシの心の中にあふれ出す。
「段階があるんだよ」
「リュカ様、お気遣いありがとうございます。確かに戦うのは好きではないと言いましたが、それは殺すと言う行為が伴うからです。稽古であれば、最悪怪我をさせるだけですし、リュカ様の為とあらば喜んでお相手させて頂きます」
「それなら…。セキシが嫌じゃないなら、俺は全然いいよ!…でも、戦うって一体どうすればいいんだ?」
「そうだな~……取り敢えずはセキシからの攻撃を一撃も受けないように躱せ。まずはそれからだ。余裕があんなら反撃してもいいぜ。セキシに参ったと言わせたら、リュカの勝ちな」
壁にもたれてだらりと座る赤鬼に、リュカは了承の意味で頷いて見せる。行きますよ、と声を掛けられ、再度頷く。セキシの顔からすっと笑みが消え、こちらへと駆けて来る。にゅっと伸ばされる右腕を反対方向に横跳びして避けた。と思った次の瞬間、胸倉を掴まれた。え、と状況を理解しようとした時には既に遅く、背中から床に体を叩きつけられていた。鈍い音の後に、全身に衝撃が襲う。あっという間の出来事だった。
なに?今、なにが起きたんだ?横に躱して、足が着地する前に恐ろしい速度で左手が伸びてきたように見えた。セキシって、戦闘が不得手だから親に見放されたんじゃなかったのか?
「セキシは争いを好まないってだけで、決して弱いって意味じゃねえぞ。舐めてかかんな。全力でやれ」
呆然とセキシの顔を見ていると、まるでリュカの胸中を読んだかのような蘇芳に釘を刺される。声だけでも、彼がにやついていて、この状況を面白がっているのが分かる。
「リュカ様、すみません。大丈夫ですか?加減したつもりですが、お怪我は…」
「へ、へぇき」
「セキシ~、本気でやれっつったろ。手加減したら、リュカの為にならねえ」
「すみません、蘇芳様。つい…」
従者の青年に助け起こされる。主人に手を抜いたことを咎められて申し訳なさそうな顔は、先程とはまるで違う。
テル・メルの娼婦や男娼たちと揉めて取っ組み合いの喧嘩しかしたことがないが、階段昇降で長年に渡って鍛えた足腰には自信がある。攻撃を避けるくらいなら容易いと思っていた。ただ血なまぐさいことが嫌なだけで、セキシもやはり戦闘民族の一員なのだと思い知ったのだった。
************
豪奢な調度品がそこかしこに置かれた応接間で、顔中ピアスだらけの水色の頭をした男が、金で縁取られた長椅子にゆったりと腰かけていた。大きく開かれた足の間には、見目麗しい少年が座り、男のイチモツを口いっぱいに頬張っている。
「あァ…そこそこ。そこ弱えんだよ、俺。なァ、こんなことして、ご主人サマに怒られねェ?」
「ふふ、大丈夫ですよ。大事なお客様を丁重におもてなしするよう、言われているので」
亀頭を小さな舌でいやらしく舐めた少年は、顔を上げてにこりと笑った。頬がぽっと赤く染まり、真白い肌によく映える。
「ふぅん……名前なんつったっけ?」
「ステラです」
「ああ、そうそうステラな。フェラうめェな。俺ンとこの奴隷と大違いだ。すぐイッちまいそー」
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「バトー様みたいに格好いいお方が来館されたら、皆血眼になってアピールしますよー。それに、オチンチンもすごく立派で…おいひぃ…ン」
ステラは恍惚の表情で、血管の浮いたバトーの男根に頬擦りする。まるで大好物を目にしたかのように、喉奥まで咥えた。頬をすぼめて幹を扱き、舌先で尿道を刺激し、溢れる先走りを唾液と絡めて嚥下する。高級娼館の男娼の名に恥じぬ、吸引力と舌遣いにバトーの口角が更に吊り上がった。
「ハハッ、可愛いーねお前。たんと味わえよ」
「…ん、んン゛…っ」
バトーはステラの後頭部を手で押さえ、さらに腰を突き出した。陰毛に顔を埋める程に喉奥に突っ込まれたステラは一瞬苦し気に眉根を寄せたが、すぐに順応した。顎を大きく開き、動かされるままにしゃぶる。
「ッア゛―…イクイク…っ!」
男は頭を後ろに反らし、射精した。口内に勢い良く注がれた体液を、ステラは躊躇することなく飲み下した。尿道に残った残滓すら欲しいとでも言わんばかりに、陰茎を吸い上げる。言わずとも当然のように飲精する少年に、バトーは満足そうだった。
「なァ、その首と腕どうした?えらい痛々しいな」
今気がついたとばかりに、男はステラの首に触れた。真白い肌に、紫色の痣が広がっており、見るも痛々しい。腕には添木された状態で包帯が巻かれている。蕩けた顔のステラだったが、怪我の話に及ぶと表情を一変させた。
「これは…昨日闇オークションで再会した昔馴染みにやられたんです」
「へェ、なかなか激しい奴なんだな。昔馴染みって、ソイツも男娼か?」
「…いいえ、とんでもないっ!奴隷です、人間の」
自分と一緒にしてくれるな、と大きな黒い瞳が見開かれる。
「汚らしい人間の癖に、鬼族の嫁として迎えられて……」
「鬼族の、嫁?」
バトーの呟きにも、彼が眉をひそめたことにも気がつくこともなく、ステラは己の中の憎悪の感情に呑まれていた。顔は苦々しく歪み、愛くるしさの欠片もない。
「卑しい人間の分際で、一体どんな手を使って取り入ったのか…考えるだけでおぞましい。それに、僕の腕を折って絞め殺そうとした、あの力と…銀の目の色は、一体何…あっ、バ、バトー様ごめんなさい。僕、ぼうっとしちゃって」
「いいや、全然」
ようやく自分の思考に耽っていたことに気がついたステラは取り繕ったような笑みを浮かべた。少年の様子をじっと窺っていた男も、つられたように柔和に微笑む。
「あの、バトー様。バトー様の太いオチンポ、僕の雄マンコに入れてもいいですか…?中にも、たくさんザーメン欲しいです…っ」
ステラは立ち上がり、恥ずかしそうにネグリジェを胸元までたくしあげた。桃色の小さな陰茎が下腹にくっつき、蜜を垂らしている。男とは思えないような柔らかそうな腿の間は自分で仕込んだらしい潤滑剤でぐじゅぐじゅに濡れていた。
「…いーぜ、上に乗って好きに食えよ。その代わり、その人間についてもっと聞かせてくれよ。可愛いお前を傷つけるなんて許しがてェ」
バトーは、膝の上に乗り上げるステラの頬を優しく撫でる。圧倒的な雄の雰囲気を漂わせる男に味方されて、少年は満更でもないようだった。
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