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24. 待機
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イェゼロがツヴェーテ王に啖呵を切って以来、ソルダートは深淵の森の入口がいつ開いても大丈夫なように待機を続けていた。第六階層の屋敷の外で天幕を張り、望遠レンズをただひたすらに覗きこむ。
昼夜問わず、監視は行われている。さすがに一人で一日中監視は体力がもたず、交代制だ。友人のティオを救いたいという強い気持ちがあり、ソルダートにとっては長時間の監視は苦痛ではない。だが、他の兵士に限ってはそうではない。探索隊の他メンバーとはぐれた薬師見習いの自業自得だろう、との見方をする連中は事実多かった。監視するより訓練をしたほうが数百倍自分の為になる。それも事実。だが、同じ階層で働く者同士、少しの情くらいないのだろうかと悲しくなってしまう。
たかが見習い薬師一人のために監視に人員を裂くことに不満を持つ者は少なくないが、表立ってそれを口にする者はいなかった。何しろ、第六階層を統べるイェゼロも自ら監視要員として動いているからだ。なんなら、屋敷にいるよりも望遠レンズを覗いている時間の方が長い。
その日、ソルダートは食堂で昼食を取っていた。昼時の時間帯で利用する者で混雑していた。
「イェゼロ様は一体いつまでティオを待つつもりなんだ!?」
「全くだ!あの罪人がはぐれたせいでイェゼロ様の面目は丸潰れだと言うのに!」
これ見よがしに食堂で両手を広げる男は、ティオと同じく薬師見習いのドゥレンだ。すかさず彼の取り巻きが力強く同意する。
「俺は分かっていたのさ!奴の身に余る任務だと。腕力もない、あるのは植物の知識だけ。はっきり言って足手まといさ。奴と同行せざるを得なかった他のメンバーに同情するね、全く」
誰もが食事を続けている。誰一人として止めようとしないところを見ると、皆思うところは同じのようだ。
ただ一人、背中越しにドゥレンの話を聞いていたソルダートだけは違った。腹の底から怒りがこみ上げ、握りしめた銀製のスプーンがぐにゃりと針金のように簡単にひしゃげてしまっている。
「どうせ死んでるさ。死体でも出れば、イェゼロ様も諦めるだ——」
「取り消せッ!!」
ソルダートはテーブルを軽い身のこなしで乗り越え、ドゥレンに掴みかかった。彼を床に引きずり倒し、馬乗りになる。その勢いでテーブルは倒れ、食器や食べ物が床に散乱した。
「お、おいおい、落ち着きたまえよ…私的な暴力は許されてな」
「黙れッ!」
「ヒッ…」
ソルダートの剣幕に、ドゥレンは引き攣った顔を浮かべる。
「あんた、ドゥレンだよな?あんたがティオのことを嫌っているのは知ってる。だけど、同じ薬師見習いだろ?どうしてそんな残酷なことが言えるんだ!?」
「そ、そう熱くなるなよ…。俺だけじゃない。皆、内心思っているさ。調獣師と第七階層の兵士までもが恐怖する程の場所だぞ?穢れた罪人の奴が生き残れるわけないじゃないか」
「ティオをそんな風に呼ぶな!彼は確かに、生前罪を犯した。でも十分に罪をあがなった!彼はもう人間ではなく、地獄の住人の一員なんだ!地獄生まれの何がそんなに偉いんだッ!」
「…わ、わかったわかった。改めよう」
ソルダートに力いっぱい胸倉をつかまれ、ドゥレンの首が絞まる。額に汗を浮かべた彼は、青ざめながらも兵士見習いの腕を叩いた。
「…皆が不満に思うのはわかる。でも、自分がティオの立場だったらどうする?森に閉じ込められたのが、自分の大切な人だったら?家族だったら?簡単に諦め切れるのか?周りの人がどうせ死んでる、はやく死体が出ればいいのに、と言っていたらどんな気持ちがする?」
兵士見習いは手を離し、ゆらりと立ち上がる。ドゥレンを見下ろす顔は、嫌悪と侮蔑に満ちていた。
「イェゼロ様は弟子の帰りを信じてる。もちろん、俺も。毎日自ら監視に出てるイェゼロ様を見ていながら、どうしてそんな言葉が出てくるんだよ…。あんたの方が、よっぽど穢れてる…ッ!」
ソルダートは咆哮した。彼の悲痛な叫びが食堂に響き渡る。
兵士見習いは拳をぐっと握り締めた。悔しくてたまらない。こいつが森に閉じ込められていればよかったのに、とどす黒い感情が全身に広がる。
ソルダートはもう一度ドゥレンの胸倉を掴んだ。もう片方の手で拳を振りかぶる。それを見たドゥレンが短く悲鳴を上げながら、目を閉じた。
振りかぶった拳は、確かに当たった。だが、ドゥレンの顔にではない。ソルダートの怒りの拳は、先輩兵士の手のひらによって包み込まれていた。
「止めろ。屑を殴ろうと、処罰を受けるのはお前だ」
「く、屑だと…っ」
「友人の帰りを信じてお前もイェゼロ様と一緒に監視に出ているんだろう。手を出したら、それも出来なくなるぞ」
諭され、ソルダートは手を離した。ドゥレンの体はなすすべもなく落下し、床に頭を強く打ち付けた。痛みに呻く彼を、取り巻き達が担いで食堂を後にしていく。
「友人を失いそうになっているお前の気持ちは計り知れない。が、協力はできる。俺は今まで蚊帳の外だったが、監視要員として参加するよ」
騒ぎを遠巻きに見ていた人々が、次々に声をあげる。ここ最近で初めて優しい言葉をかけられ、ソルダートは泣きそうになった。鼻の奥がツンとする。
震える声で感謝の言葉を紡げば、励ますように肩を叩かれた。
夜。ソルダートは再び監視の任についていた。変化がないか、ただただレンズをのぞきこむのは簡単なことではなかった。行為自体は単純だが、精神的にくるものがある。特に夜は。
だだっ広い草原の中、騎獣二匹とイェゼロと自分。イェゼロと騎獣の寝息が聞こえる以外は、静寂が辺りを包む。時たま、風か魔獣の咆哮か判別のつかない音が轟く。夜になると気温はぐっと下がり、焚き火を起こしていても芯から冷える。濃い闇に包まれ、思考が蝕まれていくような孤独感に苛まれる。
「…変化なしか?」
突然話しかけられ、ソルダートの肩が大きくびくつく。振り返れば、イェゼロがのそりと体を起こしていた。あくびをしながら両腕を伸ばす彼に頷いてみせる。
「そうか…」
イェゼロはぽつりと呟いた。その声には落胆がにじんでいる。ソルダートも同じ気持ちだった。
ティオは生きている。そう変わらず信じている。だが、彼がいなくなってもう数ヶ月は経つ。来る日も来る日も閉じたままの森の入り口が、希望を少しずつ砕いていく。
「…ティオは、生きてますよね」
「当たり前だ。この俺が選んだ愛弟子だぞ」
イェゼロは間髪入れずにきっぱりと答えた。ソルダートの隣に腰かけた彼は真っ直ぐ森の入り口を見ている。その瞳は力強く、ティオは無事だと微塵の疑いも持っていない。
「ですよね。ティオは誰がなんと言おうと、強い男だ」
「ああ。あの馬鹿弟子、心配かけやがって…一発殴らなきゃ気が済まねえ」
ソルダートは微笑む。彼がいるからこそ、自分も折れずにいられる。
「そういや、昼間食堂で暴れたらしいな」
「…耳、早いですね」
のどをくつくつと鳴らして笑うイェゼロに、ソルダートは大きく息を吐きながら頭を抱えた。その頭を、イェゼロが優しく撫でる。
「屋敷全体に耳の良い植物を張り巡らせてんだよ。…ティオの為に怒ってくれてありがとうな。お前みたいな良い友人を持って、あいつは幸せ者だ」
照れくささを誤魔化そうと、短く刈り込んだ頭を掻く。すると、強い力で手首を握られた。何事かと視線を上げれば、望遠レンズを覗きこむイェゼロが口をぱくぱくと動かしていた。
「おい、開いてる!」
一瞬、ソルダートは彼の言葉の意味を理解できなかった。だが、遠くに向かって真っ直ぐに伸ばされた指の先に視線を移して、はっとする。
森の入口が開いていた。呆然とするソルダートをよそに、イェゼロは起きたばかりとは思えないほど俊敏に騎獣にまたがり、手綱を握った。
「お、応援を待たないんですか!?」
「ンな暇があるかっ!応援を待って、入口が閉じたらどうする!…ソルダート、お前は応援を呼びに行け!俺は先行して突入するッ」
そう言い残したイェゼロの姿はあっという間に小さくなっていく。ソルダートは逡巡したが、一瞬だった。自分も騎獣を走らせ、上官の後に続く。
待ちわびた瞬間がようやく訪れたのだ。自分だけおめおめと屋敷に戻ったら後悔すると、彼の本能が告げていた。
昼夜問わず、監視は行われている。さすがに一人で一日中監視は体力がもたず、交代制だ。友人のティオを救いたいという強い気持ちがあり、ソルダートにとっては長時間の監視は苦痛ではない。だが、他の兵士に限ってはそうではない。探索隊の他メンバーとはぐれた薬師見習いの自業自得だろう、との見方をする連中は事実多かった。監視するより訓練をしたほうが数百倍自分の為になる。それも事実。だが、同じ階層で働く者同士、少しの情くらいないのだろうかと悲しくなってしまう。
たかが見習い薬師一人のために監視に人員を裂くことに不満を持つ者は少なくないが、表立ってそれを口にする者はいなかった。何しろ、第六階層を統べるイェゼロも自ら監視要員として動いているからだ。なんなら、屋敷にいるよりも望遠レンズを覗いている時間の方が長い。
その日、ソルダートは食堂で昼食を取っていた。昼時の時間帯で利用する者で混雑していた。
「イェゼロ様は一体いつまでティオを待つつもりなんだ!?」
「全くだ!あの罪人がはぐれたせいでイェゼロ様の面目は丸潰れだと言うのに!」
これ見よがしに食堂で両手を広げる男は、ティオと同じく薬師見習いのドゥレンだ。すかさず彼の取り巻きが力強く同意する。
「俺は分かっていたのさ!奴の身に余る任務だと。腕力もない、あるのは植物の知識だけ。はっきり言って足手まといさ。奴と同行せざるを得なかった他のメンバーに同情するね、全く」
誰もが食事を続けている。誰一人として止めようとしないところを見ると、皆思うところは同じのようだ。
ただ一人、背中越しにドゥレンの話を聞いていたソルダートだけは違った。腹の底から怒りがこみ上げ、握りしめた銀製のスプーンがぐにゃりと針金のように簡単にひしゃげてしまっている。
「どうせ死んでるさ。死体でも出れば、イェゼロ様も諦めるだ——」
「取り消せッ!!」
ソルダートはテーブルを軽い身のこなしで乗り越え、ドゥレンに掴みかかった。彼を床に引きずり倒し、馬乗りになる。その勢いでテーブルは倒れ、食器や食べ物が床に散乱した。
「お、おいおい、落ち着きたまえよ…私的な暴力は許されてな」
「黙れッ!」
「ヒッ…」
ソルダートの剣幕に、ドゥレンは引き攣った顔を浮かべる。
「あんた、ドゥレンだよな?あんたがティオのことを嫌っているのは知ってる。だけど、同じ薬師見習いだろ?どうしてそんな残酷なことが言えるんだ!?」
「そ、そう熱くなるなよ…。俺だけじゃない。皆、内心思っているさ。調獣師と第七階層の兵士までもが恐怖する程の場所だぞ?穢れた罪人の奴が生き残れるわけないじゃないか」
「ティオをそんな風に呼ぶな!彼は確かに、生前罪を犯した。でも十分に罪をあがなった!彼はもう人間ではなく、地獄の住人の一員なんだ!地獄生まれの何がそんなに偉いんだッ!」
「…わ、わかったわかった。改めよう」
ソルダートに力いっぱい胸倉をつかまれ、ドゥレンの首が絞まる。額に汗を浮かべた彼は、青ざめながらも兵士見習いの腕を叩いた。
「…皆が不満に思うのはわかる。でも、自分がティオの立場だったらどうする?森に閉じ込められたのが、自分の大切な人だったら?家族だったら?簡単に諦め切れるのか?周りの人がどうせ死んでる、はやく死体が出ればいいのに、と言っていたらどんな気持ちがする?」
兵士見習いは手を離し、ゆらりと立ち上がる。ドゥレンを見下ろす顔は、嫌悪と侮蔑に満ちていた。
「イェゼロ様は弟子の帰りを信じてる。もちろん、俺も。毎日自ら監視に出てるイェゼロ様を見ていながら、どうしてそんな言葉が出てくるんだよ…。あんたの方が、よっぽど穢れてる…ッ!」
ソルダートは咆哮した。彼の悲痛な叫びが食堂に響き渡る。
兵士見習いは拳をぐっと握り締めた。悔しくてたまらない。こいつが森に閉じ込められていればよかったのに、とどす黒い感情が全身に広がる。
ソルダートはもう一度ドゥレンの胸倉を掴んだ。もう片方の手で拳を振りかぶる。それを見たドゥレンが短く悲鳴を上げながら、目を閉じた。
振りかぶった拳は、確かに当たった。だが、ドゥレンの顔にではない。ソルダートの怒りの拳は、先輩兵士の手のひらによって包み込まれていた。
「止めろ。屑を殴ろうと、処罰を受けるのはお前だ」
「く、屑だと…っ」
「友人の帰りを信じてお前もイェゼロ様と一緒に監視に出ているんだろう。手を出したら、それも出来なくなるぞ」
諭され、ソルダートは手を離した。ドゥレンの体はなすすべもなく落下し、床に頭を強く打ち付けた。痛みに呻く彼を、取り巻き達が担いで食堂を後にしていく。
「友人を失いそうになっているお前の気持ちは計り知れない。が、協力はできる。俺は今まで蚊帳の外だったが、監視要員として参加するよ」
騒ぎを遠巻きに見ていた人々が、次々に声をあげる。ここ最近で初めて優しい言葉をかけられ、ソルダートは泣きそうになった。鼻の奥がツンとする。
震える声で感謝の言葉を紡げば、励ますように肩を叩かれた。
夜。ソルダートは再び監視の任についていた。変化がないか、ただただレンズをのぞきこむのは簡単なことではなかった。行為自体は単純だが、精神的にくるものがある。特に夜は。
だだっ広い草原の中、騎獣二匹とイェゼロと自分。イェゼロと騎獣の寝息が聞こえる以外は、静寂が辺りを包む。時たま、風か魔獣の咆哮か判別のつかない音が轟く。夜になると気温はぐっと下がり、焚き火を起こしていても芯から冷える。濃い闇に包まれ、思考が蝕まれていくような孤独感に苛まれる。
「…変化なしか?」
突然話しかけられ、ソルダートの肩が大きくびくつく。振り返れば、イェゼロがのそりと体を起こしていた。あくびをしながら両腕を伸ばす彼に頷いてみせる。
「そうか…」
イェゼロはぽつりと呟いた。その声には落胆がにじんでいる。ソルダートも同じ気持ちだった。
ティオは生きている。そう変わらず信じている。だが、彼がいなくなってもう数ヶ月は経つ。来る日も来る日も閉じたままの森の入り口が、希望を少しずつ砕いていく。
「…ティオは、生きてますよね」
「当たり前だ。この俺が選んだ愛弟子だぞ」
イェゼロは間髪入れずにきっぱりと答えた。ソルダートの隣に腰かけた彼は真っ直ぐ森の入り口を見ている。その瞳は力強く、ティオは無事だと微塵の疑いも持っていない。
「ですよね。ティオは誰がなんと言おうと、強い男だ」
「ああ。あの馬鹿弟子、心配かけやがって…一発殴らなきゃ気が済まねえ」
ソルダートは微笑む。彼がいるからこそ、自分も折れずにいられる。
「そういや、昼間食堂で暴れたらしいな」
「…耳、早いですね」
のどをくつくつと鳴らして笑うイェゼロに、ソルダートは大きく息を吐きながら頭を抱えた。その頭を、イェゼロが優しく撫でる。
「屋敷全体に耳の良い植物を張り巡らせてんだよ。…ティオの為に怒ってくれてありがとうな。お前みたいな良い友人を持って、あいつは幸せ者だ」
照れくささを誤魔化そうと、短く刈り込んだ頭を掻く。すると、強い力で手首を握られた。何事かと視線を上げれば、望遠レンズを覗きこむイェゼロが口をぱくぱくと動かしていた。
「おい、開いてる!」
一瞬、ソルダートは彼の言葉の意味を理解できなかった。だが、遠くに向かって真っ直ぐに伸ばされた指の先に視線を移して、はっとする。
森の入口が開いていた。呆然とするソルダートをよそに、イェゼロは起きたばかりとは思えないほど俊敏に騎獣にまたがり、手綱を握った。
「お、応援を待たないんですか!?」
「ンな暇があるかっ!応援を待って、入口が閉じたらどうする!…ソルダート、お前は応援を呼びに行け!俺は先行して突入するッ」
そう言い残したイェゼロの姿はあっという間に小さくなっていく。ソルダートは逡巡したが、一瞬だった。自分も騎獣を走らせ、上官の後に続く。
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