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19.薬師の力の見せ所
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「あの、提案があります」
翌朝、背筋を伸ばしたティオは朝食を食べ終えたザクセンに話しかけた。薬師の真剣な表情と声音に、彼の膝の上でころころ転がっていた狸姿のタータもぴっと姿勢を正した。
「俺の師匠が育てている、ヴァンピアという植物なんですけど…」
鞄の中から小瓶を取り出す。透明な硝子の中に、赤と緑の斑模様が見える。コルクの蓋を開けると、小瓶の体積には見合わない大きさの蔓が溢れ出す。蔦は無数に枝分かれし、洞窟内を蠢く。
恐怖を感じたのか、タータは慌ててティオから距離を取り、父親の背中に隠れた。ザクセンも狐に変化し、警戒心を露にする。体勢を低くし、牙を剥き出しに唸り声を上げる。
「だ、大丈夫です!危険なものじゃないです!」
ヴァンピアの姿に圧倒された二人を宥めようと声をかけるも、彼らの視線は得体の知れない植物に注がれている。
「ティオ、あぶないっ!」
やがて、蔦がティオの足に巻きつき始めた。それを目にした子狸が父親の背中から飛び出す。ザクセンが止めようとするも一拍遅く、タータはティオの足元に駆け寄り、蔦に噛み付いた。すると洞窟内に広がった植物は標的を定めたかのように、一茶色い体に蔦を巻きつけた。
「た、たすけてーっ!父ちゃあ…っ!」
「タータ、動かないで、大丈夫だから…っ」
「タータッ!」
振り解こうともがけばもがくほど、蔦はタータの体に食い込み、自由を奪っていく。助けを求める声に、ザクセンが殺気立つ。大きく息を吸い込み、巨体が更に膨らむ。
彼が火を吹こうとしているのが分かって、ティオはザクセンの口にしがみついた。案の定、狐は青年に鋭い視線を向けた。
「危害を加えるつもりはありません!本当に、大丈夫です!」
殺意に満ちた翡翠の瞳を、真っ直ぐ見つめ返す。ティオの誠意が伝わったのか、狐は体からふと力を抜いた。ただ、不安は拭えないらしく、ぐるぐると喉を鳴らしている。
ティオはタータの元に戻ると、無数の針がついた赤と緑の斑模様の実がついた蔦を引き寄せた。
「タータ、少しちくっとすると思うけど、大丈夫だからね。すぐに自由にしてあげる」
薬師に優しく頭を撫でられ、子狸は頷いた。目には涙がたまり、口をきゅっと結んで泣くのを必死に堪えている。青年はタータに笑いかけると、彼の小さな丸っこい前脚に針を突き刺した。途端に、子魔獣が小さく悲鳴を上げる。きつく閉じられた目の隙間から涙が地面へと落ちた。
針で刺された箇所から血が垂れ、赤と緑の斑模様の実の上に落ちる。たちまち、タータの体に巻きついていた蔦が拘束を解き離れていく。身動きが取れるようになった子狸は、ティオの懐に飛び込み、わんわん泣き出してしまった。
「こわかったあぁ…っ!足も痛いよぅ…っ」
「うん、怖がらせてごめん。足もちゃんと手当てしようね」
偉かったね、と声をかけながら背中を撫でてやる。タータは甘えるように喉をくうくう鳴らして、ティオの首にしっかりとしがみつく。ふと視界が暗くなったかと思えば、ザクセンが隣に腰を下ろしていた。泣く息子を慰めようと、タータの顔を大きな舌で舐める。
「突然、驚かせてしまってすみません。ヴァンピアを、この洞窟の防犯に使えないかと思って」
タータが落ち着くのを待って、ティオはザクセンに向き合った。大狐は魔獣ながらも器用に片眉だけを吊り上げた。
「このヴァンピアという植物は肉食で、人や獣の血肉を養分として成長します。普段は土の下に潜り、蔦を踏んだ獣や人に巻きつき、自由を奪います。ただ例外として、この実に血を飲ませた個体には敵意を示しません」
「だからタータの血を被った途端に蔦を引いたのか」
ティオは力強く頷いた。
「そうです。ザクセンさんの血も認識させて、ヴァンピアを洞窟の周囲に植えれば、外敵の侵入を防げるんじゃないかと思って。俺の師匠の悪趣味な改良で、蔦の強度は申し分ないので、生半可な力では解けないようになっています」
「実に血を飲ませればいいと言ったな。蔦の拘束で血を流すこともあるだろう。その血が偶然実にかかり、解放されるのではないか?」
ザクセンは、ヴァンピアに視線を落とした。幾重にも分かれた蔦には棘のついた緑色の丸い実がいくつもついている。
「それらは全てダミーです。核は、この赤と緑の斑模様の実だけ。他の実に血を飲ませても何の意味もありません。知能があるため、易々と核の実が見つからないように隠れています。」
ティオの説明にザクセンは黙りこみ、思案した。赤い隈取のある狐の顔をじっと見つめる。
自分には想像もつかないような魔獣や植物で溢れているであろう、この深淵の森でヴァンピアだけで彼らの安全を確保できるとは到底思ってない。きっとその場しのぎでしかない。ただ、僅かでもザクセンの負担を減らせたら。タータの寂しさを僅かでも満たせたら。
「良いだろう。植えた所で俺達に害はなさそうだ」
「あ、ありがとうございますっ」
早速、ティオはザクセンから血を採り、ヴァンピアの核に垂らして認識させた。泣き止んだ子狸と大狐に手当てを施す。
「父ちゃん、おそろいだね!」
「そうだな」
己と父親の前脚に巻かれた薬用の葉を交互に見て、タータはにっこりと笑った。ザクセンも柔らかな微笑みで応える。
それから、皆でヴァンピアを洞窟の周囲に植えた。地中に根を張るこの植物は、養分を吸って大きくなり、今後どんどん範囲を拡大していくだろう。養分は、自分達の食料のついでに生け捕りにした獣をやればいいし、広い範囲を網羅できるほどに大きく育てば自活できるようになり、手間がかからない。
「…お前の師匠は、さぞ腕が良いんだろうな」
ヴァンピアに土を被せながら、ぽつりと呟かれた一言にティオは顔を上げた。
「知能が高く、人に近い姿を取る植物ならこの森にもいる。だが、このような姿形でまるで己の意思を持つ植物は見たことがない」
ザクセンは作業の手を止めず、淡々と独り言のようにこぼした。その隣ではタータが土いじりに夢中になっている。
大狐にイェゼロを褒められて、胸の部分がくすぐったくなる。ティオの頭には、椅子にだらりと凭れて香茶を啜る師匠の姿が浮かんでいた。
「腕は確かなんですけど。ものぐさで、目の前にある茶器から杯に水を注ぐのでさえ面倒くさがるんですよ。大きな子供みたいな。タータの方がずっとしっかりしてる」
突然自分の名前を呼ばれたタータは、不思議そうに首を傾げた。その仕草に自然と笑みが浮かぶ。
面倒くさがりで粗暴な言動が目立つが、存外優しいイェゼロのことだ。一向に戻ってこない弟子の自分の身をきっと案じてくれているだろう。
自分がいなくても身の回りのことをきちんとやっているだろうか。周りを困らせていないだろうか、と不安になる。優秀で気の利く薬師見習いは他にもたくさんいるし、案外自分のことなど忘れられているかもしれない。そう思うと、心臓がちくりと痛んだ。
師匠のことを心配しながらも、寂しいと感じているのはティオの方だった。自分が淹れる香茶が好きだと言って笑うイェゼロに無性に会いたかった。
「おい、」
「ティオ、どこか痛いの!?」
「…え?」
目を見開き呆然とする父子に、ティオは目を丸くした。ティオ泣いてる!、と子狸からの指摘を受けて初めて、青年は自分が泣いていることに気がついた。二人の驚いた顔にも合点がいった。
「…はは、まいったな。目にゴミでも入ったかな」
慌てて袖で目元を雑に拭う。もう大丈夫だと、大狐と子狸に笑いかける。取り繕うものの引き攣った笑みになっているのは自分でも分かっていたし、二人の顔を見ても明白だった。
「よし、これでもう大丈夫。なにか甘いものでも作りましょうか」
二人に声をかけられる前に、ティオは手についた土を払いながら立ち上がった。何か言いたげな顔から目を背けて、気づかぬふりをした。
翌朝、背筋を伸ばしたティオは朝食を食べ終えたザクセンに話しかけた。薬師の真剣な表情と声音に、彼の膝の上でころころ転がっていた狸姿のタータもぴっと姿勢を正した。
「俺の師匠が育てている、ヴァンピアという植物なんですけど…」
鞄の中から小瓶を取り出す。透明な硝子の中に、赤と緑の斑模様が見える。コルクの蓋を開けると、小瓶の体積には見合わない大きさの蔓が溢れ出す。蔦は無数に枝分かれし、洞窟内を蠢く。
恐怖を感じたのか、タータは慌ててティオから距離を取り、父親の背中に隠れた。ザクセンも狐に変化し、警戒心を露にする。体勢を低くし、牙を剥き出しに唸り声を上げる。
「だ、大丈夫です!危険なものじゃないです!」
ヴァンピアの姿に圧倒された二人を宥めようと声をかけるも、彼らの視線は得体の知れない植物に注がれている。
「ティオ、あぶないっ!」
やがて、蔦がティオの足に巻きつき始めた。それを目にした子狸が父親の背中から飛び出す。ザクセンが止めようとするも一拍遅く、タータはティオの足元に駆け寄り、蔦に噛み付いた。すると洞窟内に広がった植物は標的を定めたかのように、一茶色い体に蔦を巻きつけた。
「た、たすけてーっ!父ちゃあ…っ!」
「タータ、動かないで、大丈夫だから…っ」
「タータッ!」
振り解こうともがけばもがくほど、蔦はタータの体に食い込み、自由を奪っていく。助けを求める声に、ザクセンが殺気立つ。大きく息を吸い込み、巨体が更に膨らむ。
彼が火を吹こうとしているのが分かって、ティオはザクセンの口にしがみついた。案の定、狐は青年に鋭い視線を向けた。
「危害を加えるつもりはありません!本当に、大丈夫です!」
殺意に満ちた翡翠の瞳を、真っ直ぐ見つめ返す。ティオの誠意が伝わったのか、狐は体からふと力を抜いた。ただ、不安は拭えないらしく、ぐるぐると喉を鳴らしている。
ティオはタータの元に戻ると、無数の針がついた赤と緑の斑模様の実がついた蔦を引き寄せた。
「タータ、少しちくっとすると思うけど、大丈夫だからね。すぐに自由にしてあげる」
薬師に優しく頭を撫でられ、子狸は頷いた。目には涙がたまり、口をきゅっと結んで泣くのを必死に堪えている。青年はタータに笑いかけると、彼の小さな丸っこい前脚に針を突き刺した。途端に、子魔獣が小さく悲鳴を上げる。きつく閉じられた目の隙間から涙が地面へと落ちた。
針で刺された箇所から血が垂れ、赤と緑の斑模様の実の上に落ちる。たちまち、タータの体に巻きついていた蔦が拘束を解き離れていく。身動きが取れるようになった子狸は、ティオの懐に飛び込み、わんわん泣き出してしまった。
「こわかったあぁ…っ!足も痛いよぅ…っ」
「うん、怖がらせてごめん。足もちゃんと手当てしようね」
偉かったね、と声をかけながら背中を撫でてやる。タータは甘えるように喉をくうくう鳴らして、ティオの首にしっかりとしがみつく。ふと視界が暗くなったかと思えば、ザクセンが隣に腰を下ろしていた。泣く息子を慰めようと、タータの顔を大きな舌で舐める。
「突然、驚かせてしまってすみません。ヴァンピアを、この洞窟の防犯に使えないかと思って」
タータが落ち着くのを待って、ティオはザクセンに向き合った。大狐は魔獣ながらも器用に片眉だけを吊り上げた。
「このヴァンピアという植物は肉食で、人や獣の血肉を養分として成長します。普段は土の下に潜り、蔦を踏んだ獣や人に巻きつき、自由を奪います。ただ例外として、この実に血を飲ませた個体には敵意を示しません」
「だからタータの血を被った途端に蔦を引いたのか」
ティオは力強く頷いた。
「そうです。ザクセンさんの血も認識させて、ヴァンピアを洞窟の周囲に植えれば、外敵の侵入を防げるんじゃないかと思って。俺の師匠の悪趣味な改良で、蔦の強度は申し分ないので、生半可な力では解けないようになっています」
「実に血を飲ませればいいと言ったな。蔦の拘束で血を流すこともあるだろう。その血が偶然実にかかり、解放されるのではないか?」
ザクセンは、ヴァンピアに視線を落とした。幾重にも分かれた蔦には棘のついた緑色の丸い実がいくつもついている。
「それらは全てダミーです。核は、この赤と緑の斑模様の実だけ。他の実に血を飲ませても何の意味もありません。知能があるため、易々と核の実が見つからないように隠れています。」
ティオの説明にザクセンは黙りこみ、思案した。赤い隈取のある狐の顔をじっと見つめる。
自分には想像もつかないような魔獣や植物で溢れているであろう、この深淵の森でヴァンピアだけで彼らの安全を確保できるとは到底思ってない。きっとその場しのぎでしかない。ただ、僅かでもザクセンの負担を減らせたら。タータの寂しさを僅かでも満たせたら。
「良いだろう。植えた所で俺達に害はなさそうだ」
「あ、ありがとうございますっ」
早速、ティオはザクセンから血を採り、ヴァンピアの核に垂らして認識させた。泣き止んだ子狸と大狐に手当てを施す。
「父ちゃん、おそろいだね!」
「そうだな」
己と父親の前脚に巻かれた薬用の葉を交互に見て、タータはにっこりと笑った。ザクセンも柔らかな微笑みで応える。
それから、皆でヴァンピアを洞窟の周囲に植えた。地中に根を張るこの植物は、養分を吸って大きくなり、今後どんどん範囲を拡大していくだろう。養分は、自分達の食料のついでに生け捕りにした獣をやればいいし、広い範囲を網羅できるほどに大きく育てば自活できるようになり、手間がかからない。
「…お前の師匠は、さぞ腕が良いんだろうな」
ヴァンピアに土を被せながら、ぽつりと呟かれた一言にティオは顔を上げた。
「知能が高く、人に近い姿を取る植物ならこの森にもいる。だが、このような姿形でまるで己の意思を持つ植物は見たことがない」
ザクセンは作業の手を止めず、淡々と独り言のようにこぼした。その隣ではタータが土いじりに夢中になっている。
大狐にイェゼロを褒められて、胸の部分がくすぐったくなる。ティオの頭には、椅子にだらりと凭れて香茶を啜る師匠の姿が浮かんでいた。
「腕は確かなんですけど。ものぐさで、目の前にある茶器から杯に水を注ぐのでさえ面倒くさがるんですよ。大きな子供みたいな。タータの方がずっとしっかりしてる」
突然自分の名前を呼ばれたタータは、不思議そうに首を傾げた。その仕草に自然と笑みが浮かぶ。
面倒くさがりで粗暴な言動が目立つが、存外優しいイェゼロのことだ。一向に戻ってこない弟子の自分の身をきっと案じてくれているだろう。
自分がいなくても身の回りのことをきちんとやっているだろうか。周りを困らせていないだろうか、と不安になる。優秀で気の利く薬師見習いは他にもたくさんいるし、案外自分のことなど忘れられているかもしれない。そう思うと、心臓がちくりと痛んだ。
師匠のことを心配しながらも、寂しいと感じているのはティオの方だった。自分が淹れる香茶が好きだと言って笑うイェゼロに無性に会いたかった。
「おい、」
「ティオ、どこか痛いの!?」
「…え?」
目を見開き呆然とする父子に、ティオは目を丸くした。ティオ泣いてる!、と子狸からの指摘を受けて初めて、青年は自分が泣いていることに気がついた。二人の驚いた顔にも合点がいった。
「…はは、まいったな。目にゴミでも入ったかな」
慌てて袖で目元を雑に拭う。もう大丈夫だと、大狐と子狸に笑いかける。取り繕うものの引き攣った笑みになっているのは自分でも分かっていたし、二人の顔を見ても明白だった。
「よし、これでもう大丈夫。なにか甘いものでも作りましょうか」
二人に声をかけられる前に、ティオは手についた土を払いながら立ち上がった。何か言いたげな顔から目を背けて、気づかぬふりをした。
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