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14.謁見
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イェゼロはソルダートを連れ立って、第0階層に来ていた。第0階層に来るのはおろか、第六階層からも出たことのない一兵卒であるソルダートは、イェゼロの後ろを歩きながら、きょろきょろとしきりに辺りを見回してしまう。
王と王后の住まう王宮こと第0階層は、限られた者のみが居住している。選りすぐりの精鋭である宮廷警備兵は、兵士であれば誰もが一度は憧れる職だ。
「よーう、イェゼロじゃん。どした?」
「ん、シュトハインガー。ちょっと陛下に用があってなー」
親しげにイェゼロとハイタッチを交わす男に、ソルダートはひゅっと息を吸い込んだ。無意識に背筋が伸びる。橙色の髪を短く刈り上げた精悍な顔立ちの彼は、第0階層の宮廷警備兵たちを束ねる長だ。
「何、また陛下のこと怒らせた?懲りないねーお前も」
「違ぇわ。今日は真剣な話」
「へー、めっずらし」
「うっせ」
イェゼロはうざったそうに、肩に腕を回してケラケラ笑う宮廷警備兵長の鼻を摘んだ。だが気分を害する様子もなく、笑い続けている。ふと彼の視線が後ろで棒立ちになっているソルダートに向けられる。
「えらい屈強な薬師見習いだな。兵士の方が向いてそうだけど」
「ご名答~。薬師見習いじゃなくて、俺んとこの兵士だぜ」
「ソルダートと申します!ま、まだ見習いの身ですが…!」
声を裏返らせる兵士見習いに、シュトハインガーは声を立てて笑いながら、何かを確認するかのように彼の体を触った。
「骨格もしっかりしてるし、筋肉のつき方も申し分ない。鍛え甲斐ありそー。なあイェゼロ、コイツ俺に預けてみねえ?」
「みねえ。そいつは俺の愛弟子を取り戻す為に必要な奴だから、あげねえよ」
兵士の花形である宮廷警備兵の一員になれるかもしれないという期待に、ソルダートの頬が緩む。だが今はイェゼロの言う通り、ティオを救い出すのが最優先事項だと、気を引き締める。
自分は彼の一番の友人だと言う自負もあるし、何が何でも救い出すつもりだ。だが、イェゼロの言う、ティオを取り戻す為に必要な存在、と言うのはどういう意味だろうと思った。自分はまだ見習いの身で、大した力など持ち合わせていないのに。
「ああ、例の…。残念だったな」
「……」
慰める言葉に返事をせず、イェゼロは黙って歩を進めた。ソルダートも慌てて後に続く。何故だかついてくるシュトハインガーも含めて、執務室に着くまで三人は無言だった。
執務室の前でノックすると、瑠璃色の髪を持つ男が扉を開けた。氷の宰相と陰で呼ばれている、オンデゥルウェイスだ。彼はシュトハインガーまでいることに胡乱な目つきをしたものの、三人を室内へと迎え入れた。
執務机に座し、書類に筆を走らせていた王が顔を上げ、三名各々に視線を寄越した。銀色の長く美しい髪に、意志の強さが感じられる琥珀色の瞳。整った容貌もだが、何より目を惹かれるのは、頭部から生えた黒い角だろう。太さのあるそれは捩れて天に向かって伸びている。
イェゼロの一歩後ろで控えるソルダートは、王の圧倒的な雰囲気に緊張で体が強張るのを感じていた。兵士見習いである彼が、王の姿を肉眼で目にするのはこれが初めてだったからだ。拝謁せず一生を終える住人が殆どなのだ。
「シュトハインガー、何故お前までいる」
「いやあ、そこでイェゼロに会ったもんで」
「理由になってないが」
「まあまあ、そう細かいことは言わずに。俺のことは空気かなんかだと思ってもらっていいんで」
シュトハインガーは場にそぐわない、へらへらとした笑い声を上げながら、後頭部を掻いた。王は溜め息を吐くと、視線をイェゼロに移した。
「陛下、先達て相談させて頂いた件ですが…どうか再考願えませんか」
「深淵の森の入口が開き次第、お前が捜索隊を率いて弟子を助けに行くと言う件か」
イェゼロが頷く。
「許可出来んな」
にべもなく、ばっさりと部下の要求を断るツヴェーテに、イェゼロは主君の机を大きな音を立てて両手で叩いた。
「陛下の力を借りたいって言ってるわけじゃない。捜索隊も全員第六階層の住人で構成する!何がいけないんすか!」
王に対し、語気荒く詰め寄るイェゼロに、ソルダートは驚きを隠せなかった。これまで直接言葉を交わしたりすることはなかったが、悪戯好きでものぐさな人物だとティオや周囲から話を聞いてはいた。誰一人として、彼が声を荒げて怒る姿を見たことがないと言う。
「弟子を案じる気持ちは分かる。だが、そいつが今も生きてる確証はない。第七階層と第九階層の精鋭も何の成果すら無く逃げ帰る程の危険な森ならば、九貴族であるお前であっても太刀打ち出来んかもしれん。お前程に優秀な薬師を失う訳にはいかんのだ」
王は表情を変えず、淡々と言ってのけた。
「…ティオは生きてる」
「そう信じたいのは理解出来ないでもない。だが王の立場として、見習い薬師一人の命とお前の命を同じ天秤にはかけられん」
イェゼロの声は震えていた。ソルダートも俯くしかなかった。王を納得させることの出来る言葉が出てくればいいのだが、彼の意見は尤もだと思った。だが、頭では理解できても心では飲み込めない。
「イェゼロ、何も陛下は捜索自体を禁じている訳ではありません。精神的に不安定な状態の貴方を行かせることを案じているのです。探索隊は小規模でしたが、貴方の弟子の捜索には規模を拡大し、充分な人員を投入しましょう」
「そうだぜ、イェゼロ。俺ンとこの兵も、事情を話せば快く協力してくれるぜ。腕は、俺が保証する」
「…俺には、ティオを探索メンバーに推した責任がある。俺だけのうのうと屋敷で待ってられるかよ」
「イェゼロ…」
頭を垂れるイェゼロを慰めるかのように、オンデゥルウェイスが彼の肩に触れる。イェゼロの気持ちは、ソルダートも痛いほど共感できた。
「何だ、自分が罪の意識から楽になりたいだけか。ならば尚更お前が出向く事は許さん」
「な…っ!」
「陛下、そんな言い方は…!」
「違うか、イェゼロ」
ツヴェーテの指摘に、イェゼロは怒りで腹が熱くなるのを感じていた。己の中に渦巻く激しい感情に体が震えるも、反論の言葉が見つからない。ただ主君を睨みつけることしかできない。相も変わらず、ツヴェーテは表情一つ変えず、ただ静かにイェゼロを見つめている。琥珀色の瞳に、何もかも見透かされているかのような感覚に陥る。
「…っくそ!」
イェゼロは拳を机に叩きつけると、踵を返した。引きとめようとするシュトハインガーの手を振り払い、ソルダートについてくるように目配せする。ソルダートは王を始め、執務内にいる者に頭を下げ、慌てて上司の後を追った。
「イェゼロ、ヴィカの同情を買っても無駄だぞ。俺の意思は変わらん」
王に名を呼ばれ、第六階層の主はぴたりと足を止めた。背中を向けたまま、ツヴェーテの言葉を聴く。
ヴィカは、地獄王の伴侶である王后のことだ。オッドアイの美しい瞳を持つ元人間で、王の寵愛を一心に受けている。ソルダートはまだお目にかかったことがないが、隠し撮りされた写真を見たことがあった。
「…する訳ねぇでしょう」
イェゼロは不快感を露に吐き捨て、執務室を後にした。早足にずんずんと廊下を突き進む彼の後ろを、小走りでついていく。内心、王に不遜な言葉遣いをするイェゼロに肝を冷やしていた。
「あ、あの、イェゼロ様…」
「止めだ止めだ。俺らでティオを助け出すぞ」
「え、お、俺らって…」
「陛下の許可なんてクソ食らえだ。聞く義理なんかねえ」
「ええっ。いくらなんでもそりゃまずいですって…!」
「命令違反で罰せられようと、九貴族の地位を剥奪されようとどうだっていい。可愛い弟子を取り戻せるのならな」
イェゼロは立ち止まり、ソルダートを振り返った。お前はどうだ、と問いかける瞳は強い光をたたえていて、必ずティオを助け出すという決意に満ち溢れていた。
ソルダートは一瞬逡巡したが、すぐに頷いた。九貴族のイェゼロと違い、見習いの自分に失うものなど何もない。
「…俺も同じ気持ちです」
そう言って、彼は己の上司の眼を真っ直ぐに見つめ返した。
王と王后の住まう王宮こと第0階層は、限られた者のみが居住している。選りすぐりの精鋭である宮廷警備兵は、兵士であれば誰もが一度は憧れる職だ。
「よーう、イェゼロじゃん。どした?」
「ん、シュトハインガー。ちょっと陛下に用があってなー」
親しげにイェゼロとハイタッチを交わす男に、ソルダートはひゅっと息を吸い込んだ。無意識に背筋が伸びる。橙色の髪を短く刈り上げた精悍な顔立ちの彼は、第0階層の宮廷警備兵たちを束ねる長だ。
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「へー、めっずらし」
「うっせ」
イェゼロはうざったそうに、肩に腕を回してケラケラ笑う宮廷警備兵長の鼻を摘んだ。だが気分を害する様子もなく、笑い続けている。ふと彼の視線が後ろで棒立ちになっているソルダートに向けられる。
「えらい屈強な薬師見習いだな。兵士の方が向いてそうだけど」
「ご名答~。薬師見習いじゃなくて、俺んとこの兵士だぜ」
「ソルダートと申します!ま、まだ見習いの身ですが…!」
声を裏返らせる兵士見習いに、シュトハインガーは声を立てて笑いながら、何かを確認するかのように彼の体を触った。
「骨格もしっかりしてるし、筋肉のつき方も申し分ない。鍛え甲斐ありそー。なあイェゼロ、コイツ俺に預けてみねえ?」
「みねえ。そいつは俺の愛弟子を取り戻す為に必要な奴だから、あげねえよ」
兵士の花形である宮廷警備兵の一員になれるかもしれないという期待に、ソルダートの頬が緩む。だが今はイェゼロの言う通り、ティオを救い出すのが最優先事項だと、気を引き締める。
自分は彼の一番の友人だと言う自負もあるし、何が何でも救い出すつもりだ。だが、イェゼロの言う、ティオを取り戻す為に必要な存在、と言うのはどういう意味だろうと思った。自分はまだ見習いの身で、大した力など持ち合わせていないのに。
「ああ、例の…。残念だったな」
「……」
慰める言葉に返事をせず、イェゼロは黙って歩を進めた。ソルダートも慌てて後に続く。何故だかついてくるシュトハインガーも含めて、執務室に着くまで三人は無言だった。
執務室の前でノックすると、瑠璃色の髪を持つ男が扉を開けた。氷の宰相と陰で呼ばれている、オンデゥルウェイスだ。彼はシュトハインガーまでいることに胡乱な目つきをしたものの、三人を室内へと迎え入れた。
執務机に座し、書類に筆を走らせていた王が顔を上げ、三名各々に視線を寄越した。銀色の長く美しい髪に、意志の強さが感じられる琥珀色の瞳。整った容貌もだが、何より目を惹かれるのは、頭部から生えた黒い角だろう。太さのあるそれは捩れて天に向かって伸びている。
イェゼロの一歩後ろで控えるソルダートは、王の圧倒的な雰囲気に緊張で体が強張るのを感じていた。兵士見習いである彼が、王の姿を肉眼で目にするのはこれが初めてだったからだ。拝謁せず一生を終える住人が殆どなのだ。
「シュトハインガー、何故お前までいる」
「いやあ、そこでイェゼロに会ったもんで」
「理由になってないが」
「まあまあ、そう細かいことは言わずに。俺のことは空気かなんかだと思ってもらっていいんで」
シュトハインガーは場にそぐわない、へらへらとした笑い声を上げながら、後頭部を掻いた。王は溜め息を吐くと、視線をイェゼロに移した。
「陛下、先達て相談させて頂いた件ですが…どうか再考願えませんか」
「深淵の森の入口が開き次第、お前が捜索隊を率いて弟子を助けに行くと言う件か」
イェゼロが頷く。
「許可出来んな」
にべもなく、ばっさりと部下の要求を断るツヴェーテに、イェゼロは主君の机を大きな音を立てて両手で叩いた。
「陛下の力を借りたいって言ってるわけじゃない。捜索隊も全員第六階層の住人で構成する!何がいけないんすか!」
王に対し、語気荒く詰め寄るイェゼロに、ソルダートは驚きを隠せなかった。これまで直接言葉を交わしたりすることはなかったが、悪戯好きでものぐさな人物だとティオや周囲から話を聞いてはいた。誰一人として、彼が声を荒げて怒る姿を見たことがないと言う。
「弟子を案じる気持ちは分かる。だが、そいつが今も生きてる確証はない。第七階層と第九階層の精鋭も何の成果すら無く逃げ帰る程の危険な森ならば、九貴族であるお前であっても太刀打ち出来んかもしれん。お前程に優秀な薬師を失う訳にはいかんのだ」
王は表情を変えず、淡々と言ってのけた。
「…ティオは生きてる」
「そう信じたいのは理解出来ないでもない。だが王の立場として、見習い薬師一人の命とお前の命を同じ天秤にはかけられん」
イェゼロの声は震えていた。ソルダートも俯くしかなかった。王を納得させることの出来る言葉が出てくればいいのだが、彼の意見は尤もだと思った。だが、頭では理解できても心では飲み込めない。
「イェゼロ、何も陛下は捜索自体を禁じている訳ではありません。精神的に不安定な状態の貴方を行かせることを案じているのです。探索隊は小規模でしたが、貴方の弟子の捜索には規模を拡大し、充分な人員を投入しましょう」
「そうだぜ、イェゼロ。俺ンとこの兵も、事情を話せば快く協力してくれるぜ。腕は、俺が保証する」
「…俺には、ティオを探索メンバーに推した責任がある。俺だけのうのうと屋敷で待ってられるかよ」
「イェゼロ…」
頭を垂れるイェゼロを慰めるかのように、オンデゥルウェイスが彼の肩に触れる。イェゼロの気持ちは、ソルダートも痛いほど共感できた。
「何だ、自分が罪の意識から楽になりたいだけか。ならば尚更お前が出向く事は許さん」
「な…っ!」
「陛下、そんな言い方は…!」
「違うか、イェゼロ」
ツヴェーテの指摘に、イェゼロは怒りで腹が熱くなるのを感じていた。己の中に渦巻く激しい感情に体が震えるも、反論の言葉が見つからない。ただ主君を睨みつけることしかできない。相も変わらず、ツヴェーテは表情一つ変えず、ただ静かにイェゼロを見つめている。琥珀色の瞳に、何もかも見透かされているかのような感覚に陥る。
「…っくそ!」
イェゼロは拳を机に叩きつけると、踵を返した。引きとめようとするシュトハインガーの手を振り払い、ソルダートについてくるように目配せする。ソルダートは王を始め、執務内にいる者に頭を下げ、慌てて上司の後を追った。
「イェゼロ、ヴィカの同情を買っても無駄だぞ。俺の意思は変わらん」
王に名を呼ばれ、第六階層の主はぴたりと足を止めた。背中を向けたまま、ツヴェーテの言葉を聴く。
ヴィカは、地獄王の伴侶である王后のことだ。オッドアイの美しい瞳を持つ元人間で、王の寵愛を一心に受けている。ソルダートはまだお目にかかったことがないが、隠し撮りされた写真を見たことがあった。
「…する訳ねぇでしょう」
イェゼロは不快感を露に吐き捨て、執務室を後にした。早足にずんずんと廊下を突き進む彼の後ろを、小走りでついていく。内心、王に不遜な言葉遣いをするイェゼロに肝を冷やしていた。
「あ、あの、イェゼロ様…」
「止めだ止めだ。俺らでティオを助け出すぞ」
「え、お、俺らって…」
「陛下の許可なんてクソ食らえだ。聞く義理なんかねえ」
「ええっ。いくらなんでもそりゃまずいですって…!」
「命令違反で罰せられようと、九貴族の地位を剥奪されようとどうだっていい。可愛い弟子を取り戻せるのならな」
イェゼロは立ち止まり、ソルダートを振り返った。お前はどうだ、と問いかける瞳は強い光をたたえていて、必ずティオを助け出すという決意に満ち溢れていた。
ソルダートは一瞬逡巡したが、すぐに頷いた。九貴族のイェゼロと違い、見習いの自分に失うものなど何もない。
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