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【結構好き】ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer【映画】
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『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』は1999年1月8日から3月19日まで毎週金曜日22:00~22:54にTBSで放送された、ミステリードラマ『ケイゾク』の劇場版となります。
公開されたのは2000年。
Amazonのレビューでは星2.8の作品になります。
ドラマ『ケイゾク』の評価が4.2だと考えると、低い評価と言えるでしょう。
公開当時の世間の評価も、賛否両論でした。
……と言うのもこの作品、ドラマ『ケイゾク』の方の評価が非常に高かったのです。このレビュー見てる方の中にも、ドラマは大好きだった、という方も少なくないのでは?
実際、私もこのドラマが大好きです。
演出はTRICKやSPECKで有名な堤幸彦。
主演は中谷美紀と渡部篤郎。
周りを囲む脇役も、キャラクターの濃い方々ばかり。
ほぼ一話完結の、堤幸彦らしいギャグを挟んだミステリーで、(今見るとツッコミどころが多いものの)ものすごく楽しく観ることができました。
平均視聴率は13.9%。大成功を収めたと言っていい作品です。
その映画版となれば、期待しないわけにはいきませんよね。
――――ところがこの映画、ふたを開けてみれば賛否両論。
理由は様々あると思いますが、やはり大きかったのは後半の演出でしょうか。
物語の前半は、ミステリーの王道展開。主人公の2人は小笠原諸島の孤島に誘われ、そこで殺人事件が起きるという、いわばクローズドサークルの手法をとっております。
そこまででも細かな部分を見れば突っ込みどころが多いのですが、問題は事件の謎が解かれた後の後編。
最後の30分に、その賛否両論のうちの『否』が凝縮されているように思います。
……要は、アレなんですよね。エヴァンゲリオンの最後の数話みたいな。精神世界みたいな感じ。
あそこまで抽象的ではないんですけど、簡単に言っちゃうと意味不明。
死んでたはずの人が、そこに存在していたり。
よくわかんないことを、ごちゃごちゃ口論したり。
それで、ケイゾクの中の大ボスと言える朝倉と戦ったりして。
そんな映像が最後の30分間にまとめて置いてあります。
「マジで後半、意味わかんない」
それが世間の評価だと思います。
――――さて。ここからが、私の感想。
でも、ドラマ版を少し思い返してみてほしいんです。
あれも、後半の数話はちょっと意味不明な部分がありませんでした?
なんか、急に超能力出てきちゃうし。
朝倉の存在も、かなり非現実的なものでしたよね。
「ケイゾクってドラマ面白いけど、最後の方がちょっと……」
みたいな意見も、当時はありました。
映画版の構成って、ドラマの10話までの内容を2時間でまとめたような構成だったと思うんですよね。
主人公、柴田の推理だけで終わったら、それはケイゾクじゃないような気がします。
多分、堤幸彦さんはそう考えたんじゃないかと思うんです。
だから、後半はあんな感じになったんじゃないのかなあ。
それにケイゾクって、一応続編がありますよね。
そう、スペック。私、あれも大好きなんですけど。
あのスペックを見た後にケイゾクを観ると、結構納得できる部分が多いんです。
つまり、朝倉はスペックホルダーだった。
あの後半は、その能力を使ったことによる展開だった。
そう理解することができます。
っていうか、映画版が作られただけで、私は満足でした。すっごく好きな作品でしたから。
また、新たなケイゾクが観れる。
劇場の大きな画面で、真山と柴田を観ることができる。
それだけで、万々歳。
キャラクターはあのままでしたから、何の不満もありませんでした。
前半は普通にミステリーでしたからね。
その部分は本当に面白かったです。ほんとに。
っていうか、ドラマの方が綺麗に終わりすぎたんですよね。
ドラマの最終回以降に特別編って言うのがありますけど、蛇足かどうかと問われれば、その時点から蛇足だったと思います。ドラマで終わるんなら、おそらくそれが一番綺麗な終わり方だったんじゃないかな。
映画ケイゾクは、ファンのための映画だという声もあります。
私もそう思います。映画だけ観た人には、ほんとに意味不明だと思うし、つまんないかも。
ケイゾクが好きで好きでしょうがない!
ドラマだけじゃ足りない!
ケイゾク、お前の全てが観たい!
お前の全部が欲しいんだ……!!
そんな方が観るべき映画に思います。はい。
私はこの映画、結構好きでした。
映画観た後で、他の人の評価を知った時、驚いたもん。
――――以上で、私の感想はおしまい。
興味を持った方は、ぜひ観てみてね。
AmazonPrimeでドラマから映画まで観れるはずです。
ではでは、0℃でした。次回もよろしくね。
公開されたのは2000年。
Amazonのレビューでは星2.8の作品になります。
ドラマ『ケイゾク』の評価が4.2だと考えると、低い評価と言えるでしょう。
公開当時の世間の評価も、賛否両論でした。
……と言うのもこの作品、ドラマ『ケイゾク』の方の評価が非常に高かったのです。このレビュー見てる方の中にも、ドラマは大好きだった、という方も少なくないのでは?
実際、私もこのドラマが大好きです。
演出はTRICKやSPECKで有名な堤幸彦。
主演は中谷美紀と渡部篤郎。
周りを囲む脇役も、キャラクターの濃い方々ばかり。
ほぼ一話完結の、堤幸彦らしいギャグを挟んだミステリーで、(今見るとツッコミどころが多いものの)ものすごく楽しく観ることができました。
平均視聴率は13.9%。大成功を収めたと言っていい作品です。
その映画版となれば、期待しないわけにはいきませんよね。
――――ところがこの映画、ふたを開けてみれば賛否両論。
理由は様々あると思いますが、やはり大きかったのは後半の演出でしょうか。
物語の前半は、ミステリーの王道展開。主人公の2人は小笠原諸島の孤島に誘われ、そこで殺人事件が起きるという、いわばクローズドサークルの手法をとっております。
そこまででも細かな部分を見れば突っ込みどころが多いのですが、問題は事件の謎が解かれた後の後編。
最後の30分に、その賛否両論のうちの『否』が凝縮されているように思います。
……要は、アレなんですよね。エヴァンゲリオンの最後の数話みたいな。精神世界みたいな感じ。
あそこまで抽象的ではないんですけど、簡単に言っちゃうと意味不明。
死んでたはずの人が、そこに存在していたり。
よくわかんないことを、ごちゃごちゃ口論したり。
それで、ケイゾクの中の大ボスと言える朝倉と戦ったりして。
そんな映像が最後の30分間にまとめて置いてあります。
「マジで後半、意味わかんない」
それが世間の評価だと思います。
――――さて。ここからが、私の感想。
でも、ドラマ版を少し思い返してみてほしいんです。
あれも、後半の数話はちょっと意味不明な部分がありませんでした?
なんか、急に超能力出てきちゃうし。
朝倉の存在も、かなり非現実的なものでしたよね。
「ケイゾクってドラマ面白いけど、最後の方がちょっと……」
みたいな意見も、当時はありました。
映画版の構成って、ドラマの10話までの内容を2時間でまとめたような構成だったと思うんですよね。
主人公、柴田の推理だけで終わったら、それはケイゾクじゃないような気がします。
多分、堤幸彦さんはそう考えたんじゃないかと思うんです。
だから、後半はあんな感じになったんじゃないのかなあ。
それにケイゾクって、一応続編がありますよね。
そう、スペック。私、あれも大好きなんですけど。
あのスペックを見た後にケイゾクを観ると、結構納得できる部分が多いんです。
つまり、朝倉はスペックホルダーだった。
あの後半は、その能力を使ったことによる展開だった。
そう理解することができます。
っていうか、映画版が作られただけで、私は満足でした。すっごく好きな作品でしたから。
また、新たなケイゾクが観れる。
劇場の大きな画面で、真山と柴田を観ることができる。
それだけで、万々歳。
キャラクターはあのままでしたから、何の不満もありませんでした。
前半は普通にミステリーでしたからね。
その部分は本当に面白かったです。ほんとに。
っていうか、ドラマの方が綺麗に終わりすぎたんですよね。
ドラマの最終回以降に特別編って言うのがありますけど、蛇足かどうかと問われれば、その時点から蛇足だったと思います。ドラマで終わるんなら、おそらくそれが一番綺麗な終わり方だったんじゃないかな。
映画ケイゾクは、ファンのための映画だという声もあります。
私もそう思います。映画だけ観た人には、ほんとに意味不明だと思うし、つまんないかも。
ケイゾクが好きで好きでしょうがない!
ドラマだけじゃ足りない!
ケイゾク、お前の全てが観たい!
お前の全部が欲しいんだ……!!
そんな方が観るべき映画に思います。はい。
私はこの映画、結構好きでした。
映画観た後で、他の人の評価を知った時、驚いたもん。
――――以上で、私の感想はおしまい。
興味を持った方は、ぜひ観てみてね。
AmazonPrimeでドラマから映画まで観れるはずです。
ではでは、0℃でした。次回もよろしくね。
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