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親戚に引き取られる③
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「ああもう、ほんっと気持ち悪い! なんなの、このオッサン!」
再び動きを止めた世界の中で、思わず僕は大声で叫んでいた。
チンポをギンギンにおっ勃てたまま、優しく微笑みかけてくる叔父様の顔が目の前にある。正直、ツバでも吐きかけてやりたいくらいの気持ちだし、もっと言えばこんな顔はもう死ぬまで見たくない。
と言うより、なにが叔父様だ! こんなやつ、ロリコンでシスコンの変態くそオヤジで十分だ!
だけど、あと数分もすれば僕はこの変態くそオヤジのチンポを処女膣にねじ込まれ、甘い声でうめきながらはじめての血を流しているのだ。
そんな自分の姿を思い浮かべると身の毛がよだつ……いっそ犬にでもくれてやった方がマシだと本気でそう思う。
「……っ!」
――だが、それよりもさらにおぞましいのは、そんな救いようのないセックスで自分が感じてしまうのではないかという予感だ。
『普段は押し殺しているが性欲は強く、男に開発されるために生まれてきたような女』
ローティーンの処女っ娘にメタモルフォーゼを遂げた今もその基本設定が生きていることは、先輩の家で過ごした数日間で確認済みだ。
心では蛇蝎のごとく忌み嫌っていても、三回もセックスすれば身体の方はすっかり篭絡されてしまい、自ら望んであのくそチンポを欲しがるようになる……そんな未来予想図がありありと目に浮かぶようだ。
こんな男のチンポを欲しがるようになったら人間として終わりだと思う。……けれど叔父様の演技につきあう方の選択肢を選べば、どの道そうなるのは避けられないのかも知れない。
それでも先輩への義理を思えば、僕はここで地獄に堕ちるしかない。
そうだ……もともと僕は先生を忘れるために、自ら望んでその地獄に堕ちようとしていたのだ。
「……」
……そう思えばこのシチュエーションも悪くない。最悪の形で捨ててやると決意した処女を、たまたまこの変態くそオヤジ相手に散らすというだけのことだ。
先生への復讐のために女としての自分を滅茶苦茶にする――そんな身勝手な作業につきあってくれるというのだから、むしろ僕は叔父様に感謝するべきなのかも知れない。
それに、考えてみればこのオヤジは先輩よりも――それどころか世界中の誰よりもこの僕の処女を欲しがっている。
そういう相手に処女膜を破られるのであればもっけの幸いと言うべきだろう。たとえその相手が実の姉への想いをこじらせ、血のつながった姪に手を出すような度の過ぎた変態であったとしても……。
「……」
もう一度、自分の身体を見た。
襟元から覗く白い肩と、奇跡のような淡い胸のライン。あやういまでの色香を放つ、少女から女へと変わりゆく身体――
望み通りこの極上の美少女を、この変態クソおやじの生贄に捧げてやる。なぜならそれがもともと僕の望みでもあったのだから。
そう思い、ほとんどビルの屋上から身を投げるような気持ちで、僕はその言葉を口にした。
「……はい。とっても素敵だと思います」
時は動き出した。その瞬間、目の前に見たオヤジの顔を、僕は一生忘れない。
なんと、くそオヤジは感動の笑みを浮かべながらぼろぼろと大粒の涙を流し、泣き笑いの表情を見せたのだ!
(うげぇ……最悪だぁ……)
これほど醜悪な泣き笑いを、あとにもさきにも僕は見たことがない。
「ありがとう……マコちゃん、本当にありがとう……」
ゲロを吐く一歩手前という言葉そのものの僕の心境は幸運にもオヤジに伝わらなかったようだ。そのオヤジといえば感極まったように僕の身体を抱きしめると、背中を撫でながら何度も何度も僕に感謝の言葉を述べた。
その間、フル勃起してビクビクとのたうつ獰猛なチンポがずっと僕のおへその下あたりに触れたり離れたりを繰り返していたわけだけれど……。
(はぁ……もうどうでもいいや)
ちょうど子宮のあたりにその擂りこ木みたいなチンポが突きつけられているのを感じながら、僕はだんだんとすべてがどうでもよくなってきた。
ヤるんなら早くヤってほしい。処女膜を破るなら破るで、そのカウパー垂れまくりのゴン太チンポを情け容赦なく僕のおまんこに突っ込んでほしい。
完全に自棄になってそう思う僕に、けれどもくそオヤジはもう矢も楯もたまらないといった感じでその演技の開始を告げた。
「……それじゃマコちゃん、さっそくだけどオナニーを始めてくれるかな」
「……」
「さっきも言った通りこの部屋の鍵は明日の朝まで開かないから、ぼくはトイレに潜んでいたっていう設定にするよ。実際とは少し違うけど、この際しかたがないよね」
「……」
「ちゃんとぼくのことを想ってオナニーするんだよ? そうしたら、ぼくはその声を聞きつけてこの部屋に入ってくるから」
そう言って微笑むと、くそオヤジはフル勃起したチンポを丸出しのままトイレの中へと消えていった。
「……はぁ」
部屋の中に一人残された僕は小さく溜息をついたあと、ほとんど諦めに似た気持ちでベッドによじのぼった。
そのままパジャマの下を姿脱ぎにし、無造作にショーツをおろす。そしてクリトリスに指をのばし、雰囲気もへったくれもないまま最低のオナニーをはじめた。
「……んっ」
言いつけ通りオナニーをはじめたのは演技に乗り気になったからではもちろんなく、早くすべてを終わらせてしまいたいという自己破壊願望に似たものが僕の意識を支配していたからだ。
あの巨大なチンポが処女膜を引き裂き、まだ何も受け入れたことがないこの狭いおまんこを押し広げながら大喜びで侵入してくることを思うと怖気づく気持ちはある。
やがてそのチンポが歓喜に震えながら大量の精液をこの膣に吐き出し、無数の精子が勢いよく子宮に向かい泳ぎだすさまを想像すれば、あのオヤジばかりでなく僕自身も発狂してしまいそうだ。
けれどもクリトリスに触れ指を動かしているうち、中からにじみ出てきた液体がじっとりと性器を濡らしてゆくのがわかった。
そうしてクチュクチュと音を立ててクリトリスをいじりまわしていると、『男に開発されるために生まれてきたような女』である僕の身体は、たちまち快楽に溺れこんでいってしまう。
「あ……あん……」
思わず甘い声が出た。
思えばこの身体でちゃんとオナニーしたのはこれがはじめてだが、先輩にさんざんいじりまわされながら最後の一線は越えないというおあずけプレイの中で僕の方でも性欲が溜まっていたらしく、指を動かすごとにびくんびくんと身体が反応してしまう。
僕は自分が置かれた状況も忘れ、さらなる快楽を求めて左手を乳首にのばしかけた。
かちゃりと音を立ててトイレのドアが開いたのはそのときだった。
「きゃ……」
「……お姉ちゃん」
呆然とした顔で、ふらふらと幽鬼のようにオヤジは部屋の中に入ってきた。
「……どうして」
オナニーに没頭しかけていた僕は、演技ではなく素でそう呟いていた。けれど、思えばその反応は演技としてほぼ完璧なものだったと言える。
そんな僕を前に、いよいよ役に入り込んだオヤジは、お姉ちゃんに夜這いをかけた日の顔もかくやという躊躇いと興奮の入り混じった狂気すれすれの表情で、喉の奥から絞り出すように「お姉ちゃんの声が聞こえたから」と言った。
「……」
「ねえ、お姉ちゃん……誰のこと考えてシてたの?」
「……」
「ひょっとして……ぼくのこと考えながらシてたの?」
「……」
「答えるのが恥ずかしかったら頷くだけでいいよ」
「……」
「お姉ちゃん、ぼくのこと考えてあそこいじってたの……?」
興奮にカラカラになった喉で、ゆっくりと僕ににじり寄りながらオヤジは言った。
これからこのオヤジと身体を合わせひとつになることへの拒絶感は消えなかった。けれど、そんな鬼気迫る演技に流されるような感じで、僕はベッドの上に小さく頷いた。
「……ああ、お姉ちゃん」
さっきの泣き笑いとは違う、けれど今にも泣きだしそうな顔でオヤジは笑って、一歩、また一歩とこちらに近づいてくる。
「……本当に……本当にぼくを想ってシてたんだね」
「……」
「ぼくも一緒だよ……お姉ちゃん」
「……」
「ぼくもお姉ちゃんと、ずっとエッチなことしたいと思ってたんだ」
「……」
「……お姉ちゃん。ぼく、お姉ちゃんとセックスしたいな」
「……」
「ねえ……お姉ちゃん、ぼくとセックスしようよ」
「……ダメだよ」
またしても素で、僕はそう返していた。
……けれども、僕がマコトとしてそう返したかと言うと、そうではなかったのかも知れない。
下だけ夜着を脱いでベッドに女の子座りする僕を、オヤジは瞬きすらせずに凝視している。爛々と輝くその目は狂気すら映しているようで、小学生のようなそのたどたどしい口調はもはや演技の域を越えている。
そんな迫真の演技に圧倒され、僕の方ではもう演技どころではなく、さっきはじめて声をかけられたときと同じようにほとんど素のまま彼のお姉ちゃんとして振る舞うことを余儀なくされたのだった。
「……どうして? お姉ちゃんだってぼくとセックスしたいんだよね?」
「……ダメだよ。だって、わたしたち……」
「だったら、一回だけでいいから」
「……」
「一回だけ。一回だけでいい。一回お姉ちゃんとセックスできたら、もうそれっきりにするから」
「……」
「もう二度とこんなふうに、お姉ちゃんを困らせたりしないから」
「……」
「だから……一回だけ。ねえ、いいでしょ、お姉ちゃん……」
そう言いながらオヤジはベッドに両膝をつき、僕の肩に手をかけた。
そして、目の前に突き付けられたチンポを自分の膣に迎え入れるにあたって、おそらく最後の決定打になるであろう選択肢が僕の前に提示された。
――――――――――――――――――
1.……いいよ、一回だけなら。
2.ダメ……姉弟じゃない。
※いずれか一方を言葉にして下さい。
――――――――――――――――――
再び動きを止めた世界の中で、思わず僕は大声で叫んでいた。
チンポをギンギンにおっ勃てたまま、優しく微笑みかけてくる叔父様の顔が目の前にある。正直、ツバでも吐きかけてやりたいくらいの気持ちだし、もっと言えばこんな顔はもう死ぬまで見たくない。
と言うより、なにが叔父様だ! こんなやつ、ロリコンでシスコンの変態くそオヤジで十分だ!
だけど、あと数分もすれば僕はこの変態くそオヤジのチンポを処女膣にねじ込まれ、甘い声でうめきながらはじめての血を流しているのだ。
そんな自分の姿を思い浮かべると身の毛がよだつ……いっそ犬にでもくれてやった方がマシだと本気でそう思う。
「……っ!」
――だが、それよりもさらにおぞましいのは、そんな救いようのないセックスで自分が感じてしまうのではないかという予感だ。
『普段は押し殺しているが性欲は強く、男に開発されるために生まれてきたような女』
ローティーンの処女っ娘にメタモルフォーゼを遂げた今もその基本設定が生きていることは、先輩の家で過ごした数日間で確認済みだ。
心では蛇蝎のごとく忌み嫌っていても、三回もセックスすれば身体の方はすっかり篭絡されてしまい、自ら望んであのくそチンポを欲しがるようになる……そんな未来予想図がありありと目に浮かぶようだ。
こんな男のチンポを欲しがるようになったら人間として終わりだと思う。……けれど叔父様の演技につきあう方の選択肢を選べば、どの道そうなるのは避けられないのかも知れない。
それでも先輩への義理を思えば、僕はここで地獄に堕ちるしかない。
そうだ……もともと僕は先生を忘れるために、自ら望んでその地獄に堕ちようとしていたのだ。
「……」
……そう思えばこのシチュエーションも悪くない。最悪の形で捨ててやると決意した処女を、たまたまこの変態くそオヤジ相手に散らすというだけのことだ。
先生への復讐のために女としての自分を滅茶苦茶にする――そんな身勝手な作業につきあってくれるというのだから、むしろ僕は叔父様に感謝するべきなのかも知れない。
それに、考えてみればこのオヤジは先輩よりも――それどころか世界中の誰よりもこの僕の処女を欲しがっている。
そういう相手に処女膜を破られるのであればもっけの幸いと言うべきだろう。たとえその相手が実の姉への想いをこじらせ、血のつながった姪に手を出すような度の過ぎた変態であったとしても……。
「……」
もう一度、自分の身体を見た。
襟元から覗く白い肩と、奇跡のような淡い胸のライン。あやういまでの色香を放つ、少女から女へと変わりゆく身体――
望み通りこの極上の美少女を、この変態クソおやじの生贄に捧げてやる。なぜならそれがもともと僕の望みでもあったのだから。
そう思い、ほとんどビルの屋上から身を投げるような気持ちで、僕はその言葉を口にした。
「……はい。とっても素敵だと思います」
時は動き出した。その瞬間、目の前に見たオヤジの顔を、僕は一生忘れない。
なんと、くそオヤジは感動の笑みを浮かべながらぼろぼろと大粒の涙を流し、泣き笑いの表情を見せたのだ!
(うげぇ……最悪だぁ……)
これほど醜悪な泣き笑いを、あとにもさきにも僕は見たことがない。
「ありがとう……マコちゃん、本当にありがとう……」
ゲロを吐く一歩手前という言葉そのものの僕の心境は幸運にもオヤジに伝わらなかったようだ。そのオヤジといえば感極まったように僕の身体を抱きしめると、背中を撫でながら何度も何度も僕に感謝の言葉を述べた。
その間、フル勃起してビクビクとのたうつ獰猛なチンポがずっと僕のおへその下あたりに触れたり離れたりを繰り返していたわけだけれど……。
(はぁ……もうどうでもいいや)
ちょうど子宮のあたりにその擂りこ木みたいなチンポが突きつけられているのを感じながら、僕はだんだんとすべてがどうでもよくなってきた。
ヤるんなら早くヤってほしい。処女膜を破るなら破るで、そのカウパー垂れまくりのゴン太チンポを情け容赦なく僕のおまんこに突っ込んでほしい。
完全に自棄になってそう思う僕に、けれどもくそオヤジはもう矢も楯もたまらないといった感じでその演技の開始を告げた。
「……それじゃマコちゃん、さっそくだけどオナニーを始めてくれるかな」
「……」
「さっきも言った通りこの部屋の鍵は明日の朝まで開かないから、ぼくはトイレに潜んでいたっていう設定にするよ。実際とは少し違うけど、この際しかたがないよね」
「……」
「ちゃんとぼくのことを想ってオナニーするんだよ? そうしたら、ぼくはその声を聞きつけてこの部屋に入ってくるから」
そう言って微笑むと、くそオヤジはフル勃起したチンポを丸出しのままトイレの中へと消えていった。
「……はぁ」
部屋の中に一人残された僕は小さく溜息をついたあと、ほとんど諦めに似た気持ちでベッドによじのぼった。
そのままパジャマの下を姿脱ぎにし、無造作にショーツをおろす。そしてクリトリスに指をのばし、雰囲気もへったくれもないまま最低のオナニーをはじめた。
「……んっ」
言いつけ通りオナニーをはじめたのは演技に乗り気になったからではもちろんなく、早くすべてを終わらせてしまいたいという自己破壊願望に似たものが僕の意識を支配していたからだ。
あの巨大なチンポが処女膜を引き裂き、まだ何も受け入れたことがないこの狭いおまんこを押し広げながら大喜びで侵入してくることを思うと怖気づく気持ちはある。
やがてそのチンポが歓喜に震えながら大量の精液をこの膣に吐き出し、無数の精子が勢いよく子宮に向かい泳ぎだすさまを想像すれば、あのオヤジばかりでなく僕自身も発狂してしまいそうだ。
けれどもクリトリスに触れ指を動かしているうち、中からにじみ出てきた液体がじっとりと性器を濡らしてゆくのがわかった。
そうしてクチュクチュと音を立ててクリトリスをいじりまわしていると、『男に開発されるために生まれてきたような女』である僕の身体は、たちまち快楽に溺れこんでいってしまう。
「あ……あん……」
思わず甘い声が出た。
思えばこの身体でちゃんとオナニーしたのはこれがはじめてだが、先輩にさんざんいじりまわされながら最後の一線は越えないというおあずけプレイの中で僕の方でも性欲が溜まっていたらしく、指を動かすごとにびくんびくんと身体が反応してしまう。
僕は自分が置かれた状況も忘れ、さらなる快楽を求めて左手を乳首にのばしかけた。
かちゃりと音を立ててトイレのドアが開いたのはそのときだった。
「きゃ……」
「……お姉ちゃん」
呆然とした顔で、ふらふらと幽鬼のようにオヤジは部屋の中に入ってきた。
「……どうして」
オナニーに没頭しかけていた僕は、演技ではなく素でそう呟いていた。けれど、思えばその反応は演技としてほぼ完璧なものだったと言える。
そんな僕を前に、いよいよ役に入り込んだオヤジは、お姉ちゃんに夜這いをかけた日の顔もかくやという躊躇いと興奮の入り混じった狂気すれすれの表情で、喉の奥から絞り出すように「お姉ちゃんの声が聞こえたから」と言った。
「……」
「ねえ、お姉ちゃん……誰のこと考えてシてたの?」
「……」
「ひょっとして……ぼくのこと考えながらシてたの?」
「……」
「答えるのが恥ずかしかったら頷くだけでいいよ」
「……」
「お姉ちゃん、ぼくのこと考えてあそこいじってたの……?」
興奮にカラカラになった喉で、ゆっくりと僕ににじり寄りながらオヤジは言った。
これからこのオヤジと身体を合わせひとつになることへの拒絶感は消えなかった。けれど、そんな鬼気迫る演技に流されるような感じで、僕はベッドの上に小さく頷いた。
「……ああ、お姉ちゃん」
さっきの泣き笑いとは違う、けれど今にも泣きだしそうな顔でオヤジは笑って、一歩、また一歩とこちらに近づいてくる。
「……本当に……本当にぼくを想ってシてたんだね」
「……」
「ぼくも一緒だよ……お姉ちゃん」
「……」
「ぼくもお姉ちゃんと、ずっとエッチなことしたいと思ってたんだ」
「……」
「……お姉ちゃん。ぼく、お姉ちゃんとセックスしたいな」
「……」
「ねえ……お姉ちゃん、ぼくとセックスしようよ」
「……ダメだよ」
またしても素で、僕はそう返していた。
……けれども、僕がマコトとしてそう返したかと言うと、そうではなかったのかも知れない。
下だけ夜着を脱いでベッドに女の子座りする僕を、オヤジは瞬きすらせずに凝視している。爛々と輝くその目は狂気すら映しているようで、小学生のようなそのたどたどしい口調はもはや演技の域を越えている。
そんな迫真の演技に圧倒され、僕の方ではもう演技どころではなく、さっきはじめて声をかけられたときと同じようにほとんど素のまま彼のお姉ちゃんとして振る舞うことを余儀なくされたのだった。
「……どうして? お姉ちゃんだってぼくとセックスしたいんだよね?」
「……ダメだよ。だって、わたしたち……」
「だったら、一回だけでいいから」
「……」
「一回だけ。一回だけでいい。一回お姉ちゃんとセックスできたら、もうそれっきりにするから」
「……」
「もう二度とこんなふうに、お姉ちゃんを困らせたりしないから」
「……」
「だから……一回だけ。ねえ、いいでしょ、お姉ちゃん……」
そう言いながらオヤジはベッドに両膝をつき、僕の肩に手をかけた。
そして、目の前に突き付けられたチンポを自分の膣に迎え入れるにあたって、おそらく最後の決定打になるであろう選択肢が僕の前に提示された。
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1.……いいよ、一回だけなら。
2.ダメ……姉弟じゃない。
※いずれか一方を言葉にして下さい。
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