【R18】いじめから守ってくれた先輩への恩返しのためにTSした僕は

Tonks

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「ケイちゃん、オナニーもしたことなかったんだよね?」

「……はい。オナニーもしたことないです」

「オナニーしたこともないなら、これが、ケイちゃんがはじめて感じる女の子の気持ちよさだよね?」

「……はい。はじめて感じる女の子の気持ちよさです」

「これからケイちゃんのこの身体に、たっぷりと女の子の気持ちよさを教えてあげるね」

「……はい。わたしのこの身体に、たっぷりと女の子の気持ちよさを教えてください」

「ね、ケイちゃん。スカートたくしあげて見せて?」

「……はい。わかりました」

 もう心の中で抵抗する気も失せ、スケベおやじのような先輩の問いかけにほとんどオウム返しに答えたあと、スカートの前に屈み込んで股間を凝視する黒木先輩の前で僕はゆっくりとスカートをたくし上げた。

「わぁ、ショーツまでぐっしょりだね。おまんこが透けて見えるよ。それに、本気汁が太腿まで垂れてきてる……そんなに気持ちよかったんだ」

 息がかかるほどの至近距離で黒木先輩が僕の股間をじっと見つめているのを感じる。それだけでもう僕のおまんこはきゅんきゅんと疼いてしょうがなくなり、脚をもじもじとすりあわせながら「早くいじって」と言いそうになるのをこらえるのがやっとだ。

「ねえ、ケイちゃん。舐めたげよっか」

 そんな僕の心の声が届いたのか、先輩は下から覗き込むように僕を見上げると、いやらしく唇から舌をちろちろと出しながらそう言った。

「おまんこうずうずしてるんでしょ? ショーツの上から舐めていい?」

「……はい。舐めてください」

 呪いのために口をついて出た答えだった。けれど、黒木先輩の言う通り僕のおまんこは疼きっぱなしで、呪いがなかったとしてもその答えを返さずにいられたかわからない。

 僕のその答えに黒木先輩はニヤリとまたいやらしい笑みを浮かべ、両腕で僕の両方の太腿を抱きかかえるようにして股の間に入ってきた。

 先輩は僕の下腹部に顔を近づけ、大きく深呼吸するようにしてひとしきり僕の股ぐらのにおいを嗅いでから、ショーツ越しにちょうどクリトリスのあるあたりに舌を這わせてきた。

「あっ……♡ ああんっ♡ ああんっ♡ ああんっ♡」

 べろべろとクリトリスを舐められているのが下着越しでもはっきりと感じられ、僕はあえぎ声を抑えることができなかった。

 最初のうちはまだ穏やかだった先輩のクンニは、すぐに舌だけでなく唇の動きもまじえた激しいものになった。飢えた犬が肉にむしゃぶりつくように、顔全体を僕の股間に擦りつけながら先輩は執拗におまんこをねぶりまわした。

「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あああんっ♡」

 股間に頭を突っ込んで貪るような先輩のクンニは、涙が出るほど気持ちよかった。

 けれどもそうしておまんこを舐められるうち、僕の中では徐々にもどかしさが募っていった。

(……ショーツがなければ絶対もっと気持ちいいのに)

 股間を覆っている薄い布。それがもどかしさの理由だった。

 ショーツの上から舐められていることで、足の痒いところを靴の上から掻いているような、何とも言えないもどかしいさが僕の中に募っていったのだ。

(早くぅ……早くショーツ脱がせて直接舐めてよぉ……)

 頭の中ではそんな先輩への要求さえ浮かんでくる。ショーツを脱がされ、直接舐めてもらえたらどれだけ気持ちいいかと思うと、早く先輩にそうして欲しくて仕方ない。

(そっか……先輩は僕の口からそれを言わせたいのか……)

 そうして僕は、先輩がそれを僕に言わせたいがために、ショーツ越しのもどかしいクンニを続けていることに気づいた。

 黒木先輩らしい意地悪なやり口だ……そう思いはしても、中途半端におあずけをくらっているおまんこの疼きは限界で、今すぐその言葉を口に出してしまいそうだ。

 けれども、心の奥に最後に残った男としてのプライドのかけらが、僕にそうすることを許さなかった。

「ね、ケイちゃん。どうして欲しいの?」

 そんな僕に追い打ちをかけるように、じれったいクンニを続けながらくぐもった声で先輩が言った。

「して欲しいことあるんじゃないの? おまんこからなんか声が聞こえる気がするんだけど?」

(……ああ、聞いてくれた。これで強制的に答えられる)

 先輩の口から質問の言葉が出たことで、正直、僕はほっとした。『断りの言葉』を奪われた呪いのために、自分の意思に関係なくその言葉を口にできると思ったのだ。

(……え、なんで? どうして返事が出てこないの!?)

 だがなぜだろう、ここへきて呪いは発動しなかった。イエス・ノーで答えられない質問だからだろうか、これまで僕の考えを無視して即答してきた僕の口が、今回に限っていつまで待っても答えを返してはくれない。

 その事実に、僕は本気で泣きそうになった。

 呪いのせいで自分の口が勝手に言ってくれるならまだいい。けれど、ここで僕が先輩におまんこを直接舐めて欲しいとお願いするのは、僕が黒木先輩とエッチしたいと認めることに他ならない。

「あんっ♡ ああん……♡ ああん……♡ ああんっ♡」

 だが、もう限界だった。

 ショーツ越しのクンニにじらされ続けたおまんこの疼きは耐えがたいほどで、このままこの生殺しのような状態が続けば、僕は本当に頭がおかしくなってしまう。

(それに、いくら意地張ってたって、どうせ先輩に処女あげちゃうんだし……)

 それに……そうだ。どうせ僕は今夜、このヤリ部屋で黒木先輩に女の子のすべてをあげてしまうのだ。それならここで一言、僕自身の希望を口にしたところで何が変わるというのだろう?

 そんな自分への言い訳を並べながら、べろべろと股間を舐めまわす先輩の舌に屈服するような思いで、僕はついに口を開いた。

「……直接舐めてください」

「え? なんて言ったの? 聞こえるように言って欲しいな」

「ショーツをおろしておまんこを直接舐めてくださぁい♡ お願いしまぁす♡」

 鼻にかかった泣き声で、懇願するように僕はその言葉を口に出した。

 それは同時に、僕が欲望に負けて、自分の中に最後に残った男としてのプライドのかけらを自らかなぐり捨てた瞬間だった。
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