【R-18】吉原遊廓

京月

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第四話

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「今日こそ金を返してもらうぞ」


「どうか、どうかもう一ヶ月待った下さい」


 大の大人が地に頭をこすりつける


「ダメだ、今ある金を半分は回収していく」


「そんな…」


 絶望の顔をしている男をよそに金を回収してその場を去る


「この守銭奴!!」


 男は去り際そんなことを言って俺を罵倒する


「失敗する奴が悪いんだよ」


 金貸しをやっているとやはり失敗はつきもので、どれだけ慎重に物事を見極めてもダメなものはダメなのだ


「今日は気分が悪い、吉原にでも行くか」


 門を抜け吉原に入ると一人の楼主が声をかけてくる


「旦那、お疲れですね」


「分かるか、気分が悪いんだ。客引きなら他を渡ってくれ」


「へへ、そんな旦那におすすめの女郎がいましてね」


「人の話を聞け、他を渡れと言っている」


「その女郎と一夜を共にしたお客さんはどんなに気分が悪くても帰るころには気分爽快、元気一杯になるんですよ」


「ほう…」

 
 楼主の話に少し興味が湧いた


「いいだろう、その女郎に今日のお相手をお願いしようか」


「さすが旦那話が早い!こちらへどうぞ」


 楼主に連れて行かれるまま女郎屋の中に入り部屋で女郎を待つ


「失礼します」


 入ってきたの何ら変哲のない普通の女郎だった


「私はサキと申します」


「あぁ、今日はよろしく。楼主から聞いたのだがサキに相手をしてもらうとたちまち元気になるというのは本当か?」


「はい、左様に御座います」


「そうか、それは床入りでという事だな」


「はい」


「ではまずは酌をしてもらおうか」


「では失礼します」


 サキに酌をしてもらいながら会話を楽しむ

 当たり障りもない世間話や今女郎の間ではやっている事などの普通の会話

 本当にこんなので明日俺は元気になっているのだろうか

 だいぶ酔いが回り良い感じになってきたところでサキを床に誘う


「脱ぎますね」


 サキの裸体は確かに綺麗でそそるものがあるが特別何かがあるわけではない


「どうぞ、お楽しみください」


 藤十郎がサキに接吻をしようと首筋に触れた時だった


「ああああっ!」


 サキは身もだえたのだ


「どうした!?」


「いえ、気持ちよかったものでつい…」


 まさかこの女郎

 藤十郎の中に一つの仮説が浮かび上がりそれを確かめるべくもう一度首筋に触れる


「ああああっ!」


 やはりこの女郎感度がものすごく高いのだ


「ああっ!そこは…!やめて…!いじめないで…あっ!!」


 サキの体を弄ぶようにいろんなところに触れ反応を楽しむ


 確かにこれは得も言われぬ充実感がある


「はぁ…はぁ…」


 サキは感度が高い故すぐに息が上がってしまう

 そんなサキに興奮してしまい我慢ができなくなる


「サキ、いくぞ」


「はい…はぁ…はぁ…来てください」


「っ!!」


「あっあああああああ!!!」 


 サキはすぐにイってしまった

 これは気分がいい

 腰が止まらなくなる


「っ!んんっ!」


「気持ちいいです…!あっ…あっ…あああ!!!」


 いったい何度楽しんだだろうか

 気づいた時には気絶するように眠ってしまっていた

 起きた時には気分爽快になりやる気に満ち溢れていた

 また病んだ時には来るとしよう
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